上 下
6 / 75
第1章 幼少期編

第6話 こども店長

しおりを挟む
 俺はガラクの店で働くことになった。まずは父の一日の仕事の流れを観察してみよう。

朝:開店・店の掃除
  客の対応①
昼:休憩
  客の対応②③
夕:閉店  

 今日来た客は3人。一人は雑談して帰っただけ、あとの一人は質の悪いポーションや、古びたフライパンなんかを購入。最後の一人は売却希望の客で、陶器の皿を売りに来た。

 なるほど、この店は中古品の買取もやってるのか。手頃な価格で品物を流せれば、所得の低いこの村の住人にも一定のニーズはありそうだな。
 ただ問題はガラクに品物の良し悪しを見分けられていないということだ。

 さっきの皿は俺の鑑定では30R(ルーツ)だったが、ガラクは50Rで買い取った。それじゃぁ転売しても客がつかない…

 結果、この日の収支は+200Rくらいだった。この調子だとガラクの収入じゃ生活がままならない。きっとローラの内職が家計を支えているのだろう。

 ……なんか、ビーフシチュー食べたのがすごく申し訳なく思えてきた……

 ちゃんと働いて恩返ししよう!


 ◇◆◇◆◇

 翌日から、俺は本格的に営業活動をやっていくことにした。

 まずはあいさつ回り!この間色々と世話になった八百屋や酒屋や飲食店から顔を出し、関係を温めておくことにした。

「こんにちは!ガラク商店のシリウスです!こないだはどうもありがとうございました!また、何か足りない物があったら教えて下さいね!」

「あらあら、小さいのにえらいねえ!分かったよ、また何かあったらよろしく頼むよ!」
「おう、この間は助かった!また頼むぞ!」

「はい!ありがとうございます!!」

 うんうん、前回いい具合にお互いに旨味があるような取引をしたからどこの店もウチの印象が良さそうだ。
 そして子供の見た目ってのはなかなか便利だ。大人たちが全く警戒しない。

 ただ、このあいだの転売なんかは別に誰でもできるし、リンゴなんか酒屋が直接八百屋に買いに行けば済んだ話だ。

 このやり方だけでずっと稼いでいくのは無理があるから、早めに商品の定期配達や専売の契約まで持っていきたい。

 ある程度いろんな店にあいさつ回りしたあと、俺は村の外れの裏山に来ていた。

「エアカッター!」

 風魔法Lv3『エアカッター』これはめちゃくちゃ便利な魔法だ。ノコギリを使っても切るのが大変な丸太がきれいにスパッと切れていく。

 俺は丸太を一本、まるでハムでもスライスするかのように薄く真っ平らな板に変えた。出来るだけ薄く切ったとはいえ、ざっと100枚以上はあるし、やはり紙に比べるとはるかに重たい。それを何往復もして自宅の庭に持ち帰った。

 庭には山積みの木の板、そしてそれに向かって黙々と筆を走らせる俺。
 気づけば日もくれかけていて、ガラクは店を閉めて自宅に戻ってきた。そして、庭先で黙々となにやら書き続けている俺を見て、どうやら店の仕事に飽きてお絵描きでも始めたんだと思ったらしい。

「シリウス、今日は昼から店にも顔を出さずに……まぁ飽きちまったんなら仕方ねえからやっぱり勉強して官僚に……ってなんだこりゃ!?」

「あ、父さん!お店に行けなくてごめんなさい、もうこんな時間になっちゃったのか!」

「いや…まぁもともと一人でやってた店だしそりゃいいんだが、これは一体何だ?」

「あぁ!これは広告って言ってね」

「広告ぅ?なんだそれは?」

「うーんと…うちの店のことをいろんな人に知ってもらうためのアイテムだよ!」

「うちの店のことを、ねぇ……ほんとにそんなの効果あるのか?」

「まぁ見ててって!」

 そして俺は会話を終了してまた筆を走らせた。

--------------------
『あ!しまった!アレがない!』
困ったときにはガラク商店をよろしくお願いします!
・生活雑貨品揃え多数!
・在庫のないものも仕入れてきます!
・お店でも個人のお宅でも仕入れ&配達承ります!

信頼第一のガラク商店!
まずはお気軽にお越しください!
住所:×××通り 2つ目の角を左!
※この板は鍋敷きとしてお使いいただけますよ!
--------------------

 広告作成なんて素人だけど、まぁこんなもんかな?ないよりはマシだろう!まずは認知してもらうところから始めなきゃね!

 最後の工夫は自己満だけど割といいと思った!
 紙は高いし、要らなくなったらすぐ捨てられるけど、木だとクシャクシャにしづらい。おまけに鍋敷きにしてもらえれば常に食卓で人の目につく。

 さぁ明日が楽しみだ!

 ◇◆◇◆◇

 翌朝、俺は朝食を終えると約100枚の鍋敷き(DM)を3回に分けて店舗や家庭に配って回った。
 まずは店舗優先だ!特に仲良くなった八百屋や酒屋には何枚か渡して常連に配ってもらうようお願いしておいた。
 残りは家庭へのポスティング!まずは子供のいそうな家庭を狙った。ママ友ネットワークはきっとこの世界にも存在するはずだ!


 全部配り終わった頃には太陽は真上に上っていた。ちょっと昼飯でも食べようかなと、自宅に戻ると……

「おいシリウス!ちょっと来い!」

  父に店の倉庫へと呼び出された。

「父さん、どうしたの?」

「どうしたもこうしたもない!ちょっと前からすごい数の客が来てさばききれないんだ!」

 お!すでに反応ありか!

「じゃぁちょっと交代しよう!父さんは倉庫のチェックをお願い!何がいくつあるかできるだけ正確にまとめてくれる?」

「お、おう…わかった!」

 そして僕は店舗へと向かった!そこにいたのは主婦が数名、この間の酒屋の店主もいた。なんだ、千客万来かと思ったらそうでもないな……

 まぁいつもは一日で数名しか客が来ないんだからこれでも多いほうか。

「いらっしゃいませ!父は別のお客様の対応で手が離せなくなってしまったので、僕の方でお話を伺いますね!まずは順番に並んでください!」

 まずは酒屋の店主から…

「酒屋さん、今朝ぶりですね!」

そう言って俺はペコリこ頭を下げた。

「おう!ところでさっきの板に書いてあったことなんだけど……こないだみたいに傷物になった果物や酒の原料になるいろんな穀物をこれからも安く回してもらいたいんだが、出来るか?」

「もちろんです!少しお待ちいただければ父も戻りますので何がどれだけ必要か改めて整理させてもらっても良いですか?」

「お!出来るか!それは助かるよ!じゃぁ少し待たせてもらうぜ」

 よし、いきなり定期配達の契約に持っていけそうなのはありがたい!とりあえず、待ってもらって、次はせっかちそうな主婦の皆さんだ。

「すみません、お待たせいたしました!皆さんは何かお探しのものがありますか?」

「うちは傷薬がなくて!」
「うちは一番大きなお皿が割れちゃって!」
「うちは子供のおもちゃになりそうなものがあればなぁと思って見に来たんだけど……」

 主婦の皆さんのパワフルさは日本でもこっちでも大して違わないようだ。

「なるほどなるほど、かしこまりました!では在庫を確認しますので少しお待ちくださいね!」

 そしてガラクがメモ書きを持って戻ってきた。俺はそれをひょいと奪うと上から下へとざっと目を通した。

「お!ちょうど大皿がありましたよ!結構使い込まれてますが、まだまだものはキレイです。あとで持ってくるので確認してみてくださいね」

「まぁ!良かったわ!」

「それから……子供用のおもちゃ……っと!ありました!小さめのくまのぬいぐるみなんですがいかがです?ほつれてたところも直してあるのですぐにでもお子さんに渡してあげられますよ!」

「ほんと!?ちょっと見せて!」

「それから……傷薬傷薬……すいません!今ちょっと品切れなんですが、今日の夜頃で良ければ調達してお届けにいけますがどうでしょう?」

「え!?届けてくれるの?助かるわぁ!」

「もちろんです!じゃぁこちらに必要な個数と住所を書いてもらっていいですか?」

 奥様たちはそのあと僕が持ってきた大皿をチェックしたりくまのぬいぐるみをみんなで眺めたりしてみんなでワイワイやっている。

「お値段もちょうど良いし、ほんとに便利なお店ね!」

 奥様の一人にそう言って褒めてもらえた。しかし、まだ俺のターンだ!

「ありがとうございます!ところで皆さん、普段のお料理に使う酒やソース類なんかって、わざわざ買いに行くと重くてかさばりませんか?」

「え?……確かに、月に一回くらいだから我慢してるけどやっぱり瓶詰めだし重たいのよねぇ…」

「ですよね?やっぱりいつも他の家事でも忙しいからなかなか買いに行けないですし、やっぱり持ち運ぶのが大変ですよねぇ?」

「うんうん!」

奥様たちが食いついてきた。一方酒屋の店主は商売を妨害されたと思ったのか少し表情を曇らせている。

「ところで酒屋さん!お店には調理用の酒やお酢、ソース類なんかも充実してましたよね?」

「ん?…おう!この辺の酒屋の中じゃ一番だと自負してるぜ!」

突然話を振られた酒屋さんは、一瞬戸惑うもすぐに俺が何をしようとしているかピンときたらしい。さすがはビジネスマンだね!

「奥さん、どうでしょう?実はガラク商店では定期配達もやっていまして。こちらで皆さんの必要な分だけこちらの酒屋さんから調達して、それを毎月決まった日にご自宅までお届けできるんですが?まぁ少しだけ手間賃は頂いていますけど、やはりいつもお忙しい皆さんの貴重な時間が確保できるのは嬉しいと思いませんか?」

「う、うれしいけど……手間賃ってどのくらいなの?」

「そうですね……運ぶものの量にもよりますが、お酒やお酢の瓶数本くらいならだいたいこのくらいでどうでしょう?」

「思ったより全然安いじゃない!それなら今月からお願いできるかしら?」
「ずるいわ!うちにもお願い!」
「うちもうちも!」

「よろこんで!酒屋さん、在庫は問題ないですよね?」

「お、おう!毎度あり!」

 そして奥様たちは大満足で帰っていった。店の外まで聞こえるような声で、良かったとか助かったとか話しながら通りを歩いている。これは最高の宣伝になりそうだ!

「さて、酒屋さんお待たせしました!それから急な要求に応えてくれてありがとうございました!」

「いやいや、こちらこそ客としてきたのにとんだ儲け話にありつけたぜ!」

「これからもどうぞ宜しくお願いします!じゃぁ早速例の定期配達の件ですが……」

 その後、俺は店主と話をまとめ契約を交わした。酒屋の店主はお互いに旨みたっぷりの今回の契約に、

「父ちゃんよりボウズの方がよっぽど店長らしいな!ガハハハハ」

 といって笑いながら帰っていった。ガラクは奥様たちが帰った辺りからキョトンとしている。

「さぁ父さん!僕は薬屋で傷薬を仕入れてさっきのお客さんのところに届けてくるから店じまいお願いね!」

「……ん?お、おう!」

 そして俺は約束通り傷薬を納品して家に帰った。

【スキル『日進月歩』の効果により特技『饒舌』を獲得しました】
【スキル『日進月歩』の効果により特技『商才』を獲得しました】

 今まで忙しくて気づかなかったけど、なんだかビジネスマンにはぴったりな特技も手に入っていた。 

 この日の契約と販売から生まれる利益は月間で5000Rはくだらないだろう。特に酒屋さんとの取引がでかい!まだまだ、序の口だけどこれを皮切りにもっといろんなお店と取引をはじめて、仕事を大きくしていけるといいな!
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。

破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。 小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。 本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。 お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。 その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。 次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。 本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。

身体強化って、何気にチートじゃないですか!?

ルーグイウル
ファンタジー
 病弱で寝たきりの少年「立原隆人」はある日他界する。そんな彼の意志に残ったのは『もっと強い体が欲しい』。       そんな彼の意志と強靭な魂は世界の壁を越え異世界へとたどり着く。でも目覚めたのは真っ暗なダンジョンの奥地で…?  これは異世界で新たな肉体を得た立原隆人-リュートがパワーレベリングして得たぶっ飛んだレベルとチートっぽいスキルをひっさげアヴァロンを王道ルートまっしぐら、テンプレート通りに謳歌する物語。  初投稿作品です。つたない文章だと思いますが温かい目で見ていただけたらと思います。

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜

月風レイ
ファンタジー
 グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。  それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。  と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。  洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。  カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)

丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】 深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。 前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。 そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに…… 異世界に転生しても働くのをやめられない! 剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。 ■カクヨムでも連載中です■ 本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。 中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。 いつもありがとうございます。 ◆ 書籍化に伴いタイトルが変更となりました。 剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~ ↓ 転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる

農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」 そんな言葉から始まった異世界召喚。 呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!? そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう! このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。 勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定 私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。 ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。 他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。 なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

処理中です...