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6、ヒッグス様
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午前中はいつもの通りに本の書き写しをさせられてから、ご主人に連れられて待ち合わせ場所に馬車で向かった。
外套に身を包んだご主人様は、黙って座っていれば一見素敵な紳士に見える。一瞬ドキッとしてからその内面を思い出し、世の無情に心を馳せた。
(これで性格が最悪でさえなければ、一生お仕えしたい尊敬するご主人様だったに違いなかったです……本当に残念です。そうしたら屋敷から逃亡してお父様と離れる必要はなかったはずですのに)
感傷的になりながら馬車に揺られていると、ご主人様のぞんざいな声が私の思考を遮った。
「朝お前が起きてこないから自分で服を探す羽目になった。おかげでワードローブの中が滅茶苦茶だ。服が皺だらけになって明日着ていく服がなかったらお前のせいだからな、エマ」
「は、はい。ご主人様。屋敷に戻りましたらすぐにアイロンをかけて整理しておきます」
(わざと起こさなかったくせに酷い言い草です。本当にご主人様はいじわるです。昨日、打ったお尻もまだ痛いんですよ!)
私はご主人様には気づかれないように頬をほんの少し膨らませる。すると彼はとても嬉しそうに笑った。どうしてわかったんだろう。
「……眉間に皺が寄っているぞ。もうすぐ成人になる女性がする顔じゃないな。そんなんじゃ一生嫁に行けそうもないぞ。そうでなくてもお前は器量があまりよろしくない。どこに行ってもモテなくなるぞ」
(確かに私は人目をひくような外見の持ち主ではないですし、外観もそれなりだと自覚しています。性格だってどちらかといえば地味で退屈な感じです。だとしてもそんな嫌味を言う必要はないのではないでしょうか……)
胸の奥がもやもやとしてくる。何も言わずにうつむいていると、ご主人様が私の顎を掴んで持ち上げた。そうしてなんの脈略もなくいきなり唇にキスをする。
いつも唇が触れるだけの軽いキス。なのに今日はまるでスローモーションのように見える。私の鼻先数ミリ先には濡れた薄銀色の睫毛が揺れて、宝石のように輝く緑色の瞳が半分閉じられた瞼からのぞいている。
何度見てもやっぱり整った美しい顔だ。これは全くの自然現象なのだが、思わず胸の奥がきゅぅうんと痛くなる。昔からそうだったのだが最近は更に胸が騒いだり、ドキドキしたりするのだ。イケメンは本当にずるい。
そうしてガラスに映りこむ自分の顔を見てから落ち込んだ。そういえば眉間には皺が寄っていて頬を膨らませたままだったのを思い出す。平凡以下のこの顔に、よくキスできるものだと自虐的に思う。
(しかも私が変な顔をしている時にわざわざキスをしなくてもいいですのに。しかもご主人様の顔はいつだって完璧な美しさで、私なんか平均以下なんですから。ということはやっぱり嫌がらせ……なんですね)
しばらくして顔を離すと、ご主人様は優越感に浸った顔をして大きく足を組みなおしこうおっしゃった。
「仕方がないからお前のことは俺が面倒を見てやる。エマは一生俺の専属メイドでいればいい。そうだろう?」
あまりに大きく足を組んだので、馬車が揺れるたびにご主人様の靴先が膝にコツンコツンと当たって痛い。どう考えてもわざと当てているとしか思えない。
「いたっ! あぅっ! あ……あの、ご主人様……く、靴がドレスに当たっています……あの、私が痛いのは我慢できますが、このままでは服が汚れてしまいますけれど。いたっ!」
するとご主人様は尊大に言い放った。
「だから何なんだ、エマ。その服は俺が買った物だしそれを着ているお前も俺の物だ。俺の靴が当たって汚れたとしてもなんの問題があるんだ」
確かにそうだ。専属メイドになった十年前から、私のお仕着せから始まり身に着けるすべてのものはご主人様のお金で支払われている。しかも私のお給料まですべてだ。
当時のご主人様は十七歳だったのにもかかわらず、信じられないことに投機で途方もない額のお金を稼いでいたのだ。それと同じ時期に投機で全財産を失った父と比べると雲泥の差。
「うううぅぅ」
うつむきがちに潤んだ瞳で悔しそうに見上げると、ご主人様はにっこりと笑って満足気に私を見下ろす。
(一生いじわるなご主人様の専属メイドなんてまっぴらごめんです! あと一週間の辛抱です!)
そうこうしているうちに馬車が目的地に着いたようだ。ここは王都にある有名なレストランの前。馭者が扉を開いてくれると、まずは使用人である私が先に下りる。そうしてご主人様が降りてくるのをトラップの脇で頭を下げて待つのだ。
人当たりのいい笑顔を浮かべたご主人様が馬車を降りてくると、通りの空気が明らかに変わった。ご主人様はいつだって自然に人目を惹きつける。
容姿に優れているからだけではない。その行動も実にスマートなのだ。
すれ違う際に石畳につまづきそうになっていた老人にいち早く気づき、颯爽と駆け寄り助ける。思いもよらず身なりのいい男性に助けられ、おこがましいと恐縮している老人に優しく微笑みかけた。
「礼には及びません。それよりもどうかお体に気を付けてください」
次は通りかかった顔見知りの紳士と親しく会話をし、レストランのドアマンにすら名前を呼んで朗らかに挨拶をする。ご主人様は一度聞いた名前と顔は相手がだれであれ絶対に忘れない。
身分や立場で分け隔てをせず、誰とでも朗らかに接するご主人様の対応は社交界でも高く評価されているのだ。それがすべて演技だと私以外の誰にも気づかせないのはさすがの外面だと感心する。
(ご主人様は、私の前では子供と老人は大嫌いだといつも言っています。ドアマンなんて退屈な仕事を選ぶ人の気がしれないとも言っていました。本当に外面だけはいいんですから)
レストランの個室に案内されていくと、すでにヒッグス様が到着していたようだ。彼はご主人様の大学時代からの友人で、今は隣国を駆け巡って仕事をしている。
二人は親友らしく、時々こうしてあっている。ヒッグス様は栗色の髪に少し垂れ目。そうして底抜けに明るい性格の男性だ。メイドの私にもいつもにこやかに挨拶をしてくださる朗らかな方だ。
「エマちゃん! 久しぶり。相変わらず綺麗で惚れ惚れするな」
しかもこんな風に大げさに容姿を褒めてくださる。お世辞と分かっていても気分は悪くない。
ヒッグス様の隣には、地味めのドレスをまとった金色の長い巻き髪の若い女性が座っている。顔は今流行りの帽子のベールでほとんど隠れているが、その物腰はとても優雅で品がある。
かなりの身分の方なのだろう。さすがはヒッグス様の連れていらっしゃる女性だと感心する。
部屋の隅には、おそらくその女性の執事らしき青年がいて、ご主人様の姿を見るとうやうやしく頭を下げた。なので私も彼に頭を下げる。
「リチャードも久しぶりだな。君も相変わらず元気そうだ。あ、リチャードは彼女とは初対面か。実は……このことは内密にしてほしいんだが――彼女は……」
ご主人様が突然手を上げて、ヒッグス様の言葉の先を遮った。そうしてその女性に手を差し伸べて紳士の礼をする。
「ヒッグス、紹介は必要ないです僕は彼女の名前を知っているつもりだからね。お目にかかれて光栄です。シャーロット様……でよろしいですね」
ご主人様は彼女の名前を言い当てたに違いない。その女性とヒッグス様が揃って驚いた表情を見せたからだ。
「すごいな、さすがはリチャードだ。ろくに顔も見てないのによくわかったな。もし顔が見えていたとしても彼女の存在を知っているのは王国でも限られているのに……」
「ヒッグスが僕をわざわざこんな場所に呼び出したこと。それと彼女のちぐはぐな服装。最近社交界でささやかれている噂を考え合わせると簡単です」
「どういう意味だ? そんな変な服装ではないと思うんだけど」
ヒッグス様が不思議そうに尋ねると、ご主人様は爽やかな笑みをこぼされた。場が一気に華やかになってほころぶ。
「ドレスは誰でも手に入るものじゃない高級品なのに、靴と帽子はそこそこお金のある女性なら手に入る程度のもの。しかも履きなれてなさそうなので踵に靴擦れができている。ドレスは外套で隠れるから、人が見る靴と帽子、外套を買ったのでしょう。高貴な身分を隠してここにくる必要がある女性としか考えられないです」
「す、すごいです。リチャード様……やっぱりヒッグス様のおっしゃった通りですわ」
ヒッグス様に紹介された女性は、感嘆の声を漏らすと顔を赤くした。そうしてご主人様の目の前でゆっくりと立ち上がり、帽子のベールを上げて恥ずかしそうに自分の顔を見せる。
外套に身を包んだご主人様は、黙って座っていれば一見素敵な紳士に見える。一瞬ドキッとしてからその内面を思い出し、世の無情に心を馳せた。
(これで性格が最悪でさえなければ、一生お仕えしたい尊敬するご主人様だったに違いなかったです……本当に残念です。そうしたら屋敷から逃亡してお父様と離れる必要はなかったはずですのに)
感傷的になりながら馬車に揺られていると、ご主人様のぞんざいな声が私の思考を遮った。
「朝お前が起きてこないから自分で服を探す羽目になった。おかげでワードローブの中が滅茶苦茶だ。服が皺だらけになって明日着ていく服がなかったらお前のせいだからな、エマ」
「は、はい。ご主人様。屋敷に戻りましたらすぐにアイロンをかけて整理しておきます」
(わざと起こさなかったくせに酷い言い草です。本当にご主人様はいじわるです。昨日、打ったお尻もまだ痛いんですよ!)
私はご主人様には気づかれないように頬をほんの少し膨らませる。すると彼はとても嬉しそうに笑った。どうしてわかったんだろう。
「……眉間に皺が寄っているぞ。もうすぐ成人になる女性がする顔じゃないな。そんなんじゃ一生嫁に行けそうもないぞ。そうでなくてもお前は器量があまりよろしくない。どこに行ってもモテなくなるぞ」
(確かに私は人目をひくような外見の持ち主ではないですし、外観もそれなりだと自覚しています。性格だってどちらかといえば地味で退屈な感じです。だとしてもそんな嫌味を言う必要はないのではないでしょうか……)
胸の奥がもやもやとしてくる。何も言わずにうつむいていると、ご主人様が私の顎を掴んで持ち上げた。そうしてなんの脈略もなくいきなり唇にキスをする。
いつも唇が触れるだけの軽いキス。なのに今日はまるでスローモーションのように見える。私の鼻先数ミリ先には濡れた薄銀色の睫毛が揺れて、宝石のように輝く緑色の瞳が半分閉じられた瞼からのぞいている。
何度見てもやっぱり整った美しい顔だ。これは全くの自然現象なのだが、思わず胸の奥がきゅぅうんと痛くなる。昔からそうだったのだが最近は更に胸が騒いだり、ドキドキしたりするのだ。イケメンは本当にずるい。
そうしてガラスに映りこむ自分の顔を見てから落ち込んだ。そういえば眉間には皺が寄っていて頬を膨らませたままだったのを思い出す。平凡以下のこの顔に、よくキスできるものだと自虐的に思う。
(しかも私が変な顔をしている時にわざわざキスをしなくてもいいですのに。しかもご主人様の顔はいつだって完璧な美しさで、私なんか平均以下なんですから。ということはやっぱり嫌がらせ……なんですね)
しばらくして顔を離すと、ご主人様は優越感に浸った顔をして大きく足を組みなおしこうおっしゃった。
「仕方がないからお前のことは俺が面倒を見てやる。エマは一生俺の専属メイドでいればいい。そうだろう?」
あまりに大きく足を組んだので、馬車が揺れるたびにご主人様の靴先が膝にコツンコツンと当たって痛い。どう考えてもわざと当てているとしか思えない。
「いたっ! あぅっ! あ……あの、ご主人様……く、靴がドレスに当たっています……あの、私が痛いのは我慢できますが、このままでは服が汚れてしまいますけれど。いたっ!」
するとご主人様は尊大に言い放った。
「だから何なんだ、エマ。その服は俺が買った物だしそれを着ているお前も俺の物だ。俺の靴が当たって汚れたとしてもなんの問題があるんだ」
確かにそうだ。専属メイドになった十年前から、私のお仕着せから始まり身に着けるすべてのものはご主人様のお金で支払われている。しかも私のお給料まですべてだ。
当時のご主人様は十七歳だったのにもかかわらず、信じられないことに投機で途方もない額のお金を稼いでいたのだ。それと同じ時期に投機で全財産を失った父と比べると雲泥の差。
「うううぅぅ」
うつむきがちに潤んだ瞳で悔しそうに見上げると、ご主人様はにっこりと笑って満足気に私を見下ろす。
(一生いじわるなご主人様の専属メイドなんてまっぴらごめんです! あと一週間の辛抱です!)
そうこうしているうちに馬車が目的地に着いたようだ。ここは王都にある有名なレストランの前。馭者が扉を開いてくれると、まずは使用人である私が先に下りる。そうしてご主人様が降りてくるのをトラップの脇で頭を下げて待つのだ。
人当たりのいい笑顔を浮かべたご主人様が馬車を降りてくると、通りの空気が明らかに変わった。ご主人様はいつだって自然に人目を惹きつける。
容姿に優れているからだけではない。その行動も実にスマートなのだ。
すれ違う際に石畳につまづきそうになっていた老人にいち早く気づき、颯爽と駆け寄り助ける。思いもよらず身なりのいい男性に助けられ、おこがましいと恐縮している老人に優しく微笑みかけた。
「礼には及びません。それよりもどうかお体に気を付けてください」
次は通りかかった顔見知りの紳士と親しく会話をし、レストランのドアマンにすら名前を呼んで朗らかに挨拶をする。ご主人様は一度聞いた名前と顔は相手がだれであれ絶対に忘れない。
身分や立場で分け隔てをせず、誰とでも朗らかに接するご主人様の対応は社交界でも高く評価されているのだ。それがすべて演技だと私以外の誰にも気づかせないのはさすがの外面だと感心する。
(ご主人様は、私の前では子供と老人は大嫌いだといつも言っています。ドアマンなんて退屈な仕事を選ぶ人の気がしれないとも言っていました。本当に外面だけはいいんですから)
レストランの個室に案内されていくと、すでにヒッグス様が到着していたようだ。彼はご主人様の大学時代からの友人で、今は隣国を駆け巡って仕事をしている。
二人は親友らしく、時々こうしてあっている。ヒッグス様は栗色の髪に少し垂れ目。そうして底抜けに明るい性格の男性だ。メイドの私にもいつもにこやかに挨拶をしてくださる朗らかな方だ。
「エマちゃん! 久しぶり。相変わらず綺麗で惚れ惚れするな」
しかもこんな風に大げさに容姿を褒めてくださる。お世辞と分かっていても気分は悪くない。
ヒッグス様の隣には、地味めのドレスをまとった金色の長い巻き髪の若い女性が座っている。顔は今流行りの帽子のベールでほとんど隠れているが、その物腰はとても優雅で品がある。
かなりの身分の方なのだろう。さすがはヒッグス様の連れていらっしゃる女性だと感心する。
部屋の隅には、おそらくその女性の執事らしき青年がいて、ご主人様の姿を見るとうやうやしく頭を下げた。なので私も彼に頭を下げる。
「リチャードも久しぶりだな。君も相変わらず元気そうだ。あ、リチャードは彼女とは初対面か。実は……このことは内密にしてほしいんだが――彼女は……」
ご主人様が突然手を上げて、ヒッグス様の言葉の先を遮った。そうしてその女性に手を差し伸べて紳士の礼をする。
「ヒッグス、紹介は必要ないです僕は彼女の名前を知っているつもりだからね。お目にかかれて光栄です。シャーロット様……でよろしいですね」
ご主人様は彼女の名前を言い当てたに違いない。その女性とヒッグス様が揃って驚いた表情を見せたからだ。
「すごいな、さすがはリチャードだ。ろくに顔も見てないのによくわかったな。もし顔が見えていたとしても彼女の存在を知っているのは王国でも限られているのに……」
「ヒッグスが僕をわざわざこんな場所に呼び出したこと。それと彼女のちぐはぐな服装。最近社交界でささやかれている噂を考え合わせると簡単です」
「どういう意味だ? そんな変な服装ではないと思うんだけど」
ヒッグス様が不思議そうに尋ねると、ご主人様は爽やかな笑みをこぼされた。場が一気に華やかになってほころぶ。
「ドレスは誰でも手に入るものじゃない高級品なのに、靴と帽子はそこそこお金のある女性なら手に入る程度のもの。しかも履きなれてなさそうなので踵に靴擦れができている。ドレスは外套で隠れるから、人が見る靴と帽子、外套を買ったのでしょう。高貴な身分を隠してここにくる必要がある女性としか考えられないです」
「す、すごいです。リチャード様……やっぱりヒッグス様のおっしゃった通りですわ」
ヒッグス様に紹介された女性は、感嘆の声を漏らすと顔を赤くした。そうしてご主人様の目の前でゆっくりと立ち上がり、帽子のベールを上げて恥ずかしそうに自分の顔を見せる。
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