君に触れたい

桜ゆき

文字の大きさ
上 下
18 / 20

18話 気持ちよくなって?

しおりを挟む
俺の唇に食らいつきながら自ら腰を動かす紫雨さんをどうにか止めたくて必死に抵抗するけど、紫雨さんがそれを許してはくれない…

体は真っ赤だし交わる舌でさえ触れる度にビクッと震え、苦しそうに浅い呼吸を繰り返す行為に俺のメンタルが耐えられない。

これ以上紫雨さんを苦しめたくないけど、克服したいという紫雨さんの希望も無駄にしたくはなくて、どうしたら気持ちよさが痛みに勝つのか考えた…

もしかしたら、俺が中途半端に恐れてるから気持ちよくなれないのかも…

そう思ったら一か八か、ここは思いっきり攻めてみようと俺の上で必死に動く紫雨さんを抱きしめそのまま逆に押し倒した。

本当に苦しそうだったら止めればいい…

とにかく俺は紫雨さんが気持ちよくなる為に、一点に集中して必死に腰を動かした。


「んはぁっ、気持ちいっ…?痛くないっ…?」

「あぁっ、あっ、い゛っ、いぁっ…」

「無理だったらすぐ止めるからっ…気持ちよくなってっ…」

「ん゛っ、あっ…あぁっ…はぁっ…はぁっ…」


どの程度なんて加減は全く分からないっ…

紫雨さんは言葉にならない母音の羅列を繰り返し、息を荒らげビクビクと震えて必死にシーツを掴み痛みに耐えている。

効果的なのか逆効果なのかも分からないけど、胸の突起を舐め奥を摩り上げながら、紫雨さんの手をシーツから引き剥がし、自らのモノを握らせた。

自分で触るなら痛くないし気持ちいいはず…


「紫雨さんっ…ほらっ…触ってっ…自分で気持ちよくなって…」

「うっ…ぅあっ…あっ…」


震える手で自らのものを握り少しづつ上下し始めれば、ドクドクと先走りが先端から溢れ出る。

なるべく触らないように、でも確実にいい所を攻めあげれば相変わらず体の震えは止まらないが、さっきより少し声が艶めき表情が柔らかくなった気もする。


「気持ちいっ…?紫雨さんっ…」

「んぅっ…気持ちっ…はぁっ、あっ…」

「はぁっ、あぁっ…俺もっ、気持ちいよっ…」


そして紫雨さんの口の端から流れる涎をペロリとすくい上げ舌を絡ませ密着すると、いよいよ射精感が込み上げてきて律動を早めていく…
しおりを挟む

処理中です...