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健司の愛
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百合香に初めて会ったのは、ドイツの会社と合同で立ち上げたプロジェクト完成パーティーだった。関連企業の子会社の社員として参加していたらしい。僕の会社はその時もう世界的企業にのし上っていて、会社を大きくするのにもそろそろ飽きてきたころだった。
百合香は当時、髪を腰まで伸ばしていて、顔といえばまあ美人の部類に入るのだろうが取り立てて目を引く感じの女ではなかった。そんな彼女が眼に入ったのは、彼女が私の背広にワインをこぼしたからだ。その時僕は目の前の、醜悪な顔で僕への賞賛の言葉ばかりを述べるイベント会社社長をどうやって、路頭に迷わそうか考えを巡らせて楽しんでいた最中だった。
誰かに押されて彼女の持っていたワインが少し私の背中にかかったらしい。どうして分かったかというと、私の目の前には大きいガラスがあって、夜なので光の反射で私の背後が丸見えだった。
百合香は呆然として一時立ちすくんでいたが、何を思ったのかさりげなく自分のハンカチで僕に気づかれないように拭こうとしていた。でもうまくいかないらしい。その困っている顔が面白くて、わざとうまく拭けないように体を微妙に動かしたら、ますます困った顔をしてその後何かを思いついたようにしてどこかに消えた。
僕は後でどんな手を使っても彼女を見つけ出して、三親等にいたるまでの親戚全員を失職させてやろうと思っているときに、手に何かを持って彼女は帰ってきた。そして彼女は言った。
「あの・・背中に赤ワインがついているようなので、よかったら私が染みを落とします」
よく言うな、自分が付けた染みのくせに・・・。僕は知らないふりをして背広を脱いだ。彼女は背広にタグがないことに気がついて安堵の表情を見せた。馬鹿な女だ。これはノーブランドの安物じゃなくて、イタリア産のオーダーメイドなんだぞ。
彼女が持ってきたものは、塩だった。僕が脱いだ背広に惜しげもなく塩を盛っていく。背広はどんどん塩にまみれてしまった。彼女が得意満面のドヤ顔でいう。
「これで赤ワインの染みは完璧に落ちるんですよ。わたし、大学の時に《 染み汚れなくなーる 》というサークルで部長をしていましたから。染みをみるとほおっておけないんです。なのでおまかせください!」
面白いことをいう女だ。これが僕が彼女に対して感じた最初の感情だった。もちろん背広はその後とても着れる代物ではなくなって、それを見て慌てる彼女の困った顔にまた快感をおぼえる。人が苦悩する顔を見るのは大好きだが、このような快感を感じたのは彼女が初めてだった。
僕の巧妙な口車に乗せてデートに誘ってみたら、夜のデートだというのに百合香は白いワイシャツとジーンズにパンプスで現れた。しかも会社帰りだからか大きいバックまで抱えていた。こんな格好では僕が予約したレストランには入れない。そのまま高級ブティックに途中でよった。
上から下までフルコーディネートしてあげると、生まれたばかりの小鹿のように震えだした。僕は後にも先にも、人間が鹿の真似をしたのをあの時初めてみた。
「あ・・・・あの・・・思ったよりゼロが2つも多いんですけどーー」
「・・・ああ、大丈夫だよ僕からのプレゼントだから」
僕がそういったら、ますます顔を蒼白にして震えながら言った。
「死んだ母が男性が服を贈るときは、その服を脱がせるのが目的だと言っていましたのでいただけません・・・・」
といって服をさっさと脱いで、鞄からなにやら布を取り出した。
「これ、普通の四角い布で普段はひざ掛けに使うのですけど、こうやって巻いてフックでとめるとスカートになるんです。このストッキングだけ買えばなんとか高級レストランも入れますよ」
百合香の言った通り、その布を巻けば違和感もなくフォーマルな感じに仕上がっていた。その後、彼女がストッキングの値段を聞いてまた困った顔をする。ああ・・・その顔だ・・・僕が見たいのは・・・。
一緒に車に乗ってレストランに行く途中、彼女の匂いに気がついた。女は普通デートには香水をつけてくる。だが彼女は違うようだ。その鼻に優しい匂いは心地よく、シャンプーと彼女自身の匂いが混ざっているようだった。
レストランでは彼女の困った顔を見る為に、僕はわざと彼女にフランス語のメニューをみせた。案の定、百合香の前にはオマール海老が鎮座していて、またまた彼女が困った顔をする。
「これはおいしそうな伊勢えびですね。三重県には出張でよく行くので食べ慣れていますのでご安心を・・・」
などと青白い顔でいいながらナイフとフォークで悪戦苦闘している。それは伊勢えびじゃなくてオマール海老だよ。ああ、そんなにするとオマール海老が皿から落ちてしまう。そう思って楽しみに見守っていると、いつのまにか僕らの席のそばに男が立っていた。その男は憤怒に燃えた眼をしていた。ああ・・またか。
男は外に出ると7人の敵がいるというが、僕の場合7人ではきかないくらい敵がいる。もちろん通常、敵は復讐など考えられないくらい完膚なきまでに叩き潰すのだが、たまに僕の推測を超える奴がでてくる。まあそばに常に護衛を姿が見えないようにつけているから、こいつもすぐに捕まるだろう。
そう思っていたら、突然、百合香が海老の頭を男の方向に飛ばし、それが男の顔にうまくあたって男が小さなうめき声を上げた・・・と思ったら男は突然ナイフを懐から出した。護衛が動くよりも早く、俊敏に百合香が動いた。そして信じられないような一言を発した。
「まあ、ありがとう!私が伊勢えびを食べるのに苦労をしているのを見かねて、ナイフを持ってきてくれたのね」
そういうと、いきなり男からナイフを奪って、にこにこと海老を細切れにしはじめた。周囲のものは呆然として彼女の動きを見守っているうちに、海老を切り終えた百合香はそのナイフを男に渡しながらにこやかな顔でいった。
「親切にありがとう。でもこのナイフ気をつけてね。もし転んであなたのお腹に刺さったら大変な事になるらしいわよ。これは救急病院に勤めている私の友人に聞いたんだけど、お腹に穴が開いたら腹圧で小腸やら大腸やらが花火のヘビ玉のように出てくるらしいの。怖いわね」
その一言で僕を殺したいと思っていた激情が恐怖に変わったようで、男はそのままナイフも受け取らずに逃げていった。
その後、高級レストランは客と従業員全員の歓声と拍手に包まれたが、唯一、百合香だけが何も気がついていなかった。
ふふふふ。こんな面白い女、見逃すわけにはいかない。生涯そばに居てその困った顔を毎日見ていたい。
ある日彼女を突然失って、人生の楽しみを奪われ茫然自失していた僕のところに現れた銀色の豹は、百合香は異世界にいるといった。なんでも百合香は5大エレメントの精霊の内、3大エレメントの守護精霊を支配下に置いているらしい。さすがは百合香だ。僕は躊躇せずにその異世界に行くことを決めた。
何でも異世界では魔法や精霊が存在しているらしい。この世界ではもうやることがなくなっていた僕は、その銀色の豹を脅し異世界にやってきた。何をやらせても優秀な僕は、すぐに頭角を現し、風のエレメントの守護精霊を支配下に置きブレダ王国を乗っ取った。
後は百合香を迎えに行くだけになった。もう一か月も彼女に会っていない。僕の顔をこの異世界で見た時の彼女の驚いた顔を見るのが楽しみだ。どんな表情をするのだろう。想像するだけでぞくぞくする。
ああ、僕は百合香を心から愛している。
百合香は当時、髪を腰まで伸ばしていて、顔といえばまあ美人の部類に入るのだろうが取り立てて目を引く感じの女ではなかった。そんな彼女が眼に入ったのは、彼女が私の背広にワインをこぼしたからだ。その時僕は目の前の、醜悪な顔で僕への賞賛の言葉ばかりを述べるイベント会社社長をどうやって、路頭に迷わそうか考えを巡らせて楽しんでいた最中だった。
誰かに押されて彼女の持っていたワインが少し私の背中にかかったらしい。どうして分かったかというと、私の目の前には大きいガラスがあって、夜なので光の反射で私の背後が丸見えだった。
百合香は呆然として一時立ちすくんでいたが、何を思ったのかさりげなく自分のハンカチで僕に気づかれないように拭こうとしていた。でもうまくいかないらしい。その困っている顔が面白くて、わざとうまく拭けないように体を微妙に動かしたら、ますます困った顔をしてその後何かを思いついたようにしてどこかに消えた。
僕は後でどんな手を使っても彼女を見つけ出して、三親等にいたるまでの親戚全員を失職させてやろうと思っているときに、手に何かを持って彼女は帰ってきた。そして彼女は言った。
「あの・・背中に赤ワインがついているようなので、よかったら私が染みを落とします」
よく言うな、自分が付けた染みのくせに・・・。僕は知らないふりをして背広を脱いだ。彼女は背広にタグがないことに気がついて安堵の表情を見せた。馬鹿な女だ。これはノーブランドの安物じゃなくて、イタリア産のオーダーメイドなんだぞ。
彼女が持ってきたものは、塩だった。僕が脱いだ背広に惜しげもなく塩を盛っていく。背広はどんどん塩にまみれてしまった。彼女が得意満面のドヤ顔でいう。
「これで赤ワインの染みは完璧に落ちるんですよ。わたし、大学の時に《 染み汚れなくなーる 》というサークルで部長をしていましたから。染みをみるとほおっておけないんです。なのでおまかせください!」
面白いことをいう女だ。これが僕が彼女に対して感じた最初の感情だった。もちろん背広はその後とても着れる代物ではなくなって、それを見て慌てる彼女の困った顔にまた快感をおぼえる。人が苦悩する顔を見るのは大好きだが、このような快感を感じたのは彼女が初めてだった。
僕の巧妙な口車に乗せてデートに誘ってみたら、夜のデートだというのに百合香は白いワイシャツとジーンズにパンプスで現れた。しかも会社帰りだからか大きいバックまで抱えていた。こんな格好では僕が予約したレストランには入れない。そのまま高級ブティックに途中でよった。
上から下までフルコーディネートしてあげると、生まれたばかりの小鹿のように震えだした。僕は後にも先にも、人間が鹿の真似をしたのをあの時初めてみた。
「あ・・・・あの・・・思ったよりゼロが2つも多いんですけどーー」
「・・・ああ、大丈夫だよ僕からのプレゼントだから」
僕がそういったら、ますます顔を蒼白にして震えながら言った。
「死んだ母が男性が服を贈るときは、その服を脱がせるのが目的だと言っていましたのでいただけません・・・・」
といって服をさっさと脱いで、鞄からなにやら布を取り出した。
「これ、普通の四角い布で普段はひざ掛けに使うのですけど、こうやって巻いてフックでとめるとスカートになるんです。このストッキングだけ買えばなんとか高級レストランも入れますよ」
百合香の言った通り、その布を巻けば違和感もなくフォーマルな感じに仕上がっていた。その後、彼女がストッキングの値段を聞いてまた困った顔をする。ああ・・・その顔だ・・・僕が見たいのは・・・。
一緒に車に乗ってレストランに行く途中、彼女の匂いに気がついた。女は普通デートには香水をつけてくる。だが彼女は違うようだ。その鼻に優しい匂いは心地よく、シャンプーと彼女自身の匂いが混ざっているようだった。
レストランでは彼女の困った顔を見る為に、僕はわざと彼女にフランス語のメニューをみせた。案の定、百合香の前にはオマール海老が鎮座していて、またまた彼女が困った顔をする。
「これはおいしそうな伊勢えびですね。三重県には出張でよく行くので食べ慣れていますのでご安心を・・・」
などと青白い顔でいいながらナイフとフォークで悪戦苦闘している。それは伊勢えびじゃなくてオマール海老だよ。ああ、そんなにするとオマール海老が皿から落ちてしまう。そう思って楽しみに見守っていると、いつのまにか僕らの席のそばに男が立っていた。その男は憤怒に燃えた眼をしていた。ああ・・またか。
男は外に出ると7人の敵がいるというが、僕の場合7人ではきかないくらい敵がいる。もちろん通常、敵は復讐など考えられないくらい完膚なきまでに叩き潰すのだが、たまに僕の推測を超える奴がでてくる。まあそばに常に護衛を姿が見えないようにつけているから、こいつもすぐに捕まるだろう。
そう思っていたら、突然、百合香が海老の頭を男の方向に飛ばし、それが男の顔にうまくあたって男が小さなうめき声を上げた・・・と思ったら男は突然ナイフを懐から出した。護衛が動くよりも早く、俊敏に百合香が動いた。そして信じられないような一言を発した。
「まあ、ありがとう!私が伊勢えびを食べるのに苦労をしているのを見かねて、ナイフを持ってきてくれたのね」
そういうと、いきなり男からナイフを奪って、にこにこと海老を細切れにしはじめた。周囲のものは呆然として彼女の動きを見守っているうちに、海老を切り終えた百合香はそのナイフを男に渡しながらにこやかな顔でいった。
「親切にありがとう。でもこのナイフ気をつけてね。もし転んであなたのお腹に刺さったら大変な事になるらしいわよ。これは救急病院に勤めている私の友人に聞いたんだけど、お腹に穴が開いたら腹圧で小腸やら大腸やらが花火のヘビ玉のように出てくるらしいの。怖いわね」
その一言で僕を殺したいと思っていた激情が恐怖に変わったようで、男はそのままナイフも受け取らずに逃げていった。
その後、高級レストランは客と従業員全員の歓声と拍手に包まれたが、唯一、百合香だけが何も気がついていなかった。
ふふふふ。こんな面白い女、見逃すわけにはいかない。生涯そばに居てその困った顔を毎日見ていたい。
ある日彼女を突然失って、人生の楽しみを奪われ茫然自失していた僕のところに現れた銀色の豹は、百合香は異世界にいるといった。なんでも百合香は5大エレメントの精霊の内、3大エレメントの守護精霊を支配下に置いているらしい。さすがは百合香だ。僕は躊躇せずにその異世界に行くことを決めた。
何でも異世界では魔法や精霊が存在しているらしい。この世界ではもうやることがなくなっていた僕は、その銀色の豹を脅し異世界にやってきた。何をやらせても優秀な僕は、すぐに頭角を現し、風のエレメントの守護精霊を支配下に置きブレダ王国を乗っ取った。
後は百合香を迎えに行くだけになった。もう一か月も彼女に会っていない。僕の顔をこの異世界で見た時の彼女の驚いた顔を見るのが楽しみだ。どんな表情をするのだろう。想像するだけでぞくぞくする。
ああ、僕は百合香を心から愛している。
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