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38.
お許し
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その時のこと。玄関のベルの音ががらんがらんと家中に鳴り響いた。リンダはハッと我に返り、むっとして、
「誰よ、この大変な時に!こっちは今取り込み中なんだから…。」
と言いながら、小走りになって玄関へ駆けつけていった。すると朗々と響き渡るハンスの声を聞いたアンナとカイルは、ハッとした様子で思わず顔を見合わせた。
「アンナは、アンナはこちらにいますか?」
「まあ、ハンス!丁度良かったわ、ぜひ家に上がって頂戴。丁度あなたに聞いてもらいたいことがあったのよ。」
「ええ、それじゃ遠慮なく上がらせてもらいます。」
そう言って、すぐさま2人の前に姿を現したハンスは、彼らに向かって悲しげに叫んだ。
「酷いよ、2人とも!僕に何も告げずにセレナへ帰ってしまうなんて。僕は今朝、その話をメルから聞いて、慌ててホテルを引き払って、急いでこっちへ帰ってきたんだ。」
アンナは彼の存在をすっかり忘れていたことにようやく気付き、申し訳なく思いながら彼に謝った。
「ごめんなさい、ハンス。あなたに帰ることを告げるのを忘れてしまって。まるで思い出せなかったというのか…。」
「思い出せなかった!」
ハンスは悲劇的に叫んだ。そこへリンダが、強引に会話に割り込んできて言った。
「ハンス、実は大変なのよ。」
「え、何がですか?」
「実はね、アンナが…、カイルと付き合うって言い出して…。」
「カイルと、付き合う?!」
再びハンスは絶叫した。そして縋るような目でアンナを見ると、アンナは心からすまなそうに俯いてみせてから、言った。
「ごめんなさい、ハンス。私はもう、心を決めたの。」
その言葉を聞いたハンスは俯いて、苦悩を露わにしてしばし考え込んでいたが、それから徐に話し出した。
「リンダ、あの、…カイルはいい奴です。僕は確かにお金を持っているけれど、でもアンナにとって、本当に大切なものを捧げることができなかった。
―でもカイルには、それができるんです。」
するとリンダはいやいやと言わんばかりに、ぶんぶんと首を横に振り、言い訳がましくハンスに喋り続けた。
「でもね、ハンスは、ほら、何ていうのかしら、…素晴らしい、ええっと、」
「だからリンダ、どうか2人の交際を認めてやってください。僕は、僕はっ、潔くアンナを諦め…、うあああああ!」
そう言ってハンスは号泣しながら家を飛び出していき、アンナ達の前から姿を消したのだった。その後ろ姿を見たアンナは、さすがに良心がとがめて、しくしくと胸の痛みを覚えた。
すると今度は、ルイが自分の部屋から出てきて、彼らの前に姿を現し、アンナとカイルを見ると、軽い調子で言った。
「姉ちゃんお帰り。それにカイルも一緒にいるんだっ。」
カイルは片手を上げて、ルイに挨拶をした。
「やあ、ルイ。久し振りだね。」
ルイは2人のいるテーブルまでやって来ると、そこに置かれているジャムケーキに手を伸ばしながら1つ摘まむと、真っ直ぐな目でカイルを見つめて言った。
「カイル、今度また遊びに連れて行ってよ。あ、でも、姉貴の従者じゃなくなったら、俺にはもうカイルと会う手段がなくなってしまうんだっ。」
「ルイ、ええと、それが―。」
そう言ってカイルが言葉に詰まると、アンナがその続きを引き継いだ。
「実は私ね、これからカイルと付き合うことにしたの。」
「ええっと、それってつまり、2人は恋人同士になるっていうこと?」
「まあそうね。」
「ふ~ん、そっか。そうしたらまた俺は、カイルと遊ぶことができて嬉しいんだっ。」
その言葉にカイルは思わず笑顔になって言った。
「うん、そうだね。」
「ちょっとルイ。そんな事軽々しく言わないで頂戴。アンナの、アンナの恋人は、もっと、こう―。」
そう言いながら、リンダが2人の関係に異議を唱えようとしたその時、再びベルの音ががらんがらんと家中に鳴り響いた。リンダは頭を抱えて、
「今度は一体誰よ?次から次へと―。」
と言いながら、また玄関まで走っていくと、玄関からはセナの呑気な声が聞こえてきた。
「今日はアンナが帰ってくるっていうから、早めに仕事を切り上げて帰ってきたよ。アンナは元気そうかい?」
「それ所じゃないわよ、あなた。大変なの、アンナが、アンナがね、」
そう言うリンダにセナは相槌を打ちながら、居間に姿を現すと、笑顔でアンナとカイルに声を掛けた。
「やあお揃いだね。2人ともお帰り。」
「ただいま、パパ。」
アンナが嬉しそうにそう言うと、アンナの隣でカイルも丁寧に頭を下げてみせた。セナはテーブルの側の椅子に腰を下ろすと、金魚の糞のごとく自分に付き纏っているリンダに質問をした。
「―で、何が大変なんだい?」
「あのね、それが…、アンナがとんでもないことを言い出したの。これからカイルと…、お付き合いをするんですって!」
「そうか、アンナはやっと自分の恋人を見つけたんだな。で、それの何が問題なんだい?」
「だってあなた、アンナのお相手はもっと、こう―。」
セナはそう言って言葉に詰まるリンダから目を逸らし、落ち着いた様子でアンナとカイルを眺めてから、2人に訊ねた。
「2人とも、愛し合っているんだろう?」
「それは、まあ、その、…はい。」
「そ、…そんな所ね、パパ。」
2人がそれぞれに照れ臭くなりながらそう答えると、セナはリンダに向き直ってから言った。
「なら、いいじゃないか。」
「ええ?!あなたまでそんなことを言うのね。私は、私はね、」
「ママ。」
「何よ、アンナ?」
「ママはきっと…、カイルにはお金がないって言いたいんでしょう?」
「うっ、まあ、…本心から言えば、そういうことになるかしら。」
アンナに図星を指されたリンダは思わず狼狽えたが、そんな彼女に、アンナは真面目に語り出した。
「でもね、メルおばさんが言っていたの。
『本当に大切なものは、いつだって心なのよ。』
って。私とカイルはお互いを、心から見つめ合える関係だと思うの。そうやって相手を見た時に、私達はお互いの本心に気付いたわ、
『私が心から好きな人はこの人なんだ。』
ってね。
それにね、ハリスでしばらく生活してみて、やっと分かったことがあるの。本当に大切なものって、意外といつだって身近にあるものなのね。
―セレナにいる家族や友達に、セレナの素晴らしい自然や風景。そしてハリスでは、大切な時にいつでも側にいてくれた…、カイル。
ハリスに行く前は、何もかもがあまりに身近すぎて、その大切さに気付くことができなかったけれど…。」
アンナにそう言われると、さすがのリンダも何も言えなくなった。彼女の言葉を聞いたセナはひとつ頷くと、その場を取り纏めるように言った。
「素晴らしい。アンナはどうやらセレナに行って少し成長したみたいだ。
…ということでいいじゃないか、リンダ?」
「でも…、でも…。」
するとルイは子供らしく、核心を突いた質問をした。
「母さんはカイルのことが嫌いなの?」
「嫌いっていう訳じゃないけれど…、私の夢にそぐわないと言うのか…。」
「リンダ、アンナにはアンナの人生があるんだよ。決して自分の夢を重ねてはいけない。」
諭すようにセナにそう言われると、リンダは嘆かわしく言った。
「もう!皆して私のことを責めるんだわ!
でも、カイル。」
「はい。」
「アンナを、本当に、幸せにしてくれるんでしょうね?」
「できる限りのことはするつもりでいます。」
「苦労させたりとか…、浮気をして泣かせたりとか…、」
「ママ、それはこれから私がカイルと一緒に、人生を歩んでいく上で取り組んでいく課題だわ。」
アンナがそう言うと、ルイが話に加わって、またしても正論を言った。
「母さんは何でも先回りしすぎなんだよ。」
リンダはしばらく何も言えずに、口惜しげな顔をしていたが、やれやれといった様子で首を左右に振ると、2人に対してポロリと言った。
「分かったわ、。私も2人の交際を認めます。」
それを聞いてアンナとカイルは思わず、2人揃ってハイタッチをした。それを見たルイはにっこりと笑って、
「良かったね。」
と呟いて、2人を祝福したのだった。
「誰よ、この大変な時に!こっちは今取り込み中なんだから…。」
と言いながら、小走りになって玄関へ駆けつけていった。すると朗々と響き渡るハンスの声を聞いたアンナとカイルは、ハッとした様子で思わず顔を見合わせた。
「アンナは、アンナはこちらにいますか?」
「まあ、ハンス!丁度良かったわ、ぜひ家に上がって頂戴。丁度あなたに聞いてもらいたいことがあったのよ。」
「ええ、それじゃ遠慮なく上がらせてもらいます。」
そう言って、すぐさま2人の前に姿を現したハンスは、彼らに向かって悲しげに叫んだ。
「酷いよ、2人とも!僕に何も告げずにセレナへ帰ってしまうなんて。僕は今朝、その話をメルから聞いて、慌ててホテルを引き払って、急いでこっちへ帰ってきたんだ。」
アンナは彼の存在をすっかり忘れていたことにようやく気付き、申し訳なく思いながら彼に謝った。
「ごめんなさい、ハンス。あなたに帰ることを告げるのを忘れてしまって。まるで思い出せなかったというのか…。」
「思い出せなかった!」
ハンスは悲劇的に叫んだ。そこへリンダが、強引に会話に割り込んできて言った。
「ハンス、実は大変なのよ。」
「え、何がですか?」
「実はね、アンナが…、カイルと付き合うって言い出して…。」
「カイルと、付き合う?!」
再びハンスは絶叫した。そして縋るような目でアンナを見ると、アンナは心からすまなそうに俯いてみせてから、言った。
「ごめんなさい、ハンス。私はもう、心を決めたの。」
その言葉を聞いたハンスは俯いて、苦悩を露わにしてしばし考え込んでいたが、それから徐に話し出した。
「リンダ、あの、…カイルはいい奴です。僕は確かにお金を持っているけれど、でもアンナにとって、本当に大切なものを捧げることができなかった。
―でもカイルには、それができるんです。」
するとリンダはいやいやと言わんばかりに、ぶんぶんと首を横に振り、言い訳がましくハンスに喋り続けた。
「でもね、ハンスは、ほら、何ていうのかしら、…素晴らしい、ええっと、」
「だからリンダ、どうか2人の交際を認めてやってください。僕は、僕はっ、潔くアンナを諦め…、うあああああ!」
そう言ってハンスは号泣しながら家を飛び出していき、アンナ達の前から姿を消したのだった。その後ろ姿を見たアンナは、さすがに良心がとがめて、しくしくと胸の痛みを覚えた。
すると今度は、ルイが自分の部屋から出てきて、彼らの前に姿を現し、アンナとカイルを見ると、軽い調子で言った。
「姉ちゃんお帰り。それにカイルも一緒にいるんだっ。」
カイルは片手を上げて、ルイに挨拶をした。
「やあ、ルイ。久し振りだね。」
ルイは2人のいるテーブルまでやって来ると、そこに置かれているジャムケーキに手を伸ばしながら1つ摘まむと、真っ直ぐな目でカイルを見つめて言った。
「カイル、今度また遊びに連れて行ってよ。あ、でも、姉貴の従者じゃなくなったら、俺にはもうカイルと会う手段がなくなってしまうんだっ。」
「ルイ、ええと、それが―。」
そう言ってカイルが言葉に詰まると、アンナがその続きを引き継いだ。
「実は私ね、これからカイルと付き合うことにしたの。」
「ええっと、それってつまり、2人は恋人同士になるっていうこと?」
「まあそうね。」
「ふ~ん、そっか。そうしたらまた俺は、カイルと遊ぶことができて嬉しいんだっ。」
その言葉にカイルは思わず笑顔になって言った。
「うん、そうだね。」
「ちょっとルイ。そんな事軽々しく言わないで頂戴。アンナの、アンナの恋人は、もっと、こう―。」
そう言いながら、リンダが2人の関係に異議を唱えようとしたその時、再びベルの音ががらんがらんと家中に鳴り響いた。リンダは頭を抱えて、
「今度は一体誰よ?次から次へと―。」
と言いながら、また玄関まで走っていくと、玄関からはセナの呑気な声が聞こえてきた。
「今日はアンナが帰ってくるっていうから、早めに仕事を切り上げて帰ってきたよ。アンナは元気そうかい?」
「それ所じゃないわよ、あなた。大変なの、アンナが、アンナがね、」
そう言うリンダにセナは相槌を打ちながら、居間に姿を現すと、笑顔でアンナとカイルに声を掛けた。
「やあお揃いだね。2人ともお帰り。」
「ただいま、パパ。」
アンナが嬉しそうにそう言うと、アンナの隣でカイルも丁寧に頭を下げてみせた。セナはテーブルの側の椅子に腰を下ろすと、金魚の糞のごとく自分に付き纏っているリンダに質問をした。
「―で、何が大変なんだい?」
「あのね、それが…、アンナがとんでもないことを言い出したの。これからカイルと…、お付き合いをするんですって!」
「そうか、アンナはやっと自分の恋人を見つけたんだな。で、それの何が問題なんだい?」
「だってあなた、アンナのお相手はもっと、こう―。」
セナはそう言って言葉に詰まるリンダから目を逸らし、落ち着いた様子でアンナとカイルを眺めてから、2人に訊ねた。
「2人とも、愛し合っているんだろう?」
「それは、まあ、その、…はい。」
「そ、…そんな所ね、パパ。」
2人がそれぞれに照れ臭くなりながらそう答えると、セナはリンダに向き直ってから言った。
「なら、いいじゃないか。」
「ええ?!あなたまでそんなことを言うのね。私は、私はね、」
「ママ。」
「何よ、アンナ?」
「ママはきっと…、カイルにはお金がないって言いたいんでしょう?」
「うっ、まあ、…本心から言えば、そういうことになるかしら。」
アンナに図星を指されたリンダは思わず狼狽えたが、そんな彼女に、アンナは真面目に語り出した。
「でもね、メルおばさんが言っていたの。
『本当に大切なものは、いつだって心なのよ。』
って。私とカイルはお互いを、心から見つめ合える関係だと思うの。そうやって相手を見た時に、私達はお互いの本心に気付いたわ、
『私が心から好きな人はこの人なんだ。』
ってね。
それにね、ハリスでしばらく生活してみて、やっと分かったことがあるの。本当に大切なものって、意外といつだって身近にあるものなのね。
―セレナにいる家族や友達に、セレナの素晴らしい自然や風景。そしてハリスでは、大切な時にいつでも側にいてくれた…、カイル。
ハリスに行く前は、何もかもがあまりに身近すぎて、その大切さに気付くことができなかったけれど…。」
アンナにそう言われると、さすがのリンダも何も言えなくなった。彼女の言葉を聞いたセナはひとつ頷くと、その場を取り纏めるように言った。
「素晴らしい。アンナはどうやらセレナに行って少し成長したみたいだ。
…ということでいいじゃないか、リンダ?」
「でも…、でも…。」
するとルイは子供らしく、核心を突いた質問をした。
「母さんはカイルのことが嫌いなの?」
「嫌いっていう訳じゃないけれど…、私の夢にそぐわないと言うのか…。」
「リンダ、アンナにはアンナの人生があるんだよ。決して自分の夢を重ねてはいけない。」
諭すようにセナにそう言われると、リンダは嘆かわしく言った。
「もう!皆して私のことを責めるんだわ!
でも、カイル。」
「はい。」
「アンナを、本当に、幸せにしてくれるんでしょうね?」
「できる限りのことはするつもりでいます。」
「苦労させたりとか…、浮気をして泣かせたりとか…、」
「ママ、それはこれから私がカイルと一緒に、人生を歩んでいく上で取り組んでいく課題だわ。」
アンナがそう言うと、ルイが話に加わって、またしても正論を言った。
「母さんは何でも先回りしすぎなんだよ。」
リンダはしばらく何も言えずに、口惜しげな顔をしていたが、やれやれといった様子で首を左右に振ると、2人に対してポロリと言った。
「分かったわ、。私も2人の交際を認めます。」
それを聞いてアンナとカイルは思わず、2人揃ってハイタッチをした。それを見たルイはにっこりと笑って、
「良かったね。」
と呟いて、2人を祝福したのだった。
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