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「生駒BB-GUN」
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「生駒BB-GUN」
(ええーっ、年に5、6人がおかしくなったり行方不明になるって、大したことじゃないんだべか?みんな感覚がおかしいべ!)そう言われて、パンフレットのフィールドの写真を零が見直すとガラスのない窓の向こうややラッカーでいたずら書きされた壁に自殺した社長とその家族の成仏できず地縛してしまった幽霊らしきものが写り込んでいるような気がしてきて小刻みに震えた。
「もー、紫電まで悪ふざけせんとってよ。零ちゃん大丈夫?」
と彗星が優しく声をかけてくれた。震えながら、零は言葉を振り絞った…。
「わ、私、見えてしまう方なんで…。だ、だから…れ、霊的な場所は…。」
「あー、零ちゃんのお母さん「イタコ」やって言うてたもんなぁ。どないなん、「イタコ」って勝手に霊に取りつかれてしもたりすんの?」
零は黙って首を振った。
「じゃあ、気にせんでええよ。年に何百人と使ってる施設らから、時々頭おかしいやつとか、退出手続きせんまま勝手に帰るやつが居るってだけのことやから。なんちゅうても私ら5人が零ちゃんにはついてるから、安心してや。」
と後ろからハグしてくれた。
彗星のシャンプーのいい香りが零を包み込み震えは収まった。
改まって、隼が切り出した。
「生駒会場で8分の1が集まるとしたら32チーム、5回戦を戦って1チームだけが決勝シリーズに進むということやとすると、体力を使う山岳戦が前半に来ると後半で市街戦や廃墟戦に入ると俺や女の子の彗星や零ちゃんは不利になる。
極力、「ラン」による移動行動は控えて山岳戦と廃墟戦は迎撃戦で進めていきたい。俺なりの迎撃戦のための「秘密兵器」は容易するけどな…。そこで、いつもはスナイパー役は疾風一人でやってきてるけど、今回はもう一人増やしてみたらどうやろうか?最後のフラッグをゲットするアサルトは屠龍で決まりとして、紫電、スナイパーやってみるか?」
紫電は少し考えたが、
「俺は、いつも通り、トラップ設置の工兵役とバックアップで行くわ。それが性に合ってるしな。
ちょっとチームの色を出して、「リュドミラ・バウリシェンコ」みたいに女スナイパーでもええんとちゃうか?うちにはせっかくの「かわいこちゃん」が二人も居るんやから、注目も集めるやろ。
彗星、零ちゃん、スナイパーやってみいへんか?特に零ちゃんはちっこいから隠れての狙撃には向いてるかわからへんぞ。」
と女子二人に話をふった。
突然のふりに、零は固まり、彗星は戸惑い言葉が出なかった。疾風が、助け舟を出した。
「まあ、来週、一回、生駒BB-GUNに行ってみようや。スナイプポイントの木に登ったり、天井の裏を蜘蛛の巣だらけになって這っていかなあかん場合もあるから、スナイパー役を「女の子」で「目立つ」って理由だけで決めるのは早急やろ。
大会当日は6月で虫も出始める。そんなことも考慮せなあかんから、まずは下見でええかな?」
全員一致でうなずいた。
翌週の日曜日朝8時、紫電が運転するレンタカーで6人は生駒BB-GUNにやってきた。6人は、山岳フィールドは、疾風、隼、零の3人、廃墟フィールドは屠龍、紫電、彗星の3人の二組に分かれ、ゲーム開始の9時半まで下見に行った。
ゴールデンウイークに入ったこともあり、いつもより人出は多く、どのプレイヤーも大会に参加する下見ではないかと零は思った。(みんなライバルに見えてしまうべ。負けてらんねえど!)
山岳フィールドは、あぜ道といくらか草が刈られたオープンスペース以外は草伸び放題の場所と見通しが悪い。CQB(近接戦闘)ではハンドガンかサブマシンガンが取り回しに有利な雑木林だった。
今回は基本的にフラッグ戦なので、門工サバゲー部としては雑木林内にフラッグを立て、敵を誘い込む方法をとる作戦とした。
予定フィールドは800メートル四方で地の利がある分、相手が地元チームでなければ有利に陣取りできそうだ。
フラッグ設置予定点から約40メートルの生い茂った木を疾風が選び、カラビナのついたロープと鐙で枝に上る方法を見せてくれた。零も試してみたが、ロープワークは思ったより簡単に覚えられた。
体重80キロ近くある疾風が上れる枝の3分の1の太さでも体重38キロの零は上って射撃姿勢をとれることが分かった。
隼から木に上る前に「ハチの巣」だけは気を付けるようにと最初に言われた。続いて
「零ちゃん、どんな下着はいてるの?」
と聞かれ、
「えっ?私の下着ですか…?ピンクのフリルが付いたショーツですけど…。」
と真っ赤になって答えた。(不意を突かれたもんで答えてしまっただども、隼先輩「エロ質問」って…、それはセクハラだべ!)と思ったが、その質問の趣旨は違っていた。
「零ちゃん、試合が始まったら、マックスでゲーム開始から「20分」、細い枝の上に座り続けることもあるから、分厚いパッドの入ったサイクリングパンツを下着替わりにしいや。」
とアドバイスを受けた。(隼先輩、勝手に勘違いしてごめんなさい!私が「エロ」でした…。)零は隼のアドバイスを手帳に書き留めた。
偵察係の隼は、背の高い木の下に着くと、疾風にB5サイズの薄型ノートパソコンを渡すと2本のロープと鐙を使って、男性では超軽量級の自称「48キロ」の身体でするすると地上10メートルの高さまで登り、双眼鏡で周囲を見渡した。
そのまま、インカムの調整に入った。幸い樹木以外に遮蔽するものがないため、隣の廃墟フィールドにいる屠龍たちとも交信ができることが分かった。
続けて伸縮棒の先端に20センチほどの四角い板がついたものを枝の合間から外に出した。
下から上の隼を見上げた零が疾風に聞いた。
「隼先輩は何してるんですか?それにそのノートパソコンってなにをするんですか?」
「まあ、見ててご覧。あれは隼の卒業制作用に調整してる雪山なんかでの災害初期時捜索用ドローンの応用版なんやけど…、おっ、飛ぶで!」
インカムに「飛ばすで。疾風、しっかりとモニター見といてや。」と隼の声が入ってきた。
小型ドローンが「きゅううーん」とモーター音を残して空中に上がっていく。一定の高さでドローンはホバリングの体勢に入った。「どや、疾風、写ってるか?」と隼の声が聞こえた。
雑木林の上空からの画像がモニターに映し出されているが、自分たちがどこにいるのかすらわからない。(こんなもん、何の役に立つんだべ?葉っぱと枝しか映ってねえべ。これなら目視の方がまだましだべ…)と思った時、インカムから「サーモモードに変えてみてくれ。」と連絡が入り、疾風がボタンをクリックすると自分たち3人の黄色い輝点が緑のバックの中に現れ、高度を上げると周辺を散策している他のプレーヤーの様子も手に取るように分かった。
「きゃー、隼先輩すごいべ!これあったら、敵の侵入は一目瞭然だでなー。すごいすごいずら!」
と零は津軽弁が出てることにも気づかずはしゃぎまわった。
零はインカムのスイッチを入れると
「隼先輩、このドローンと装置って大会で使えるんですか?これあったら楽勝やないですか?隼先輩がこれ作ったんですか?」
と質問を連発した。インカムから
「まあ、使用はオッケーや。隼が作ってるんやけど、まだ試作や。今日は気温23度やから人との温度差が10度以上あってわかるやろうとは予測してた。
フラグの周りに人工熱源を置けば、いいマーキングにはなるやろう。相手がギリースーツ来てても発見できるから、アサルトチームには相手のスナイパーや待ち伏せ情報が送れるし、スナイパー組には相手の侵入経路と人数がわかるようになればなって…。
けど大会当日の気温が30度を超えるとちょっと厳しいかもな。まあ、使えるかどうかはこれからの実験次第やな。じゃあ、ドローン降下させっからちょっと開けたとこに出てくれるか。」
開けたところに出た零と疾風はドローンを回収し、隼が戻ってくるのを待った。隼は、録画データを確認し、疾風と難しい専門用語らしきものを並べていくつかの点を確認するとノートパソコンとドローンをバッグにしまった。
インカムに屠龍から「こっちも終わったから、戻るわ。紫電がおもろいこと考えたみたいやわ。意見聞かせてくれな。」と連絡が入った。
(ええーっ、年に5、6人がおかしくなったり行方不明になるって、大したことじゃないんだべか?みんな感覚がおかしいべ!)そう言われて、パンフレットのフィールドの写真を零が見直すとガラスのない窓の向こうややラッカーでいたずら書きされた壁に自殺した社長とその家族の成仏できず地縛してしまった幽霊らしきものが写り込んでいるような気がしてきて小刻みに震えた。
「もー、紫電まで悪ふざけせんとってよ。零ちゃん大丈夫?」
と彗星が優しく声をかけてくれた。震えながら、零は言葉を振り絞った…。
「わ、私、見えてしまう方なんで…。だ、だから…れ、霊的な場所は…。」
「あー、零ちゃんのお母さん「イタコ」やって言うてたもんなぁ。どないなん、「イタコ」って勝手に霊に取りつかれてしもたりすんの?」
零は黙って首を振った。
「じゃあ、気にせんでええよ。年に何百人と使ってる施設らから、時々頭おかしいやつとか、退出手続きせんまま勝手に帰るやつが居るってだけのことやから。なんちゅうても私ら5人が零ちゃんにはついてるから、安心してや。」
と後ろからハグしてくれた。
彗星のシャンプーのいい香りが零を包み込み震えは収まった。
改まって、隼が切り出した。
「生駒会場で8分の1が集まるとしたら32チーム、5回戦を戦って1チームだけが決勝シリーズに進むということやとすると、体力を使う山岳戦が前半に来ると後半で市街戦や廃墟戦に入ると俺や女の子の彗星や零ちゃんは不利になる。
極力、「ラン」による移動行動は控えて山岳戦と廃墟戦は迎撃戦で進めていきたい。俺なりの迎撃戦のための「秘密兵器」は容易するけどな…。そこで、いつもはスナイパー役は疾風一人でやってきてるけど、今回はもう一人増やしてみたらどうやろうか?最後のフラッグをゲットするアサルトは屠龍で決まりとして、紫電、スナイパーやってみるか?」
紫電は少し考えたが、
「俺は、いつも通り、トラップ設置の工兵役とバックアップで行くわ。それが性に合ってるしな。
ちょっとチームの色を出して、「リュドミラ・バウリシェンコ」みたいに女スナイパーでもええんとちゃうか?うちにはせっかくの「かわいこちゃん」が二人も居るんやから、注目も集めるやろ。
彗星、零ちゃん、スナイパーやってみいへんか?特に零ちゃんはちっこいから隠れての狙撃には向いてるかわからへんぞ。」
と女子二人に話をふった。
突然のふりに、零は固まり、彗星は戸惑い言葉が出なかった。疾風が、助け舟を出した。
「まあ、来週、一回、生駒BB-GUNに行ってみようや。スナイプポイントの木に登ったり、天井の裏を蜘蛛の巣だらけになって這っていかなあかん場合もあるから、スナイパー役を「女の子」で「目立つ」って理由だけで決めるのは早急やろ。
大会当日は6月で虫も出始める。そんなことも考慮せなあかんから、まずは下見でええかな?」
全員一致でうなずいた。
翌週の日曜日朝8時、紫電が運転するレンタカーで6人は生駒BB-GUNにやってきた。6人は、山岳フィールドは、疾風、隼、零の3人、廃墟フィールドは屠龍、紫電、彗星の3人の二組に分かれ、ゲーム開始の9時半まで下見に行った。
ゴールデンウイークに入ったこともあり、いつもより人出は多く、どのプレイヤーも大会に参加する下見ではないかと零は思った。(みんなライバルに見えてしまうべ。負けてらんねえど!)
山岳フィールドは、あぜ道といくらか草が刈られたオープンスペース以外は草伸び放題の場所と見通しが悪い。CQB(近接戦闘)ではハンドガンかサブマシンガンが取り回しに有利な雑木林だった。
今回は基本的にフラッグ戦なので、門工サバゲー部としては雑木林内にフラッグを立て、敵を誘い込む方法をとる作戦とした。
予定フィールドは800メートル四方で地の利がある分、相手が地元チームでなければ有利に陣取りできそうだ。
フラッグ設置予定点から約40メートルの生い茂った木を疾風が選び、カラビナのついたロープと鐙で枝に上る方法を見せてくれた。零も試してみたが、ロープワークは思ったより簡単に覚えられた。
体重80キロ近くある疾風が上れる枝の3分の1の太さでも体重38キロの零は上って射撃姿勢をとれることが分かった。
隼から木に上る前に「ハチの巣」だけは気を付けるようにと最初に言われた。続いて
「零ちゃん、どんな下着はいてるの?」
と聞かれ、
「えっ?私の下着ですか…?ピンクのフリルが付いたショーツですけど…。」
と真っ赤になって答えた。(不意を突かれたもんで答えてしまっただども、隼先輩「エロ質問」って…、それはセクハラだべ!)と思ったが、その質問の趣旨は違っていた。
「零ちゃん、試合が始まったら、マックスでゲーム開始から「20分」、細い枝の上に座り続けることもあるから、分厚いパッドの入ったサイクリングパンツを下着替わりにしいや。」
とアドバイスを受けた。(隼先輩、勝手に勘違いしてごめんなさい!私が「エロ」でした…。)零は隼のアドバイスを手帳に書き留めた。
偵察係の隼は、背の高い木の下に着くと、疾風にB5サイズの薄型ノートパソコンを渡すと2本のロープと鐙を使って、男性では超軽量級の自称「48キロ」の身体でするすると地上10メートルの高さまで登り、双眼鏡で周囲を見渡した。
そのまま、インカムの調整に入った。幸い樹木以外に遮蔽するものがないため、隣の廃墟フィールドにいる屠龍たちとも交信ができることが分かった。
続けて伸縮棒の先端に20センチほどの四角い板がついたものを枝の合間から外に出した。
下から上の隼を見上げた零が疾風に聞いた。
「隼先輩は何してるんですか?それにそのノートパソコンってなにをするんですか?」
「まあ、見ててご覧。あれは隼の卒業制作用に調整してる雪山なんかでの災害初期時捜索用ドローンの応用版なんやけど…、おっ、飛ぶで!」
インカムに「飛ばすで。疾風、しっかりとモニター見といてや。」と隼の声が入ってきた。
小型ドローンが「きゅううーん」とモーター音を残して空中に上がっていく。一定の高さでドローンはホバリングの体勢に入った。「どや、疾風、写ってるか?」と隼の声が聞こえた。
雑木林の上空からの画像がモニターに映し出されているが、自分たちがどこにいるのかすらわからない。(こんなもん、何の役に立つんだべ?葉っぱと枝しか映ってねえべ。これなら目視の方がまだましだべ…)と思った時、インカムから「サーモモードに変えてみてくれ。」と連絡が入り、疾風がボタンをクリックすると自分たち3人の黄色い輝点が緑のバックの中に現れ、高度を上げると周辺を散策している他のプレーヤーの様子も手に取るように分かった。
「きゃー、隼先輩すごいべ!これあったら、敵の侵入は一目瞭然だでなー。すごいすごいずら!」
と零は津軽弁が出てることにも気づかずはしゃぎまわった。
零はインカムのスイッチを入れると
「隼先輩、このドローンと装置って大会で使えるんですか?これあったら楽勝やないですか?隼先輩がこれ作ったんですか?」
と質問を連発した。インカムから
「まあ、使用はオッケーや。隼が作ってるんやけど、まだ試作や。今日は気温23度やから人との温度差が10度以上あってわかるやろうとは予測してた。
フラグの周りに人工熱源を置けば、いいマーキングにはなるやろう。相手がギリースーツ来てても発見できるから、アサルトチームには相手のスナイパーや待ち伏せ情報が送れるし、スナイパー組には相手の侵入経路と人数がわかるようになればなって…。
けど大会当日の気温が30度を超えるとちょっと厳しいかもな。まあ、使えるかどうかはこれからの実験次第やな。じゃあ、ドローン降下させっからちょっと開けたとこに出てくれるか。」
開けたところに出た零と疾風はドローンを回収し、隼が戻ってくるのを待った。隼は、録画データを確認し、疾風と難しい専門用語らしきものを並べていくつかの点を確認するとノートパソコンとドローンをバッグにしまった。
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