170 / 182
第2章
第百六十九話 決着
しおりを挟む
「ラッテもいろんな技を持っているな」
「いや、オレは体術とロウブレンを使った魔力撃だけだ。魔力撃は少々威力が強くてここでは使わない。まあこのグローブのような小道具はいくつか持っているけどね」
そう言いながら、圧縮火炎球(マグマボール)を潰した手袋でひらひらと手を振る。
宝具”常世の姿見”を出しても目にも止まらない速さで動く相手を留めるのは難しい。出した途端に割られそうだし……俺もそろそろ手持ちの技がなくなってきたので奥の手を出すか……。
『項目状態保存(セーブ・ステータスポイント)』
ラッテのステータス状態を保存し、『全項目数値零(ムーブトゥボーナス)』
全項目をボーナスに強制的に移動させる。いくらレベルが強かろうが、全てのステータスが0になると子供よりも弱くなる。
そして宣告する。
「動くな!」
「くっ……またその技か、これなら力を入れれば……!!」
気合いを入れようとも、びくともしない。その間に俺はスタスタとラッテの真ん前にたち、拳を心臓にあてる。
「参った。降参だ」
極私的絶対王国(マイキングダム)を解除してステータスを戻してやる『数値読出(ロード・ステータスポイント)』
「全く我が主には驚かされっぱなしだ。おそらく力だけはオレの方が強い。……しかしそれを超える稀有な技を駆使される。……まったく歯が立たない完敗だ」
「アキト様!」
カラルが飛びついてきてそしてキスをかわす。
どうしたどうした?
見ると涙を浮かべている。俺たちの戦いを見て感動するところがあったのだろうか?そのまま無言で抱きつくこと数分。落ち着いて少し離れたところで背中を向けてしまった。
「いや~久しぶりに体の一部を失ったよ」
「言っては何だがここ数百年で一番楽しかった。血がたぎる思いをしたのは本当に久しぶりだ。
しかし我が主よ、これだけの力を持って更に戦力を求めるあなたは何を望むのですか?」
「俺の望みもワガママみたいなものだから、あとで話すよ。その時が来るまで自由に世界を旅してくれ。……あ、でも一つだけ。異世界からの侵略があるときは必ず俺と一緒に戦ってほしい。それと我が主じゃなくてアキトでいいから……」
「わかった。その願いキアートの命が尽きる時までお守りましょう」
キアートの命尽きる時まで……か。
「うん。こちらこそよろしくお願いします」
それからしばらくの間、俺とカラルのモンスター・コアの試作を再開して、限界まで強化したモンスターを俺以外のメンバーで倒していく。ラッテたちの強さは明らかに異常でレベルを10000まで上げた魔族を出したが大人と子どもぐらいの違いがあった。俺との戦闘の時には手を抜いていたんじゃないかとさえ思えるほどだ。俺の戦闘パターンも知られてしまったので、もう一度やって勝てる可能性は低い。
いろいろと試したいことは、一通りおわったのでレイラの待つカムラドネに向けて転移魔法陣を展開する。
「まさか……こんなことが……」
前もって説明をしておいたのだが、驚きのあまり立ち止まり動こうとしないラッテたち。
「早くしないとおいてくぞー」
というと慌てて通り抜ける。
「ようこそ、我が家へ」
フェモが周りの景色を見てはっとする。
「この街はほら、いつかきたことがあるよ。あの山がみえる……え~っとカムラドネだ!」
「正解、ようこそ、カムラドネにいらっしゃいました」
レイラとノイリが出迎えてくれる。庭には既にテーブルの上に食事が人数分並べられている。
帰ってきた挨拶をして早速紹介する。
「新た仲間となったラッテたちだ」
「レイラといいます……まさか、ラッテってあのラッテさん?」
絵本のおとぎ話や小説にもなっているその冒険譚はあまりにもこの世界では有名だ。
「初めまして。ええ、あのラッテになります。我が主のアキト殿にはこれからお世話になります。……こちらのお美しい方々も奥方様ですか?」
にこやかに褒め言葉をさり気なく使う。その中性的で整った顔と裏腹な強さがあればどんな女からも魅力的な男に見えてしまうのだろう。
「レイラは妻だが、ノイリはこの屋敷の主で”遠夜見(とおよみ)の巫女”と言った方がわかりやすかな」
「カムラドネといえば、連綿と続く”遠夜見(とおよみ)の巫女”が代々のお住まいの街でしたね、何度かお会いしたことがあります」
「まあ立ち話も何だから、始めてしまおうか」
大勢集まって庭でのパーティが始まった。
□
獣魔族のフェモとカラルが何やら楽しそうに、先ほどの戦闘を振り返っているところでカラルがダンジョンを支配することのできる支配球を取り出す。
「そうだ、ピョンちゃん。これなーんだ?」
「……うげ!まさかこれは!昔に体を乗っ取られた球体……」
「そのとおり、ダンジョン都市ドルトミアでの第四ダンジョンのことは覚えているかしら……」
戦いに負けたことが悔しかったのだろうか、そんな話をして思い出したらパニックにならないか?
しかしそんな心配をよそにうっとりと語りだすフェモ。
「そう……あのダンジョンはあたしとラッテとの運命的な出会いをした場所………百年近くも囚われたあの日々。
来る日も来る日も限界まで能力を使わせられ、死にたいとしか考えられなくなっていたあたしを救い出してくれた」
この世界ではダンジョンでの出会いはかなり多いようで、襲われているところを助けて仲が深まったなんて話はどこの酒場でも定番の話だ。
「そうだ!ラッテ!この力があればあのダンジョン群も踏破できるんじゃないかな?」
「ふぉっふぉっふぉっ。元気な獣魔族のお嬢さんだの。……まぁ、それだけの強さを持って生まれ変わったのであればダンジョン攻略も容易いだろうて……」
声がする方を見ると年寄り言葉遣いとはギャップのある浅黒く屈強な体の男が深々とカラルに頭を下げ挨拶をしている。そしてこちらに向き直る。
「アキト殿しばらくですな」
……その体は前に見たときよりあきらかに筋肉量が増えている。
そしてフェモにも挨拶をする。
「ロンダールと申します、以後お見知りおきを……」
カラルがロンダールの肩に手を乗せ、ラッテたちに紹介する。
「ロンダールはドルトミアのダンジョン群を統括している悪魔で、あそこは既にわらわたちの支配下だから潰しちゃダメよ」
モンスターはダンジョン内にいれば自由に精気の補充ができるが、ラッテたちの場合、旅をしながらモンスターを倒して補うことになるのだが、大量すぎて補充が難しい。そのためその精気はドルトミアに通わせて自分たちで補充させる。
「ということは、あたしを捕らえたのは、あなただったのね?」
「記憶にはないが、事実から推測すればそうだったのでしょうな。まぁこれから長い付き合いになるのでよろしく」
「過去のことは忘れろとは言わないけれど、ケンカなんてしないでよ。それとあなたたち用に三人分の通信兼転移魔法の指輪を作っておいたから、ちゃんと連絡取り合って補充してね」
「はぁい、ありがとぉ。カラル」
因縁の相手を見つけ、復讐できる力も持っているのに何もできないことで不満げな表情を浮かべるフェモだった。
「いや、オレは体術とロウブレンを使った魔力撃だけだ。魔力撃は少々威力が強くてここでは使わない。まあこのグローブのような小道具はいくつか持っているけどね」
そう言いながら、圧縮火炎球(マグマボール)を潰した手袋でひらひらと手を振る。
宝具”常世の姿見”を出しても目にも止まらない速さで動く相手を留めるのは難しい。出した途端に割られそうだし……俺もそろそろ手持ちの技がなくなってきたので奥の手を出すか……。
『項目状態保存(セーブ・ステータスポイント)』
ラッテのステータス状態を保存し、『全項目数値零(ムーブトゥボーナス)』
全項目をボーナスに強制的に移動させる。いくらレベルが強かろうが、全てのステータスが0になると子供よりも弱くなる。
そして宣告する。
「動くな!」
「くっ……またその技か、これなら力を入れれば……!!」
気合いを入れようとも、びくともしない。その間に俺はスタスタとラッテの真ん前にたち、拳を心臓にあてる。
「参った。降参だ」
極私的絶対王国(マイキングダム)を解除してステータスを戻してやる『数値読出(ロード・ステータスポイント)』
「全く我が主には驚かされっぱなしだ。おそらく力だけはオレの方が強い。……しかしそれを超える稀有な技を駆使される。……まったく歯が立たない完敗だ」
「アキト様!」
カラルが飛びついてきてそしてキスをかわす。
どうしたどうした?
見ると涙を浮かべている。俺たちの戦いを見て感動するところがあったのだろうか?そのまま無言で抱きつくこと数分。落ち着いて少し離れたところで背中を向けてしまった。
「いや~久しぶりに体の一部を失ったよ」
「言っては何だがここ数百年で一番楽しかった。血がたぎる思いをしたのは本当に久しぶりだ。
しかし我が主よ、これだけの力を持って更に戦力を求めるあなたは何を望むのですか?」
「俺の望みもワガママみたいなものだから、あとで話すよ。その時が来るまで自由に世界を旅してくれ。……あ、でも一つだけ。異世界からの侵略があるときは必ず俺と一緒に戦ってほしい。それと我が主じゃなくてアキトでいいから……」
「わかった。その願いキアートの命が尽きる時までお守りましょう」
キアートの命尽きる時まで……か。
「うん。こちらこそよろしくお願いします」
それからしばらくの間、俺とカラルのモンスター・コアの試作を再開して、限界まで強化したモンスターを俺以外のメンバーで倒していく。ラッテたちの強さは明らかに異常でレベルを10000まで上げた魔族を出したが大人と子どもぐらいの違いがあった。俺との戦闘の時には手を抜いていたんじゃないかとさえ思えるほどだ。俺の戦闘パターンも知られてしまったので、もう一度やって勝てる可能性は低い。
いろいろと試したいことは、一通りおわったのでレイラの待つカムラドネに向けて転移魔法陣を展開する。
「まさか……こんなことが……」
前もって説明をしておいたのだが、驚きのあまり立ち止まり動こうとしないラッテたち。
「早くしないとおいてくぞー」
というと慌てて通り抜ける。
「ようこそ、我が家へ」
フェモが周りの景色を見てはっとする。
「この街はほら、いつかきたことがあるよ。あの山がみえる……え~っとカムラドネだ!」
「正解、ようこそ、カムラドネにいらっしゃいました」
レイラとノイリが出迎えてくれる。庭には既にテーブルの上に食事が人数分並べられている。
帰ってきた挨拶をして早速紹介する。
「新た仲間となったラッテたちだ」
「レイラといいます……まさか、ラッテってあのラッテさん?」
絵本のおとぎ話や小説にもなっているその冒険譚はあまりにもこの世界では有名だ。
「初めまして。ええ、あのラッテになります。我が主のアキト殿にはこれからお世話になります。……こちらのお美しい方々も奥方様ですか?」
にこやかに褒め言葉をさり気なく使う。その中性的で整った顔と裏腹な強さがあればどんな女からも魅力的な男に見えてしまうのだろう。
「レイラは妻だが、ノイリはこの屋敷の主で”遠夜見(とおよみ)の巫女”と言った方がわかりやすかな」
「カムラドネといえば、連綿と続く”遠夜見(とおよみ)の巫女”が代々のお住まいの街でしたね、何度かお会いしたことがあります」
「まあ立ち話も何だから、始めてしまおうか」
大勢集まって庭でのパーティが始まった。
□
獣魔族のフェモとカラルが何やら楽しそうに、先ほどの戦闘を振り返っているところでカラルがダンジョンを支配することのできる支配球を取り出す。
「そうだ、ピョンちゃん。これなーんだ?」
「……うげ!まさかこれは!昔に体を乗っ取られた球体……」
「そのとおり、ダンジョン都市ドルトミアでの第四ダンジョンのことは覚えているかしら……」
戦いに負けたことが悔しかったのだろうか、そんな話をして思い出したらパニックにならないか?
しかしそんな心配をよそにうっとりと語りだすフェモ。
「そう……あのダンジョンはあたしとラッテとの運命的な出会いをした場所………百年近くも囚われたあの日々。
来る日も来る日も限界まで能力を使わせられ、死にたいとしか考えられなくなっていたあたしを救い出してくれた」
この世界ではダンジョンでの出会いはかなり多いようで、襲われているところを助けて仲が深まったなんて話はどこの酒場でも定番の話だ。
「そうだ!ラッテ!この力があればあのダンジョン群も踏破できるんじゃないかな?」
「ふぉっふぉっふぉっ。元気な獣魔族のお嬢さんだの。……まぁ、それだけの強さを持って生まれ変わったのであればダンジョン攻略も容易いだろうて……」
声がする方を見ると年寄り言葉遣いとはギャップのある浅黒く屈強な体の男が深々とカラルに頭を下げ挨拶をしている。そしてこちらに向き直る。
「アキト殿しばらくですな」
……その体は前に見たときよりあきらかに筋肉量が増えている。
そしてフェモにも挨拶をする。
「ロンダールと申します、以後お見知りおきを……」
カラルがロンダールの肩に手を乗せ、ラッテたちに紹介する。
「ロンダールはドルトミアのダンジョン群を統括している悪魔で、あそこは既にわらわたちの支配下だから潰しちゃダメよ」
モンスターはダンジョン内にいれば自由に精気の補充ができるが、ラッテたちの場合、旅をしながらモンスターを倒して補うことになるのだが、大量すぎて補充が難しい。そのためその精気はドルトミアに通わせて自分たちで補充させる。
「ということは、あたしを捕らえたのは、あなただったのね?」
「記憶にはないが、事実から推測すればそうだったのでしょうな。まぁこれから長い付き合いになるのでよろしく」
「過去のことは忘れろとは言わないけれど、ケンカなんてしないでよ。それとあなたたち用に三人分の通信兼転移魔法の指輪を作っておいたから、ちゃんと連絡取り合って補充してね」
「はぁい、ありがとぉ。カラル」
因縁の相手を見つけ、復讐できる力も持っているのに何もできないことで不満げな表情を浮かべるフェモだった。
11
お気に入りに追加
2,714
あなたにおすすめの小説
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
空想の中で自由を謳歌していた少年、晴人は、ある日突然現実と夢の境界を越えたような事態に巻き込まれる。
目覚めると彼は真っ白な空間にいた。
動揺するクラスメイト達、状況を掴めない彼の前に現れたのは「神」を名乗る怪しげな存在。彼はいままさにこのクラス全員が異世界へと送り込まれていると告げる。
神は異世界で生き抜く力を身に付けるため、自分に合った能力を自らの手で選び取れと告げる。クラスメイトが興奮と恐怖の狭間で動き出す中、自分の能力欄に違和感を覚えた晴人は手が進むままに動かすと他の者にはない力が自分の能力獲得欄にある事に気がついた。
龍神、邪神、魔神、妖精神、鍛治神、盗神。
六つの神の称号を手に入れ有頂天になる晴人だったが、クラスメイト達が続々と異世界に向かう中ただ一人取り残される。
神と二人っきりでなんとも言えない感覚を味わっていると、突如として鳴り響いた警告音と共に異世界に転生するという不穏な言葉を耳にする。
気が付けばクラスメイト達が転移してくる10年前の世界に転生した彼は、名前をエルピスに変え異世界で生きていくことになる──これは、夢見る少年が家族と運命の為に戦う物語。
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
チートを極めた空間魔術師 ~空間魔法でチートライフ~
てばくん
ファンタジー
ひょんなことから神様の部屋へと呼び出された新海 勇人(しんかい はやと)。
そこで空間魔法のロマンに惹かれて雑魚職の空間魔術師となる。
転生間際に盗んだ神の本と、神からの経験値チートで魔力オバケになる。
そんな冴えない主人公のお話。
-お気に入り登録、感想お願いします!!全てモチベーションになります-
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
黄金蒐覇のグリード 〜力と財貨を欲しても、理性と対価は忘れずに〜
黒城白爵
ファンタジー
とある異世界を救い、元の世界へと帰還した玄鐘理音は、その後の人生を平凡に送った末に病でこの世を去った。
死後、不可思議な空間にいた謎の神性存在から、異世界を救った報酬として全盛期の肉体と変質したかつての力である〈強欲〉を受け取り、以前とは別の異世界にて第二の人生をはじめる。
自由気儘に人を救い、スキルやアイテムを集め、敵を滅する日々は、リオンの空虚だった心を満たしていく。
黄金と力を蒐集し目指すは世界最高ランクの冒険者。
使命も宿命も無き救世の勇者は、今日も欲望と理性を秤にかけて我が道を往く。
※ 更新予定日は【月曜日】と【金曜日】です。
※第301話から更新時間を朝5時からに変更します。
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる