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第10話 タッグ試合その1

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前回{ベヒーモスと謎の多き龍
龍之介との戦いを終え数時間が経ち
オウガ一向は一旦カガリが住んでいた
村に戻りインドラリザが住みやすい
様に建築し直し、次に備え
基礎訓練をする場所も完成して
訓練をする。
一方オウガは新しく手に入れた力を
試そうとするも、龍之介の力を
手に入れる事は叶わなかった・・・}

「変身しない方がいい?
それは何故だ?」

「あくまでも、
その今手でお持ちになられている
"DNAカプセル"だけですので」

「そうか、聞き間違いをしてすまない
それで、どうして"こいつ"は駄目なんだ?」

「その理由としては
暴走の危険があるからです」

それを聞いた途端に
オウガは何かを察したかの様に
3歩後ろにさがった
ズザー

「どうしてこのガントレットに
そんな機能があると知っているんだ」

(暴走?どういう事だ一体、
あまりにも手に追えないからか?、
そもそもカガリのお爺ちゃんは
何故ガントレットの機能を知っている?、
ヴィタラはこの事を教えてはいなかったが、他の機能に関しては俺とヴィタラしか知らない筈・・・、)

「何でそんな事が分かるんだ?」

「それは、・・・」

沈黙が10秒程続き
その後カガリの祖父は口を開く

「儂は、元々帝王龍である
ヴィタラ様にお支えしていたからです。」

(カガリのお爺ちゃんがヴィタラの
元執事?という事になるのか?)

「俺としては、まだ安心出来ないな
他何か言うことあるかい?」

「・・・、何故英雄龍という
存在があったか分かりますか?」

「以前、カガリやシデンから教わった
からなんとなくは理解できる」

「なら話は早いですじゃ」

「・・・、まさか!
カガリのお爺ちゃんって!」

「えぇ、儂はヴィタラ様の
右腕でありエンペラーガーディアンズ
の1匹、そして
オウガ様が此処に来る前のだいぶ前に
英雄龍様を召喚した者でもありますじゃ」

オウガはカガリの祖父から話す一つ一つの言葉が嘘に聞こえなかった、いや
むしろ、真実を知りたかったので
疑ってしまった事を謝る

「なるほど、それだったら合点がいく
すまない!!、カガリのお爺ちゃんを
疑ってしまった事を許して欲しい!!」
ペコリ

「まっ待って下さいですじゃ!
そもそも、儂がこの様な事を伝えたので
儂にも責任があります故
こちらこそ疑いをする言葉を発して
しまった事を謝罪したい!」

「・・・アハハ!
お互い謝ってどうするんだ(笑)」

「ホッホッホ!、ですが
これもこれで有りではないですか(笑)」

「じゃあ、気も晴れたし
そろそろ明日に備えて寝るとするかな」

「分かりました、儂も老ぼれですので
そろそろ寝させていただきますじゃ」

「あぁ、フワァ~じゃあ明日も忙しくなると思うけど、頑張ろう」
「気張っていこうぜ!」

「オウガ様の勝利の為にも
頑張りますじゃ」

「・・・、」
夕方まで眠っていた夢と
龍之介との戦いで敗れた事を思い出し
浮かない顔を出していた

「む?如何なされましたか?」

「いや!なんでもない!
じゃあおやすみ!」
タッタッタッタッタ

「??」
(オウガ様、儂は貴方様に嘘をついて
しまった事をお許しください
これもヴィタラ様の為ですじゃ)
綺麗な夜空を見上げ
そっと眼を閉じ念じた
(ヴィタラ様、儂は
彼のお役に立てるでしょうか?
儂はオウガ様の為にお力になりたいのですじゃ他に儂が出来る事を教えて下さい
・・・)

その頃オウガは、宿の中にある
ベッドの上で寝っ転がり自分が
負けた事を考えていた

(俺は、龍之介にも負けて
夢で見たバハムート?みたいな奴に
殺された。
こんな俺が勝てるのだろうか
"アイツら"に)
疲れ果てているのか
段々と視界が暗くなり
そのまま目蓋を閉じ
ゆっくり眠った

【バハムートの本拠地】

龍之介が到着し
そのまま本拠地の中に入る

スタッ
「拙者が到着した事をバハムート様に
ご報告を頼むでござる」

「ハッ!!」
タッタッタッタッタ

柱の影から金色の龍が現れた
「・・・遅いじゃねぇか、
何処に行っていた」

「其方に話す暇などない」

「ほう?テメェの方が
遅れて来たのにか?、
随分と楽しく遣り合っていた
様子だったが?」

「・・・フン、単なる戯れに過ぎないでござる」

「へぇ~?あの英雄龍と戦ったんだろ?
それに此処まで移動して疲れ切っている
とみた」

「であらば如何なされる?」
ギロッ

「貴様の地位は俺が貰う!!
俺様の方がタナトス級に相応しい!!」
「ハッハッハッハッハッハッハッハ!」

「口を慎め"ファフニール"」

更にシアン色に輝く龍が
門から出てきて
金色の龍の名を呼ぶ

金色の龍の名はファフニール
ウォール型イーヴィル級

「チッ!!何しに来やがった?!
"エルドラ"!!」

「何をしにとはきまっておるじゃろう
其方らが遅いから見に来たのじゃ」

シアン色の龍の名はエルドラ
フォール型カノン級

「ハァ~!?、そんな事だったら
さっさと戻ってろ!!雌風情が!!!」

「童にその事を申すか?
ならば此処で葬ってくれようぞ!」
ボォ~メラメラ

エルドラは紫色の炎を手に宿した

「ハッ!!上等だ!!
龍之介の前にお前から遣ってやらぁ!」


ファフニールは大地からもう一本の
剣を尻尾で巻きつけて
エルドラに剣先を向ける
シャキン

「おっとこんな事をしてる場合では
ないでおじゃる、早く来るのじゃ
バハムート様がお呼びになられているで
おじゃるぞ」

「拙者は元からそのつもりだ」

「チッ!!あちこちから邪魔入んな!!
クソ!!」

【バハムートの本拠地・集合会議】

「バハムート様
龍之介と"バカ"ファフニールを
お連れしてきましたでおじゃる」

「誰がバカファフニールだ!!」

「静まれファフニール、
バハムート様の前でござるぞ」

「グック・・・」
(後でコイツら絶対にぶっ飛ばす)

「よく集まった我が僕達しもべたちよ、
拠点の制圧、王の抹殺、
武防具を作る職人を連行
良い働きだ、実に値する」

「「「ハッ!」」」

「だが、奴が現れてから
我の僕が何十頭も失ったしかも
我が弟を死の直前まで追いやった、
これがどういう意味か分かるか?
我までもが弱い存在になるからだ!
これはあってはならない行為だ!!」
ガァァァァー!!!

バハムートが叫んでから
3秒経過していた

「・・・
龍之介よ次に何をすべきか分かっておるな?」

「ハッ!これ以上の
犠牲を出す前に英雄龍と名乗る
オウガとその一味を抹殺でございます」

「その通りだ、理解しているのであらば
我の為に命果てるまで尽くすのだ!!」
 
「「「ハハッ!!必ずや
オウガとその一味を抹殺し、
バハムート様が望む世界を作り出して
見せます!!」」」

「その言葉を期待しているぞ・・・」
そのままバハムートは影と共に
消えていった

マゼンタ色の龍が龍之介に話しかける
「龍之介、貴方はあそこで一体何をしていたのです?♡」

「英雄龍の力を試していただけの事
単なる戯れでござる」

「にしては随分と清々しそうな
顔をしていらっしゃる事♡」

「フッ、貴殿もその内に分かる
時が来るでござるよ」

「貴殿じゃなく、フライヤと呼んで
頂戴♡」

マゼンタ色の龍の名はフライヤ
フォール型トローウィング級

「拙者はどうも貴殿を気に入らぬ
でござる」

「もう♡いけずぅ、でもぉ
そういう所も好きよ♡」

(コイツは相変わらず気持ち悪いなぁ)

(流石色欲の魔龍と呼ばれるだけは
あるの・・・胸といい尻尾といい
童は関わらないでおきたいでおじゃる)

銀色の重鎧を纏う龍の姿が現れた
「貴様ら!、さっさと持ち場に着け!!
バハムート様にウォール型!、
フォール型を授けてくださったから
とはいえ良い気になるでない!!」

「そうよ!、私達もあの英雄龍ちゃんを
倒してバハムート様に褒められましょ!」

「お前はどうして、子供っぽい考え
をしているのだ毎回毎回」

「いいじゃない!ハルバード♡」

銀色の重鎧を纏し龍の名はハルバード
フォール型メテオ級

「ったく、勝手にするがいい
龍之介よお前が前日見た英雄龍の事を
詳しく聞いておきたい、
我々の脅威になるやもしれぬからな」

「ケッ、情報なんていらねぇだろ!
俺達全員で叩きのめせば良い話
じゃねぇかよ!!」

「拙者からすればなのだが
まだ情報は必要ないと思われる
あの英雄龍は常に成長している
しかも恐るべき早さでだ」

「フムそれは確かに今の情報聞き入れた
としても無理があるだろう・・・」

「だからよぉ!!
テメェらは馬鹿か!!?
俺達全員でぶっ飛ばせばいいんだよ!!」

シャキン
「貴様の様な考えに誰が乗るか
作戦も無しだと相手の罠にかかる
可能性もあり得るだろう!」

「グッ!!っるせぇー!!」

(何で協調性ないのよ
しっかりしてほしいわね全く)
「ハァ~、童は正直断るでおじゃる
あの英雄龍は相当強いと聞くからのう」

「ところで"アイツ"の姿が
見えないんだけど」

「あぁ、"アイツ"なら」

「そこに居る」
重鎧を纏う龍が指を差した方向に
緑色で翼にエンジンがある
龍がそこにいた

「貴様はどう思う!」

「俺はあの速い奴と戦えるなら
なんでもいい」

「お前の言う速い奴が
分からねぇんだよ!!」

「とりあえず解散しましょ
これ以上話してても時間の無駄よ」

「そうだな、では一時解散にする」
バサバサバサバサ

バハムートの本拠地に
翼にエンジンが生えている龍のみ
がまだ滞在していた

「・・・」
~昔の回想~

「くっ!大人しく寝ていろ!!」
バシッ

「ウッ!!」

「やめて~!!!」

「・・・」
ガシッ

「・・・え?」

「勘違いするなコイツは、まだガキ
お前とは違って姫でもなんでもない、
だから岸まで下ろしてやる」

「貴方は!!私のお父様を!!
今掴んでる者の母も!!!殺したのよ!!」

「その罰はきっちりつけるさ」

「貴方の言っている事が分からないわ!」

「今はそれでいい、俺は
バハムート様に仕えて後悔はしない
だが、俺が葬った分しっかりと
罪と罰を受けるつもりでいる」

「・・・何故なの?
何故貴方は」

「口が過ぎるぞ黙らないとお前も
気絶させるぞ」

「・・・」
シーラは涙目になり子供の頃の
シデンを見つめる

「それにコイツは、お前に恋した者
そして、俺にとっての敵となる
だから、だからコイツは生かす」

「俺に罪と罰を与える為に」

~現在~

「まだ生きているのだろ
姫に恋した者よ、俺は
お前との決着をつけるまで
俺とお前は死ねないのだ、
この俺の"ヴァージス"の名にかけて!」
ドン!!

緑色で翼にエンジンを付けている
龍の名はヴァージス
ウォール型イーヴィル級

【ヴァージスの第一拠点地下牢】

「ほら、今日の飯だ」
カランカラン
食事として出されたのは
魚4匹といくつも入ってる豆

「ったく何で俺がコイツの世話なんか
やらなきゃいけないんだか」
ブツブツ

「・・・私は貴方が助けてくれる
事を信じて待ってるわ・・・だって、
"私も愛しているもの"」
なんと今でも輝かしそうな水玉模様の
主に青色と黄色の身体をした龍は
シデンの助けを待っていた

~その頃シデンやカガリ達は~

【オウガの拠点】

「ハックション!!!!」
ビリビリビリビリ

「うわっ!!?ビックリしたな
驚かすな!」

「すまねぇ、けど誰かに呼ばれた
様な気がして」

「気のせいだろ」

「そう、かもな」

「それに今は目の前の闘いに向けて
行くぞ!!」

「そうだな!遅れるなよ!!
カガリ!!」

「お前こそな足を引っ張るなよ!!
シデン!!」


~オウガとロックの視点~

「ロック準備はいいか?」

「当たり前だぜ!!俺様も
この日の為に特訓してきたからな!!」

「それは良かった!
後それ似合うじゃないか」

「へへ、そうだろ!
俺様に似合わない物は無いぜ!!」

~15分程前~

「ロック!」

「ん?オウガじゃねぇのどした?
ビビったか」

「いやそんな訳ないでしょ(汗)
例の物出来たからさ!
プレゼントしたくてね!」

ロック用に作っていた革で出来た
DNAカプセル専用ポーチをロックに
付けさせた

「おお!!こいつは良いなぁ!!
礼を言うぜ!」

「いいか?ロックお前の能力と
カプセルの中に入ってるパワー
を組み合わせれば絶対に強い事に間違いはない」

「当たり前だろ?!
俺様は天才!!、最強!!、無敵!!
なんだからな!!」

「(汗)まぁ、それはそれとして
ロックにはこれも渡す」

オウガはロックにDNAカプセルを
渡した

「ん?こいつは何かと違うのか?」

「こいつの秘めたる力は
強大だからなこれは緊急時に
使えよ!!」

「そこまで強く言わなくても・・・」

~現在に至る~

「じゃあ行こうか!」

「よっしゃー!腕が鳴るぜ!!」

(俺もこの闘いで更に磨かなきゃ!
龍之介とバハムートに勝つ為に!!)

そして今カガリの祖父達が作り上げた
闘技場にて激しいバトルが
始まろうとしていた!!
因みにというと
カガリの祖父は(ほむら)
シデンを育ててくれたおじさんは(雷蔵らいぞう)
ロックの祖父は(月影つきかげ)
と名付けた
色々とめんどくさかったからである

そして、これから自分と
仲間の為のチーム戦が始まろうとしていた。

「さぁ!儂等の希望の戦士達が
この場所で!」
「自分自身を磨き!仲間との信頼!
協調性!を高める闘いを!」
「今!!開催致します!」

勿論此処は闘技場なので
観戦する方も居る

「我らがオウガ様ぁー!!」
「カガリ様ぁー!!頑張ってぇー!!」
「シデン様ぁぁー!!ファイトー!!」
「ロックぅー!!オウガ様に恥かかせるなよぉー!!」

「何で俺様だけそんな扱いなんだよ!!」


始まりの合図は
よくローマの祭りや闘技場、アニメ
でよく見る打楽器、錚で行われた。

(あんな物もこの世界にあったのか
・・・ん?、どういう事だ?
サイズは・・・いや俺が人間だった頃の
まんま!!)

「それではぁ、始め!!!」

(やべ!!集中集中)

ヴぉおおわぁ~ん

「行くぞ!!」
「「行くぜ!!」」
「行くよ!!」

そして始まった闘技場での
訓練を通した大会
シデンとカガリのチームは
一気に決めるべく空高く飛ぼう
としていた

バサバサバサバサ

「させるかよ!オウガ!!
俺を飛ばせ!!」
「任せろ!!」
ガシッ

オウガはロックを掴み
シデン目掛けて投げた

ブン!!
ヒュ~~
「もぉ~どちぇぇん~じぃぃ!」
パキッ

オウガから貰ったDNAのカプセル
を口で破って
ファイアモードになった

ボォ~メラメラ

【ロック!!ファイアモード!!】
メラメラ

(なるほどな、同じ火属性のカガリには
あまり効果が薄い故にロックの攻撃は
俺達の中で一番低いから俺を狙うのは
正解だな・・・だが!)

小さい火の吐息プチファイア!!〉
ボォォー

ロックが放った火の吐息は
シデンの手に直撃するが惜しくも
効果があまりなく粉砕されてしまう

「威力が低いから大したダメージ
にはならないぞ!」
チリチリ

「そうかい!、じゃあ
これならどうだぁー!!!」

そう言ったロックはシデン
の腕にしがみつき噛みつき始めた

ガブッ!!

「痛てててててて!!?
離せ!離しやがれ!!」

『嫌なこった!!』
思念伝達発動中

その頃オウガとカガリは

「派手にやってるねぇ」

「そうだな、我々も始めよう」

「あぁ!」
ギュイーン

籠手の盾"攻撃型"ガントレットシールド"オフェンスモード"!!〉
シャキン

「うおおおおぉー!!!」

先手を打とうと仕掛けるも
カガリは出方を伺い待ち構えていた

(おそらく、先手を仕掛けてくるやも
しれんなならば!)

カガリは尻尾を生やし技を繰り出す
ニョキ

灼熱の尻尾バーニングテール!!〉

ドン!!
カガリの技は見事に炸裂したが
オウガはどうにか受け身を取ることが
出来た

ズザザザザー
しゅううぅぅ~
「っっふぃ~危ない危ない
(流石に読まれていたか、ならば!)
これならどうかな?」
ギュイーン
籠手の盾"反撃型"ガントレットシールド"カウンター"!!〉
「うおら!!」
ドゴッ!!

その技を地面に放ちカガリの体制を崩した
ゴゴゴゴゴゴ

「のわっ!?(オウガはこれを
狙っていたのか、だが!空を飛べれば
問題はない!)」

そう思ったカガリは
宙に舞う為、翼を生やした

バサッ

「よしこれならば・・・!!?」

だがしかし、カガリが見ている方向の先に、オウガの姿がなかった。

「俺はここだー!!!」

上から声が聞こえたので
真上を向くとオウガが技を出す構え
をしていた

(まさか!、さっきのあれは囮で
地面に叩きだしたと同時に飛び上がって
いたという事か!!)

ギュイーン
「これはぁ、避けられないだろぉ!!」
二重龍人の拳ツインインパクト!!〉


その一撃がカガリの頭に直撃した
ドガッ!!


その影響で鼻血を垂らした
「ぐっっ!!くっくぅぅー
グオオオオオォォー!!!!」
ガシッ
ブン!!

その技をどうにか耐えオウガを
投げ飛ばし、体制を立て直した

ヒュルルル
スタッ

「やっぱりカガリは強いな!」

「オウガよりではないさ」

「フッ」
スッ

「・・・」
スッ

オウガ達が構え始めてから
数秒後、ロックが飛ばされてきた

「ギャアアアー!!!?」

そしてそれがオウガの顔面にくっついて
しまった

「!?ブッ」
タッタッタッッッッタタッ

「平気かカガリ」
バサバサバサ

「あぁ、問題はない」

カガリの顔を見てかなりの負傷した事に
気づく

「お前すげぇダメージ負ってんじゃねえか、今度は俺がオウガと相手をするから
お前はロックを!」

「いいや、オウガに対して
俺だけだと厳しいとみた。
だからシデン、俺とお前で
オウガを倒すぞ」

「なるほどな、確かに
ロックはそこまで強くないからな」

「誰が弱いだコラー!!!」

「もっぐ!、ひいいはら
はられて!(ロック!いいから離れて!)」

「別に弱いとは言ってないだろ」

「言ってる意味がほぼ同じなんだよ!!」

「「「アッハッハッハッハ!!」」」
闘技場で観戦をしている龍達が
その光景を見て笑いだす

ロックの祖父月影はそれを観て
顔が赤くなっていた
「やれやれ、恥ずかしい限りじゃ」

オウガがちょっとキレ始め
ロックを引っぺがした

「いいから離れろって!、もう!!」

「チッ!!」

「ペースは俺に合わせてくれ」

「まぁ、お前じゃあ俺のスピードに
付いてこられないもんな」

「余計な事を言うな、行くぞ!!」
「ああ!!」
バヒュン

カガリとシデンがオウガに
猛攻撃を仕掛け始める

(今のこの状況までは予想通りだ
あの時に話した作戦を覚えていると
いいんだが)

~大会が始まる1時間前~

「何だよオウガさっさと特訓しようぜ!」

「それもあるが、作戦を練っておきたい」

「はぁ~、ガツンと攻めるだけで
充分だろう」

「全然作戦じゃないからそれ!!」

「とりあえず、話しだけでも聞いてくれ」

「へいへい」

(大丈夫かなホントに(汗))
「カガリ達は恐らく俺から最初に
倒そうと思って来る筈だ、だから
ロックのその"思念伝達"を使って
カガリ達を混乱させて欲しい」

「なんでだ、普通に俺様が
モードチェンジして闘った方が
良いだろうに」

「言わせてもらうけど
ロックの威力はそこまでないと思うんだ
。ベヒーモスの件があったろ?
それはあくまで体内だから効いただけで
実際は、カガリやシデンと一対一で
戦ってもロック1匹じゃあ不利だ」

「俺様は弱くない!!」

「まぁまぁ、とりあえず聞けって
思念伝達は頭の中に流れて来るんだろ?」

「ああ、それがどうかしたのか」

「それを活かす戦い方であれば
俺達に勝機はある。因みに
バハムート郡の奴らのほとんども
それで倒せると俺は思ってるんだ」

「・・・そうか、なら考えといてやる。」

~現在に至る~

(頼むぞ!ロック!)

「うおらぁぁー!!」
ドガッ

カガリがオウガに殴ろうとしたが
その攻撃がシデンに当たってしまう

ばしっ
「ぐっ、何すんだ!!」

「す、すまない!
ロックの声が聞こえてしまってつい」

「ロック・・・!
そうか、そういう事かよ、これは
かなりハードになるぜ」

『オウガ、、仕方ないからよぉ
俺様がお前の言う事聞いてやるから
感謝しろよ!!』

(あぁ!、助かるぜロック!
これを続ければ俺達の勝ちだ!)


次回 タッグ試合その2
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