33 / 207
修道女、これはちょっと駄目なやつじゃないかと思う
5
しおりを挟む
あれよあれよという間に部屋にテーブルと椅子が運ばれてきた。
もともとあったソファー類を移動させなくても置けるほどに室内は広く、メイラはずっと陛下の膝の上で固まったまま、食卓が整えられていくのを見ていた。
黒大理石張りのテーブルを運んできたのは、近衛騎士に劣らぬ体格の侍従服を着た男たちだ。さすがプロと言いたくなる手際よさで、さっさと運び入れてさっと去っていく。
簡単そうに見えるが、そうではないだろう。
脚は透かし彫りが施されてはいるが頑丈そうな金属製だし、分厚い天板は大理石。ちょっとぶつけただけで傷がつきそうなうえに、かなりの重量がありそうだ。
揃いの椅子を運ぶのにも二人がかり。きっとメイラなど一人で引くこともできまい。
目算でもかなり座面が高そうなその椅子に、どうすれば不格好ではなく座れるだろう。子供のようによじ登る羽目にならなければいいのだが。
いつまでたっても一脚しか運ばれてこないのにものすごく嫌な予感がしたが、あえて考えないようにした。
きっと陛下はお一人で食べられるのだ。
その証拠にほら、食事の用意も一人分のみ。メイラの為にセッティングされる気配はない。
陛下にはお腹がすいたと言ったが、そんなことはない。あと丸一日ぐらい大丈夫。水さえもらえれば三日、いやもっと耐える自信すらある。
ええ、ええ、問題ないですとも。陛下はどうかごゆっくりお食事を楽しまれてください。
メイラは押し寄せてくる現実から目を背け、テキパキとプロの仕事をみせる侍従やメイドたちの動きをぼうっと見ていた。もはや焦点はどこにもあっておらず、死んだ魚の目のようだったと思う。
しかしそんな現実逃避も長くは続かなかった。
ものの十分ほどで準備が整い、陛下はメイラを片手で子供を抱くように持ち上げたのだ。
いくら彼女が小柄だとはいえ、普通に大人の女性並みの重量はある。……いやちょっとだけ盛った。だが、こんな風に軽々と抱きかかえられるほど軽いわけではないはずだ。
陛下はそんな事などまったく知らぬげに、メイラを片手で抱えたまますたすたと椅子まで歩いた。
侍従のひとりが椅子の背に両手を置き、満面の笑顔でこちらを見ている。
正視できずに逸らせた視線の先でも、腕にトーションを掛けた給仕役がにっこりと微笑む。
有無を言わせぬ有能さを醸し出している侍従たちの視線は、気のせいでもなんでもなく陛下ではなくメイラを凝視していた。
勘弁してほしい。
なんとかこの状況を脱したいと助けを求めて視線を彷徨わせたが、誰もかれも引くほどの笑顔でただ見つめ返してくるだけだ。
頼みの綱のアナベルやユリといえば、少し離れた位置で忙しそうに立ち働いていてこちらを向いてくれない。
そうこうしているうちに陛下は彼女を抱えたまま椅子に座った。
恐れていた通り、メイラはその太腿の上に丁寧に置かれた。
目の前には皿。鶏肉のグリルに温野菜。雑穀パンは籠に盛られ、サラダは小皿に美しく盛り付けられている。
一人分には明らかに多いが、ごく一般的な皿数で、野菜たっぷりの健康に良さそうなメニューだった。
この巨大な国を治める皇帝陛下は、きっと常に豪華なフルコースを食しているものだとばかり思っていたが、どうやらそうでもないらしい。
お尻の下に感じるのは、筋肉質の太腿。
どんなに抗おうとも離れない、頑強そうな二の腕。
まあたしかに、イメージの中にあるような栄養過多な食事をとり続けていたら、この体形を維持することは難しいだろう。
「今日は昼もろくに食べておらぬ。そなたはどうであった?」
「け、軽食を少し」
「そなたはもっと食べたほうが良い」
いったい何故、陛下はメイラの膝上にナフキンを置くのだろう。
「厨房長の焼く肉は美味だ。柔らかくて塩加減も丁度良い」
な、なぜメイラを膝に乗せたままカトラリーを握るのだ。
「……あ、あの」
口元には、フォークに刺された温野菜。
背中に感じるのは、がっしりとした体格の男性の体温。太い腕に囲われて逃げ場がない。
ひくり、と頬が引きつった。
「なんだ、野菜は嫌いか? えぐみもなく甘いが」
違う、そうではない。
「好き嫌いは良くないぞ」
断じて違う。
メイラは周囲からの凝視を浴びて顔から血の気を失せさせながら、長々と逡巡した後唇を開いた。
すかさずバターの匂いのする野菜が押し付けられるが入らず、改めて大きく開ける。
陛下は三十人いる妃たちの全員をこんな風に扱っているのだろうか。だとすればお疲れなのも頷ける。閨での相手だけではなく、まるで大切に想われているかのように扱って頂けるのであれば、妃たちが夢見るように陛下を語る意味がわかる。
ただし、三十人もいるのだから大変なはずだ。目の下の隈もそのせいか。
気を使わせているのであれば、大変申し訳ない。
「ひ、一人で食べたいのですが……」
「遠慮するな。鶏肉はどうだ」
陛下の所作は美しい。カトラリーを操る指は武人らしいものなに、動きは滑らかで無駄がない。
陛下は素早くナイフを操り肉を切る。小口大に切り分けたものを、フォークで攫ってメイラの口元まで運ぶ。それは彼女の一口には大きめなので噛み切り飲み込むまでに多少の時間を要し、その間に陛下もご自身の分を切り分けて食べている。
むしろ陛下の食事の速度のほうが早いぐらいで、せっせと運ばれてくる食べ物をこなすのに必至で口を動かさなければならなかった。
武人らしい筋肉の張った太い腕が、メイラの身体をはさんでいる。
ちょこんとその太腿の上にお尻を置き、恐れ多くも手ずから食事をふるまわれて、居心地が悪いなんてものではなかった。
緩やかに囲われたその隙間は、座りが悪く身をよじろうとするとギュッと締まる。
時間がたつにつれ、幼子のように膝に乗っている……というよりも、拘束されているような気がしてきた。
いったいいつまでこの状態が続くのだろう……遠い目をしてそう思ったところで、目前の皿が下げられデザートのフルーツが運ばれてきた。ブドウだ。
陛下の食卓に並ぶものはさすがの高級品で、メイラが見たこともないような大きさの傷ひとつない緑ブドウだった。
一度フィンガーボールで指先を清めてから、陛下はブドウを摘まみ器用にその皮をむき始める。
まさかと思って硬直していると、案の定唇に汁気の多い芳醇な香りの果実が押し付けられた。
「……っう」
さすがに遠慮しようとしたところ、わずかに開いた口からねじ込まれた。指ごと。
まさか玉体を噛むわけにもいかず、もはや味もわからないものを咥内に迎え入れる。
太い指が、するりと舌の脇を撫でた。
驚愕のあまりぽかんと口をあけてしまい、危うくブドウを噛みもせず飲み込んでしまうところだった。
あっさり抜けていった指を目で追っていると、果汁の滴るそれを陛下がペロリと舐めた。
「……美味か?」
何が? 陛下の指が?
「美味しいです」
よもや不味いというわけにもいかず、ぼんやりとした声でそう答えてから、指なわけではなくブドウのことだろうと思いいたる。
「はじめて食べました。どこの産でしょうか?」
「亡き母の化粧地で作られたものだ。毎年送ってきてくれる」
「甘いです」
「気にったのならそなたに贈ろう」
陛下はずっとご機嫌なままで、今のお言葉にも笑みが混じっている。
メイラは強いて己の中のふわふわとした感情に蓋をした。そうでなければ、わけもわからぬ言葉を叫びながら部屋中を駆け回っていたかもしれない。
なにしろ、恋人などいたためしがないのでこういう経験は皆無だし、乳飲み子の頃ですら大人の膝の上に乗せられた記憶がないのだ。今の状況が圧倒的な非現実感となって、もはや混乱の極致だった。
「腹はふくれたか? どれ」
先ほどまで優雅にカトラリーを操っていた手が、問答無用に腹を撫でる。
女性としての慎みが盛大に警報を鳴らしていたが、咄嗟には反応できなかった。
陛下は大きな手で円を描くように、ぽっこりと膨らんだ胃の上をさする。
「……ふはは、まるで孕んでいるようだな」
耳元に落とされた言葉は、いかにも楽し気で朗らかではあったが、爆弾並みの破壊力を秘めていた。
咄嗟に精一杯息を吸い込んで腹を引っ込める。腹筋に力を入れて背筋を伸ばし、腹に詰め込まれた重いものをできるだけ目立たせないように頑張ってみる。
それでも足りない気がして息を吸い続け、陛下がずっと笑われたままでいるのに気づき唇を噛んだ。
「……孕んでなどおりません」
「知っている」
「ふ、膨らんでもおりません」
「そう怒るな、妃よ」
タコのある武骨な掌が、するりと頬を撫でた。
笑みを含んだ低音が、男慣れしていないメイラの耳に存在感のある余韻を残す。
ぐらぐらと眩暈がした。
こ、これは絶対に駄目なやつだ。
大勢の妃を抱える大国の皇帝は、その施政以上に、女性の扱いも手慣れたものであるらしかった。
もともとあったソファー類を移動させなくても置けるほどに室内は広く、メイラはずっと陛下の膝の上で固まったまま、食卓が整えられていくのを見ていた。
黒大理石張りのテーブルを運んできたのは、近衛騎士に劣らぬ体格の侍従服を着た男たちだ。さすがプロと言いたくなる手際よさで、さっさと運び入れてさっと去っていく。
簡単そうに見えるが、そうではないだろう。
脚は透かし彫りが施されてはいるが頑丈そうな金属製だし、分厚い天板は大理石。ちょっとぶつけただけで傷がつきそうなうえに、かなりの重量がありそうだ。
揃いの椅子を運ぶのにも二人がかり。きっとメイラなど一人で引くこともできまい。
目算でもかなり座面が高そうなその椅子に、どうすれば不格好ではなく座れるだろう。子供のようによじ登る羽目にならなければいいのだが。
いつまでたっても一脚しか運ばれてこないのにものすごく嫌な予感がしたが、あえて考えないようにした。
きっと陛下はお一人で食べられるのだ。
その証拠にほら、食事の用意も一人分のみ。メイラの為にセッティングされる気配はない。
陛下にはお腹がすいたと言ったが、そんなことはない。あと丸一日ぐらい大丈夫。水さえもらえれば三日、いやもっと耐える自信すらある。
ええ、ええ、問題ないですとも。陛下はどうかごゆっくりお食事を楽しまれてください。
メイラは押し寄せてくる現実から目を背け、テキパキとプロの仕事をみせる侍従やメイドたちの動きをぼうっと見ていた。もはや焦点はどこにもあっておらず、死んだ魚の目のようだったと思う。
しかしそんな現実逃避も長くは続かなかった。
ものの十分ほどで準備が整い、陛下はメイラを片手で子供を抱くように持ち上げたのだ。
いくら彼女が小柄だとはいえ、普通に大人の女性並みの重量はある。……いやちょっとだけ盛った。だが、こんな風に軽々と抱きかかえられるほど軽いわけではないはずだ。
陛下はそんな事などまったく知らぬげに、メイラを片手で抱えたまますたすたと椅子まで歩いた。
侍従のひとりが椅子の背に両手を置き、満面の笑顔でこちらを見ている。
正視できずに逸らせた視線の先でも、腕にトーションを掛けた給仕役がにっこりと微笑む。
有無を言わせぬ有能さを醸し出している侍従たちの視線は、気のせいでもなんでもなく陛下ではなくメイラを凝視していた。
勘弁してほしい。
なんとかこの状況を脱したいと助けを求めて視線を彷徨わせたが、誰もかれも引くほどの笑顔でただ見つめ返してくるだけだ。
頼みの綱のアナベルやユリといえば、少し離れた位置で忙しそうに立ち働いていてこちらを向いてくれない。
そうこうしているうちに陛下は彼女を抱えたまま椅子に座った。
恐れていた通り、メイラはその太腿の上に丁寧に置かれた。
目の前には皿。鶏肉のグリルに温野菜。雑穀パンは籠に盛られ、サラダは小皿に美しく盛り付けられている。
一人分には明らかに多いが、ごく一般的な皿数で、野菜たっぷりの健康に良さそうなメニューだった。
この巨大な国を治める皇帝陛下は、きっと常に豪華なフルコースを食しているものだとばかり思っていたが、どうやらそうでもないらしい。
お尻の下に感じるのは、筋肉質の太腿。
どんなに抗おうとも離れない、頑強そうな二の腕。
まあたしかに、イメージの中にあるような栄養過多な食事をとり続けていたら、この体形を維持することは難しいだろう。
「今日は昼もろくに食べておらぬ。そなたはどうであった?」
「け、軽食を少し」
「そなたはもっと食べたほうが良い」
いったい何故、陛下はメイラの膝上にナフキンを置くのだろう。
「厨房長の焼く肉は美味だ。柔らかくて塩加減も丁度良い」
な、なぜメイラを膝に乗せたままカトラリーを握るのだ。
「……あ、あの」
口元には、フォークに刺された温野菜。
背中に感じるのは、がっしりとした体格の男性の体温。太い腕に囲われて逃げ場がない。
ひくり、と頬が引きつった。
「なんだ、野菜は嫌いか? えぐみもなく甘いが」
違う、そうではない。
「好き嫌いは良くないぞ」
断じて違う。
メイラは周囲からの凝視を浴びて顔から血の気を失せさせながら、長々と逡巡した後唇を開いた。
すかさずバターの匂いのする野菜が押し付けられるが入らず、改めて大きく開ける。
陛下は三十人いる妃たちの全員をこんな風に扱っているのだろうか。だとすればお疲れなのも頷ける。閨での相手だけではなく、まるで大切に想われているかのように扱って頂けるのであれば、妃たちが夢見るように陛下を語る意味がわかる。
ただし、三十人もいるのだから大変なはずだ。目の下の隈もそのせいか。
気を使わせているのであれば、大変申し訳ない。
「ひ、一人で食べたいのですが……」
「遠慮するな。鶏肉はどうだ」
陛下の所作は美しい。カトラリーを操る指は武人らしいものなに、動きは滑らかで無駄がない。
陛下は素早くナイフを操り肉を切る。小口大に切り分けたものを、フォークで攫ってメイラの口元まで運ぶ。それは彼女の一口には大きめなので噛み切り飲み込むまでに多少の時間を要し、その間に陛下もご自身の分を切り分けて食べている。
むしろ陛下の食事の速度のほうが早いぐらいで、せっせと運ばれてくる食べ物をこなすのに必至で口を動かさなければならなかった。
武人らしい筋肉の張った太い腕が、メイラの身体をはさんでいる。
ちょこんとその太腿の上にお尻を置き、恐れ多くも手ずから食事をふるまわれて、居心地が悪いなんてものではなかった。
緩やかに囲われたその隙間は、座りが悪く身をよじろうとするとギュッと締まる。
時間がたつにつれ、幼子のように膝に乗っている……というよりも、拘束されているような気がしてきた。
いったいいつまでこの状態が続くのだろう……遠い目をしてそう思ったところで、目前の皿が下げられデザートのフルーツが運ばれてきた。ブドウだ。
陛下の食卓に並ぶものはさすがの高級品で、メイラが見たこともないような大きさの傷ひとつない緑ブドウだった。
一度フィンガーボールで指先を清めてから、陛下はブドウを摘まみ器用にその皮をむき始める。
まさかと思って硬直していると、案の定唇に汁気の多い芳醇な香りの果実が押し付けられた。
「……っう」
さすがに遠慮しようとしたところ、わずかに開いた口からねじ込まれた。指ごと。
まさか玉体を噛むわけにもいかず、もはや味もわからないものを咥内に迎え入れる。
太い指が、するりと舌の脇を撫でた。
驚愕のあまりぽかんと口をあけてしまい、危うくブドウを噛みもせず飲み込んでしまうところだった。
あっさり抜けていった指を目で追っていると、果汁の滴るそれを陛下がペロリと舐めた。
「……美味か?」
何が? 陛下の指が?
「美味しいです」
よもや不味いというわけにもいかず、ぼんやりとした声でそう答えてから、指なわけではなくブドウのことだろうと思いいたる。
「はじめて食べました。どこの産でしょうか?」
「亡き母の化粧地で作られたものだ。毎年送ってきてくれる」
「甘いです」
「気にったのならそなたに贈ろう」
陛下はずっとご機嫌なままで、今のお言葉にも笑みが混じっている。
メイラは強いて己の中のふわふわとした感情に蓋をした。そうでなければ、わけもわからぬ言葉を叫びながら部屋中を駆け回っていたかもしれない。
なにしろ、恋人などいたためしがないのでこういう経験は皆無だし、乳飲み子の頃ですら大人の膝の上に乗せられた記憶がないのだ。今の状況が圧倒的な非現実感となって、もはや混乱の極致だった。
「腹はふくれたか? どれ」
先ほどまで優雅にカトラリーを操っていた手が、問答無用に腹を撫でる。
女性としての慎みが盛大に警報を鳴らしていたが、咄嗟には反応できなかった。
陛下は大きな手で円を描くように、ぽっこりと膨らんだ胃の上をさする。
「……ふはは、まるで孕んでいるようだな」
耳元に落とされた言葉は、いかにも楽し気で朗らかではあったが、爆弾並みの破壊力を秘めていた。
咄嗟に精一杯息を吸い込んで腹を引っ込める。腹筋に力を入れて背筋を伸ばし、腹に詰め込まれた重いものをできるだけ目立たせないように頑張ってみる。
それでも足りない気がして息を吸い続け、陛下がずっと笑われたままでいるのに気づき唇を噛んだ。
「……孕んでなどおりません」
「知っている」
「ふ、膨らんでもおりません」
「そう怒るな、妃よ」
タコのある武骨な掌が、するりと頬を撫でた。
笑みを含んだ低音が、男慣れしていないメイラの耳に存在感のある余韻を残す。
ぐらぐらと眩暈がした。
こ、これは絶対に駄目なやつだ。
大勢の妃を抱える大国の皇帝は、その施政以上に、女性の扱いも手慣れたものであるらしかった。
10
お気に入りに追加
656
あなたにおすすめの小説
(完結)妹に情けをかけたら追い出されました(全5話)
青空一夏
恋愛
突然、私達夫婦の屋敷を訪ねてきた妹、サファイア。
「お姉様! お願いだから助けてちょうだい。夫から暴力をうけているのよ」
そう言われれば助けないわけにはいかない。私は夫の承諾をもらいサファイアを屋敷に住まわせた。サファイアの夫はあっさりと離婚に応じ、この問題は解決したと思ったのだけれど・・・・・・サファイアはいっこうに出て行こうとしない。そして、夫は妙にサファイアに優しくて・・・・・・
姉も妹も貴族ではありませんが、貴族のいる世界になります。
異世界中世ヨーロッパ風。異世界ですが、日本のように四季があります。ゆるふわご都合主義。ざまぁ。姉妹対決。R15。予定を変更して5話になります。
ちびっ子ボディのチート令嬢は辺境で幸せを掴む
紫楼
ファンタジー
酔っ払って寝て起きたらなんか手が小さい。びっくりしてベットから落ちて今の自分の情報と前の自分の記憶が一気に脳内を巡ってそのまま気絶した。
私は放置された16歳の少女リーシャに転生?してた。自分の状況を理解してすぐになぜか王様の命令で辺境にお嫁に行くことになったよ!
辺境はイケメンマッチョパラダイス!!だったので天国でした!
食べ物が美味しくない国だったので好き放題食べたい物作らせて貰える環境を与えられて幸せです。
もふもふ?に出会ったけどなんか違う!?
もふじゃない爺と契約!?とかなんだかなーな仲間もできるよ。
両親のこととかリーシャの真実が明るみに出たり、思わぬ方向に物事が進んだり?
いつかは立派な辺境伯夫人になりたいリーシャの日常のお話。
主人公が結婚するんでR指定は保険です。外見とかストーリー的に身長とか容姿について表現があるので不快になりそうでしたらそっと閉じてください。完全な性表現は書くの苦手なのでほぼ無いとは思いますが。
倫理観論理感の強い人には向かないと思われますので、そっ閉じしてください。
小さい見た目のお転婆さんとか書きたかっただけのお話。ふんわり設定なので軽ーく受け流してください。
描写とか適当シーンも多いので軽く読み流す物としてお楽しみください。
タイトルのついた分は少し台詞回しいじったり誤字脱字の訂正が済みました。
多少表現が変わった程度でストーリーに触る改稿はしてません。
カクヨム様にも載せてます。
【1章完結】経験値貸与はじめました!〜但し利息はトイチです。追放された元PTメンバーにも貸しており取り立てはもちろん容赦しません〜
コレゼン
ファンタジー
冒険者のレオンはダンジョンで突然、所属パーティーからの追放を宣告される。
レオンは経験値貸与というユニークスキルを保持しており、パーティーのメンバーたちにレオンはそれぞれ1000万もの経験値を貸与している。
そういった状況での突然の踏み倒し追放宣言だった。
それにレオンはパーティーメンバーに経験値を多く貸与している為、自身は20レベルしかない。
適正レベル60台のダンジョンで追放されては生きては帰れないという状況だ。
パーティーメンバーたち全員がそれを承知の追放であった。
追放後にパーティーメンバーたちが去った後――
「…………まさか、ここまでクズだとはな」
レオンは保留して溜めておいた経験値500万を自分に割り当てると、一気に71までレベルが上がる。
この経験値貸与というスキルを使えば、利息で経験値を自動で得られる。
それにこの経験値、貸与だけでなく譲渡することも可能だった。
利息で稼いだ経験値を譲渡することによって金銭を得ることも可能だろう。
また経験値を譲渡することによってゆくゆくは自分だけの選抜した最強の冒険者パーティーを結成することも可能だ。
そしてこの経験値貸与というスキル。
貸したものは経験値や利息も含めて、強制執行というサブスキルで強制的に返済させられる。
これは経験値貸与というスキルを授かった男が、借りた経験値やお金を踏み倒そうとするものたちに強制執行ざまぁをし、冒険者メンバーを選抜して育成しながら最強最富へと成り上がっていく英雄冒険譚。
※こちら小説家になろうとカクヨムにも投稿しております
所詮は他人事と言われたので他人になります!婚約者も親友も見捨てることにした私は好きに生きます!
ユウ
恋愛
辺境伯爵令嬢のリーゼロッテは幼馴染と婚約者に悩まされてきた。
幼馴染で親友であるアグネスは侯爵令嬢であり王太子殿下の婚約者ということもあり幼少期から王命によりサポートを頼まれていた。
婚約者である伯爵家の令息は従妹であるアグネスを大事にするあまり、婚約者であるサリオンも優先するのはアグネスだった。
王太子妃になるアグネスを優先することを了承ていたし、大事な友人と婚約者を愛していたし、尊敬もしていた。
しかしその関係に亀裂が生じたのは一人の女子生徒によるものだった。
貴族でもない平民の少女が特待生としてに入り王太子殿下と懇意だったことでアグネスはきつく当たり、婚約者も同調したのだが、相手は平民の少女。
遠回しに二人を注意するも‥
「所詮あなたは他人だもの!」
「部外者がしゃしゃりでるな!」
十年以上も尽くしてきた二人の心のない言葉に愛想を尽かしたのだ。
「所詮私は他人でしかないので本当の赤の他人になりましょう」
関係を断ったリーゼロッテは国を出て隣国で生きていくことを決めたのだが…
一方リーゼロッテが学園から姿を消したことで二人は王家からも責められ、孤立してしまうのだった。
なんとか学園に連れ戻そうと試みるのだが…
(完)「あたしが奥様の代わりにお世継ぎを産んで差し上げますわ!」と言うけれど、そもそも夫は当主ではありませんよ?
青空一夏
恋愛
夫のセオは文官。最近は部署も変わり部下も増えた様子で帰宅時間もどんどん遅くなっていた。
私は夫を気遣う。
「そんなに根を詰めてはお体にさわりますよ」
「まだまだやらなければならないことが山積みなんだよ。新しい部署に移ったら部下が増えたんだ。だから、大忙しなのさ」
夫はとても頑張り屋さんだ。それは私の誇りだった……はずなのだけれど?
チート生産魔法使いによる復讐譚 ~国に散々尽くしてきたのに処分されました。今後は敵対国で存分に腕を振るいます~
クロン
ファンタジー
俺は異世界の一般兵であるリーズという少年に転生した。
だが元々の身体の持ち主の心が生きていたので、俺はずっと彼の視点から世界を見続けることしかできなかった。
リーズは俺の転生特典である生産魔術【クラフター】のチートを持っていて、かつ聖人のような人間だった。
だが……その性格を逆手にとられて、同僚や上司に散々利用された。
あげく罠にはめられて精神が壊れて死んでしまった。
そして身体の所有権が俺に移る。
リーズをはめた者たちは盗んだ手柄で昇進し、そいつらのせいで帝国は暴虐非道で最低な存在となった。
よくも俺と一心同体だったリーズをやってくれたな。
お前たちがリーズを絞って得た繁栄は全部ぶっ壊してやるよ。
お前らが歯牙にもかけないような小国の配下になって、クラフターの力を存分に使わせてもらう!
味方の物資を万全にして、更にドーピングや全兵士にプレートアーマーの配布など……。
絶望的な国力差をチート生産魔術で全てを覆すのだ!
そして俺を利用した奴らに復讐を遂げる!
【完結】愛されないのは政略結婚だったから、ではありませんでした
紫崎 藍華
恋愛
夫のドワイトは妻のブリジットに政略結婚だったから仕方なく結婚したと告げた。
ブリジットは夫を愛そうと考えていたが、豹変した夫により冷めた関係を強いられた。
だが、意外なところで愛されなかった理由を知ることとなった。
ブリジットの友人がドワイトの浮気現場を見たのだ。
裏切られたことを知ったブリジットは夫を許さない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる