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041 女神の役割3
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純潔を捧げる代役、つまりは巫女という存在を配置することで、負担に思っていたことが解消され女神と俺との話し合いはついた。でもそのシステムはこれから俺が芋づる式に破壊していくんだけどね。
ついでに人生相談にも答えたことにより、俺と女神の間に師弟関係なるものが発生して、少々扱いに困っている。
それでもチート冒険者を産み出している元凶を一つ見つけ出したことは大きい。
この世界にはこの女神と同じ役割持ったやつが二十人はいるようなのでそいつらの始末も考えなきゃいけないよな………。
急いでも仕方がない、できることから片付けていくか。
分析能力で女神の名前を確認。トゥーリアか……。
闇主様の側近、セバさんから与えられている、日記帳を取り出し書き込む。
『女神トゥーリアというものを支配下に置きました。
現在、異世界チートについて女神に確認。地元民育成を放棄、手軽に対応能力の高い異世界民を殺して連行、チートを与えている模様。
力を増幅させるためのイベントとして純潔を与える……つまり、勇者との性交のイベントも女神の負担となっていたため地元住民への代役案を提示して了承させる。女神の処遇についてご回答願います。
①存在抹消
②任務に制限を付けて解放する
③側近として使役する
④その他ご指示があれば従います』
③の案は、近くにこれだけ綺麗な女がいて、いろんな世話なんかをしてくれたらいいな~という俺の願望を含めている。
さらさらと報告を日記帳に書き込む仕事のできる俺だった。現実社会では全く適合できなかったのにな、こういうことなら向いているのだろうか……。
日記帳を閉じて、冒険者トールを処理するか……。取り巻きの女性に関しては、全員に能力無効化と強制レベルダウン1を実行している。
強制連行されたトールのことを考えるとあまり気が乗らないな。
この異世界に連れてこられたのは完全に意図的で本人が望んだものではないため、俺がここでコイツの存在を消してしまうのも違う。しかしチート能力をこのまま放置しておく訳にはいかないな……。
よし、強制レベルダウン1、能力永久無効化で女神の加護を消し、レベル1からやり直せ。持ち金を2億Gとして必要な武器と防具は最低限残して、あとは没収する。
ここから元いた世界の知識でなんとかしてみろ。
……一体何様なんだろうか、俺がしていることは正しいのか?
日記帳が震えたような気がした。開いてみると返事が書いてある。
『愛しのまいだーりんへ
女神を捕らえるなんて、大手柄だね。それに対応もばっちりだよ。よっ、できるね!さすがわらわが見込んだ男だわ。
その娘はもう一人加護を与えている者がいるから、案内させてその冒険者のところにいってね。同じように処理して頂戴。女神の処遇についてはしばらく③だよ。でもえっちぃなことは禁止だからね。じゃあね、近いうちにまた会いに行くからね!バイバイ!』
交換日記だ……。女の子とこんなことをする日が来るなんて思わなかったな。
ついでに人生相談にも答えたことにより、俺と女神の間に師弟関係なるものが発生して、少々扱いに困っている。
それでもチート冒険者を産み出している元凶を一つ見つけ出したことは大きい。
この世界にはこの女神と同じ役割持ったやつが二十人はいるようなのでそいつらの始末も考えなきゃいけないよな………。
急いでも仕方がない、できることから片付けていくか。
分析能力で女神の名前を確認。トゥーリアか……。
闇主様の側近、セバさんから与えられている、日記帳を取り出し書き込む。
『女神トゥーリアというものを支配下に置きました。
現在、異世界チートについて女神に確認。地元民育成を放棄、手軽に対応能力の高い異世界民を殺して連行、チートを与えている模様。
力を増幅させるためのイベントとして純潔を与える……つまり、勇者との性交のイベントも女神の負担となっていたため地元住民への代役案を提示して了承させる。女神の処遇についてご回答願います。
①存在抹消
②任務に制限を付けて解放する
③側近として使役する
④その他ご指示があれば従います』
③の案は、近くにこれだけ綺麗な女がいて、いろんな世話なんかをしてくれたらいいな~という俺の願望を含めている。
さらさらと報告を日記帳に書き込む仕事のできる俺だった。現実社会では全く適合できなかったのにな、こういうことなら向いているのだろうか……。
日記帳を閉じて、冒険者トールを処理するか……。取り巻きの女性に関しては、全員に能力無効化と強制レベルダウン1を実行している。
強制連行されたトールのことを考えるとあまり気が乗らないな。
この異世界に連れてこられたのは完全に意図的で本人が望んだものではないため、俺がここでコイツの存在を消してしまうのも違う。しかしチート能力をこのまま放置しておく訳にはいかないな……。
よし、強制レベルダウン1、能力永久無効化で女神の加護を消し、レベル1からやり直せ。持ち金を2億Gとして必要な武器と防具は最低限残して、あとは没収する。
ここから元いた世界の知識でなんとかしてみろ。
……一体何様なんだろうか、俺がしていることは正しいのか?
日記帳が震えたような気がした。開いてみると返事が書いてある。
『愛しのまいだーりんへ
女神を捕らえるなんて、大手柄だね。それに対応もばっちりだよ。よっ、できるね!さすがわらわが見込んだ男だわ。
その娘はもう一人加護を与えている者がいるから、案内させてその冒険者のところにいってね。同じように処理して頂戴。女神の処遇についてはしばらく③だよ。でもえっちぃなことは禁止だからね。じゃあね、近いうちにまた会いに行くからね!バイバイ!』
交換日記だ……。女の子とこんなことをする日が来るなんて思わなかったな。
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