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第98話 勇者の敗北
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勇者タケル・アカギの片手半剣が唸りを上げる。ミズホの片手半剣が、それを打ち払う。丁々発止……に見える戦いだ。だが勇者タケルに余裕があまり無いのに対し、ミズホは余裕綽々だったりする。
基礎的な身体能力と言う面では、14~15歳の状態で召喚された勇者タケルの方が、12歳で召喚されたしかも女性であるミズホに対し、有利ではあるだろう。だが、はっきり言ってしまおう。鍛え方が違うのだ。
勇者タケルは召喚されて、まだ間も無い。それに比べミズホは、召喚されてから戦い続け、更に我々に救われた後はアオイに師事してその技量と能力を磨き続けて来たのだ。今現時点の能力を比べるならば、単純な筋力を比べただけでもミズホ10に対し、勇者タケルは3も無いだろうな。
「ちぃ! さすが魔王の親衛隊副長か……! 見た目で騙されたぜ! やりやが、おわ!」
「……。」
「くそ、喋ってるときに攻撃、うわ!」
いや、だから勇者タケル……。だから子供だと言うんだ。まあ、気持ちはわからないでも無いけどさ。だからと言って、余裕の無い時にべらべら喋って、それで隙を作ってしまい、相手に攻撃されたからって文句を言うのはどうなんだ。
いや、ここまで子供だと、正直憐れになっても来るね。そのうちに元の世界に帰れないって事が、どんな事なのか思い知る時が来るだろうさ。その時、どんな思いを抱くんだろうね、この勇者君は。
ちなみに、未だに決着がついていないのは、ミズホが手加減をしているからだ。どんなに面白くない相手でも、やっぱり『リューム・ナアド神聖国』の被害者ではあるからね。手足の7~8本はどうなってもかまわないが、生きたまま捕らえるって事にしてるからさ。
その手加減具合に、ミズホが苦心してるんだ。あまり本気を出すと、反射的に胴体輪切りにしちまうから。
そうこうしている間に、死霊軍団の方は決着がついたな。敵軍本隊を全て不死怪物化し、下級不死怪物にけっこうな損耗もあるがその分増えたから、ざっと倍ちょっとに規模が膨れ上がってる。
魔像軍団と親衛隊たちも、勇者タケルに追随して山肌を駆け下りて来た精鋭部隊を制圧し終わってる。精鋭部隊は過半は討ち死にしたが、残り3割強は武器を捨てて両手を挙げた。敵指揮官が、そう命じたのだ。
わたしはふと興味を持った。ゼロに通信で命じ、捕らえた精鋭部隊の指揮官をこの場に呼ばせる。
「くっ……! クソチビメスガキのくせに、強ぇ……。 こうなりゃ、奥の手だ!」
「!」
あ。勇者タケルが懐に手を突っ込んで、何かしらひっぱり出した。短銃だ。単発式の、フリントロック式だ。
「魔王相手に取っておきたかったが……。これでも、くらえっ!」
いや、わたしはそんな貧弱な火器じゃ、傷一つ負わないからね?そして銃声が轟き、悲鳴が響く。
バン!
「ぐぎゃあああぁぁぁ!?」
「……。」
いや、悲鳴は当然ながら勇者の子供が上げた物だ。ミズホが片手半剣を左手に持ち、右手を空けてその右手で拳銃を抜き撃ちしたんだよね。ミズホには、アオイ同様にわたし謹製の拳銃を与えてあるんだ。威力はかつての地球で最強格と呼ばれた、『デザートイーグル .50 AE』よりも高い。
いや、わたしが以前居た地球では、もっと強力な拳銃も存在してたけど、それって弾丸にライフル弾とか使うんだよね。何にせよミズホが今撃った拳銃は、普通の人間だと撃つ事すら不可能な反動とかあるんだよね。この新勇者タケル君でも、まず撃てないだろな。
そして短銃を持った勇者タケルの右腕は、千切れ飛んでいた。ショック死しなかったのが不思議なくらいだね。あ、いや、召喚されて強化されたせいで、即死に対する耐性でも付いてたかな?
あ、迸ってた血が、止まった。勇者タケルが必死で止血系の治療魔法を唱えたんだ。でも止血までしかできないのかな?促成栽培的に育てられたミズホでも、もうちょっとまともな治癒呪文は教わってたぞ?
「あ、が、う、腕が! 俺の腕が! こんな、こんな! 俺は勇者だぞ!? そんな、馬鹿な!」
「……死なないとでも、思ってた? そんなわけないじゃない。ゲームか漫画、アニメかなんかのつもりだったんじゃないの?」
ミズホが冷たく言う。アオイの時にも思ったけど、アオイとミズホは敵……『リューム・ナアド神聖国』やその陣営に居る人類種族に対し、酷薄なほど冷たくなれる。それだけ悔しく、それだけ苦しく、それだけ悲しかったんだろうな。終わったら地球に帰れるって騙されて殺し合いをさせられた事が。
今回も、相手が『リューム・ナアド神聖国』に上手く乗せられて使われてる子供だから殺さない様にはしているけれど……。この勇者君が帰りたくないなんてほざいてた事には、かなり深く怒りを抱いてたからなあ、2人とも。
「そんな、馬鹿な……。そうだ、これは夢だ、夢なんだ。悪夢なんだ。目が覚めたら、きっといつも通り俺の部屋で、朝飯食って、学校行って……。」
「……悪いんだがな。『これは現実だ』。貴様は『帰れない』……。そして、貴様は『ここで死ぬ』!!」
「ひぃっ!?」
わたしはこの子供相手に、ちょっと大人げない気はしたが、呪的発声を使って強制的に気付けをかましてやった。勇者タケルは見苦しく泣き叫ぶ。
「い、いやだ! こんな! 勇者に、英雄になれるって! こんなの詐欺だ! もうやだ! もう帰る、地球に、日本に、うちに帰るんだ!」
「やっぱり『リューム・ナアド神聖国』の連中から聞いてないのね。この召喚はね? 片道召喚なのよ。 あなたは、もう二度と家へは帰れないの。家族とも友達とも、二度と会えない。」
「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ、嘘だあああぁぁぁっ!!」
勇者タケルは、撃たれたときに放り出してしまった自分の片手半剣を残された左手で拾うと、号泣しながらミズホに斬りかかった。ミズホは流れる様な動きで自分の片手半剣を振り切る。勇者タケルの左腕が、天高く斬り飛ばされた。
「あぎゃあああぁぁぁ!? し、止血! 止血呪文……!!」
「……立ちなさい。まだ戦えるでしょう? 両手が無い? なら相手の喉笛に噛み付いてでも、一矢報いなさい」
「ひ、ひぃっ!?」
剣をかざして歩み寄るミズホに、勇者タケルは怯える。ミズホは、憤りを込めて叫んだ。
「……なんの覚悟も無い子供風情が!! お遊び気分で戦場に出て来るな!!」
「ひぅっ……」
勇者タケルは、気を失って仰向けに倒れる。まあ、ミズホは怒るわな。彼女自身、当初覚悟は無かっただろう。しかも勇者タケルよりも幼い12歳の子供だったのだ。それなのに『リューム・ナアド神聖国』の奴らに無理矢理に戦場へと送り出された。そして血反吐を吐いて、無理矢理に覚悟を決めたのだ……決めさせられたのだ。
わたしはミズホと勇者タケルの周りに張っていた結界を解除し、この様子をここら一帯どころかほぼコンザウ大陸全土に向けて流していた『グレート・スピーチ』の魔法も解除する。
これで勇者が役立たずだと言う風評が広がってくれないもんかね。いや、魔道軍団の間諜使って、敵内部にそう言う風潮を広げるつもりではあるんだが。それで敵が、勇者召喚を諦めてくれれば御の字なんだけどさ。
「ミズホ、ご苦労様。」
「いえ……。ちょっと腹立ちまぎれに、やり過ぎたかも知れません。あんな子供相手に……」
「許可というか命令したのは、わたしだから。気にしないでいいよ。……アオイ?」
どうしたんだろう、アオイが肩を落としている。
「いえ。ミズホの気持ちを軽くしようと言うつもりで、勇者の確保任務を与えたつもりだったのに。勇者があんなのなら、余計にミズホにストレス与えたかも」
「あー……。」
うん、でも一度命令にして発行しちゃったからねー。実はわたしも、途中で失敗したかなーと。
「アオイも、気にしないで。さっきも言った様に、最終的に決定して命令したのはわたしだから」
「ゴメン、魔王様。ミズホも済まなかったわね」
「い、いえ! 気にしないでください!」
と、そこへゼロが、武装解除した敵精鋭部隊の部隊長らしき者を連れてやって来る。アオイもミズホも、急ぎ態度を取り繕った。いかにも寡黙な親衛隊長と親衛隊副長って感じに。
さて、この敵部隊の部隊長には、ちょっとだけ聞きたい事があるんだ。まあ、たいした事じゃ無いんだがね。こいつは部隊の過半が討たれてからではあったが、我々に対して降伏を申し出た。コンザウ大陸諸国家の軍人で、降伏して来たのはこいつが最初なんだよね。
これまでコンザウ大陸の国家の軍は、少なくとも軍人は、逃げはしても降伏はしなかった。アーカル大陸では宗教の宗派が違う事もあり、こちらの降伏勧告に応じた事例も多い。だがコンザウ大陸の宗教は『リューム・ナアド神聖国』が本山の「神教」であって、魔物に降伏するなどとんでもないと説いているのだ。
ちょっとその辺の事を聞いてみたいんだよね。どういうつもりで、こちらに降伏を申し出たのか。それの結果によっては、今後の方針にも何かしら影響があるかも知れないからね。
基礎的な身体能力と言う面では、14~15歳の状態で召喚された勇者タケルの方が、12歳で召喚されたしかも女性であるミズホに対し、有利ではあるだろう。だが、はっきり言ってしまおう。鍛え方が違うのだ。
勇者タケルは召喚されて、まだ間も無い。それに比べミズホは、召喚されてから戦い続け、更に我々に救われた後はアオイに師事してその技量と能力を磨き続けて来たのだ。今現時点の能力を比べるならば、単純な筋力を比べただけでもミズホ10に対し、勇者タケルは3も無いだろうな。
「ちぃ! さすが魔王の親衛隊副長か……! 見た目で騙されたぜ! やりやが、おわ!」
「……。」
「くそ、喋ってるときに攻撃、うわ!」
いや、だから勇者タケル……。だから子供だと言うんだ。まあ、気持ちはわからないでも無いけどさ。だからと言って、余裕の無い時にべらべら喋って、それで隙を作ってしまい、相手に攻撃されたからって文句を言うのはどうなんだ。
いや、ここまで子供だと、正直憐れになっても来るね。そのうちに元の世界に帰れないって事が、どんな事なのか思い知る時が来るだろうさ。その時、どんな思いを抱くんだろうね、この勇者君は。
ちなみに、未だに決着がついていないのは、ミズホが手加減をしているからだ。どんなに面白くない相手でも、やっぱり『リューム・ナアド神聖国』の被害者ではあるからね。手足の7~8本はどうなってもかまわないが、生きたまま捕らえるって事にしてるからさ。
その手加減具合に、ミズホが苦心してるんだ。あまり本気を出すと、反射的に胴体輪切りにしちまうから。
そうこうしている間に、死霊軍団の方は決着がついたな。敵軍本隊を全て不死怪物化し、下級不死怪物にけっこうな損耗もあるがその分増えたから、ざっと倍ちょっとに規模が膨れ上がってる。
魔像軍団と親衛隊たちも、勇者タケルに追随して山肌を駆け下りて来た精鋭部隊を制圧し終わってる。精鋭部隊は過半は討ち死にしたが、残り3割強は武器を捨てて両手を挙げた。敵指揮官が、そう命じたのだ。
わたしはふと興味を持った。ゼロに通信で命じ、捕らえた精鋭部隊の指揮官をこの場に呼ばせる。
「くっ……! クソチビメスガキのくせに、強ぇ……。 こうなりゃ、奥の手だ!」
「!」
あ。勇者タケルが懐に手を突っ込んで、何かしらひっぱり出した。短銃だ。単発式の、フリントロック式だ。
「魔王相手に取っておきたかったが……。これでも、くらえっ!」
いや、わたしはそんな貧弱な火器じゃ、傷一つ負わないからね?そして銃声が轟き、悲鳴が響く。
バン!
「ぐぎゃあああぁぁぁ!?」
「……。」
いや、悲鳴は当然ながら勇者の子供が上げた物だ。ミズホが片手半剣を左手に持ち、右手を空けてその右手で拳銃を抜き撃ちしたんだよね。ミズホには、アオイ同様にわたし謹製の拳銃を与えてあるんだ。威力はかつての地球で最強格と呼ばれた、『デザートイーグル .50 AE』よりも高い。
いや、わたしが以前居た地球では、もっと強力な拳銃も存在してたけど、それって弾丸にライフル弾とか使うんだよね。何にせよミズホが今撃った拳銃は、普通の人間だと撃つ事すら不可能な反動とかあるんだよね。この新勇者タケル君でも、まず撃てないだろな。
そして短銃を持った勇者タケルの右腕は、千切れ飛んでいた。ショック死しなかったのが不思議なくらいだね。あ、いや、召喚されて強化されたせいで、即死に対する耐性でも付いてたかな?
あ、迸ってた血が、止まった。勇者タケルが必死で止血系の治療魔法を唱えたんだ。でも止血までしかできないのかな?促成栽培的に育てられたミズホでも、もうちょっとまともな治癒呪文は教わってたぞ?
「あ、が、う、腕が! 俺の腕が! こんな、こんな! 俺は勇者だぞ!? そんな、馬鹿な!」
「……死なないとでも、思ってた? そんなわけないじゃない。ゲームか漫画、アニメかなんかのつもりだったんじゃないの?」
ミズホが冷たく言う。アオイの時にも思ったけど、アオイとミズホは敵……『リューム・ナアド神聖国』やその陣営に居る人類種族に対し、酷薄なほど冷たくなれる。それだけ悔しく、それだけ苦しく、それだけ悲しかったんだろうな。終わったら地球に帰れるって騙されて殺し合いをさせられた事が。
今回も、相手が『リューム・ナアド神聖国』に上手く乗せられて使われてる子供だから殺さない様にはしているけれど……。この勇者君が帰りたくないなんてほざいてた事には、かなり深く怒りを抱いてたからなあ、2人とも。
「そんな、馬鹿な……。そうだ、これは夢だ、夢なんだ。悪夢なんだ。目が覚めたら、きっといつも通り俺の部屋で、朝飯食って、学校行って……。」
「……悪いんだがな。『これは現実だ』。貴様は『帰れない』……。そして、貴様は『ここで死ぬ』!!」
「ひぃっ!?」
わたしはこの子供相手に、ちょっと大人げない気はしたが、呪的発声を使って強制的に気付けをかましてやった。勇者タケルは見苦しく泣き叫ぶ。
「い、いやだ! こんな! 勇者に、英雄になれるって! こんなの詐欺だ! もうやだ! もう帰る、地球に、日本に、うちに帰るんだ!」
「やっぱり『リューム・ナアド神聖国』の連中から聞いてないのね。この召喚はね? 片道召喚なのよ。 あなたは、もう二度と家へは帰れないの。家族とも友達とも、二度と会えない。」
「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ、嘘だあああぁぁぁっ!!」
勇者タケルは、撃たれたときに放り出してしまった自分の片手半剣を残された左手で拾うと、号泣しながらミズホに斬りかかった。ミズホは流れる様な動きで自分の片手半剣を振り切る。勇者タケルの左腕が、天高く斬り飛ばされた。
「あぎゃあああぁぁぁ!? し、止血! 止血呪文……!!」
「……立ちなさい。まだ戦えるでしょう? 両手が無い? なら相手の喉笛に噛み付いてでも、一矢報いなさい」
「ひ、ひぃっ!?」
剣をかざして歩み寄るミズホに、勇者タケルは怯える。ミズホは、憤りを込めて叫んだ。
「……なんの覚悟も無い子供風情が!! お遊び気分で戦場に出て来るな!!」
「ひぅっ……」
勇者タケルは、気を失って仰向けに倒れる。まあ、ミズホは怒るわな。彼女自身、当初覚悟は無かっただろう。しかも勇者タケルよりも幼い12歳の子供だったのだ。それなのに『リューム・ナアド神聖国』の奴らに無理矢理に戦場へと送り出された。そして血反吐を吐いて、無理矢理に覚悟を決めたのだ……決めさせられたのだ。
わたしはミズホと勇者タケルの周りに張っていた結界を解除し、この様子をここら一帯どころかほぼコンザウ大陸全土に向けて流していた『グレート・スピーチ』の魔法も解除する。
これで勇者が役立たずだと言う風評が広がってくれないもんかね。いや、魔道軍団の間諜使って、敵内部にそう言う風潮を広げるつもりではあるんだが。それで敵が、勇者召喚を諦めてくれれば御の字なんだけどさ。
「ミズホ、ご苦労様。」
「いえ……。ちょっと腹立ちまぎれに、やり過ぎたかも知れません。あんな子供相手に……」
「許可というか命令したのは、わたしだから。気にしないでいいよ。……アオイ?」
どうしたんだろう、アオイが肩を落としている。
「いえ。ミズホの気持ちを軽くしようと言うつもりで、勇者の確保任務を与えたつもりだったのに。勇者があんなのなら、余計にミズホにストレス与えたかも」
「あー……。」
うん、でも一度命令にして発行しちゃったからねー。実はわたしも、途中で失敗したかなーと。
「アオイも、気にしないで。さっきも言った様に、最終的に決定して命令したのはわたしだから」
「ゴメン、魔王様。ミズホも済まなかったわね」
「い、いえ! 気にしないでください!」
と、そこへゼロが、武装解除した敵精鋭部隊の部隊長らしき者を連れてやって来る。アオイもミズホも、急ぎ態度を取り繕った。いかにも寡黙な親衛隊長と親衛隊副長って感じに。
さて、この敵部隊の部隊長には、ちょっとだけ聞きたい事があるんだ。まあ、たいした事じゃ無いんだがね。こいつは部隊の過半が討たれてからではあったが、我々に対して降伏を申し出た。コンザウ大陸諸国家の軍人で、降伏して来たのはこいつが最初なんだよね。
これまでコンザウ大陸の国家の軍は、少なくとも軍人は、逃げはしても降伏はしなかった。アーカル大陸では宗教の宗派が違う事もあり、こちらの降伏勧告に応じた事例も多い。だがコンザウ大陸の宗教は『リューム・ナアド神聖国』が本山の「神教」であって、魔物に降伏するなどとんでもないと説いているのだ。
ちょっとその辺の事を聞いてみたいんだよね。どういうつもりで、こちらに降伏を申し出たのか。それの結果によっては、今後の方針にも何かしら影響があるかも知れないからね。
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