67 / 207
皇帝、マジ切れする
4
しおりを挟む
するべき仕事は山積みだったが、どうしても我慢できなくなって、一度メルシェイラの顔を見に寝室に戻った。
薄暗い室内は暖炉の炎で温められ、じんわり汗がにじんでくるほどに熱い。
しかし深く眠り込んでいる彼女の頬は白く、また熱が上がろうとしているようだった。
ベッドの端に腰を下ろし、掛布から出ている細い腕をそっと手に取る。
折れそうに細い手首には、暗がりでもわかるほど濃く痣ができていた。大人の男の指の形に、くっきりと。
ジリジリと胸が焼け、何かがそこから溢れて暴れだしそうだった。
内なる獣が唸る。この娘の命を無残に摘み取ろうとした敵を殺せと。
頭を冷やすためにここに来たのに、否応もなく怒りの衝動が増していく。
そっと、短くなってしまった黒髪を撫でると、幼子のように小さな頭がすり寄ってきた。
美しかった黒髪は、首筋が見える長さでざっくりと絶たれていた。むき出しになった頼りない首の細さと、指の間を滑り落ちた短い毛先に、またも激しい怒りで腸が煮える。
控えめで柔らかな彼女の微笑みを思い出す。
戸惑うように揺れる黒曜石のような瞳を、すねたように尖らせた唇を、小鳥のさえずりのように愛らしい声を。
ハロルドにとって女とは、貪欲に愛をねだる生き物だった。
彼の母しかり、後宮の女たちしかり。
父の後宮で幼いハロルドを蔑んできた女たちも、ひたすらに媚びる己の妃たちも、一心に愛されようと努め、他のことは顧みようとしなかった。
財を賭して美しく装う。ライバルたちを、何の呵責もなく蹴落とす。
そんな彼女たちの生き方について言えることは何もなく、理解すらしがたいと長年思ってきた。
そんなもので得られる愛があるのかと。己の心には、微塵も響きはしないのにと。
しかし今になって思う。
所詮人間の本質とは似たようなものなのだ。
これまで厭うてきた女たちの行動を、そっくりそのままなぞっている己がいる。
美しく柔らかなものだけで彼女を包みたい。その妨げになる者はすべて排斥したい。
それは彼女を守るというよりも、後宮の女たち同様に他者を蹴落とそうとする行為に近い。
正直に言おう。
腕の中にいる小鳥の為ならば、千の財を積み万の人間を殺してもかまわない。
二度と余計なことを考える輩が湧いて出ないよう、血縁である叔父や従兄妹を血祭りにあげ、見せしめにしてやりたいとすら思っていた。
これが誰かを愛するという事ならば、なるほど、この世がかくも殺伐としているのも頷ける。
そっと、短くなってしまった髪を撫でる。
伝わってくる体温はあまりにも高く、気がかりであると同時に、確かに彼女が生きているという証でもあった。
こめかみに顔を寄せ、危うく失われていたかもしれないその熱に唇を落とす。
熱を持った薄い皮膚をたどり、頬から顎、首筋へと指を這わせる。
柔らかな黒髪で覆われた首は、ぞっとするほどに頼りなく、細かった。
ユクリノスで拉致されたという知らせを受け、思い浮かんだのは幼馴染の死に顔だった。
まだ恋だ愛だということを考えもしない少年時代、初めて見た同世代の少女の裸体は無残な暴行を受け惨殺されたものだった。
その、人形のような青白い肌を思い出す。生気のない目を、苦しそうに歪む腫れあがった顔を。
今も瞼に浮かぶその死に様が、メルシェイラのものと重なって。
よくぞ無事に、翼竜を操れたものだと思う。
帝都に帰還するまでの記憶はほぼないが、もしそこで彼女の行方の情報を得ていなければ、取り繕うこともなく手当たり次第に敵対勢力を追い立てようとしただろう。
現に引き留めようとするドルフェス近衛師団長を素手で殴りつけ、冷静になれと説得してくるネメシス憲兵師団長に抜身の剣を突きつけた。
エルネストの取り成しがなければ、守るべきものを守り損ねた後宮近衛たちをこの手で切り殺していただろう。
幸いにも後宮内にある転移門の発見と調査は進んでいて、メルシェイラの女官についていたルーベント大尉がいい仕事をした。
過去数年で稼働した行く先をピックアップして、すでにそこに潜入していた諜報員たちに情報を依頼すると、即座に返答があった街が一か所。
それがここサッハートだ。
かねてから要注意先として監視調査対象だったが、偶然にもメルシェイラの顔を知っていた者が逆に彼女のことを尋ねて来たのだ。
その男がハロルドも良く知る影者であったことから、情報の真偽を確かめる時間も惜しみ駆け付けた。帝都から翼竜で数時間の距離であったことも幸いした。今の彼女の体調を考えれば、かなりギリギリのタイミングだったと思う。
もう一度、大きなベッドに埋もれて深く眠っている少女を見つめる。
柔らかな黒髪のてっぺんに顔を寄せ、深く息を吸い。その甘やかな匂いに込み上げてくる激情を溜息とともに飲み込む。
華奢な彼女の足首には、鉄輪をつながれたような痛々しい跡があった。
目を閉じると、鎖につながれた彼女が、男に組み伏せられ乱暴されている情景がありありと脳裏に浮かぶ。必死で抗うその四肢はあまりにも頼りなく、きっとろくな抵抗にもならないだろう。
エルネストの機転で強引に連れてこられた御殿医師によると、手足の傷と、背中や肩に強くぶつけた箇所はいくつかみられるが、性的な暴行はうけていないという。
女医師が彼女の身体を診察し、その局部を確認する最中であっても、ハロルドはメルシェイラの手を握り傍から離れなかった。
乙女であるというその診断にもっとも安堵したのは、説明もなく竜籠に押し込まれ連れてこられた当の女医師であったかもしれない。
コンコン、コンコン、と扉が静かにノックされた。
「失礼いたします」
徹夜なのにまったく 疲れた表情を見せないエルネストが、入り口の近くで深々と頭を下げた。
「ハーデス公爵閣下が帝都に向けてご出立なさいました」
高齢の公には申し訳ないが、元老院との折衝は任せることにした。
ハーデス公爵と宰相の政争と取られるかもしれないが、やむを得ない。
「それから、少々気になることがございまして……」
続く言葉が途切れた丁度その時、コココンと急くようなノックの音がした。
「はい」
扉の近くにいたエルネストが小声で返答し、ハロルドの許可を得た警護の近衛騎士がドアノブに手を掛ける。
「……陛下」
無作法な程の勢いで顔を出したのは、ロバート・ハーデス青竜将軍だった。
その視線が、まずハロルドを見て、次にベッドの上のメルシェイラに移る。
「おそらく一個小隊程度の侵入者が。警護を増やしますので、しばらくこの部屋から動かないでください」
険しい口調でそう言い終わるとほぼ同時に、パリンと窓ガラスが割れる音がした。
ハロルドの手のひらの下で、メルシェイラの肩がびくりと震える。
ふるふると、濃い睫毛が揺れた。
薄暗い室内は暖炉の炎で温められ、じんわり汗がにじんでくるほどに熱い。
しかし深く眠り込んでいる彼女の頬は白く、また熱が上がろうとしているようだった。
ベッドの端に腰を下ろし、掛布から出ている細い腕をそっと手に取る。
折れそうに細い手首には、暗がりでもわかるほど濃く痣ができていた。大人の男の指の形に、くっきりと。
ジリジリと胸が焼け、何かがそこから溢れて暴れだしそうだった。
内なる獣が唸る。この娘の命を無残に摘み取ろうとした敵を殺せと。
頭を冷やすためにここに来たのに、否応もなく怒りの衝動が増していく。
そっと、短くなってしまった黒髪を撫でると、幼子のように小さな頭がすり寄ってきた。
美しかった黒髪は、首筋が見える長さでざっくりと絶たれていた。むき出しになった頼りない首の細さと、指の間を滑り落ちた短い毛先に、またも激しい怒りで腸が煮える。
控えめで柔らかな彼女の微笑みを思い出す。
戸惑うように揺れる黒曜石のような瞳を、すねたように尖らせた唇を、小鳥のさえずりのように愛らしい声を。
ハロルドにとって女とは、貪欲に愛をねだる生き物だった。
彼の母しかり、後宮の女たちしかり。
父の後宮で幼いハロルドを蔑んできた女たちも、ひたすらに媚びる己の妃たちも、一心に愛されようと努め、他のことは顧みようとしなかった。
財を賭して美しく装う。ライバルたちを、何の呵責もなく蹴落とす。
そんな彼女たちの生き方について言えることは何もなく、理解すらしがたいと長年思ってきた。
そんなもので得られる愛があるのかと。己の心には、微塵も響きはしないのにと。
しかし今になって思う。
所詮人間の本質とは似たようなものなのだ。
これまで厭うてきた女たちの行動を、そっくりそのままなぞっている己がいる。
美しく柔らかなものだけで彼女を包みたい。その妨げになる者はすべて排斥したい。
それは彼女を守るというよりも、後宮の女たち同様に他者を蹴落とそうとする行為に近い。
正直に言おう。
腕の中にいる小鳥の為ならば、千の財を積み万の人間を殺してもかまわない。
二度と余計なことを考える輩が湧いて出ないよう、血縁である叔父や従兄妹を血祭りにあげ、見せしめにしてやりたいとすら思っていた。
これが誰かを愛するという事ならば、なるほど、この世がかくも殺伐としているのも頷ける。
そっと、短くなってしまった髪を撫でる。
伝わってくる体温はあまりにも高く、気がかりであると同時に、確かに彼女が生きているという証でもあった。
こめかみに顔を寄せ、危うく失われていたかもしれないその熱に唇を落とす。
熱を持った薄い皮膚をたどり、頬から顎、首筋へと指を這わせる。
柔らかな黒髪で覆われた首は、ぞっとするほどに頼りなく、細かった。
ユクリノスで拉致されたという知らせを受け、思い浮かんだのは幼馴染の死に顔だった。
まだ恋だ愛だということを考えもしない少年時代、初めて見た同世代の少女の裸体は無残な暴行を受け惨殺されたものだった。
その、人形のような青白い肌を思い出す。生気のない目を、苦しそうに歪む腫れあがった顔を。
今も瞼に浮かぶその死に様が、メルシェイラのものと重なって。
よくぞ無事に、翼竜を操れたものだと思う。
帝都に帰還するまでの記憶はほぼないが、もしそこで彼女の行方の情報を得ていなければ、取り繕うこともなく手当たり次第に敵対勢力を追い立てようとしただろう。
現に引き留めようとするドルフェス近衛師団長を素手で殴りつけ、冷静になれと説得してくるネメシス憲兵師団長に抜身の剣を突きつけた。
エルネストの取り成しがなければ、守るべきものを守り損ねた後宮近衛たちをこの手で切り殺していただろう。
幸いにも後宮内にある転移門の発見と調査は進んでいて、メルシェイラの女官についていたルーベント大尉がいい仕事をした。
過去数年で稼働した行く先をピックアップして、すでにそこに潜入していた諜報員たちに情報を依頼すると、即座に返答があった街が一か所。
それがここサッハートだ。
かねてから要注意先として監視調査対象だったが、偶然にもメルシェイラの顔を知っていた者が逆に彼女のことを尋ねて来たのだ。
その男がハロルドも良く知る影者であったことから、情報の真偽を確かめる時間も惜しみ駆け付けた。帝都から翼竜で数時間の距離であったことも幸いした。今の彼女の体調を考えれば、かなりギリギリのタイミングだったと思う。
もう一度、大きなベッドに埋もれて深く眠っている少女を見つめる。
柔らかな黒髪のてっぺんに顔を寄せ、深く息を吸い。その甘やかな匂いに込み上げてくる激情を溜息とともに飲み込む。
華奢な彼女の足首には、鉄輪をつながれたような痛々しい跡があった。
目を閉じると、鎖につながれた彼女が、男に組み伏せられ乱暴されている情景がありありと脳裏に浮かぶ。必死で抗うその四肢はあまりにも頼りなく、きっとろくな抵抗にもならないだろう。
エルネストの機転で強引に連れてこられた御殿医師によると、手足の傷と、背中や肩に強くぶつけた箇所はいくつかみられるが、性的な暴行はうけていないという。
女医師が彼女の身体を診察し、その局部を確認する最中であっても、ハロルドはメルシェイラの手を握り傍から離れなかった。
乙女であるというその診断にもっとも安堵したのは、説明もなく竜籠に押し込まれ連れてこられた当の女医師であったかもしれない。
コンコン、コンコン、と扉が静かにノックされた。
「失礼いたします」
徹夜なのにまったく 疲れた表情を見せないエルネストが、入り口の近くで深々と頭を下げた。
「ハーデス公爵閣下が帝都に向けてご出立なさいました」
高齢の公には申し訳ないが、元老院との折衝は任せることにした。
ハーデス公爵と宰相の政争と取られるかもしれないが、やむを得ない。
「それから、少々気になることがございまして……」
続く言葉が途切れた丁度その時、コココンと急くようなノックの音がした。
「はい」
扉の近くにいたエルネストが小声で返答し、ハロルドの許可を得た警護の近衛騎士がドアノブに手を掛ける。
「……陛下」
無作法な程の勢いで顔を出したのは、ロバート・ハーデス青竜将軍だった。
その視線が、まずハロルドを見て、次にベッドの上のメルシェイラに移る。
「おそらく一個小隊程度の侵入者が。警護を増やしますので、しばらくこの部屋から動かないでください」
険しい口調でそう言い終わるとほぼ同時に、パリンと窓ガラスが割れる音がした。
ハロルドの手のひらの下で、メルシェイラの肩がびくりと震える。
ふるふると、濃い睫毛が揺れた。
10
お気に入りに追加
656
あなたにおすすめの小説
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした
葉柚
恋愛
皇太子の子を妊娠した悪役令嬢のレイチェルは幸せいっぱいに暮らしていました。
でも、妊娠を切っ掛けに前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢だということに気づいたレイチェルは皇太子の前から逃げ出すことにしました。
本編完結済みです。時々番外編を追加します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる