6 / 207
修道女、後宮とは異世界だと知る
6
しおりを挟む
「申し訳ございません、メルシェイラさま。第二皇妃殿下はお加減が麗しくなく、ご挨拶は日を改めましてということで」
エリザベス皇妃に続いて、ミッシェル皇妃にあいさつに行こうとしたのだが、第二皇妃宮の前で衛兵に止められてしまった。
先ぶれの女官がアポイントはあると申し入れてくれたが、木で鼻をくくったような返答が続くだけだ。
焦げ茶色の髪の女官は、更に苦情を言おうと口をひらきかけ、女衛兵たちの槍が軽く左右に交差されるのを見て黙る。
父がミッシェル妃殿下のスケープゴートになるようにと命じてきたということは、それ相応の何かがあるということだ。肝心かなめの御方に会えないようでは、話にならない。
だがしかし、真正直にその指示に従う謂れはないような気もする。状況ひとつ話してもらえていないので、どういう行動が正解かも定かではない訳だし。
メイラは女官の腕にそっと手を置いて、半歩前に進み出た。
「まぁ、それは心配です。悪阻は人によっては重いようですし、無理をしてはいけません」
無表情な衛兵たちを見上げて、小さく首を傾ける。
―――三年契約の仕事だしね。
もともと気の進まない話だった。妾妃としてはもとより、女官や侍女として永久就職するわけでもないので、とりあえず形だけ取り繕って、約束の三年を乗り切ればいいと割り切る。
「あとでお見舞いの品をお届けします。お大事にとお伝え頂けますか?」
メイラは丁寧に礼を取って、衛兵の前を辞した。
女官はいまだ不満そうだが、軽く促すと黙って引き下がってくれた。
「……よろしかったのですか?」
彼女の言いたいことはわかる。
こういう所なのでなおのこと、慣例は大切なのだろう。後々挨拶ひとつまともにしてこなかったと非難されるリスクは確かにある。
「お加減が悪いのにお尋ねするほうが非礼でしょう?」
「ですが」
「だったら……そうね。気の利いたお見舞いとご挨拶の品を選りすぐりましょう。アドバイスして下さる?」
女官は眉間に皺をよせ、不愉快にそう唇を引き結んだ。
もしかしたら、そこまで助けてやる義理はないと思われたのかもしれない。
「何がいいかしら」
「……そうですね」
悪阻で体調が悪いなら、においの強い花や菓子類はきっと駄目だ。ベビー用品なども時期尚早だろうし、何か第二皇妃の気が晴れるような、彼女の好みのものはないだろうか。
「果物などなら好んでお召し上がりになると伺いましたが」
果物。悪阻にはすっぱいものがいいという。柑橘系で酸味のある物がいいかもしれない。
「そうねぇ。取り寄せてみようかしら」
その後もあれやこれやと質問をし、後宮へ商人を呼び寄せる方法まで聞き出して、己の部屋にもどるまでにはすっかり会話が弾むようになっていた。
彼女が男爵家の令嬢で、婚約者はいないが親にしきりに見合いを勧められているという話まで。
本人には喋り過ぎているという自覚がないのか、むしろまだ語り足りないという表情をしている。
「ありがとうマロニア」
部屋の前に到着して、二級女官マロニア・スーランドは、さきほどまでより柔らかな表情で礼を取った。
「…‥それではわたくしはこれで」
メイラは傍らで頭を下げているユリを振り返り、小声で「あれ」を持ってくるようにと伝える。
彼女は心得たようにもう一段頭を低くして、すぐに部屋から小さな布包みを持参する。
「いえ、頂くわけには」
規則なのだと彼女は辞退しようとしたが、中身はマカロン。確かに滅多に手に入らない希少品だが、子供の駄賃程度のお礼品だ。
「おとうさまが沢山入れすぎて困っていたの。もらって?」
実際はメイラがサスランに用意するよう指示したものだ。
自分で食べたいということではなく、こうやってちいさな謝意を伝えるために。
相手も金額のかさばる物なら身構えるが、菓子なら受け取ってくれる。
サスランのチョイスはさすがで、「それほど高額ではなく、日持ちがして、ちょっと珍しい菓子」というリクエストに過不足なく応えてくれた。
マロニアは戸惑いながらも布袋の中を覗き込んでみて、嬉しそうな表情になった。
「それでは遠慮なく頂きます。ありがとうございます」
「またいろいろ教えてね」
メイラは頭を下げてから立ち去るマロニアを、通路の角を曲がって見えなくなるまで見送った。
後宮は女の世界だ。そこは理屈とは別のもので動いている。
何も陛下の寵を競うだけの場所ではない。妃たちの下にはその何十倍もの女たちが働いており、その女だけの世界には風というものがあるのだ。
風を味方につければ、荒れる海も容易く渡れる。
しかしその対処を誤れば、嵐に見舞われ転覆する船に乗せられてしまうかもしれない。
女の世界は、見た目よりずっと厳しいものなのだ。
マロニアの背中が見えなくなってから、メイラは控える侍女たちに向き直った。
「荷物は片付いた?」
「はい、メルシェイラさま。運び入れました分は。残りの荷物は後日と聞いております」
「ではお茶にしましょう」
「かしこまりました」
扉を開けたのはユリより少し年下に見える金髪の侍女フラン。父がつけてくれたひとりで、気が強そうな青い目をしている。
「紅茶になさいますか?」
そう訪ねてきたのは、濃い茶色の髪を左右に分けて可愛らしく飾り編み込みにしている侍女シェリーメイ。こちらも父に命じられてメイラに付いている。
故郷より十日の道のりを共に来たのはこの三人の侍女たちで、ほかには後宮の部屋付きメイドが六人。
彼女たちは常時この人数でいるわけではなく、ほぼ三交代制のシフトを組んでメイラの身の回りの世話をしてくれている。
今日は初日なので、顔合わせを兼ねて集合している訳だ。
「そうね。シェリーの入れる紅茶は香りが良くて好きよ」
「まあ、ありがとうございます」
「どうすればそんなに上手に入れられるのかしら。何度教えてもらってもうまくいかないのよねぇ」
たとえメイラのことをどういう風に聞いていようとも、一度として顔にそれを出さない彼女たちはプロである。
であるなら、こちらもそれに応えなければ。
メイラはにっこりと、どんな悋気なマダムからでも寄付金をせしめてきた邪気のない笑顔を浮かべた。
エリザベス皇妃に続いて、ミッシェル皇妃にあいさつに行こうとしたのだが、第二皇妃宮の前で衛兵に止められてしまった。
先ぶれの女官がアポイントはあると申し入れてくれたが、木で鼻をくくったような返答が続くだけだ。
焦げ茶色の髪の女官は、更に苦情を言おうと口をひらきかけ、女衛兵たちの槍が軽く左右に交差されるのを見て黙る。
父がミッシェル妃殿下のスケープゴートになるようにと命じてきたということは、それ相応の何かがあるということだ。肝心かなめの御方に会えないようでは、話にならない。
だがしかし、真正直にその指示に従う謂れはないような気もする。状況ひとつ話してもらえていないので、どういう行動が正解かも定かではない訳だし。
メイラは女官の腕にそっと手を置いて、半歩前に進み出た。
「まぁ、それは心配です。悪阻は人によっては重いようですし、無理をしてはいけません」
無表情な衛兵たちを見上げて、小さく首を傾ける。
―――三年契約の仕事だしね。
もともと気の進まない話だった。妾妃としてはもとより、女官や侍女として永久就職するわけでもないので、とりあえず形だけ取り繕って、約束の三年を乗り切ればいいと割り切る。
「あとでお見舞いの品をお届けします。お大事にとお伝え頂けますか?」
メイラは丁寧に礼を取って、衛兵の前を辞した。
女官はいまだ不満そうだが、軽く促すと黙って引き下がってくれた。
「……よろしかったのですか?」
彼女の言いたいことはわかる。
こういう所なのでなおのこと、慣例は大切なのだろう。後々挨拶ひとつまともにしてこなかったと非難されるリスクは確かにある。
「お加減が悪いのにお尋ねするほうが非礼でしょう?」
「ですが」
「だったら……そうね。気の利いたお見舞いとご挨拶の品を選りすぐりましょう。アドバイスして下さる?」
女官は眉間に皺をよせ、不愉快にそう唇を引き結んだ。
もしかしたら、そこまで助けてやる義理はないと思われたのかもしれない。
「何がいいかしら」
「……そうですね」
悪阻で体調が悪いなら、においの強い花や菓子類はきっと駄目だ。ベビー用品なども時期尚早だろうし、何か第二皇妃の気が晴れるような、彼女の好みのものはないだろうか。
「果物などなら好んでお召し上がりになると伺いましたが」
果物。悪阻にはすっぱいものがいいという。柑橘系で酸味のある物がいいかもしれない。
「そうねぇ。取り寄せてみようかしら」
その後もあれやこれやと質問をし、後宮へ商人を呼び寄せる方法まで聞き出して、己の部屋にもどるまでにはすっかり会話が弾むようになっていた。
彼女が男爵家の令嬢で、婚約者はいないが親にしきりに見合いを勧められているという話まで。
本人には喋り過ぎているという自覚がないのか、むしろまだ語り足りないという表情をしている。
「ありがとうマロニア」
部屋の前に到着して、二級女官マロニア・スーランドは、さきほどまでより柔らかな表情で礼を取った。
「…‥それではわたくしはこれで」
メイラは傍らで頭を下げているユリを振り返り、小声で「あれ」を持ってくるようにと伝える。
彼女は心得たようにもう一段頭を低くして、すぐに部屋から小さな布包みを持参する。
「いえ、頂くわけには」
規則なのだと彼女は辞退しようとしたが、中身はマカロン。確かに滅多に手に入らない希少品だが、子供の駄賃程度のお礼品だ。
「おとうさまが沢山入れすぎて困っていたの。もらって?」
実際はメイラがサスランに用意するよう指示したものだ。
自分で食べたいということではなく、こうやってちいさな謝意を伝えるために。
相手も金額のかさばる物なら身構えるが、菓子なら受け取ってくれる。
サスランのチョイスはさすがで、「それほど高額ではなく、日持ちがして、ちょっと珍しい菓子」というリクエストに過不足なく応えてくれた。
マロニアは戸惑いながらも布袋の中を覗き込んでみて、嬉しそうな表情になった。
「それでは遠慮なく頂きます。ありがとうございます」
「またいろいろ教えてね」
メイラは頭を下げてから立ち去るマロニアを、通路の角を曲がって見えなくなるまで見送った。
後宮は女の世界だ。そこは理屈とは別のもので動いている。
何も陛下の寵を競うだけの場所ではない。妃たちの下にはその何十倍もの女たちが働いており、その女だけの世界には風というものがあるのだ。
風を味方につければ、荒れる海も容易く渡れる。
しかしその対処を誤れば、嵐に見舞われ転覆する船に乗せられてしまうかもしれない。
女の世界は、見た目よりずっと厳しいものなのだ。
マロニアの背中が見えなくなってから、メイラは控える侍女たちに向き直った。
「荷物は片付いた?」
「はい、メルシェイラさま。運び入れました分は。残りの荷物は後日と聞いております」
「ではお茶にしましょう」
「かしこまりました」
扉を開けたのはユリより少し年下に見える金髪の侍女フラン。父がつけてくれたひとりで、気が強そうな青い目をしている。
「紅茶になさいますか?」
そう訪ねてきたのは、濃い茶色の髪を左右に分けて可愛らしく飾り編み込みにしている侍女シェリーメイ。こちらも父に命じられてメイラに付いている。
故郷より十日の道のりを共に来たのはこの三人の侍女たちで、ほかには後宮の部屋付きメイドが六人。
彼女たちは常時この人数でいるわけではなく、ほぼ三交代制のシフトを組んでメイラの身の回りの世話をしてくれている。
今日は初日なので、顔合わせを兼ねて集合している訳だ。
「そうね。シェリーの入れる紅茶は香りが良くて好きよ」
「まあ、ありがとうございます」
「どうすればそんなに上手に入れられるのかしら。何度教えてもらってもうまくいかないのよねぇ」
たとえメイラのことをどういう風に聞いていようとも、一度として顔にそれを出さない彼女たちはプロである。
であるなら、こちらもそれに応えなければ。
メイラはにっこりと、どんな悋気なマダムからでも寄付金をせしめてきた邪気のない笑顔を浮かべた。
0
お気に入りに追加
656
あなたにおすすめの小説
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
運命の番でも愛されなくて結構です
えみ
恋愛
30歳の誕生日を迎えた日、私は交通事故で死んでしまった。
ちょうどその日は、彼氏と最高の誕生日を迎える予定だったが…、車に轢かれる前に私が見たのは、彼氏が綺麗で若い女の子とキスしている姿だった。
今までの人生で浮気をされた回数は両手で数えるほど。男運がないと友達に言われ続けてもう30歳。
新しく生まれ変わったら、もう恋愛はしたくないと思ったけれど…、気が付いたら地下室の魔法陣の上に寝ていた。身体は死ぬ直前のまま、生まれ変わることなく、別の世界で30歳から再スタートすることになった。
と思ったら、この世界は魔法や獣人がいる世界で、「運命の番」というものもあるようで…
「運命の番」というものがあるのなら、浮気されることなく愛されると思っていた。
最後の恋愛だと思ってもう少し頑張ってみよう。
相手が誰であっても愛し愛される関係を築いていきたいと思っていた。
それなのに、まさか相手が…、年下ショタっ子王子!?
これは犯罪になりませんか!?
心に傷がある臆病アラサー女子と、好きな子に素直になれないショタ王子のほのぼの恋愛ストーリー…の予定です。
難しい文章は書けませんので、頭からっぽにして読んでみてください。
記憶喪失になったら、義兄に溺愛されました。
せいめ
恋愛
婚約者の不貞現場を見た私は、ショックを受けて前世の記憶を思い出す。
そうだ!私は日本のアラサー社畜だった。
前世の記憶が戻って思うのは、こんな婚約者要らないよね!浮気症は治らないだろうし、家族ともそこまで仲良くないから、こんな家にいる必要もないよね。
そうだ!家を出よう。
しかし、二階から逃げようとした私は失敗し、バルコニーから落ちてしまう。
目覚めた私は、今世の記憶がない!あれ?何を悩んでいたんだっけ?何かしようとしていた?
豪華な部屋に沢山のメイド達。そして、カッコいいお兄様。
金持ちの家に生まれて、美少女だなんてラッキー!ふふっ!今世では楽しい人生を送るぞー!
しかし。…婚約者がいたの?しかも、全く愛されてなくて、相手にもされてなかったの?
えっ?私が記憶喪失になった理由?お兄様教えてー!
ご都合主義です。内容も緩いです。
誤字脱字お許しください。
義兄の話が多いです。
閑話も多いです。
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
【完結】後宮、路傍の石物語
新月蕾
恋愛
凜凜は、幼い頃から仕えていたお嬢様のお付きとして、後宮に上がる。
後宮では皇帝の動きがなく、お嬢様・央雪英は次第に心を病み、人にキツく当たるようになる。
そんなある日、凜凜は偶然皇帝と出逢う。
思いがけない寵愛を受けることになった凜凜に、悲しい運命が待ち受ける。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
【本編完結】若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
はづも
恋愛
本編完結済み。番外編がたまに投稿されたりされなかったりします。
伯爵家に生まれたカレン・アーネストは、20歳のとき、幼馴染でもある若き公爵、ジョンズワート・デュライトの妻となった。
しかし、ジョンズワートはカレンを愛しているわけではない。
当時12歳だったカレンの額に傷を負わせた彼は、その責任を取るためにカレンと結婚したのである。
……本当に好きな人を、諦めてまで。
幼い頃からずっと好きだった彼のために、早く身を引かなければ。
そう思っていたのに、初夜の一度でカレンは懐妊。
このままでは、ジョンズワートが一生自分に縛られてしまう。
夫を想うが故に、カレンは妊娠したことを隠して姿を消した。
愛する人を縛りたくないヒロインと、死亡説が流れても好きな人を諦めることができないヒーローの、両片想い・幼馴染・すれ違い・ハッピーエンドなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる