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桃青

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7.解決?

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 私は口を挟んだ。
「この家に住んでどれ位になります? 」
「うんと、そうだな、三年くらいかな、のぶ子」
「そうね」
「三年ですか。引っ越してもいいかもしれません。お二人とも、この家や土地に馴染んでいます。言い方を変えれば、空気に染まっていますが、それがプラスに働くというよりも、マイナスに働いている可能性があります。悪い場所ではないと思いますが、もしかするとお二人には向かないのかも」
 のぶ子さんは小さくコクコクと頷いてから、考えつつ言った。
「そうですね、考えてみようと思います、こんなこともあったし。居心地が悪くないのと利便性で、何となく住み続けていましたけれど、心機一転ということで、そうするのもいいかもしれないです」
「ええ」
 やっとこれで大丈夫という先が見えた気がしたので、私と雄大君は帰ることにした。玄関先で私達を見送ってくれた二人の姿が、何故か目に焼き付く。相性がいいというのは多分こういうことなのだ、私はそう思った。楽しい時も、不安な時も、共に分かち合う。それがごく自然にできてしまう二人だった。
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