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第9話 理想
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「ええええ!?トラジロウ何言ってるの!?トラジロウにはさすがに早いよ!トラジロウとエッチなんて、未成年淫行だよ!芸能生活終わっちゃう!」
僕はさすがに抵抗した。
「エッチするなんて言ってないじゃん。エッチじゃない嫌がらせもあるでしょ。」
「エッチじゃない嫌がらせでもいいけど、そういうのはエッチしてる人とじゃないと楽しくないもん!!」
「レイくんってば・・・しょうがないなー。じゃあエッチしてあげるよ。」
トラジロウどうしたの!?さっきから言うこと変!
「だーかーらー!ダーメーだってーばー!!」
「もー。何がだめなのさ。未成年淫行なんてバレやしないって。」
トラジロウはどんどん僕に近づいてくる。もうキスされそうなぐらい顔が近づいていた。
「バレるバレないの問題じゃなくって!僕はトラジロウより8歳も年上の大人として、こんなことさせるわけにいかないんだよ!」
「あはははは」
トラジロウが急に笑い出した。
「な、なにさ。」
「レイくんってば、そんなこと思ってもないくせに、この期に及んでごちゃごちゃ抵抗しちゃって。」
トラジロウは、僕に決定的な一言を言った。
「レイくん、運7000の僕に向かって、歯向かうの?運0のくせに、生意気。」
僕は固まってしまった。
さすがにトラジロウも気がついて、
「ん?言いすぎたかな?レイくんこう言われたそうと思ったんだけどな。」
「はわわわわわ!!!僕が一番言われたかった言葉!!トラジロウ素敵!!抱いてー!!」
僕は思わずトラジロウに抱きついてしまった。
「レイくん変わり身早すぎでしょ。いいけどさ。さっきまでの大人発言どこ行ったの。」
トラジロウは僕を受け入れるように抱きしめる。僕の体はトラジロウより小さくて、あっさり収まってしまった。
「ごめん。大人として頑張ろうとしたけどダメだった。えへへ。言うこと聞くー。もうなんでもするー。」
「もう、レイくんってば。だめな大人だね。だけど、そういうとこ、好き。」
トラジロウはその場で僕を押し倒した。両手を押さえつけられ、非力は僕はもうトラジロウに力で勝てなかった。そのまま唇を奪われる。
今までで一番、嬉しいキスだった。そうだ。僕はSMプレイが好きなんじゃない。運の強いやつに、ただただ服従してみたかった。支配されてみたかった。僕の見る世界は、運がすべてだ。だから、相手の立場や年が上とか下とか、男か女かなんて、どうでもいい。運が強いやつに「自分の方が上」って態度を取られたいの。
次々と理想の言動を繰り出してくるトラジロウにうっとりしていたが、はっと我に返った。
「トラジロウ彼女いるんじゃなかったの!?」
「あ、そうだった。別れよ。」
トラジロウは起き上がり、机に置いていたスマホを手にとってラインし始めた。
「トラジロウ、いいの?」
「うん。暇つぶしで付き合ってただけだし。さっさと別れてあげた方がいいでしょ。」
ほええ・・・この潔さ、トモヤにもあったらなあ・・・。トラジロウ恐ろしい子!
「その彼女とはエッチしたの?トラジロウまだ童貞?」
「うん。まだ童貞だけど?童貞は嫌なの?」
「僕は嫌じゃないけど、もったいないって!やってから別れればいいのにー!女の子は女の子で楽しいよ!」
「ははは、レイくんってほんとにサイテーだねえ。ここまでくるともう笑っちゃう。」
「いやさ、僕も散々女の子と遊んでから男に走ったから、さすがに申し訳ないというか、最初が僕なのはちょっと気がひけるよ。」
「なんだ?そんなこと?気にしなくていいのに。そもそも僕、人生最初に見たエロい動画がレイくんの映画だからね?」
「へ?」
「レイくんが出てるからって、ネットで見ちゃったよ。小6のとき。R-18のBLの実写映画・・・」
「まじかよ!あれ見たの!?R-18なんだからまだ見ちゃだめじゃん!」
僕は3年前R-18のBL実写映画に出たのだ。その映画では準主役で、男とのラブシーン満載の役だったんだよね。
「18歳まで待ってるなんてできるわけないじゃん。まあ確かに?恋愛観狂ったから、やっぱり18歳まで待った方がよかったかもと思うけど、もう後の祭りだよねー。」
「ま、まさか・・・それで目覚めちゃったとか!?」
「そうだよ。だからレイくんが責任取ってくれるのが一番なんだよねー。僕としては・・・」
「ぎゃー!!なんか、ごめんなさい!!」
思わず謝ってしまった。まさかあの映画がこんなところに波紋を落とすとは・・・3年前は夢にも思わなかった・・・
だけど、あの映画、そっちの気ゼロのやつが見たらただのトラウマになるはずだ。あいつは・・・トラジロウの義兄、アタルはそうだった。ということは・・・
僕が遠慮してもしょうがないか。
「はあ、しょうがないから、責任取って抱かれてあげるよ。ほらほら、好きにしなよ。○○でも○○でも・・・」
「ただのレイくんの願望じゃない。超嬉しそうだけど?」
○○は自主規制ね。
「ふふふ、バレた?」
「もー。レイくんたら。」
と、いうわけで僕は、トラジロウに抱かれた。
だめな大人なのはわかってたけど、運の強いやつに迫られたら、逆らえないの。
「・・・ねえ、トラジロウはどうして僕が言ってほしい言葉がわかるの?」
「運0のくせに生意気ってやつ?」
「うん。」
「うーん。いつも人の運が見えるって、どんな感じなのか、いつも気になってたから。たぶん運の強い人に憧れやすいんだろうなとは、思ってたよ。レイくんは運0だし。」
トラジロウは僕を抱きながら言った。トラジロウは初めてだから、少しぎこちない部分もあったけど、幸せだった。僕のことだけ裸にして、自分はちゃっかり服着て挿入してくるとか、やっぱりトラジロウ、サドの素質抜群にあるし。
これから、さらに僕好みのサドに仕立てなくっちゃ。あれ?結局SM?まあいいか。
僕はさすがに抵抗した。
「エッチするなんて言ってないじゃん。エッチじゃない嫌がらせもあるでしょ。」
「エッチじゃない嫌がらせでもいいけど、そういうのはエッチしてる人とじゃないと楽しくないもん!!」
「レイくんってば・・・しょうがないなー。じゃあエッチしてあげるよ。」
トラジロウどうしたの!?さっきから言うこと変!
「だーかーらー!ダーメーだってーばー!!」
「もー。何がだめなのさ。未成年淫行なんてバレやしないって。」
トラジロウはどんどん僕に近づいてくる。もうキスされそうなぐらい顔が近づいていた。
「バレるバレないの問題じゃなくって!僕はトラジロウより8歳も年上の大人として、こんなことさせるわけにいかないんだよ!」
「あはははは」
トラジロウが急に笑い出した。
「な、なにさ。」
「レイくんってば、そんなこと思ってもないくせに、この期に及んでごちゃごちゃ抵抗しちゃって。」
トラジロウは、僕に決定的な一言を言った。
「レイくん、運7000の僕に向かって、歯向かうの?運0のくせに、生意気。」
僕は固まってしまった。
さすがにトラジロウも気がついて、
「ん?言いすぎたかな?レイくんこう言われたそうと思ったんだけどな。」
「はわわわわわ!!!僕が一番言われたかった言葉!!トラジロウ素敵!!抱いてー!!」
僕は思わずトラジロウに抱きついてしまった。
「レイくん変わり身早すぎでしょ。いいけどさ。さっきまでの大人発言どこ行ったの。」
トラジロウは僕を受け入れるように抱きしめる。僕の体はトラジロウより小さくて、あっさり収まってしまった。
「ごめん。大人として頑張ろうとしたけどダメだった。えへへ。言うこと聞くー。もうなんでもするー。」
「もう、レイくんってば。だめな大人だね。だけど、そういうとこ、好き。」
トラジロウはその場で僕を押し倒した。両手を押さえつけられ、非力は僕はもうトラジロウに力で勝てなかった。そのまま唇を奪われる。
今までで一番、嬉しいキスだった。そうだ。僕はSMプレイが好きなんじゃない。運の強いやつに、ただただ服従してみたかった。支配されてみたかった。僕の見る世界は、運がすべてだ。だから、相手の立場や年が上とか下とか、男か女かなんて、どうでもいい。運が強いやつに「自分の方が上」って態度を取られたいの。
次々と理想の言動を繰り出してくるトラジロウにうっとりしていたが、はっと我に返った。
「トラジロウ彼女いるんじゃなかったの!?」
「あ、そうだった。別れよ。」
トラジロウは起き上がり、机に置いていたスマホを手にとってラインし始めた。
「トラジロウ、いいの?」
「うん。暇つぶしで付き合ってただけだし。さっさと別れてあげた方がいいでしょ。」
ほええ・・・この潔さ、トモヤにもあったらなあ・・・。トラジロウ恐ろしい子!
「その彼女とはエッチしたの?トラジロウまだ童貞?」
「うん。まだ童貞だけど?童貞は嫌なの?」
「僕は嫌じゃないけど、もったいないって!やってから別れればいいのにー!女の子は女の子で楽しいよ!」
「ははは、レイくんってほんとにサイテーだねえ。ここまでくるともう笑っちゃう。」
「いやさ、僕も散々女の子と遊んでから男に走ったから、さすがに申し訳ないというか、最初が僕なのはちょっと気がひけるよ。」
「なんだ?そんなこと?気にしなくていいのに。そもそも僕、人生最初に見たエロい動画がレイくんの映画だからね?」
「へ?」
「レイくんが出てるからって、ネットで見ちゃったよ。小6のとき。R-18のBLの実写映画・・・」
「まじかよ!あれ見たの!?R-18なんだからまだ見ちゃだめじゃん!」
僕は3年前R-18のBL実写映画に出たのだ。その映画では準主役で、男とのラブシーン満載の役だったんだよね。
「18歳まで待ってるなんてできるわけないじゃん。まあ確かに?恋愛観狂ったから、やっぱり18歳まで待った方がよかったかもと思うけど、もう後の祭りだよねー。」
「ま、まさか・・・それで目覚めちゃったとか!?」
「そうだよ。だからレイくんが責任取ってくれるのが一番なんだよねー。僕としては・・・」
「ぎゃー!!なんか、ごめんなさい!!」
思わず謝ってしまった。まさかあの映画がこんなところに波紋を落とすとは・・・3年前は夢にも思わなかった・・・
だけど、あの映画、そっちの気ゼロのやつが見たらただのトラウマになるはずだ。あいつは・・・トラジロウの義兄、アタルはそうだった。ということは・・・
僕が遠慮してもしょうがないか。
「はあ、しょうがないから、責任取って抱かれてあげるよ。ほらほら、好きにしなよ。○○でも○○でも・・・」
「ただのレイくんの願望じゃない。超嬉しそうだけど?」
○○は自主規制ね。
「ふふふ、バレた?」
「もー。レイくんたら。」
と、いうわけで僕は、トラジロウに抱かれた。
だめな大人なのはわかってたけど、運の強いやつに迫られたら、逆らえないの。
「・・・ねえ、トラジロウはどうして僕が言ってほしい言葉がわかるの?」
「運0のくせに生意気ってやつ?」
「うん。」
「うーん。いつも人の運が見えるって、どんな感じなのか、いつも気になってたから。たぶん運の強い人に憧れやすいんだろうなとは、思ってたよ。レイくんは運0だし。」
トラジロウは僕を抱きながら言った。トラジロウは初めてだから、少しぎこちない部分もあったけど、幸せだった。僕のことだけ裸にして、自分はちゃっかり服着て挿入してくるとか、やっぱりトラジロウ、サドの素質抜群にあるし。
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