10 / 75
第1章 幼少期編
第10話 旅立ち
しおりを挟む
それからの二週間は猛烈な忙しさだった。まずアルバイトを雇うために募集の張り紙を出し、教育マニュアルを作成。それからすべての商品に鑑定で値札を付けて誰でも簡単に計算できるようにした。
アルバイトの採用条件はできるだけシンプルにし、村のいたるところに張り出した。
・ハズール語で文字が読めること
・簡単な四則計算ができること
・明るく笑顔で会話ができること
・古くからの村の住人であること(15年以上歓迎)
そもそも文字が読めないひとはこの張り紙の意味も分からないから一定のスクリーニングには張り紙はちょうど良い。
最後の、「村の住人」と言うのは、店のお金を横領・着服されないように、ちゃんとこの村に根付いている人のほうが安心できるという理由からだ。
こういう閉鎖的な社会では、近所付き合いとかも都会より多いから、下手なことをすると村の中での自分の居場所がなくなってしまう。
それから、俺が不在の間の中古品の買い取りは危険なのでこの機に商売の方法を変えることにした。
今まではうちで一旦買い取って転売していたわけだけど、これからは中古品を持ち込んだひとに自分の好きな値段をつけてもらう形式にチェンジ!うちはそれを展示したりお客さんにオススメする分の手数料として売値の5%をもらう。
この方法なら、すぐに現金が欲しい人には嫌がられるかもしれないけどそこまで急いでいないひとには納得してもらえるし、何よりうちが不良在庫を抱えるリスクがない。
最近は母ローラも内職をやめて店の方に顔を出しているし、ガラクとローラとアルバイトがいればなんとか1ヶ月くらいはやっていけるだろう。
ていうか、将来的に俺は旅に出るわけだし、やっていけてもらわないと困る!
ガラクとローラには店舗経営の上で判断に迷いそうな事柄をケーススタディでわかりやすく書いた冊子をプレゼントし、俺が口頭で補足をするレクチャーまで入れておいた。
そして早速集まった応募者との面接はガラクが担当し、俺はお茶を運ぶタイミングでサクッとその人物を鑑定して身分や名前に嘘がないかを念のために照合しておいた。
アルバイトも無事に決まり、数日の間は俺は店の仕事を一切やらずに店がちゃんと運営できるかを細かく確認して回った。
◇◆◇◆◇
そして約束の2週間が経ち、俺は荷物をまとめて玄関先に立っている。
「じゃぁ、父さん、母さん、行ってくるから!店のことはよろしくね!」
「よろしくね、ってシリウス……あれは一応俺の店だぞ?」
「そういえばそうだったね!アハハハハ!」
「ったく、我が子が優秀すぎると親としても困っちまうぜ」
「まぁまぁ、そう言わずに!じゃぁ、行ってきます!」
「シリウス!寂しくなったらいつでも戻ってくるのよ?」
「はいはい!じゃぁね!」
玄関先で両親に別れを告げ、俺は宿屋へと向かった。
宿屋の外にはすでに二人が旅支度を整えて俺の合流を待っていた。
「すみません、お待たせしました」
俺は二人にペコリと頭を下げた。
「シリウスくんよろしくね!」
ララさんが俺の頭を優しくなでてくれた。
あぁなんかいい匂いする……
「は、は、はい!!」
「うむ、では参ろうかのう」
俺達は揃って街道へと歩き出した。
……………
…………
………
……
…
道中、
「そういえば、目的地は霊峰ジーフ山、でしたっけ?どんなところなんですか?」
「おう、そう言えばその辺のことは何も言うておらなんだな。まずジーフ山と言うのはこのバーリ地方の北部に広がる大樹海の中央に位置する高山での、そこには太古より神がおわすと言われておる」
神…?なんかすごい話になってきた。
「へ、へぇ!で、その……異変というのは?」
「うむ……ジーフ山の神がこの辺り一帯の魔物の発生を抑えておるからバーリ地方は通常、ここらの街道に魔物なぞ現れることはないんじゃが……最近になってバーリ地方全体で魔物の出現報告が相次いでおってな、その原因がジーフ山にあると考えた王国からその調査命令が下ったというわけじゃ」
「なるほど、そうすると……もし原因がジーフ山にあったとして、それを解決できれば街道は今まで通りの安全な街道に戻る、と?」
「その通りじゃ」
我が家のビジネスを安全なものにするためにも、街道の安全は絶対譲れない。今でこそ日帰りで移動できる範囲の村々としか取引をしていないが、ゆくゆくはその範囲を拡大させる構想なのだ。魔物なんかに邪魔されてたまるか!
「では、急ぎましょう!」
「シリウス君、焦っちゃダメよ!まだあと1週間は街道に沿って歩き続けなきゃならないんだから!体力を温存しながら進まないといざという時へばっちゃうわよ?」
アルフレドさんの話についペースを上げてしまう俺を、ララさんが優しくなだめた。
「は、はい!」
ヤバい、またキョドってしまった……よくよく考えたらこれから1ヶ月もの間こんな美女と寝食をともにするのか……俺、生きていられるのかな?
そしてこの日は街道の脇で野宿をすることになった。アルフレドさんとララさん二人の時はその辺の原っぱによくそのまま寝っ転がって寝ていたらしいけど、俺の参入によって少し野宿のスタイルが変わったらしい。
俺が一本の丸太を縦に細切りにし、それをみんなで組み立てて三角錐状の骨組みを作った。予備で持ってきた毛布を骨組みの上からぐるりと巻けば、簡易テントの完成だ。
「はぁ……なんど見ても、その規格外の魔法の精度と威力には驚きだわ…私自信失くしちゃうかも…」
ララさんがそう言ってイジケている。そんな姿もカワイイなぁ…
「ラ、ララさんは、その…僕よりもたくさんの魔法を覚えているし、本当にすごいと思いましゅ!」
ぐはっ!盛大に噛んだ!
「……クスっ、やだなぁシリウス君、冗談よ?」
ララさんはそう言って意地悪な笑みを浮かべている。俺はまんまと騙されたようだ。
「これ、ララ。こどもをからかって遊ぶものではない」
「はーい」
アルフレドさんにたしなめられぺろっと舌を出してみせるララさん……ダメだどの仕草をみても激しく動揺してしまう。
「……そ、そう言えば、ララさんは確か地方貴族のお嬢様でしたよね?その…なぜ…」
「あぁ、なんでこんな大変な旅なんかしてるのかって?」
「えっと……はい」
「え~、どうしよっかなぁ~教えちゃおっかなぁ~」
「これ、ララ」
「フフ、冗談ですよ。シリウスくんは貴族の生活って想像できる?」
貴族の生活?そんなもの貴族になったこともないし知り合いもいない俺には想像できません。とりあえず、映画で見たような貴族像でも話しておくか。
「えっと、いつも上品に着飾っていて、美味しいものを食べて、それからお金にも困ってなくて……」
「まぁだいたいそんなものよ?」
だいたいそんなもんなのか!それじゃぁ尚更……
「うちは地方の貴族だったからね、贅沢さで言えば王都の貴族ほどではなかったけど……それでも父が野心家でねぇ…なんとか王都とのつながりを強めて中央に進出しようと必死だったわ」
貴族であっても男子たるもの上を目指す、それ自体は悪いことではないと思うけど……
「それで、私、誰かも知らない王都の貴族のところにお嫁に出されることになったの……」
なるほど、自分の出世のために娘を差し出したってわけか。
「それで、嫌になって?」
「ううん、まだ続きがあってね。これでも一応貴族の娘だし、いつかそういうこともあるかもしれないと覚悟はできていたのよ?でも、いざ初顔合わせってなったときにね…」
なんだろう、嫌な予感しかしない……
「相手は王都でもかなり有力だった家の3男で、でも……びっくりするくらいの変態野郎だったの。私も最初は我慢してたわよ?でも、それにもやっぱり限界はあってさぁ」
「殺っちゃったんですか?」
あ、素に聞いてしまった。
「殺っ、流石にそこまではしないわよ!ちょっと手が出て……と言うか足が出て……その、男の人の大事なところを潰しちゃったというかなんというか……」
ララさんはそう言って、ちょっと顔を赤らめモジモジしている。
いや、貴女それもうほとんど殺っちゃってますよ?
少なくともその男性の男の子は死んでますからね?
「やだなぁ、あたしったら!もう昔の話なのにね!とにかく、そんなことがあったから家にも居づらくなって…ちょうどそんなときにアルフレド先生が教師をやめてたびに出るって言うからお願いして同行させてもらうことになったってわけ!」
「はぁ……ところで、その……ご実家の方はその後大丈夫だったんですか?」
「ほんとに、びっくりするくらい頭の回る子ねぇ。でも大丈夫だったのよ?さっき「有力だった貴族」って言ったでしょ?」
「いえ、それほどでも……「だった」ということは今はもう…?」
「そ!一族全体でかなりの不正をしてたみたいで、家ごとうちより辺境の地方に左遷されちゃったわ!」
子も子なら、親はもっと悪いやつだったということか……
「でも、私もそろそろちゃんとしないと一生独身になっちゃうなぁ~、はぁシリウスくんでも狙っちゃおうかなぁ?ねぇ、年上のお姉さんは嫌い?」
ララさんは上目遣いに俺(6才児)を見つめてきた。ヤバイヤバイヤバイ!心臓止まる!
「ひぇ!?え!?えぇぇぇ!?」
「アハハハハ!冗談よ!カワイイなぁまったく」
また盛大に騙されたようだ……
俺……ほんとにこれから一ヶ月間やっていけるのかな?
アルバイトの採用条件はできるだけシンプルにし、村のいたるところに張り出した。
・ハズール語で文字が読めること
・簡単な四則計算ができること
・明るく笑顔で会話ができること
・古くからの村の住人であること(15年以上歓迎)
そもそも文字が読めないひとはこの張り紙の意味も分からないから一定のスクリーニングには張り紙はちょうど良い。
最後の、「村の住人」と言うのは、店のお金を横領・着服されないように、ちゃんとこの村に根付いている人のほうが安心できるという理由からだ。
こういう閉鎖的な社会では、近所付き合いとかも都会より多いから、下手なことをすると村の中での自分の居場所がなくなってしまう。
それから、俺が不在の間の中古品の買い取りは危険なのでこの機に商売の方法を変えることにした。
今まではうちで一旦買い取って転売していたわけだけど、これからは中古品を持ち込んだひとに自分の好きな値段をつけてもらう形式にチェンジ!うちはそれを展示したりお客さんにオススメする分の手数料として売値の5%をもらう。
この方法なら、すぐに現金が欲しい人には嫌がられるかもしれないけどそこまで急いでいないひとには納得してもらえるし、何よりうちが不良在庫を抱えるリスクがない。
最近は母ローラも内職をやめて店の方に顔を出しているし、ガラクとローラとアルバイトがいればなんとか1ヶ月くらいはやっていけるだろう。
ていうか、将来的に俺は旅に出るわけだし、やっていけてもらわないと困る!
ガラクとローラには店舗経営の上で判断に迷いそうな事柄をケーススタディでわかりやすく書いた冊子をプレゼントし、俺が口頭で補足をするレクチャーまで入れておいた。
そして早速集まった応募者との面接はガラクが担当し、俺はお茶を運ぶタイミングでサクッとその人物を鑑定して身分や名前に嘘がないかを念のために照合しておいた。
アルバイトも無事に決まり、数日の間は俺は店の仕事を一切やらずに店がちゃんと運営できるかを細かく確認して回った。
◇◆◇◆◇
そして約束の2週間が経ち、俺は荷物をまとめて玄関先に立っている。
「じゃぁ、父さん、母さん、行ってくるから!店のことはよろしくね!」
「よろしくね、ってシリウス……あれは一応俺の店だぞ?」
「そういえばそうだったね!アハハハハ!」
「ったく、我が子が優秀すぎると親としても困っちまうぜ」
「まぁまぁ、そう言わずに!じゃぁ、行ってきます!」
「シリウス!寂しくなったらいつでも戻ってくるのよ?」
「はいはい!じゃぁね!」
玄関先で両親に別れを告げ、俺は宿屋へと向かった。
宿屋の外にはすでに二人が旅支度を整えて俺の合流を待っていた。
「すみません、お待たせしました」
俺は二人にペコリと頭を下げた。
「シリウスくんよろしくね!」
ララさんが俺の頭を優しくなでてくれた。
あぁなんかいい匂いする……
「は、は、はい!!」
「うむ、では参ろうかのう」
俺達は揃って街道へと歩き出した。
……………
…………
………
……
…
道中、
「そういえば、目的地は霊峰ジーフ山、でしたっけ?どんなところなんですか?」
「おう、そう言えばその辺のことは何も言うておらなんだな。まずジーフ山と言うのはこのバーリ地方の北部に広がる大樹海の中央に位置する高山での、そこには太古より神がおわすと言われておる」
神…?なんかすごい話になってきた。
「へ、へぇ!で、その……異変というのは?」
「うむ……ジーフ山の神がこの辺り一帯の魔物の発生を抑えておるからバーリ地方は通常、ここらの街道に魔物なぞ現れることはないんじゃが……最近になってバーリ地方全体で魔物の出現報告が相次いでおってな、その原因がジーフ山にあると考えた王国からその調査命令が下ったというわけじゃ」
「なるほど、そうすると……もし原因がジーフ山にあったとして、それを解決できれば街道は今まで通りの安全な街道に戻る、と?」
「その通りじゃ」
我が家のビジネスを安全なものにするためにも、街道の安全は絶対譲れない。今でこそ日帰りで移動できる範囲の村々としか取引をしていないが、ゆくゆくはその範囲を拡大させる構想なのだ。魔物なんかに邪魔されてたまるか!
「では、急ぎましょう!」
「シリウス君、焦っちゃダメよ!まだあと1週間は街道に沿って歩き続けなきゃならないんだから!体力を温存しながら進まないといざという時へばっちゃうわよ?」
アルフレドさんの話についペースを上げてしまう俺を、ララさんが優しくなだめた。
「は、はい!」
ヤバい、またキョドってしまった……よくよく考えたらこれから1ヶ月もの間こんな美女と寝食をともにするのか……俺、生きていられるのかな?
そしてこの日は街道の脇で野宿をすることになった。アルフレドさんとララさん二人の時はその辺の原っぱによくそのまま寝っ転がって寝ていたらしいけど、俺の参入によって少し野宿のスタイルが変わったらしい。
俺が一本の丸太を縦に細切りにし、それをみんなで組み立てて三角錐状の骨組みを作った。予備で持ってきた毛布を骨組みの上からぐるりと巻けば、簡易テントの完成だ。
「はぁ……なんど見ても、その規格外の魔法の精度と威力には驚きだわ…私自信失くしちゃうかも…」
ララさんがそう言ってイジケている。そんな姿もカワイイなぁ…
「ラ、ララさんは、その…僕よりもたくさんの魔法を覚えているし、本当にすごいと思いましゅ!」
ぐはっ!盛大に噛んだ!
「……クスっ、やだなぁシリウス君、冗談よ?」
ララさんはそう言って意地悪な笑みを浮かべている。俺はまんまと騙されたようだ。
「これ、ララ。こどもをからかって遊ぶものではない」
「はーい」
アルフレドさんにたしなめられぺろっと舌を出してみせるララさん……ダメだどの仕草をみても激しく動揺してしまう。
「……そ、そう言えば、ララさんは確か地方貴族のお嬢様でしたよね?その…なぜ…」
「あぁ、なんでこんな大変な旅なんかしてるのかって?」
「えっと……はい」
「え~、どうしよっかなぁ~教えちゃおっかなぁ~」
「これ、ララ」
「フフ、冗談ですよ。シリウスくんは貴族の生活って想像できる?」
貴族の生活?そんなもの貴族になったこともないし知り合いもいない俺には想像できません。とりあえず、映画で見たような貴族像でも話しておくか。
「えっと、いつも上品に着飾っていて、美味しいものを食べて、それからお金にも困ってなくて……」
「まぁだいたいそんなものよ?」
だいたいそんなもんなのか!それじゃぁ尚更……
「うちは地方の貴族だったからね、贅沢さで言えば王都の貴族ほどではなかったけど……それでも父が野心家でねぇ…なんとか王都とのつながりを強めて中央に進出しようと必死だったわ」
貴族であっても男子たるもの上を目指す、それ自体は悪いことではないと思うけど……
「それで、私、誰かも知らない王都の貴族のところにお嫁に出されることになったの……」
なるほど、自分の出世のために娘を差し出したってわけか。
「それで、嫌になって?」
「ううん、まだ続きがあってね。これでも一応貴族の娘だし、いつかそういうこともあるかもしれないと覚悟はできていたのよ?でも、いざ初顔合わせってなったときにね…」
なんだろう、嫌な予感しかしない……
「相手は王都でもかなり有力だった家の3男で、でも……びっくりするくらいの変態野郎だったの。私も最初は我慢してたわよ?でも、それにもやっぱり限界はあってさぁ」
「殺っちゃったんですか?」
あ、素に聞いてしまった。
「殺っ、流石にそこまではしないわよ!ちょっと手が出て……と言うか足が出て……その、男の人の大事なところを潰しちゃったというかなんというか……」
ララさんはそう言って、ちょっと顔を赤らめモジモジしている。
いや、貴女それもうほとんど殺っちゃってますよ?
少なくともその男性の男の子は死んでますからね?
「やだなぁ、あたしったら!もう昔の話なのにね!とにかく、そんなことがあったから家にも居づらくなって…ちょうどそんなときにアルフレド先生が教師をやめてたびに出るって言うからお願いして同行させてもらうことになったってわけ!」
「はぁ……ところで、その……ご実家の方はその後大丈夫だったんですか?」
「ほんとに、びっくりするくらい頭の回る子ねぇ。でも大丈夫だったのよ?さっき「有力だった貴族」って言ったでしょ?」
「いえ、それほどでも……「だった」ということは今はもう…?」
「そ!一族全体でかなりの不正をしてたみたいで、家ごとうちより辺境の地方に左遷されちゃったわ!」
子も子なら、親はもっと悪いやつだったということか……
「でも、私もそろそろちゃんとしないと一生独身になっちゃうなぁ~、はぁシリウスくんでも狙っちゃおうかなぁ?ねぇ、年上のお姉さんは嫌い?」
ララさんは上目遣いに俺(6才児)を見つめてきた。ヤバイヤバイヤバイ!心臓止まる!
「ひぇ!?え!?えぇぇぇ!?」
「アハハハハ!冗談よ!カワイイなぁまったく」
また盛大に騙されたようだ……
俺……ほんとにこれから一ヶ月間やっていけるのかな?
82
お気に入りに追加
293
あなたにおすすめの小説
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
身体強化って、何気にチートじゃないですか!?
ルーグイウル
ファンタジー
病弱で寝たきりの少年「立原隆人」はある日他界する。そんな彼の意志に残ったのは『もっと強い体が欲しい』。
そんな彼の意志と強靭な魂は世界の壁を越え異世界へとたどり着く。でも目覚めたのは真っ暗なダンジョンの奥地で…?
これは異世界で新たな肉体を得た立原隆人-リュートがパワーレベリングして得たぶっ飛んだレベルとチートっぽいスキルをひっさげアヴァロンを王道ルートまっしぐら、テンプレート通りに謳歌する物語。
初投稿作品です。つたない文章だと思いますが温かい目で見ていただけたらと思います。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる