9 / 11
第9話 己を鍛える為に
しおりを挟む
~前回~
{ベヒーモスの敗北寸前の所に現れた
龍之介、バハムートの命令により
皮膚が硬いベヒーモスが真っ二つに斬られてしまった、ロック、カガリ、シデン
は攻撃を仕掛けるも圧倒的な力の前に屈伏してしまう
オウガも新しい力を手に入れて挑むも
1割だした程度で敗北
龍之介は戻るよう命令され
オウガ達は助かった、その後は一体どうなるのか}
「よし!じゃあ行くよ~!ほいっと」
「だから!何をh」
ポチッ
〈転送〉
【元赤き龍の村】
シュン
「さぁ着いたぞ此処が今日から
俺達の拠点だ!」
「眩しくて見えねぇっつうのったくよぉ
んん?・・・こ、これは!?」
ロック達が見た光景は来飛竜と
ファイアドレイクが協力しあって
作業や、警備、狩り等をして
暮らす姿だった
「他種族と、、暮らしているだとぉ!?」
「「「ええぇぇぇー!!!!?」」」
「ん?そんな驚くとこ?」
「当たり前だ!!そもそもなんで
雷飛竜とファイアドレイクが共に暮らしてるんだよ!!」
「あぁ、それなら」
オウガはこれまで起きた事を全てロックや村長達に話した
「なるほどな、そもそもそんな
物があったとは正直驚いたぜ全く」
「しかし、我々の住処は・・・」
「それなら心配はいらないよ」
「え?」
何者かが大声あげてこちらまで近づいてきた
「ォォウガ様~!!!!」
ドタバタドタバタドタバタ
ザー
ハァハァハァ
それはカガリより老けている
人間の姿をしている者が現れた
「えっと~・・・」
「儂、、です、、じゃ・・・オウガ様」
ゼェゼェ
「・・・!!
もしかしてカガリのお爺ちゃん!?」
そう、それはカガリのお爺さんだった
「そこまで急がなくてよかったのに・・・(汗)」
「オウガ様に、、
建築し終えた事を、、
すぐに、、でも、、報告をと」
ゼェゼェゼェ
「とりあえず落ち着いてって(汗)」
「はい・・・スゥーハァー
その建築した場所とフォルムを
確認をして欲しいのですが」
「分かった、けど俺が見るより
"本人達"に見てもらった方がいいんじゃない?」
「本人、達?」
そして、オウガの後ろを覗くが
すぐに隠れた(ロックを除く)
「こちらが?」
「インヴィラードラゴリザードだ
俺が改名してインドラリザにしたそして
俺の旅に加わる名はロック」
「ほう、ですがインヴィラードラゴリザードは臆病で誰かが近づくだけでも
すぐに逃げる程と噂で聞きましたが」
そう言われたロックは怒りだした
ピキッ
「ああ!?誰が臆病だと?!
ゴラァァ!!」
「ヒィィ!」
赤き老龍に飛びかかろうとする
所をオウガが抑える
ガシッ
「落ち着け!!落ち着け!!
ロック!!」
「落ち着いてられるかぁ!!
ゴラァァ!!!」
あれから5分経過した
「ハァーハァーハァー」
「まぁ、、ハァ
ロックだけが、ハァッハァ
この性格なんだハァハァ」
ロックはまだ怒っていた
プンスカプンスカ
「な、なるほど
誠に申し訳ございません」
「ハッ!!分かればいいんだよ
分かりゃあ!」
オウガは赤き老龍を連れ
声を小さくして話した
ヒソヒソ
「大体こういう所あるから
気をつけてな、あいつ
色々とあれだから」
ヒソヒソ
「かしこまりました」
思念伝達発動中
「おい、お前らの言っている事
丸聞こえなんだよ」ピキピキ
「まぁまぁ、それよりこっち来てくれるか?」
「「「?」」」
カガリやシデンも気になっていたので
オウガとカガリのお爺さんに
付いて行った
その先にあったのは
「見た目は良い感じだな!」
「儂達の汗と涙の結晶ですじゃ!」
ドラゴンの体長は役10m
それに比べインドラリザの体長は
15cmなので
横幅15m、縦幅はドラゴンより少しデカい13メートルの建物があった
「どうだ?村長?」
「うーむ・・・」
ドクン
ドクン
ドクン
「中も見させてくれるかい?」
「えぇ!構いませんとも!」
「じゃあ全員で」
「・・・え?」
「お前ら!突撃じゃあ!」
「うおおおぉ!!!」
ドタドタドタドタドタドタ
凄い勢いでその建物の中に入り込む
インドラリザの群れ
「何?この絵面・・・」
「ってか建物に入るとなると
アイツらってある意味強いな・・・」
バタン!
・・・・・・・・・
シーン
「えっとぉ~どうかな?」
作った建物の入り口から村長が出てきて
こう言い放つ
「うむ、やはりいつもの場所の方が
落ち着くのう」
ガーーーーン!!
赤き老龍はそのまましょぼくれる
「そんな・・・儂達の・・・
汗と涙の結晶が・・・(泣)」
ぐすん
「あんなジジイ初めて見たぜ・・・」
「奇遇だねカガリ俺もだ・・・」
そんなオウガは気を取り直す
「ま、まぁ一応君達の建物は
全て俺のガントレットの中に収納
してるから村長はその建物を建てる
場所を決めて欲しい」
「分かりました」
シデンがツッコむ
「最初っからそうしろよ」
「あ、爺ちゃん!あそこがいいんじゃないか?!」
ロックが尻尾を差した場所は
岩に囲まれその中央にどでかい水溜り
がある場所だった
「ほほう、此処はなかなか
オウガ殿すみませんが此処に決めても
問題ないでしょうか?」
「無論だ!俺は構わないよ!」
「「「や、や、やった、」」」
「そこはせめて
思いっきり言わないとさ
仕方ないけど」
オウガは次から次に
家を出しては建てを繰り返して
遂にインドラリザの拠点が完成した
インドラリザ達は歓声を
子供達ははしゃぎ回り喜んでいた
「わぁぁーい!!!」
「ありがとう!!英雄龍様!!」
「こ、これぐらい大した事ないよ」
(可愛い!!!連れて帰りたい!!!)
まだ思念伝達発動中
「だから、思念伝達で聴こえるっ
つうの・・・」
「もう!なんでそれで聴いちゃうんだよ!」
「お前がくだらん事を
するからだろうが!!!」
「可愛いものは
仕方ないだろうが!!!」
「可愛い言うな!!
後陰口とか言ってたろうが!!」
「じゃかましいわ!!
いいからとっととこっち来い!!」
そう言うとロックの爺ちゃんはロックの尻尾を口で挟み
そのまま連れて行かれる
「次言ったらぶっ飛ばすからなぁ!!」
「・・・ったく」
(可愛いなぁったくよ)
その後ロックがダッシュで
オウガのもとまで戻ってきた
「ぉぉぉおまあああ
えええええー!!!」
ロックは勢いよく飛び上がり
オウガの顔面に引っ付いた
ピタッ
「むぐっ!?」
「テメェ!!可愛いを言うなと言ったよな!!?ちゃんと言ったよなぁ!!?」
「むぐぐぐぐ!!?」
『悪かったって!、もう言わないから!
離してくれ!』
「馬鹿がよ!次はねぇからな」
オウガにこれ以上言わせない
思わせない様に睨みつける
ギロッ
「わ、分かったから!、、ね?」
「ッッチ!」
トテトテトテ
「・・・ふぅ~」
(思念伝達厄介だなぁ~、
改めるとこの能力、
武器にもなったり、
補助出来たりもするから
便利っちゃあ便利だな)
「オウガ」
「うわっ!?」ビクッ
「ってなんだぁ、カガリか
脅かすなよぉ」
ホッ
「驚かせるつもりではなかったのだが」
「ホントにあのインドラリザの
新しい拠点だけなのか?」
「新しい拠点だけってどゆ事?」
「"あれ"以外にも他に作った物が
あるんじゃないのか?」
「・・・クックック、確かに
俺はあれ1つだけとは言ってないからねぇ」
「それに、これは急遽早く依頼したから
完全には出来上がっていないけどね」
「その場所まで案内してくれると助かるのだが」
「分かった、じゃあ、
おーい!シデーン!!」
数秒も経たぬ内にシデンが最速で
オウガとカガリが居るところに到達した
バヒュン
「呼んだか?」
「いや速えよ」
「シデンにも見せたい場所があるのさ」
(俺にも?一体何なんだ?)
「なら、さっさと行こうぜ
気になるからよ」
「OK!、じゃあこっちだ付いて来て」
スタスタスタ
「・・・」ジー
行く所を見かけたロックはそのまま
オウガ達にバレぬよう尾行していった
てちてちてち
~10分後~
「ここだよ」
「ここがオウガが言った場所か」
「この場所って」
カガリ達が見たものは藁で作られているカカシに
3kg~60kgはあるであろう紐付きの岩
木の棒に、ダンベルの形をした石
そして
広さは50m程度の
天井無しの闘技場があった
「ベヒーモス並みにデケェじゃねぇかよ
!」
「此処である程度力を付けるんだ」
「だが、ここで一体どうやって」
オウガは指差しながら説明をした
「簡単さ、あの人型みたいな物は
ブレスや近接で、あのどデカい
岩は身体に紐付けてそのまま飛んだり
走ったり、
あの手前の小さい変な形をした石を手で持って上下に負担をかけないよう
ゆっくり振る」
「俺は足しかないんだが・・・」
「シデンお前は足でやるんだ」
「俺だけハードル高くね?、
別にいいけど、
んでこのデカい建物は?何に使うんだ?」
「これは普通に実戦する場所として使う・・・ただし」
「「ただし?」」
(ただし何だ?)
「人間の姿のままで闘う事だ」
「「「なんだってぇー!!!!!?」」」
とてつもない声のデカさのあまり
鳥達は羽ばたく
チュンチュンチュン
「ん?何だロック、そこに居たのか
気付かなかったぞ」
「お、おい!人間の姿でって
どういう風の吹き回しだよ!」
「それは、あれだよこれ以上広くしたら
他に建築したい物も置けないからさ」
「まぁ、仲間増やす事も考慮してるんなら、そうする他ねぇけどよぉ
じゃなくて!何で人間の姿で闘うかを
聞いてるんだ!」
「・・・俺達は思い知らされたろ?
あの龍之介の絶対的な強さに挑んで
」
「「「・・・」」」
「人間になるには魔力を激しく
消耗して4日経たないと龍に戻れないというのが何を意味するのかは分かる・・・けど、人間になって闘っても
大丈夫なように俺はしたいんだ!
だから頼む!この条件を呑んでくれ!」
そう話すとオウガは頭を下げる
「おいおい!、
そんな事しなくていいって
顔上げろよ!」
シデンに言われ頭を上げた
「シデン・・・」
「そもそも、条件を呑むも何も
俺達は旅をしてきた仲だろ?
これぐらい当たり前だろ」
「ありがとう、、!シデン!!」
「俺もそれで強くなれるのなら問題は
ない」
「カガリ、、!!」
「だが、オウガやロックはどうするんだ」
「俺はこのままで闘う
変身は使わないでこのまま挑む」
「そうか、だがロックに何か
持たせた方がいいんじゃないか?」
「うん、けどまだ作り途中だから
ロックには申し訳ないけど
そのまま投げて渡す様な
感じになるけど」
「心配はいらねーよ俺を誰だと
思ってる?ベヒーモスを
死の手前まで追いやった雄だぞ?」
フンス
「ならいいか、よし!
じゃあ準備してk」
「ちょい待てやおい!!
せめてちょっとでもいいから
心配してくれよ!!」
「ん?心配いらないって言ったの
ロックでしょ?」キョトン
「そうだけども!、
そうですけども!!
素直に受け止めないで!?」
「しょうがないな」
「しょうがない!?」
「ほれ」
ロックにDNAカプセルを渡した
「助かるぜ」
カチッ
オウガから渡された
DNAカプセルを口で咥えた
「それを自力で取って変身、
出来る様にするポーチを作ってるから
出来上がり次第すぐに渡すから」
「おお!、おりぇだけのブキ・・・!」
「いや、武器じゃないぞ?」
(カガリやシデンの場合どうなるかも
気になるからな~、今度許可取って試してみるか)
「オウガいつになったらあそこに
行くんだ?」
「正直今でもいいんだけど
今日はそのまま自由行動だな」
(結構疲れたし)
「色々試したい事もあるしみんなも
今日はゆっくり休むなり、ちょっと
トレーニングするなり、各々
やってくれ」
「分かった」
「そうだな」
「はっとぐいがん!!」
「ん?何で?」
「おまえ!おれが!
ごのままぐちぐわえたまま
にひゃひぇるづもりか!?」
*通訳*
「このまま口に咥えたままにさせるつもりか」
「いやなんて言ってるか分からんし、
なんで思念伝達で喋らないんだよ」
「でも、すまないロック
それは気付かなかったよ」
ロックが口に咥えたDNAカプセルを
取ってそのまま
ガントレットに収納された
「ホントだぜ!ったくよ、
思念伝達はオウガが思っている以上に
魔力を消耗しちまうんだ
だから使わなかった」
「そういう事だったか」
(確かにベヒーモスと戦って
思念伝達共通を使った時
かなり消耗した様な)
「じゃあ俺はとりあえず
あの紐付きの岩やってくるか」
「ならば俺は、ブレスを強化する為に
練習を」
「俺は、あの変な形をした石しか
ねぇじゃんか」
「あれも腕や足の力を付ける
為にあるもんだ、だからそんなロックに
ピッタシさ!」グッ キラーン
「俺が腕や足の力が弱いと言いたいのか
てめぇは!!」
「じゃあ俺は自分の持ち場に
戻るとするよ」
「おい!!まだ話しは済んで・・・」
タッタッタッタッタッタッタ
オウガは走り出した
「ハァ~、しょうもないな」
「そんな事言うなよ?
ロック名前だけでも貰ったんだから
ありがたいと思え」
「名前に関しても
感謝はしてねぇっつうの」
「素直じゃないな」
「お前が言うセリフじゃねぇだろ
カガリ!そもそもお前が睨んできたから
・・・あっ」
「ほう?あの時お前は俺が睨んでいたから仕方なく受け入れたって訳か?」
ギロッ
「ひっひぃぃ~!!!」
「それはロックに同情するぜ(汗)」
その頃オウガは
タッタッタッ
キョロキョロ
「ここまで来れば問題ないか・・・」
ポケットからインドラリザのDNAカプセルを取り出した
カチッ
(変身は出来ないが、玉にこれを込めば技みたいになるかな・・・)
「何事も挑戦だよな!・・・?」
(この玉どこに入れればいいんだっけ?
そもそもDNAカプセルを使ったっけ?)
「あぁー!!分からん!!」
(しゃあないカガリのお爺ちゃんの所まで
向かうとするか・・・)
タッタッタッタッタッタッタ
走っている中オウガの身に異変が起きた
ドクン
!?
(なんだ、今のは?
今一瞬胸を鎖で締め付けられた様なこの感じは・・・、気のせいか?)
タッタッタッタッタッタッタッタ
~30分後~
「うむ、それはそこに頼むわい」
「分かりました!」
バサバサバサ
「ふぃ~、ざっとこれぐらいかのぅ
むむ?あれは・・・!」
「オウガ様!」
バサバサ
「オウガ様~!!」
「ん?、カガリのお爺ちゃん
丁度会おうと思ったところだよ」
「今度はどうされました?」
「実は、俺を稽古させてほしい」
「稽古ですかぁ、しかし
一体何故そのような?」
「前回の戦いで負けたからさ」
「な、なんと!?オウガ様を!!?
・・・なるほどその龍に勝つ為ですね?」
「それ以外でだとするなら
新しい変身も見ておきたくて」
「承知しました。ですが今日はゆっくり
休まれてください、長旅で疲れているでしょう?」
(別に長旅と言うほど時間かかって
ないような気がする・・・)
「そうしたいけど、アイツらも
頑張ってるんだ、ここで頑張らないと!」
「・・・、オウガ様、どうか
こんな私をお許しください」
ボソッ
「え?」
カガリのお爺さんは
オウガに当身を仕掛け
気絶させた
ガシッ
「オウガ様は、充分に疲れておる事を
儂は存じております。ですので
ゆっくりお休みください。
お目覚めになられましたら
どうか罰をお与えください」
~あれから半日が過ぎた~
「・・・ろ、・・めろ、・・・
目覚めろ!!」
「ハッ!」
目を覚ましたらそこは見た事もない場所だった、そしてそこには
ヴィタラと並ぶ巨大な身体の
黒い龍がいた
「貴様が噂の英雄龍か」
(こいつは、一体何だ?
そしてここはどこだ?、
何処となくだが
禍々しい気配が凄い・・・!)
「だったらどうする!
お前は何の目的で俺を此処に
連れてきた!!」
「単純な事よ、英雄龍オウガ
貴様は邪魔な存在だ
これ以上、我の部下を失う訳には
いかぬのでな」
ギロッ
「ここが貴様の墓になるのだ!」
「クッ!」
「の前に貴様に見せたいものがある」
「俺に見せたいもの?」
上から水晶の玉が降りてきて
映画館の様なデカい画面が表示された
そこに映っていたのは、変わり果てた
赤き龍の村だった
「嘘・・・だろ・・・?」
「そして、コイツらもな?」
奥の方に何かが居たのを発見し
そのまま目を凝らして見てみたら
カガリやシデン、ロック達が
無惨な姿になっていた
「そんな・・・!、嘘だ・・・
嘘だ・・・嘘だぁぁぁー!!!!!!!!!」
「さぁ、たっぷり苦しめ!
ハッハッハッハ!ハッハッハッハ!!
ハーッハッハッハッハッハッハッハ!
!!」
「グアァァァー!!!!!
テメェだけは!!
テメェだけは許さなぁーい!!!!」
〈龍人の拳!!〉
「絶望を持って
・・・死ね」
ヴィタラ並みのデカい黒き龍は
右手に黒いオーラを宿し
オウガを握り潰した
グシャ
「うわぁぁーー!!!!!」
バサッ
オウガは死んだのかと
胸元に手を翳し心臓の鼓動を確認する
「はぁ~夢かぁ」
ホッ
(しかし、あれは何だったんだ
あの龍之介とは違うオーラを感じた
あのオーラは"死"を纏っていた様な
感じだった)
(そもそもなんで俺こんなところに
いるんだ?)
キョロキョロ
周りを確認するとオウガの
横にカガリのお爺ちゃんがいた事に
気付きあの夢のせいか
ビックリして大声出してしまった
「ギャア~!!!!!!?」
その大声は只事じゃないと判断したのか
そのままオウガが眠っていた場所に駆け寄る
「どうした!!」
「どうした!!」
「何があった!!」
タッタッタッタッタッタッタッタ
「ご、ごめーん!!
なんでもないんだ!」
「「なんだよぉー」」
「驚かすなよなぁ、ったくもう」
「ああぁー!オウガ様!!
誠に申し訳ありません!
どうか儂に罰をお与えください!」
「へ?いや、ごめん、状況理解出来ないんだけど」
カガリのお爺ちゃんは
オウガにも分かる様に
伝えた
「なるほど、なんとなく理解した
だけど、当身までやる必要あったかぁ!!?」プンプン
「も、申し訳ありません」
「でも正直少しは回復したから助かったよ、ありがとう」
「いえ!お礼を言われる程では・・・」
「次、当身したら打つからね」ニコ
そのオウガの笑顔に恐怖を感じた
カガリのお爺ちゃん
「は、はい、精進します・・・」
「それよりカガリ達はどうしてる?」
「今は休憩を取とっております」
「ならカガリのお爺ちゃん
頼みがある」
「はい、何なりと」
~15分後~
「さて、やるか!!」
「儂はいつでもいけますじゃ!」
「行くぜ!!」
「DNAセットオン!!
ベヒーモス!!」
ガブッ!!
「山龍ベヒーモス確認
ベヒーモスアーマー準備OK」
「変身!!」
ドゴン!!ドゴン!!
ガキン!!
ボゴーン!!
「ベヒーモスアーマー!!」
「ベヒーモスアーマー、
その強さを見させていただきましょう」
「行くぞ!!」
ドスンドスン
あまりにも重たすぎてずっこける
「おわっとっとっと!」
ドスーン
「グヘェ~」
「・・・(汗)
オ、オウガ様大丈夫ですか?」
「あ、ああ、痛てて
どうにかね」
「じゃあ次はコイツだっと!!」
ガントレットから取り出したのは
あの時に戦った龍之介のDNAカプセル
だった
(正直こいつは今まで以上の強さが
出る筈!)
「じゃあ、すまないけど仕切り直しで
頼む!」
「分かりましたオウガ様」
「よし!行くぞ!!」
「DNAセットーーー」
DNAカプセルをガントレットに
入れた瞬間
オウガに激しい電流が走る
ビリビリビリビリ
「ガァァァァー!!!!」
「オウガ様!!」
「ハァッハァッハァッ・・・・・・」
ビリビリ
("アイツ"のDNAカプセルが
アーマー化しない!!?
そんな馬鹿な!
ベヒーモスは変身出来たのに!!
何で変身出来ないんだ!!)
「オウガ様・・・」
「あ、あぁすまない
一瞬取り乱してしまったみたいだ」
「これ以上の変身は
やめた方が良いかと」
「そうだね、さっきまで
寝てしまったけどまた眠る事に
しようそしたら回復して、
変身出来るかもしれないしね!」
「オウガ様、、そのDNAカプセルは
お使いならない方がよろしいと思います」
オウガは龍之介のDNAカプセルで
変身が出来ず、悔やんでしまい
カガリの祖父から変身しないよう
伝えられた。
何故変身出来なかったのか!
果たして龍之介の力を
使えるのだろうか!?
次回 タッグ試合その1
{ベヒーモスの敗北寸前の所に現れた
龍之介、バハムートの命令により
皮膚が硬いベヒーモスが真っ二つに斬られてしまった、ロック、カガリ、シデン
は攻撃を仕掛けるも圧倒的な力の前に屈伏してしまう
オウガも新しい力を手に入れて挑むも
1割だした程度で敗北
龍之介は戻るよう命令され
オウガ達は助かった、その後は一体どうなるのか}
「よし!じゃあ行くよ~!ほいっと」
「だから!何をh」
ポチッ
〈転送〉
【元赤き龍の村】
シュン
「さぁ着いたぞ此処が今日から
俺達の拠点だ!」
「眩しくて見えねぇっつうのったくよぉ
んん?・・・こ、これは!?」
ロック達が見た光景は来飛竜と
ファイアドレイクが協力しあって
作業や、警備、狩り等をして
暮らす姿だった
「他種族と、、暮らしているだとぉ!?」
「「「ええぇぇぇー!!!!?」」」
「ん?そんな驚くとこ?」
「当たり前だ!!そもそもなんで
雷飛竜とファイアドレイクが共に暮らしてるんだよ!!」
「あぁ、それなら」
オウガはこれまで起きた事を全てロックや村長達に話した
「なるほどな、そもそもそんな
物があったとは正直驚いたぜ全く」
「しかし、我々の住処は・・・」
「それなら心配はいらないよ」
「え?」
何者かが大声あげてこちらまで近づいてきた
「ォォウガ様~!!!!」
ドタバタドタバタドタバタ
ザー
ハァハァハァ
それはカガリより老けている
人間の姿をしている者が現れた
「えっと~・・・」
「儂、、です、、じゃ・・・オウガ様」
ゼェゼェ
「・・・!!
もしかしてカガリのお爺ちゃん!?」
そう、それはカガリのお爺さんだった
「そこまで急がなくてよかったのに・・・(汗)」
「オウガ様に、、
建築し終えた事を、、
すぐに、、でも、、報告をと」
ゼェゼェゼェ
「とりあえず落ち着いてって(汗)」
「はい・・・スゥーハァー
その建築した場所とフォルムを
確認をして欲しいのですが」
「分かった、けど俺が見るより
"本人達"に見てもらった方がいいんじゃない?」
「本人、達?」
そして、オウガの後ろを覗くが
すぐに隠れた(ロックを除く)
「こちらが?」
「インヴィラードラゴリザードだ
俺が改名してインドラリザにしたそして
俺の旅に加わる名はロック」
「ほう、ですがインヴィラードラゴリザードは臆病で誰かが近づくだけでも
すぐに逃げる程と噂で聞きましたが」
そう言われたロックは怒りだした
ピキッ
「ああ!?誰が臆病だと?!
ゴラァァ!!」
「ヒィィ!」
赤き老龍に飛びかかろうとする
所をオウガが抑える
ガシッ
「落ち着け!!落ち着け!!
ロック!!」
「落ち着いてられるかぁ!!
ゴラァァ!!!」
あれから5分経過した
「ハァーハァーハァー」
「まぁ、、ハァ
ロックだけが、ハァッハァ
この性格なんだハァハァ」
ロックはまだ怒っていた
プンスカプンスカ
「な、なるほど
誠に申し訳ございません」
「ハッ!!分かればいいんだよ
分かりゃあ!」
オウガは赤き老龍を連れ
声を小さくして話した
ヒソヒソ
「大体こういう所あるから
気をつけてな、あいつ
色々とあれだから」
ヒソヒソ
「かしこまりました」
思念伝達発動中
「おい、お前らの言っている事
丸聞こえなんだよ」ピキピキ
「まぁまぁ、それよりこっち来てくれるか?」
「「「?」」」
カガリやシデンも気になっていたので
オウガとカガリのお爺さんに
付いて行った
その先にあったのは
「見た目は良い感じだな!」
「儂達の汗と涙の結晶ですじゃ!」
ドラゴンの体長は役10m
それに比べインドラリザの体長は
15cmなので
横幅15m、縦幅はドラゴンより少しデカい13メートルの建物があった
「どうだ?村長?」
「うーむ・・・」
ドクン
ドクン
ドクン
「中も見させてくれるかい?」
「えぇ!構いませんとも!」
「じゃあ全員で」
「・・・え?」
「お前ら!突撃じゃあ!」
「うおおおぉ!!!」
ドタドタドタドタドタドタ
凄い勢いでその建物の中に入り込む
インドラリザの群れ
「何?この絵面・・・」
「ってか建物に入るとなると
アイツらってある意味強いな・・・」
バタン!
・・・・・・・・・
シーン
「えっとぉ~どうかな?」
作った建物の入り口から村長が出てきて
こう言い放つ
「うむ、やはりいつもの場所の方が
落ち着くのう」
ガーーーーン!!
赤き老龍はそのまましょぼくれる
「そんな・・・儂達の・・・
汗と涙の結晶が・・・(泣)」
ぐすん
「あんなジジイ初めて見たぜ・・・」
「奇遇だねカガリ俺もだ・・・」
そんなオウガは気を取り直す
「ま、まぁ一応君達の建物は
全て俺のガントレットの中に収納
してるから村長はその建物を建てる
場所を決めて欲しい」
「分かりました」
シデンがツッコむ
「最初っからそうしろよ」
「あ、爺ちゃん!あそこがいいんじゃないか?!」
ロックが尻尾を差した場所は
岩に囲まれその中央にどでかい水溜り
がある場所だった
「ほほう、此処はなかなか
オウガ殿すみませんが此処に決めても
問題ないでしょうか?」
「無論だ!俺は構わないよ!」
「「「や、や、やった、」」」
「そこはせめて
思いっきり言わないとさ
仕方ないけど」
オウガは次から次に
家を出しては建てを繰り返して
遂にインドラリザの拠点が完成した
インドラリザ達は歓声を
子供達ははしゃぎ回り喜んでいた
「わぁぁーい!!!」
「ありがとう!!英雄龍様!!」
「こ、これぐらい大した事ないよ」
(可愛い!!!連れて帰りたい!!!)
まだ思念伝達発動中
「だから、思念伝達で聴こえるっ
つうの・・・」
「もう!なんでそれで聴いちゃうんだよ!」
「お前がくだらん事を
するからだろうが!!!」
「可愛いものは
仕方ないだろうが!!!」
「可愛い言うな!!
後陰口とか言ってたろうが!!」
「じゃかましいわ!!
いいからとっととこっち来い!!」
そう言うとロックの爺ちゃんはロックの尻尾を口で挟み
そのまま連れて行かれる
「次言ったらぶっ飛ばすからなぁ!!」
「・・・ったく」
(可愛いなぁったくよ)
その後ロックがダッシュで
オウガのもとまで戻ってきた
「ぉぉぉおまあああ
えええええー!!!」
ロックは勢いよく飛び上がり
オウガの顔面に引っ付いた
ピタッ
「むぐっ!?」
「テメェ!!可愛いを言うなと言ったよな!!?ちゃんと言ったよなぁ!!?」
「むぐぐぐぐ!!?」
『悪かったって!、もう言わないから!
離してくれ!』
「馬鹿がよ!次はねぇからな」
オウガにこれ以上言わせない
思わせない様に睨みつける
ギロッ
「わ、分かったから!、、ね?」
「ッッチ!」
トテトテトテ
「・・・ふぅ~」
(思念伝達厄介だなぁ~、
改めるとこの能力、
武器にもなったり、
補助出来たりもするから
便利っちゃあ便利だな)
「オウガ」
「うわっ!?」ビクッ
「ってなんだぁ、カガリか
脅かすなよぉ」
ホッ
「驚かせるつもりではなかったのだが」
「ホントにあのインドラリザの
新しい拠点だけなのか?」
「新しい拠点だけってどゆ事?」
「"あれ"以外にも他に作った物が
あるんじゃないのか?」
「・・・クックック、確かに
俺はあれ1つだけとは言ってないからねぇ」
「それに、これは急遽早く依頼したから
完全には出来上がっていないけどね」
「その場所まで案内してくれると助かるのだが」
「分かった、じゃあ、
おーい!シデーン!!」
数秒も経たぬ内にシデンが最速で
オウガとカガリが居るところに到達した
バヒュン
「呼んだか?」
「いや速えよ」
「シデンにも見せたい場所があるのさ」
(俺にも?一体何なんだ?)
「なら、さっさと行こうぜ
気になるからよ」
「OK!、じゃあこっちだ付いて来て」
スタスタスタ
「・・・」ジー
行く所を見かけたロックはそのまま
オウガ達にバレぬよう尾行していった
てちてちてち
~10分後~
「ここだよ」
「ここがオウガが言った場所か」
「この場所って」
カガリ達が見たものは藁で作られているカカシに
3kg~60kgはあるであろう紐付きの岩
木の棒に、ダンベルの形をした石
そして
広さは50m程度の
天井無しの闘技場があった
「ベヒーモス並みにデケェじゃねぇかよ
!」
「此処である程度力を付けるんだ」
「だが、ここで一体どうやって」
オウガは指差しながら説明をした
「簡単さ、あの人型みたいな物は
ブレスや近接で、あのどデカい
岩は身体に紐付けてそのまま飛んだり
走ったり、
あの手前の小さい変な形をした石を手で持って上下に負担をかけないよう
ゆっくり振る」
「俺は足しかないんだが・・・」
「シデンお前は足でやるんだ」
「俺だけハードル高くね?、
別にいいけど、
んでこのデカい建物は?何に使うんだ?」
「これは普通に実戦する場所として使う・・・ただし」
「「ただし?」」
(ただし何だ?)
「人間の姿のままで闘う事だ」
「「「なんだってぇー!!!!!?」」」
とてつもない声のデカさのあまり
鳥達は羽ばたく
チュンチュンチュン
「ん?何だロック、そこに居たのか
気付かなかったぞ」
「お、おい!人間の姿でって
どういう風の吹き回しだよ!」
「それは、あれだよこれ以上広くしたら
他に建築したい物も置けないからさ」
「まぁ、仲間増やす事も考慮してるんなら、そうする他ねぇけどよぉ
じゃなくて!何で人間の姿で闘うかを
聞いてるんだ!」
「・・・俺達は思い知らされたろ?
あの龍之介の絶対的な強さに挑んで
」
「「「・・・」」」
「人間になるには魔力を激しく
消耗して4日経たないと龍に戻れないというのが何を意味するのかは分かる・・・けど、人間になって闘っても
大丈夫なように俺はしたいんだ!
だから頼む!この条件を呑んでくれ!」
そう話すとオウガは頭を下げる
「おいおい!、
そんな事しなくていいって
顔上げろよ!」
シデンに言われ頭を上げた
「シデン・・・」
「そもそも、条件を呑むも何も
俺達は旅をしてきた仲だろ?
これぐらい当たり前だろ」
「ありがとう、、!シデン!!」
「俺もそれで強くなれるのなら問題は
ない」
「カガリ、、!!」
「だが、オウガやロックはどうするんだ」
「俺はこのままで闘う
変身は使わないでこのまま挑む」
「そうか、だがロックに何か
持たせた方がいいんじゃないか?」
「うん、けどまだ作り途中だから
ロックには申し訳ないけど
そのまま投げて渡す様な
感じになるけど」
「心配はいらねーよ俺を誰だと
思ってる?ベヒーモスを
死の手前まで追いやった雄だぞ?」
フンス
「ならいいか、よし!
じゃあ準備してk」
「ちょい待てやおい!!
せめてちょっとでもいいから
心配してくれよ!!」
「ん?心配いらないって言ったの
ロックでしょ?」キョトン
「そうだけども!、
そうですけども!!
素直に受け止めないで!?」
「しょうがないな」
「しょうがない!?」
「ほれ」
ロックにDNAカプセルを渡した
「助かるぜ」
カチッ
オウガから渡された
DNAカプセルを口で咥えた
「それを自力で取って変身、
出来る様にするポーチを作ってるから
出来上がり次第すぐに渡すから」
「おお!、おりぇだけのブキ・・・!」
「いや、武器じゃないぞ?」
(カガリやシデンの場合どうなるかも
気になるからな~、今度許可取って試してみるか)
「オウガいつになったらあそこに
行くんだ?」
「正直今でもいいんだけど
今日はそのまま自由行動だな」
(結構疲れたし)
「色々試したい事もあるしみんなも
今日はゆっくり休むなり、ちょっと
トレーニングするなり、各々
やってくれ」
「分かった」
「そうだな」
「はっとぐいがん!!」
「ん?何で?」
「おまえ!おれが!
ごのままぐちぐわえたまま
にひゃひぇるづもりか!?」
*通訳*
「このまま口に咥えたままにさせるつもりか」
「いやなんて言ってるか分からんし、
なんで思念伝達で喋らないんだよ」
「でも、すまないロック
それは気付かなかったよ」
ロックが口に咥えたDNAカプセルを
取ってそのまま
ガントレットに収納された
「ホントだぜ!ったくよ、
思念伝達はオウガが思っている以上に
魔力を消耗しちまうんだ
だから使わなかった」
「そういう事だったか」
(確かにベヒーモスと戦って
思念伝達共通を使った時
かなり消耗した様な)
「じゃあ俺はとりあえず
あの紐付きの岩やってくるか」
「ならば俺は、ブレスを強化する為に
練習を」
「俺は、あの変な形をした石しか
ねぇじゃんか」
「あれも腕や足の力を付ける
為にあるもんだ、だからそんなロックに
ピッタシさ!」グッ キラーン
「俺が腕や足の力が弱いと言いたいのか
てめぇは!!」
「じゃあ俺は自分の持ち場に
戻るとするよ」
「おい!!まだ話しは済んで・・・」
タッタッタッタッタッタッタ
オウガは走り出した
「ハァ~、しょうもないな」
「そんな事言うなよ?
ロック名前だけでも貰ったんだから
ありがたいと思え」
「名前に関しても
感謝はしてねぇっつうの」
「素直じゃないな」
「お前が言うセリフじゃねぇだろ
カガリ!そもそもお前が睨んできたから
・・・あっ」
「ほう?あの時お前は俺が睨んでいたから仕方なく受け入れたって訳か?」
ギロッ
「ひっひぃぃ~!!!」
「それはロックに同情するぜ(汗)」
その頃オウガは
タッタッタッ
キョロキョロ
「ここまで来れば問題ないか・・・」
ポケットからインドラリザのDNAカプセルを取り出した
カチッ
(変身は出来ないが、玉にこれを込めば技みたいになるかな・・・)
「何事も挑戦だよな!・・・?」
(この玉どこに入れればいいんだっけ?
そもそもDNAカプセルを使ったっけ?)
「あぁー!!分からん!!」
(しゃあないカガリのお爺ちゃんの所まで
向かうとするか・・・)
タッタッタッタッタッタッタ
走っている中オウガの身に異変が起きた
ドクン
!?
(なんだ、今のは?
今一瞬胸を鎖で締め付けられた様なこの感じは・・・、気のせいか?)
タッタッタッタッタッタッタッタ
~30分後~
「うむ、それはそこに頼むわい」
「分かりました!」
バサバサバサ
「ふぃ~、ざっとこれぐらいかのぅ
むむ?あれは・・・!」
「オウガ様!」
バサバサ
「オウガ様~!!」
「ん?、カガリのお爺ちゃん
丁度会おうと思ったところだよ」
「今度はどうされました?」
「実は、俺を稽古させてほしい」
「稽古ですかぁ、しかし
一体何故そのような?」
「前回の戦いで負けたからさ」
「な、なんと!?オウガ様を!!?
・・・なるほどその龍に勝つ為ですね?」
「それ以外でだとするなら
新しい変身も見ておきたくて」
「承知しました。ですが今日はゆっくり
休まれてください、長旅で疲れているでしょう?」
(別に長旅と言うほど時間かかって
ないような気がする・・・)
「そうしたいけど、アイツらも
頑張ってるんだ、ここで頑張らないと!」
「・・・、オウガ様、どうか
こんな私をお許しください」
ボソッ
「え?」
カガリのお爺さんは
オウガに当身を仕掛け
気絶させた
ガシッ
「オウガ様は、充分に疲れておる事を
儂は存じております。ですので
ゆっくりお休みください。
お目覚めになられましたら
どうか罰をお与えください」
~あれから半日が過ぎた~
「・・・ろ、・・めろ、・・・
目覚めろ!!」
「ハッ!」
目を覚ましたらそこは見た事もない場所だった、そしてそこには
ヴィタラと並ぶ巨大な身体の
黒い龍がいた
「貴様が噂の英雄龍か」
(こいつは、一体何だ?
そしてここはどこだ?、
何処となくだが
禍々しい気配が凄い・・・!)
「だったらどうする!
お前は何の目的で俺を此処に
連れてきた!!」
「単純な事よ、英雄龍オウガ
貴様は邪魔な存在だ
これ以上、我の部下を失う訳には
いかぬのでな」
ギロッ
「ここが貴様の墓になるのだ!」
「クッ!」
「の前に貴様に見せたいものがある」
「俺に見せたいもの?」
上から水晶の玉が降りてきて
映画館の様なデカい画面が表示された
そこに映っていたのは、変わり果てた
赤き龍の村だった
「嘘・・・だろ・・・?」
「そして、コイツらもな?」
奥の方に何かが居たのを発見し
そのまま目を凝らして見てみたら
カガリやシデン、ロック達が
無惨な姿になっていた
「そんな・・・!、嘘だ・・・
嘘だ・・・嘘だぁぁぁー!!!!!!!!!」
「さぁ、たっぷり苦しめ!
ハッハッハッハ!ハッハッハッハ!!
ハーッハッハッハッハッハッハッハ!
!!」
「グアァァァー!!!!!
テメェだけは!!
テメェだけは許さなぁーい!!!!」
〈龍人の拳!!〉
「絶望を持って
・・・死ね」
ヴィタラ並みのデカい黒き龍は
右手に黒いオーラを宿し
オウガを握り潰した
グシャ
「うわぁぁーー!!!!!」
バサッ
オウガは死んだのかと
胸元に手を翳し心臓の鼓動を確認する
「はぁ~夢かぁ」
ホッ
(しかし、あれは何だったんだ
あの龍之介とは違うオーラを感じた
あのオーラは"死"を纏っていた様な
感じだった)
(そもそもなんで俺こんなところに
いるんだ?)
キョロキョロ
周りを確認するとオウガの
横にカガリのお爺ちゃんがいた事に
気付きあの夢のせいか
ビックリして大声出してしまった
「ギャア~!!!!!!?」
その大声は只事じゃないと判断したのか
そのままオウガが眠っていた場所に駆け寄る
「どうした!!」
「どうした!!」
「何があった!!」
タッタッタッタッタッタッタッタ
「ご、ごめーん!!
なんでもないんだ!」
「「なんだよぉー」」
「驚かすなよなぁ、ったくもう」
「ああぁー!オウガ様!!
誠に申し訳ありません!
どうか儂に罰をお与えください!」
「へ?いや、ごめん、状況理解出来ないんだけど」
カガリのお爺ちゃんは
オウガにも分かる様に
伝えた
「なるほど、なんとなく理解した
だけど、当身までやる必要あったかぁ!!?」プンプン
「も、申し訳ありません」
「でも正直少しは回復したから助かったよ、ありがとう」
「いえ!お礼を言われる程では・・・」
「次、当身したら打つからね」ニコ
そのオウガの笑顔に恐怖を感じた
カガリのお爺ちゃん
「は、はい、精進します・・・」
「それよりカガリ達はどうしてる?」
「今は休憩を取とっております」
「ならカガリのお爺ちゃん
頼みがある」
「はい、何なりと」
~15分後~
「さて、やるか!!」
「儂はいつでもいけますじゃ!」
「行くぜ!!」
「DNAセットオン!!
ベヒーモス!!」
ガブッ!!
「山龍ベヒーモス確認
ベヒーモスアーマー準備OK」
「変身!!」
ドゴン!!ドゴン!!
ガキン!!
ボゴーン!!
「ベヒーモスアーマー!!」
「ベヒーモスアーマー、
その強さを見させていただきましょう」
「行くぞ!!」
ドスンドスン
あまりにも重たすぎてずっこける
「おわっとっとっと!」
ドスーン
「グヘェ~」
「・・・(汗)
オ、オウガ様大丈夫ですか?」
「あ、ああ、痛てて
どうにかね」
「じゃあ次はコイツだっと!!」
ガントレットから取り出したのは
あの時に戦った龍之介のDNAカプセル
だった
(正直こいつは今まで以上の強さが
出る筈!)
「じゃあ、すまないけど仕切り直しで
頼む!」
「分かりましたオウガ様」
「よし!行くぞ!!」
「DNAセットーーー」
DNAカプセルをガントレットに
入れた瞬間
オウガに激しい電流が走る
ビリビリビリビリ
「ガァァァァー!!!!」
「オウガ様!!」
「ハァッハァッハァッ・・・・・・」
ビリビリ
("アイツ"のDNAカプセルが
アーマー化しない!!?
そんな馬鹿な!
ベヒーモスは変身出来たのに!!
何で変身出来ないんだ!!)
「オウガ様・・・」
「あ、あぁすまない
一瞬取り乱してしまったみたいだ」
「これ以上の変身は
やめた方が良いかと」
「そうだね、さっきまで
寝てしまったけどまた眠る事に
しようそしたら回復して、
変身出来るかもしれないしね!」
「オウガ様、、そのDNAカプセルは
お使いならない方がよろしいと思います」
オウガは龍之介のDNAカプセルで
変身が出来ず、悔やんでしまい
カガリの祖父から変身しないよう
伝えられた。
何故変身出来なかったのか!
果たして龍之介の力を
使えるのだろうか!?
次回 タッグ試合その1
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
異世界転生はうっかり神様のせい⁈
りょく
ファンタジー
引きこもりニート。享年30。
趣味は漫画とゲーム。
なにかと不幸体質。
スイーツ大好き。
なオタク女。
実は予定よりの早死は神様の所為であるようで…
そんな訳あり人生を歩んだ人間の先は
異世界⁈
魔法、魔物、妖精もふもふ何でもありな世界
中々なお家の次女に生まれたようです。
家族に愛され、見守られながら
エアリア、異世界人生楽しみます‼︎
冴えないおっさんが没落貴族に異世界転生~売れ残りの悪役令嬢を妻にめとって世界征服目指します~
masa
ファンタジー
冴えないおっさんが没落真っ最中の田舎貴族に転生して、売れ残っていたかわいそうな悪役令嬢を妻にめとり、愛と魔法の力で異世界征服を企てる成り上がりストーリー。
小説家になろう様でも掲載してます。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる