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第二章・勇気ある脱落ー悪魔・ガーゴイルー
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ヤクトがポーリーとギランスに再開したとき地べたにひれ伏せた格好であった。今でもその情けない格好を思い返して恥じてしまうが、あの時の立場はその場面がよく表している。
廃塔となったレジエルの塔。レジエルの塔でのガーゴイルとの戦闘でのヤクトの誤算は塔に潜むガーゴイル兵団の数がもくろみ以上に多いことだ。ヤクトは剣士として初めて逃げる行動に出た。しかし、逃げ慣れしていないヤクトは出口と反対の最上階を目指していくので、悪魔もまたそれに追随する。必然的に最上階に追い詰められていく。
塔のなかでの戦闘にガーゴイルは翼をたたみ自慢の爪を伸ばした。「ここまでか・・・。」とヤクトのため息を漏らしながら最後の一服とばかりにタバコが入った内ポケットに手を伸ばす。一方、最上階を目指す戦闘集団は下の階の仲間が騒がしいことに気づく。
(煙が充満している?)
煙は瞬時に塔全体に行き渡りガーゴイルは爪を磨ぐ素振りで警戒した。だが次の瞬間、塔は下の階から順に爆発を起こす。怪物の一団は再度、翼を広げようとするが、狭い空間のなかで皆が一斉に飛ぼうとするので互いにぶつかり争う内に次々と爆破の犠牲となった。ヤクトは異変を察知して咄嗟に身構える。爆風の勢いで窓から外へ放り出されるが、無数のガーゴイルが盾となっていたこともあり爆破の餌食にはならなかった。
「悪運の強いやつだな。」
戦略部隊ギランスはいつでも皮肉から言い始める。その後ろでは科学班ポーリーは控えめに笑みを浮かべる。花散ら士の養成学校以来の再会だが、いつもと変わらない顔が揃った。基本的に前線に赴くことのない科学班のポーリーがこの場に居合わせたのは自身の開発した花薬剤・アシル=アシッドの効果の見聞のためである。この兵器の開発者となったことに驚いたが、倒れた体勢を立て直し大いに喜んだ。
「これからは俺みたいな剣士が前線に立つ時代じゃなさそうだ。期待してるぜ、ポーリー!」
ヤクトはポーリー明るくの肩を叩いたが、ポーリーの表情は冴えず無言だった。自分がこの作戦の捨て駒にされていたことに何とも思わないのかと感じている。
とはいえ、この作戦は評価されアシル=アシッドの製造ラインが作られることとなった。これによってガーゴイル討伐は早まることとなるだろう。討伐作戦が行われる1ヶ月前、ヤクトら花散ら士の直戦部隊に伝令がくだった。脱走者がいるという。名前はポーリーだった。
捜索隊に混じってポーリーの確保に乗り出すが、気持ちの整理がつかないヤクトは指揮隊長の命令が頭に入ってこない。
(なぜだ、何故だ、ナゼだ・・・?)
そう心につぶやく中、ヤクトはいつの間にか仲間から外れて都市部から外れて一人海が見える鉄橋周辺まで出てしまった。近くの駅で汽笛が鳴り響く。「まさかな。」と腰を据えてタバコをふかす。この国の鉄道は物資輸送用のみで人のみで人の移送は禁じられている。だからこそ、隠れている可能性はある。出国する気か?なぜ?
汽車はすでに出発をしているようだ。ヤクトは鉄橋の支柱の上に立ち汽車が通り過ぎるのを待つ。通過する夜汽車の巻き上げる煙に身を潜めながら貨物車両の最後尾に降り立つ。先頭車両までの20両のどこかにポーリーがいる。ヤクトは車両の上から手を当てて人の振動がないかを確認しながら先に進む。
(ここだ!)
それは先頭から17両目に感じた。車両右側の扉を蹴り飛ばし中のコーヒー豆を見聞すると縦に置かれた袋が微かに動くのでヤクト派遣で動きを封じてその袋を破く。
「久しぶりだな、ポーリー。」
「殺しに来たか、オレを。」
「そうじゃない、なぜこんなことをしたのか知りたいだけだ。」
そう尋ねるとポーリーは手にしていた一輪の花を取り出した。それはガーゴイル討伐津用の火薬に使われていた花であった。
「花に魅入られたからかな。」と男は変わらない薄ら笑いを浮かべる。
自分の愛する花が戦場用に使われることに嫌気がさしていたという。これ以上戦争の道具を作ることに疑問を持つポーリーは隣国に平和の活路を見出したかったようだ。
「とにかく戻ろう。今からならまだ謹慎だけで済む。」
ヤクトは力が抜けたポーリーを腕で担ぎ上げて荷台の扉まで近づく外には季節外れの雪がちらつく。それを見てヤクトは呑気に愛でるもののポーリーは恐怖を感じた。しかし時すでに遅く、ポーリーの手にしていた花が突如として起爆した。
「ポーリー!」
叫び声とは裏腹に爆煙するポーリーから咄嗟にヤクトは離れた。外に降り注ぐのは雪ではなくて揮発性化合物。初めから工場の花のエキスが染み込んだポーリーを始末することを熟知したものの犯行だ。それが出来るものをヤクトは熟知している。
(ギランス!)
貨物車の上によじ登ったヤクトは上空を見上げると化合物の雪はある一点からふりそそがれていることがわかる。先に見える一台の気球。乗っているのはかつて養成学校の同期だ。奴はその様子を確かめるために高度を下ろす。
「裏切り者の発見ご苦労。」
「俺たちの親友が死んだんだぞ!」
「オレはただこの国のためにするべきことをしただけだ。」
花散ら士の裏切り行為は死をもって償う。この国の戦士として生まれた以上、この国ために尽くす。
「花薬剤の製造はこの国の命だ。」
「この国の延命のために人の命を犠牲にするのか?」
「馬鹿な国がなければ多くの民は露頭に迷う。それが分からない奴とはこれ以上話すことはない。」
そう吐き捨てて、ギランスは気球の炎を調節して上空へ舞い上がろうとする。逃したくないヤクトは荷台に積まれていたロープに自身の剣の柄をくくりつけて分銅の如く振り回して投げ飛ばした。剣先は気球の風船に命中し船は森の中に沈んだ。ギランスの生死は蒸気機関の煙に隠れて良くは見えなかったが、旧友の行方などヤクトには興味がなかった。
汽車は蒸気をさらにあげて加速した。あの山を越えれば国境を越える。ポーリーは国を裏切ってまで何を見たかったのか。ヤクトの興味のタネが膨らんできた。
「また追手がくるな・・・。」
分銅を戻した剣を納めたヤクトは煙草をふかせた。
-第二章・終-
廃塔となったレジエルの塔。レジエルの塔でのガーゴイルとの戦闘でのヤクトの誤算は塔に潜むガーゴイル兵団の数がもくろみ以上に多いことだ。ヤクトは剣士として初めて逃げる行動に出た。しかし、逃げ慣れしていないヤクトは出口と反対の最上階を目指していくので、悪魔もまたそれに追随する。必然的に最上階に追い詰められていく。
塔のなかでの戦闘にガーゴイルは翼をたたみ自慢の爪を伸ばした。「ここまでか・・・。」とヤクトのため息を漏らしながら最後の一服とばかりにタバコが入った内ポケットに手を伸ばす。一方、最上階を目指す戦闘集団は下の階の仲間が騒がしいことに気づく。
(煙が充満している?)
煙は瞬時に塔全体に行き渡りガーゴイルは爪を磨ぐ素振りで警戒した。だが次の瞬間、塔は下の階から順に爆発を起こす。怪物の一団は再度、翼を広げようとするが、狭い空間のなかで皆が一斉に飛ぼうとするので互いにぶつかり争う内に次々と爆破の犠牲となった。ヤクトは異変を察知して咄嗟に身構える。爆風の勢いで窓から外へ放り出されるが、無数のガーゴイルが盾となっていたこともあり爆破の餌食にはならなかった。
「悪運の強いやつだな。」
戦略部隊ギランスはいつでも皮肉から言い始める。その後ろでは科学班ポーリーは控えめに笑みを浮かべる。花散ら士の養成学校以来の再会だが、いつもと変わらない顔が揃った。基本的に前線に赴くことのない科学班のポーリーがこの場に居合わせたのは自身の開発した花薬剤・アシル=アシッドの効果の見聞のためである。この兵器の開発者となったことに驚いたが、倒れた体勢を立て直し大いに喜んだ。
「これからは俺みたいな剣士が前線に立つ時代じゃなさそうだ。期待してるぜ、ポーリー!」
ヤクトはポーリー明るくの肩を叩いたが、ポーリーの表情は冴えず無言だった。自分がこの作戦の捨て駒にされていたことに何とも思わないのかと感じている。
とはいえ、この作戦は評価されアシル=アシッドの製造ラインが作られることとなった。これによってガーゴイル討伐は早まることとなるだろう。討伐作戦が行われる1ヶ月前、ヤクトら花散ら士の直戦部隊に伝令がくだった。脱走者がいるという。名前はポーリーだった。
捜索隊に混じってポーリーの確保に乗り出すが、気持ちの整理がつかないヤクトは指揮隊長の命令が頭に入ってこない。
(なぜだ、何故だ、ナゼだ・・・?)
そう心につぶやく中、ヤクトはいつの間にか仲間から外れて都市部から外れて一人海が見える鉄橋周辺まで出てしまった。近くの駅で汽笛が鳴り響く。「まさかな。」と腰を据えてタバコをふかす。この国の鉄道は物資輸送用のみで人のみで人の移送は禁じられている。だからこそ、隠れている可能性はある。出国する気か?なぜ?
汽車はすでに出発をしているようだ。ヤクトは鉄橋の支柱の上に立ち汽車が通り過ぎるのを待つ。通過する夜汽車の巻き上げる煙に身を潜めながら貨物車両の最後尾に降り立つ。先頭車両までの20両のどこかにポーリーがいる。ヤクトは車両の上から手を当てて人の振動がないかを確認しながら先に進む。
(ここだ!)
それは先頭から17両目に感じた。車両右側の扉を蹴り飛ばし中のコーヒー豆を見聞すると縦に置かれた袋が微かに動くのでヤクト派遣で動きを封じてその袋を破く。
「久しぶりだな、ポーリー。」
「殺しに来たか、オレを。」
「そうじゃない、なぜこんなことをしたのか知りたいだけだ。」
そう尋ねるとポーリーは手にしていた一輪の花を取り出した。それはガーゴイル討伐津用の火薬に使われていた花であった。
「花に魅入られたからかな。」と男は変わらない薄ら笑いを浮かべる。
自分の愛する花が戦場用に使われることに嫌気がさしていたという。これ以上戦争の道具を作ることに疑問を持つポーリーは隣国に平和の活路を見出したかったようだ。
「とにかく戻ろう。今からならまだ謹慎だけで済む。」
ヤクトは力が抜けたポーリーを腕で担ぎ上げて荷台の扉まで近づく外には季節外れの雪がちらつく。それを見てヤクトは呑気に愛でるもののポーリーは恐怖を感じた。しかし時すでに遅く、ポーリーの手にしていた花が突如として起爆した。
「ポーリー!」
叫び声とは裏腹に爆煙するポーリーから咄嗟にヤクトは離れた。外に降り注ぐのは雪ではなくて揮発性化合物。初めから工場の花のエキスが染み込んだポーリーを始末することを熟知したものの犯行だ。それが出来るものをヤクトは熟知している。
(ギランス!)
貨物車の上によじ登ったヤクトは上空を見上げると化合物の雪はある一点からふりそそがれていることがわかる。先に見える一台の気球。乗っているのはかつて養成学校の同期だ。奴はその様子を確かめるために高度を下ろす。
「裏切り者の発見ご苦労。」
「俺たちの親友が死んだんだぞ!」
「オレはただこの国のためにするべきことをしただけだ。」
花散ら士の裏切り行為は死をもって償う。この国の戦士として生まれた以上、この国ために尽くす。
「花薬剤の製造はこの国の命だ。」
「この国の延命のために人の命を犠牲にするのか?」
「馬鹿な国がなければ多くの民は露頭に迷う。それが分からない奴とはこれ以上話すことはない。」
そう吐き捨てて、ギランスは気球の炎を調節して上空へ舞い上がろうとする。逃したくないヤクトは荷台に積まれていたロープに自身の剣の柄をくくりつけて分銅の如く振り回して投げ飛ばした。剣先は気球の風船に命中し船は森の中に沈んだ。ギランスの生死は蒸気機関の煙に隠れて良くは見えなかったが、旧友の行方などヤクトには興味がなかった。
汽車は蒸気をさらにあげて加速した。あの山を越えれば国境を越える。ポーリーは国を裏切ってまで何を見たかったのか。ヤクトの興味のタネが膨らんできた。
「また追手がくるな・・・。」
分銅を戻した剣を納めたヤクトは煙草をふかせた。
-第二章・終-
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