187 / 271
188 新たな仲間
しおりを挟む
カルルドは、タンジェントから二つの種類の花を何本かもらった。
今まだアイルムがスートレラ家に常駐しているので、あとはアイルムに任せればきっと増やしてくれる。
「これ、はちみつ採れるほど花が咲くのっていつ頃になるのかな」
独り言だったが、エーメはニヤーッと笑うと
「新しいはちみつって、モルトベーネ嬢へのプレゼントなんだろう?カルディってモルトベーネ嬢のこと、けっこう好きなんだな」
そうからかった。
「すっ、好きとかまだわからないけど、モルトベーネ嬢と一緒だと楽しいから」
「ふうん、政略結婚で相手といるのが楽しいっていいな」
「えっ?兄上はトロイラ様と一緒で楽しくないの?」
カルルドからブーメランが放たれる。
「い、いや。た、楽しいぞすごく」
「そう、よかったね兄上も」
わかっているのかいないのか。
しかしにこにこされるとなんだか胸が痛む。
こういうことでカルルドをからかうのは止めようと、エーメは自分に言い聞かせた。
新しい花をカルルドが探していると聞き、シエルドがハニサックルという細長い花を持って来てくれた。
最近ワルターが出先で見つけてきたもので、知らせを受けたモリエールが採取に向かっているらしい。
ハニサックルと、ゼノが見つけたリンゲイ、クロヴァーも今まで何かに利用されたことがない植物だ。
タンジェントとシエルドの鑑定で、トロンビーが蜜を集めることが可能だったり、フラワーオイルなどが作成可能なものと確認している。
あとはどんな味や、香り、色のはちみつが採れるのか、花がたくさん咲いてからのお楽しみである。
「はちみつの種類も着々と増えてきたが、花もこんなにどんどん植えていると、畑の土地がすぐ足りなくなりそうだな」
そう呟いたエーメは、スートレラ家の所有地で他に花畑が作れそうなところはなかったかと考えを巡らせた。
「なあカルディ、新たな畑を早めに父上に相談しよう」
ハッとしたカルルドは隣りに兄がいてよかったと思った。何故なら、自分ならもっとぎりぎりになるまで畑を増やす相談と思いつかなかっただろうから。
「うん兄上、ありがとうございます」
年の離れたかわいい弟の素直な感謝に、エーメはカルルドの頭をぐりぐりと撫で回した。
「ああ、もっとたくさん畑を作って、もっとはちみつ採って、ざくざく金を稼ごうな!」
今のカルルドにとって、はちみつはトロンビーの研究の成果に過ぎず、高値で売れていることもその結果の一つでしかない。それでも父や兄がこんなにも喜んでくれることを自分が成し遂げているのは誇らしかった。
「はい、もっと稼ぎましょう」
なんとなく兄に同調した答えを返していた。
「カルディのはちみつって本当に美味しいね」
今日はドレイファスの催した茶会である。
名を呼ばれたカルルドとモルトベーネ、シエルドとボルドア、アラミス、トレモル、ルートリアはもちろんだが、エメリーズ・ラスライトも姿を見せた。
「お招き頂きありがとうございます」
兄の醜聞以来すっかりおとなしくなってしまったエメリーズを、なんとなく皆で囲み、なんとなく守っている。
一緒にいることが当たり前になりつつあるこの頃、茶会に呼ぶのも当たり前のように思えたのだ。
「エメリーズはこっちに座って」
念願叶い、初めての茶会にうれしそうな顔でエメリーズが椅子に座ると、ボンディと給仕がやって来てデザートを用意する。ウィーを焼いてクレーメを乗せたもの、ペリルを浮かべた泡の水はほんのりはちみつの味もする。
「おいしい!」
「気に入った?」
「はい、すごく」
「じゃあもっとたくさん食べて」
ドレイファスがボンディに目配せすると、ボンディが腕によりをかけたスイーツが次から次から出され、エメリーズは片っ端から食べては頬を染めていく。
「んんんまぁい」
最早何が出てきても、うまい、おいしいとしか言わなくなったが、その顔は満足度をわかりやすく表して、幸せそうだ。
「よかった、エメリーズが喜んでくれて」
ニコニコするドレイファスに、座り直したエメリーズが真面目な顔をすると頭を下げた。
「あの。本当に本当に、皆さんありがとうございます」
「何、急にどうしたの?」
「兄のことがあったのに、こうして今も仲良くしてくださってすごく感謝しています」
「エメリーズ、やめやめ、そういうの」
「そうだぞ、普通のともだちでいるって約束なんだから」
「あー、泣いてる!」
ドレイファスが行儀悪くエメリーズを指差すと
「なっ、泣いてないっ!」
「なぁんだぁ、泣いたかと思ったのに」
そう笑い出した、少年たちはみんな。
ルートリアとモルトベーネはきょとんとしている。
「あのお話からのこの笑いって、一体どうして?」
令嬢ふたりは小さく囁きあうが、令息たちは何も答えず、肩を組んで気が済むまで笑い転げていた。
「今日もとっても美味しかったですわ」
「ええ、本当に」
「カルルド様のはちみつが大活躍されてましたわね」
ルートリアがはちみつを褒めると、モルトベーネの鼻はほんの少し高くなる。
「カルルド様と婚約なさったのでしょ?」
まだ公表していないことだが、ルートリアはドレイファスから聞いて知っている。
「まっ!なぜご存知なのですか?」
「ドレイファス様からうかがいましたの」
「・・・ルートリア様、いつからドレイファス様とそんなに仲がよくなられたのですか?」
こちらも未公表である。
「えっと」
言ってもよいものか迷った姿に気づいたシエルドが、口を挟んできた。
「あれ?モルトベーネ嬢知らないの?」
「何をですか」
「シエッ」
「婚約してるんだよドルとルートリア嬢」
「・・・・・」という間が空いた。そして
「えええ?うそ?ほんと?いつ?」
噂の二人は真っ赤になった。
「でもっ、すっごいお似合いのふたりですねっ!」
モルトベーネはうれしそうにカルルドに話しかけ、カルルドもうんうんと頷く。
ドレイファスももじもじしているのが可愛らしい。
「ではルートリア様とはずっと一緒ですわね!」
「ええ、これからもよろしくお願いします、モルトベーネ様」
「あの、私ルートリア様にお願いがあるのですけれど。皆さんにも」
急にモルトベーネが話を変えた。
「私のこと、ベーネって呼んでくださいませんか?ね?」
「ベーネ様?」
「いえ、ベーネと」
しばらく前からモルトベーネはルートリアに、そしてカルルドやその仲間たちに親しく愛称を呼んでもらいたいと思っていた。
ドレイファスやカルルドが愛称で呼び合うのを見て憧れていたのだ。
「ベーネ」
「そう、カルルド様ありがとう!」
「ではぼくもカルディと呼んで」
「はい!カルディ」
ひとりひとり、皆で愛称を呼び合っていく。しかし、モルトベーネはシエルドとドレイファスだけは、シエル、ドルとは呼べなかった。
「ねえ、僕のこともドルって呼んでよ」
「いえ、でもそれは流石にちょっと」
「ちょっとって何?僕だけできないなんて狡い!」
「じゃ、じゃあ、ド、ドル様」
「いきなりは無理でも、慣れてくれば自然に呼べるようになると思うわ、ド、ドル」
ルートリアがフォローしつつ、それに乗じて愛称呼びをした。
「うん、そうかもね。ル、ルーティ」
─ほ、本当だ、すごく照れくさいな─
「あれ?エメリーズはなんて呼ばれてるの?」
「エズ」
「うん、じゃあエズ!今日からはエズもドレイファス団に入れてあげよう!」
ドヤったドレイファスに、意味がわかった者は歓声をあげ、ルートリアやエメリーズの顔にはハテナが浮かんでいた。
そんなこんなで茶会が終わった頃、結束を固めた少年たちとそれをあたたかく見守る二人の少女は、ドレイファスにこれでもかというほどの土産を持たされ、それぞれの屋敷へと戻って行った。
エメリーズ・ラスライトは家が近づくほどに陰鬱な顔になる。
兄が失踪し、わけもわからずに、父の伯爵は「兄に騙された」と名乗りをあげた幾人かの貴族に賠償金を払うことになった。
ことの真偽は今も不明だが、相手に力があったため否応なく払うしかなかったと、悔しそうに零す父の背中を見、兄を許さない、そして自分は強くなり兄とは違う道を歩くと心に決めた。
それでもまわりからの冷たい視線を感じれば心は傷つく。
怖くて学院にも行かれなくなっていたが夏休み前日どうしても休めずに学院に行くと。
それまでは纏わりつく自分を、面倒くさそうにあしらっていた公爵令息とその一派が、突然として自分の味方をしてくれるようになった。
同情でも、彼らが守ってくれることで騒がしい視線から遠ざかることができたので、それだけでもありがたかったが、彼らは力強く「ともだちだから」と言い切った。
それがどれほどエメリーズの力となり支えとなったことか。
あれ以来怒りっぽくなり、愚痴しか言わない両親の元に帰らねばならずとも、エメリーズはがんばることができた。
「ドレイファス団?なんだろう」
意味はわからなかったが、少年たちはみな喜んでいた。
楽しそうな彼らに囲まれていた時間を思い出し、エメリーズは束の間の幸せに浸っていた。
今まだアイルムがスートレラ家に常駐しているので、あとはアイルムに任せればきっと増やしてくれる。
「これ、はちみつ採れるほど花が咲くのっていつ頃になるのかな」
独り言だったが、エーメはニヤーッと笑うと
「新しいはちみつって、モルトベーネ嬢へのプレゼントなんだろう?カルディってモルトベーネ嬢のこと、けっこう好きなんだな」
そうからかった。
「すっ、好きとかまだわからないけど、モルトベーネ嬢と一緒だと楽しいから」
「ふうん、政略結婚で相手といるのが楽しいっていいな」
「えっ?兄上はトロイラ様と一緒で楽しくないの?」
カルルドからブーメランが放たれる。
「い、いや。た、楽しいぞすごく」
「そう、よかったね兄上も」
わかっているのかいないのか。
しかしにこにこされるとなんだか胸が痛む。
こういうことでカルルドをからかうのは止めようと、エーメは自分に言い聞かせた。
新しい花をカルルドが探していると聞き、シエルドがハニサックルという細長い花を持って来てくれた。
最近ワルターが出先で見つけてきたもので、知らせを受けたモリエールが採取に向かっているらしい。
ハニサックルと、ゼノが見つけたリンゲイ、クロヴァーも今まで何かに利用されたことがない植物だ。
タンジェントとシエルドの鑑定で、トロンビーが蜜を集めることが可能だったり、フラワーオイルなどが作成可能なものと確認している。
あとはどんな味や、香り、色のはちみつが採れるのか、花がたくさん咲いてからのお楽しみである。
「はちみつの種類も着々と増えてきたが、花もこんなにどんどん植えていると、畑の土地がすぐ足りなくなりそうだな」
そう呟いたエーメは、スートレラ家の所有地で他に花畑が作れそうなところはなかったかと考えを巡らせた。
「なあカルディ、新たな畑を早めに父上に相談しよう」
ハッとしたカルルドは隣りに兄がいてよかったと思った。何故なら、自分ならもっとぎりぎりになるまで畑を増やす相談と思いつかなかっただろうから。
「うん兄上、ありがとうございます」
年の離れたかわいい弟の素直な感謝に、エーメはカルルドの頭をぐりぐりと撫で回した。
「ああ、もっとたくさん畑を作って、もっとはちみつ採って、ざくざく金を稼ごうな!」
今のカルルドにとって、はちみつはトロンビーの研究の成果に過ぎず、高値で売れていることもその結果の一つでしかない。それでも父や兄がこんなにも喜んでくれることを自分が成し遂げているのは誇らしかった。
「はい、もっと稼ぎましょう」
なんとなく兄に同調した答えを返していた。
「カルディのはちみつって本当に美味しいね」
今日はドレイファスの催した茶会である。
名を呼ばれたカルルドとモルトベーネ、シエルドとボルドア、アラミス、トレモル、ルートリアはもちろんだが、エメリーズ・ラスライトも姿を見せた。
「お招き頂きありがとうございます」
兄の醜聞以来すっかりおとなしくなってしまったエメリーズを、なんとなく皆で囲み、なんとなく守っている。
一緒にいることが当たり前になりつつあるこの頃、茶会に呼ぶのも当たり前のように思えたのだ。
「エメリーズはこっちに座って」
念願叶い、初めての茶会にうれしそうな顔でエメリーズが椅子に座ると、ボンディと給仕がやって来てデザートを用意する。ウィーを焼いてクレーメを乗せたもの、ペリルを浮かべた泡の水はほんのりはちみつの味もする。
「おいしい!」
「気に入った?」
「はい、すごく」
「じゃあもっとたくさん食べて」
ドレイファスがボンディに目配せすると、ボンディが腕によりをかけたスイーツが次から次から出され、エメリーズは片っ端から食べては頬を染めていく。
「んんんまぁい」
最早何が出てきても、うまい、おいしいとしか言わなくなったが、その顔は満足度をわかりやすく表して、幸せそうだ。
「よかった、エメリーズが喜んでくれて」
ニコニコするドレイファスに、座り直したエメリーズが真面目な顔をすると頭を下げた。
「あの。本当に本当に、皆さんありがとうございます」
「何、急にどうしたの?」
「兄のことがあったのに、こうして今も仲良くしてくださってすごく感謝しています」
「エメリーズ、やめやめ、そういうの」
「そうだぞ、普通のともだちでいるって約束なんだから」
「あー、泣いてる!」
ドレイファスが行儀悪くエメリーズを指差すと
「なっ、泣いてないっ!」
「なぁんだぁ、泣いたかと思ったのに」
そう笑い出した、少年たちはみんな。
ルートリアとモルトベーネはきょとんとしている。
「あのお話からのこの笑いって、一体どうして?」
令嬢ふたりは小さく囁きあうが、令息たちは何も答えず、肩を組んで気が済むまで笑い転げていた。
「今日もとっても美味しかったですわ」
「ええ、本当に」
「カルルド様のはちみつが大活躍されてましたわね」
ルートリアがはちみつを褒めると、モルトベーネの鼻はほんの少し高くなる。
「カルルド様と婚約なさったのでしょ?」
まだ公表していないことだが、ルートリアはドレイファスから聞いて知っている。
「まっ!なぜご存知なのですか?」
「ドレイファス様からうかがいましたの」
「・・・ルートリア様、いつからドレイファス様とそんなに仲がよくなられたのですか?」
こちらも未公表である。
「えっと」
言ってもよいものか迷った姿に気づいたシエルドが、口を挟んできた。
「あれ?モルトベーネ嬢知らないの?」
「何をですか」
「シエッ」
「婚約してるんだよドルとルートリア嬢」
「・・・・・」という間が空いた。そして
「えええ?うそ?ほんと?いつ?」
噂の二人は真っ赤になった。
「でもっ、すっごいお似合いのふたりですねっ!」
モルトベーネはうれしそうにカルルドに話しかけ、カルルドもうんうんと頷く。
ドレイファスももじもじしているのが可愛らしい。
「ではルートリア様とはずっと一緒ですわね!」
「ええ、これからもよろしくお願いします、モルトベーネ様」
「あの、私ルートリア様にお願いがあるのですけれど。皆さんにも」
急にモルトベーネが話を変えた。
「私のこと、ベーネって呼んでくださいませんか?ね?」
「ベーネ様?」
「いえ、ベーネと」
しばらく前からモルトベーネはルートリアに、そしてカルルドやその仲間たちに親しく愛称を呼んでもらいたいと思っていた。
ドレイファスやカルルドが愛称で呼び合うのを見て憧れていたのだ。
「ベーネ」
「そう、カルルド様ありがとう!」
「ではぼくもカルディと呼んで」
「はい!カルディ」
ひとりひとり、皆で愛称を呼び合っていく。しかし、モルトベーネはシエルドとドレイファスだけは、シエル、ドルとは呼べなかった。
「ねえ、僕のこともドルって呼んでよ」
「いえ、でもそれは流石にちょっと」
「ちょっとって何?僕だけできないなんて狡い!」
「じゃ、じゃあ、ド、ドル様」
「いきなりは無理でも、慣れてくれば自然に呼べるようになると思うわ、ド、ドル」
ルートリアがフォローしつつ、それに乗じて愛称呼びをした。
「うん、そうかもね。ル、ルーティ」
─ほ、本当だ、すごく照れくさいな─
「あれ?エメリーズはなんて呼ばれてるの?」
「エズ」
「うん、じゃあエズ!今日からはエズもドレイファス団に入れてあげよう!」
ドヤったドレイファスに、意味がわかった者は歓声をあげ、ルートリアやエメリーズの顔にはハテナが浮かんでいた。
そんなこんなで茶会が終わった頃、結束を固めた少年たちとそれをあたたかく見守る二人の少女は、ドレイファスにこれでもかというほどの土産を持たされ、それぞれの屋敷へと戻って行った。
エメリーズ・ラスライトは家が近づくほどに陰鬱な顔になる。
兄が失踪し、わけもわからずに、父の伯爵は「兄に騙された」と名乗りをあげた幾人かの貴族に賠償金を払うことになった。
ことの真偽は今も不明だが、相手に力があったため否応なく払うしかなかったと、悔しそうに零す父の背中を見、兄を許さない、そして自分は強くなり兄とは違う道を歩くと心に決めた。
それでもまわりからの冷たい視線を感じれば心は傷つく。
怖くて学院にも行かれなくなっていたが夏休み前日どうしても休めずに学院に行くと。
それまでは纏わりつく自分を、面倒くさそうにあしらっていた公爵令息とその一派が、突然として自分の味方をしてくれるようになった。
同情でも、彼らが守ってくれることで騒がしい視線から遠ざかることができたので、それだけでもありがたかったが、彼らは力強く「ともだちだから」と言い切った。
それがどれほどエメリーズの力となり支えとなったことか。
あれ以来怒りっぽくなり、愚痴しか言わない両親の元に帰らねばならずとも、エメリーズはがんばることができた。
「ドレイファス団?なんだろう」
意味はわからなかったが、少年たちはみな喜んでいた。
楽しそうな彼らに囲まれていた時間を思い出し、エメリーズは束の間の幸せに浸っていた。
38
お気に入りに追加
460
あなたにおすすめの小説
かわいいは正義(チート)でした!
孤子
ファンタジー
ある日、親友と浜辺で遊んでからの帰り道。ついていない一日が終わりを告げようとしていたその時に、親友が海へ転落。
手を掴んで助けようとした私も一緒に溺れ、意識を失った私たち。気が付くと、そこは全く見知らぬ浜辺だった。あたりを見渡せど親友は見つからず、不意に自分の姿を見ると、それはまごうことなきスライムだった!
親友とともにスライムとなった私が異世界で生きる物語。ここに開幕!(なんつって)
霊感頼みの貴族家末男、追放先で出会った大悪霊と領地運営で成り上がる
とんでもニャー太
ファンタジー
エイワス王国の四大貴族、ヴァンガード家の末子アリストンには特殊な能力があった。霊が見える力だ。しかし、この能力のせいで家族や周囲から疎まれ、孤独な日々を送っていた。
そんな中、アリストンの成人の儀が近づく。この儀式で彼の真価が問われ、家での立場が決まるのだ。必死に準備するアリストンだったが、結果は散々なものだった。「能力不足」の烙印を押され、辺境の領地ヴェイルミストへの追放が言い渡される。
絶望の淵に立たされたアリストンだが、祖母の励ましを胸に、新天地での再出発を決意する。しかし、ヴェイルミストで彼を待っていたのは、荒廃した領地と敵意に満ちた住民たちだった。
そんな中、アリストンは思いがけない協力者を得る。かつての王国の宰相の霊、ヴァルデマールだ。彼の助言を得ながら、アリストンは霊感能力を活かした独自の統治方法を模索し始める。果たして彼は、自身の能力を証明し、領地を再興できるのか――。
ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ
高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。
タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。
ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。
本編完結済み。
外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
転生受験生の教科書チート生活 ~その知識、学校で習いましたよ?~
hisa
ファンタジー
受験生の少年が、大学受験前にいきなり異世界に転生してしまった。
自称天使に与えられたチートは、社会に出たら役に立たないことで定評のある、学校の教科書。
戦争で下級貴族に成り上がった脳筋親父の英才教育をくぐり抜けて、少年は知識チートで生きていけるのか?
教科書の力で、目指せ異世界成り上がり!!
※なろうとカクヨムにそれぞれ別のスピンオフがあるのでそちらもよろしく!
※第5章に突入しました。
※小説家になろう96万PV突破!
※カクヨム68万PV突破!
※令和4年10月2日タイトルを『転生した受験生の異世界成り上がり 〜生まれは脳筋な下級貴族家ですが、教科書の知識だけで成り上がってやります〜』から変更しました
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
【完結】聖女は妖精に隠される ~召喚されてきたのに追放されました。婚約破棄上等!~
佳
ファンタジー
神獣ペガサスの住む泉の近くに、隣国から追放された聖女が住み着いた。
ある時、ケガを負った騎士を連れ帰ったペガサス。
聖女はその治療を引き受ける。
目が覚めた騎士は……
身分差を乗り越えたハッピーエンドのお話です。
しかし結構なゲスい話になってしまいました。
ヒーローやヒロインのような人は、いません。わりとみんな自分勝手だなって、書き終わってから思いました。
ですがそれもまた、ありなのではないかな、と。
※※※性表現や流血表現がある話には「※」を付けますのでご注意ください。
◆注意
・オリジナル恋愛ファンタジーです!
・ファンタジー=何でもあり!
・サラッと読もう!
・誤字脱字誤変換御免
2023年4月5日 完結しました。
ありがとうございました!
--4月7日--
感想ありがとうございます。
削除希望されていた方のものは削除させていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる