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恋と仕事と
第13話
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また章の設定を忘れておりました(T_T)
修正しております。
以後気をつけますm(__)m
■□■
そろそろスイーツの店の名前をつけなければならないと、カーラとノアランはテーブルを囲んで唸っていた。
どちらにも関連ある名前にしたいのだが、どうにも思いつかない。
「やはりメインのスイーツにするフロイリアをいれませんこと?」
「パティスリーフロイリアのようにですか」
悪くはないが、無難で面白みがない。
暫くうんうんと唸っていると、エイミが花茶を淹れ直して運んできた。
「美味い!エイミさんはシルベス人も真っ青な花茶名人ですね」
「そう仰って頂けてうれしいです」
微笑んで、エイミが下がる。
ふとノアランはその背後に小さな椅子が行儀良く並んでいることに気がついた。
「あれ?あんな椅子ありましたか?」
「ちょっと思いついてやってみたのですわ」
ノアランが立ち、椅子のところに向かうと、小さな椅子たちをまじまじと見つめた。
「なんて可愛らしいんだ」
「気に入っていただけました」
「はい!カーラ様の思いつきですか?」
「ええ」
うれしそうに微笑むカーラが眩しくて、ノアランは落ち着きなく瞬きを繰り返す。それを誤魔化すように先を続けた。
「子ども用の椅子を並べただけだというのに、驚くほどホールの雰囲気が和らぎましたね」
こんな小さな椅子を自分のこどものために用意するのは何時のことだろうなどと思いながら、ノアランは続ける。
「せっかくだから子ども用のカトラリーや食器も用意してみたらどうでしょうね?あ!子ども用の小さな皿に乗せる少量メニューも用意したら、家族連れが喜びそうじゃありませんか」
「!!」
言った本人は何の気もなかったが、カーラがすぐに反応した。
「それ、すごくいいと思いますわ!」
こうして、アルトスの仕事がどんどん増えていくのであった。
「そういえば、母がコーテズに来るそうです」
「ええええっ、キャメイリア様がですかっっ?」
予想はしていたが、素晴らしい食いつきっぷりに思わずノアランが苦笑する。
「まっ、わたくしとしたことが失礼いたしました」
「いえ。カーラ様は本当に我が母がお好きなのですね」
穏やかに衒いなく言われ、カーラは恥ずかしくなった。
「はい」
心なしか声が小さくなり、俯いた・・・・のはほんの一瞬。
「あ!そうだわ」
キラキラの瞳でノアランを覗き込むと、とってもうれしそうに声高らかに言ったのだ。
「店の名前、キャメイリアにしませんこと?」
「キャ、キャメイリアですか?」
「ええ!私とノアラン様の大切な方のお名前を頂けたら素敵だと思いません?」
いやいやと、即座に首を振りそうになったのをカーラの手前我慢したノアランだが、ダジュールが聞いたらマザコンかと笑うだろうと眉間が寄ってしまった。
「それはちょっと」
言いにくそうに断ったノアランを見、カーラはぽんと手を叩く。
「ああそうですわよね、キャメイリア様に了承も頂かず、勝手にその名を頂こうだなんて、失礼にも程がございますもの。私キャメイリア様にお願いすることに致しますわ」
そういう意味ではなく、誤解も甚だしいが、少し時間が稼げたようだ。
母に、カーラに頼まれたら断り、他の名を勧めるよう頼もうと思ったノアランであった。
修正しております。
以後気をつけますm(__)m
■□■
そろそろスイーツの店の名前をつけなければならないと、カーラとノアランはテーブルを囲んで唸っていた。
どちらにも関連ある名前にしたいのだが、どうにも思いつかない。
「やはりメインのスイーツにするフロイリアをいれませんこと?」
「パティスリーフロイリアのようにですか」
悪くはないが、無難で面白みがない。
暫くうんうんと唸っていると、エイミが花茶を淹れ直して運んできた。
「美味い!エイミさんはシルベス人も真っ青な花茶名人ですね」
「そう仰って頂けてうれしいです」
微笑んで、エイミが下がる。
ふとノアランはその背後に小さな椅子が行儀良く並んでいることに気がついた。
「あれ?あんな椅子ありましたか?」
「ちょっと思いついてやってみたのですわ」
ノアランが立ち、椅子のところに向かうと、小さな椅子たちをまじまじと見つめた。
「なんて可愛らしいんだ」
「気に入っていただけました」
「はい!カーラ様の思いつきですか?」
「ええ」
うれしそうに微笑むカーラが眩しくて、ノアランは落ち着きなく瞬きを繰り返す。それを誤魔化すように先を続けた。
「子ども用の椅子を並べただけだというのに、驚くほどホールの雰囲気が和らぎましたね」
こんな小さな椅子を自分のこどものために用意するのは何時のことだろうなどと思いながら、ノアランは続ける。
「せっかくだから子ども用のカトラリーや食器も用意してみたらどうでしょうね?あ!子ども用の小さな皿に乗せる少量メニューも用意したら、家族連れが喜びそうじゃありませんか」
「!!」
言った本人は何の気もなかったが、カーラがすぐに反応した。
「それ、すごくいいと思いますわ!」
こうして、アルトスの仕事がどんどん増えていくのであった。
「そういえば、母がコーテズに来るそうです」
「ええええっ、キャメイリア様がですかっっ?」
予想はしていたが、素晴らしい食いつきっぷりに思わずノアランが苦笑する。
「まっ、わたくしとしたことが失礼いたしました」
「いえ。カーラ様は本当に我が母がお好きなのですね」
穏やかに衒いなく言われ、カーラは恥ずかしくなった。
「はい」
心なしか声が小さくなり、俯いた・・・・のはほんの一瞬。
「あ!そうだわ」
キラキラの瞳でノアランを覗き込むと、とってもうれしそうに声高らかに言ったのだ。
「店の名前、キャメイリアにしませんこと?」
「キャ、キャメイリアですか?」
「ええ!私とノアラン様の大切な方のお名前を頂けたら素敵だと思いません?」
いやいやと、即座に首を振りそうになったのをカーラの手前我慢したノアランだが、ダジュールが聞いたらマザコンかと笑うだろうと眉間が寄ってしまった。
「それはちょっと」
言いにくそうに断ったノアランを見、カーラはぽんと手を叩く。
「ああそうですわよね、キャメイリア様に了承も頂かず、勝手にその名を頂こうだなんて、失礼にも程がございますもの。私キャメイリア様にお願いすることに致しますわ」
そういう意味ではなく、誤解も甚だしいが、少し時間が稼げたようだ。
母に、カーラに頼まれたら断り、他の名を勧めるよう頼もうと思ったノアランであった。
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