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思っていた登校初日…じゃない!!
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「奏雨くんおはようございます!」
制服に着替えた奏雨くんが居た。相変わらず眩しいです。。
奏雨くんは私の方をみて
「おはよ」
と言ってくれた。
そしてまた朝ごはんを作ってくれている。お母さんみたい…。
朝食を食べて準備をして学校に向かおうとしたら奏雨くんも一緒に行くって言ってくれたので一緒に登校することにした。
少し歩いていると、校舎が見えてきて私はわくわくしながら行こうとしたその時事件は起こった。
「オイオイ、浅木サンよぉ、1週間ぶりだな笑 今日こそぶちのめしてやる、っておめぇいい女連れてるじゃねぇか」
ガタイのいい、姿でわかるようなヤンキーが私達の前に立ちはだかって言った。
「その女よこせよ」
私の方をみてニヤニヤしながら言った。私はすこし身構えて後ろに後ずさった。が、後ろにも仲間がいたみたいで逃げられなかった。
奏雨くんの方を見ると平然とした顔で、でもいつもより威圧がある顔で言った
「1週間じゃ足りなかったのか?」
と。次の瞬間ガタイのいいヤンキーがキレたのか、私達に襲いかかってきた。
「柚萌、ちょっと我慢して」
奏雨くんはそう言って私を抱えて守りながら次々と囲っていた人たちをなぎ倒して行った。
私が気づいた頃にはもうみんな倒れていた。
(奏雨くん、強い…)
そして倒れている人達に奏雨くんが
「次はない」
と今までにない威圧感で告げた。
「柚萌大丈夫?」
心配そうに私に聞いてきてくれた。
「はい。奏雨くんが守ってくれたので、ありがとうございます」
と笑顔で言った。
すると奏雨は顔を私から逸らして何かをボソッと呟いた。
気になるが、聞かないでおこうとそのまま教室に向かった。
「じゃあね柚萌。いつでも呼んで」
奏雨くんはやっぱり上の学年で、私とは階が違うので、私を教室に送ってくれたあと自分の教室に向かったらしい。
授業の用意をして自席に戻って一息つくと後ろから話しかけられた。
「ね、ね」
可愛らしい愛嬌のある男の子で、私より何倍も可愛いなと思ってしまった。
「西条?ちゃんでいいのかな?よろしくね!僕は橋塚 宙斗(はしづか そらと)仲良くしよっ!!」
うっ、可愛い……凄く可愛い…、宙斗って言うんだ…
「私は西条 柚萌です。宙斗くん、?よろしくお願いします」
すると宙斗くんは私の手を取って言った。
「タメ口でいいんだよ、僕柚萌と仲良くなりたいからさ。呼び方もそーちゃんとかもっとフレンドリーで、ね??」
そう言われて、上目遣いで見られた瞬間、私はそのお願いに抗えなかった。
「う、うん、分かった。よろしくねそーちゃん」
そう私が言うと満足したように笑ってくれた。
「ちなみに柚萌は同じ中学の友達とかいる??」
そーちゃんが私に言った。
「ううん、この高校は誰も居ないんだよね…だから友達出来るか不安だったの」
でもこうやって話せるような人が出来て良かったなと思っている。
「この高校は大体中学からエスカレーターで上がってる人多いからねー…まぁしょうがない!!僕は柚萌の友達だから!!」
そう、この学校は中高一貫校なので、半分以上の人が中学から一緒なのでグループなどもほとんど固まっている。
そーちゃんが私を友達と言ってくれて嬉しい気持ちにもなった。
「はよ。……宙斗、これ誰?」
その瞬間私は命の危機を感じた。きっとこの人は私の事が苦手だ。そんな気がする。でも、見覚えがあるような気もしなくない。
「ちょっとちょっと、亜樹睨まないの。僕の友達、西条柚萌ちゃん。」
私に抱きつきながらそーちゃんが答えた。
あき……??私はその名前に凄く引っかかった。すると怖い顔をしていたその男の人はハッとした様な顔に変わった。
「柚萌?もしかして、小中仲良かった…」
私もハッとした。中学校1年生の時に急に転校して行った仲のいい友達。その子の名前は黒崎 亜樹(くろざき あき)。
「あっくん…??」
相変わらず無表情ではあるが、私からは嬉しそうにしているのが見えた。私も嬉しい…っ!!
「ごめん、、知らない人だと、人見知りなるから」
そこも変わっていなくて何だか安心した。
「なになに~?2人とも知り合い??」
そーちゃんがそう私達に聞いた。
「うん!仲良かった友達」
まさか会えるとはなぁ…嬉しいな…。
「あ、ごめん、準備しないと」
そう言えばあっくんはまだ来たばっかりだった。邪魔しちゃったかな??
とりあえず、今日から頑張るぞ…!!
そう心の中で静かに呟いた。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「授業終わったー!!」
そーちゃんが嬉しいそうに言いながら帰る準備をしている。
するとクラス内がざわつき始めた。何事かと思い、ドアの方を見ると見覚えしかない人が立っていた。
「奏雨くん…!」
私がそう呼ぶと奏雨くんはこう答えた
「迎えに来た」
わざわざお迎えまで……本当に有難いなと思いながら奏雨くんの方に行くとそーちゃんとあっくんが有り得ないものを見るような目で私の方を見ていた。
「浅木さん…?」
あっくんがそう問うと奏雨くんは聞こえているはずなのに相手にもせず私の方を見て
「帰ろう」
と言った。知り合いなのかな?と疑問に思い、奏雨くんに聞いてみることにした。
「あの、奏雨くんはそーちゃんとあっくんのことご存知なんですか…?」
「いや、知らない。」
即答だった。そしていつも私見せるような顔ではなく、ただゴミを見るような目をしていた。どうして2人は奏雨くんのことを知っているんだろう、、
「ねぇ、2人は…」
そう聞こうとしたが、2人は警戒態勢に入っていて、これ以上は一緒居ない方がいいと思い、帰ることにした。
「奏雨くん、帰りましょう。」
私がそう言うと、奏雨くんは笑顔を浮かべ
「うん」
と返事をしてくれて、私は奏雨くんの後ろをついて帰った。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「奏雨くん、今日は料理手伝わせてください!!」
私は頭を下げようとすると奏雨くんに阻止された。
「できる…?」
奏雨くんの顔を見ると娘が初めて包丁を持った時のお母さんのような顔をしていて、やっぱり見透かされてるなと思った。
実は私、料理をすると必ずと言っていいほど、食べ物を焦がしそしてキッチンを殺人現場のように仕立て上げるくらい酷い有様なのである。
それでも奏雨くんにずっとさせる訳にもいかないので出来ることは手伝いたい。
「教えてください……。」
私がお願いすると、少し考えてから
「いいよ。でも無理はしないで」
と心配そうに答えた。久しぶりに料理するから少し楽しみだなぁ…!
「よかった、できた!!」
今日は基本中の基本らしいカレーを奏雨くんと作った。普通に美味しそうなカレーができて良かった、と私はほっとした。でも少し気になっていることがあって奏雨くんは途中でチョコレートを入れているのを目撃してしまったのである。躊躇なく入れてる姿に不安でいっぱいだった。
(大丈夫かなぁ…??)
そんなことを思っていると食べる用意が終わったみたいで私もテーブルに行った。
「「いただきます」」
恐る恐る1口食べた私の口から出てきた言葉、それは
「おいしいです奏雨くん…!」
今までとはまた違った美味しいカレーだったのだ。
「柚萌さ、チョコ入れてる時に見ちゃいけないものを見たような顔してたけど、一応隠し味的な感じで入れるのもあるよ。」
奏雨くんは当たり前のように私に言ってきた。そうだったんだ…。いや、でも、まずね?なんでそれも見透かされてるのかが怖くなってきた。
そして料理をしている時とか奏雨くんの色々な話も聞けた。授業は出てるけどほとんど聞いていないとか言っていた時はびっくりした。それでも首位をキープしているらしい。知れば知るほど謎が深まっていくばかり、料理も勉強もできてスポーツもできるらしいし、優しいし、顔もいいからもう完璧すぎる。非の打ち所がないよ…。
「奏雨くんありがとうございます。おかげさまで平和に料理できました!」
精一杯の感謝と笑顔を奏雨くんに向けた。せめてものお礼にでも…!!私の顔なんかでお礼にはならないんだけどね?!
そんなことを思っていると奏雨くんはぽんぽんと私の頭を撫でて嬉しいそうにこう言ってくれた。
「ん、楽しかった。またやろう。」
うう、本当に夜なのに凄く眩しい…。普通の女の子だったら一瞬で恋に落とされちゃうよ…無自覚だったら心配だなとか思いながらカレーを食べ終えた。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
制服に着替えた奏雨くんが居た。相変わらず眩しいです。。
奏雨くんは私の方をみて
「おはよ」
と言ってくれた。
そしてまた朝ごはんを作ってくれている。お母さんみたい…。
朝食を食べて準備をして学校に向かおうとしたら奏雨くんも一緒に行くって言ってくれたので一緒に登校することにした。
少し歩いていると、校舎が見えてきて私はわくわくしながら行こうとしたその時事件は起こった。
「オイオイ、浅木サンよぉ、1週間ぶりだな笑 今日こそぶちのめしてやる、っておめぇいい女連れてるじゃねぇか」
ガタイのいい、姿でわかるようなヤンキーが私達の前に立ちはだかって言った。
「その女よこせよ」
私の方をみてニヤニヤしながら言った。私はすこし身構えて後ろに後ずさった。が、後ろにも仲間がいたみたいで逃げられなかった。
奏雨くんの方を見ると平然とした顔で、でもいつもより威圧がある顔で言った
「1週間じゃ足りなかったのか?」
と。次の瞬間ガタイのいいヤンキーがキレたのか、私達に襲いかかってきた。
「柚萌、ちょっと我慢して」
奏雨くんはそう言って私を抱えて守りながら次々と囲っていた人たちをなぎ倒して行った。
私が気づいた頃にはもうみんな倒れていた。
(奏雨くん、強い…)
そして倒れている人達に奏雨くんが
「次はない」
と今までにない威圧感で告げた。
「柚萌大丈夫?」
心配そうに私に聞いてきてくれた。
「はい。奏雨くんが守ってくれたので、ありがとうございます」
と笑顔で言った。
すると奏雨は顔を私から逸らして何かをボソッと呟いた。
気になるが、聞かないでおこうとそのまま教室に向かった。
「じゃあね柚萌。いつでも呼んで」
奏雨くんはやっぱり上の学年で、私とは階が違うので、私を教室に送ってくれたあと自分の教室に向かったらしい。
授業の用意をして自席に戻って一息つくと後ろから話しかけられた。
「ね、ね」
可愛らしい愛嬌のある男の子で、私より何倍も可愛いなと思ってしまった。
「西条?ちゃんでいいのかな?よろしくね!僕は橋塚 宙斗(はしづか そらと)仲良くしよっ!!」
うっ、可愛い……凄く可愛い…、宙斗って言うんだ…
「私は西条 柚萌です。宙斗くん、?よろしくお願いします」
すると宙斗くんは私の手を取って言った。
「タメ口でいいんだよ、僕柚萌と仲良くなりたいからさ。呼び方もそーちゃんとかもっとフレンドリーで、ね??」
そう言われて、上目遣いで見られた瞬間、私はそのお願いに抗えなかった。
「う、うん、分かった。よろしくねそーちゃん」
そう私が言うと満足したように笑ってくれた。
「ちなみに柚萌は同じ中学の友達とかいる??」
そーちゃんが私に言った。
「ううん、この高校は誰も居ないんだよね…だから友達出来るか不安だったの」
でもこうやって話せるような人が出来て良かったなと思っている。
「この高校は大体中学からエスカレーターで上がってる人多いからねー…まぁしょうがない!!僕は柚萌の友達だから!!」
そう、この学校は中高一貫校なので、半分以上の人が中学から一緒なのでグループなどもほとんど固まっている。
そーちゃんが私を友達と言ってくれて嬉しい気持ちにもなった。
「はよ。……宙斗、これ誰?」
その瞬間私は命の危機を感じた。きっとこの人は私の事が苦手だ。そんな気がする。でも、見覚えがあるような気もしなくない。
「ちょっとちょっと、亜樹睨まないの。僕の友達、西条柚萌ちゃん。」
私に抱きつきながらそーちゃんが答えた。
あき……??私はその名前に凄く引っかかった。すると怖い顔をしていたその男の人はハッとした様な顔に変わった。
「柚萌?もしかして、小中仲良かった…」
私もハッとした。中学校1年生の時に急に転校して行った仲のいい友達。その子の名前は黒崎 亜樹(くろざき あき)。
「あっくん…??」
相変わらず無表情ではあるが、私からは嬉しそうにしているのが見えた。私も嬉しい…っ!!
「ごめん、、知らない人だと、人見知りなるから」
そこも変わっていなくて何だか安心した。
「なになに~?2人とも知り合い??」
そーちゃんがそう私達に聞いた。
「うん!仲良かった友達」
まさか会えるとはなぁ…嬉しいな…。
「あ、ごめん、準備しないと」
そう言えばあっくんはまだ来たばっかりだった。邪魔しちゃったかな??
とりあえず、今日から頑張るぞ…!!
そう心の中で静かに呟いた。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「授業終わったー!!」
そーちゃんが嬉しいそうに言いながら帰る準備をしている。
するとクラス内がざわつき始めた。何事かと思い、ドアの方を見ると見覚えしかない人が立っていた。
「奏雨くん…!」
私がそう呼ぶと奏雨くんはこう答えた
「迎えに来た」
わざわざお迎えまで……本当に有難いなと思いながら奏雨くんの方に行くとそーちゃんとあっくんが有り得ないものを見るような目で私の方を見ていた。
「浅木さん…?」
あっくんがそう問うと奏雨くんは聞こえているはずなのに相手にもせず私の方を見て
「帰ろう」
と言った。知り合いなのかな?と疑問に思い、奏雨くんに聞いてみることにした。
「あの、奏雨くんはそーちゃんとあっくんのことご存知なんですか…?」
「いや、知らない。」
即答だった。そしていつも私見せるような顔ではなく、ただゴミを見るような目をしていた。どうして2人は奏雨くんのことを知っているんだろう、、
「ねぇ、2人は…」
そう聞こうとしたが、2人は警戒態勢に入っていて、これ以上は一緒居ない方がいいと思い、帰ることにした。
「奏雨くん、帰りましょう。」
私がそう言うと、奏雨くんは笑顔を浮かべ
「うん」
と返事をしてくれて、私は奏雨くんの後ろをついて帰った。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「奏雨くん、今日は料理手伝わせてください!!」
私は頭を下げようとすると奏雨くんに阻止された。
「できる…?」
奏雨くんの顔を見ると娘が初めて包丁を持った時のお母さんのような顔をしていて、やっぱり見透かされてるなと思った。
実は私、料理をすると必ずと言っていいほど、食べ物を焦がしそしてキッチンを殺人現場のように仕立て上げるくらい酷い有様なのである。
それでも奏雨くんにずっとさせる訳にもいかないので出来ることは手伝いたい。
「教えてください……。」
私がお願いすると、少し考えてから
「いいよ。でも無理はしないで」
と心配そうに答えた。久しぶりに料理するから少し楽しみだなぁ…!
「よかった、できた!!」
今日は基本中の基本らしいカレーを奏雨くんと作った。普通に美味しそうなカレーができて良かった、と私はほっとした。でも少し気になっていることがあって奏雨くんは途中でチョコレートを入れているのを目撃してしまったのである。躊躇なく入れてる姿に不安でいっぱいだった。
(大丈夫かなぁ…??)
そんなことを思っていると食べる用意が終わったみたいで私もテーブルに行った。
「「いただきます」」
恐る恐る1口食べた私の口から出てきた言葉、それは
「おいしいです奏雨くん…!」
今までとはまた違った美味しいカレーだったのだ。
「柚萌さ、チョコ入れてる時に見ちゃいけないものを見たような顔してたけど、一応隠し味的な感じで入れるのもあるよ。」
奏雨くんは当たり前のように私に言ってきた。そうだったんだ…。いや、でも、まずね?なんでそれも見透かされてるのかが怖くなってきた。
そして料理をしている時とか奏雨くんの色々な話も聞けた。授業は出てるけどほとんど聞いていないとか言っていた時はびっくりした。それでも首位をキープしているらしい。知れば知るほど謎が深まっていくばかり、料理も勉強もできてスポーツもできるらしいし、優しいし、顔もいいからもう完璧すぎる。非の打ち所がないよ…。
「奏雨くんありがとうございます。おかげさまで平和に料理できました!」
精一杯の感謝と笑顔を奏雨くんに向けた。せめてものお礼にでも…!!私の顔なんかでお礼にはならないんだけどね?!
そんなことを思っていると奏雨くんはぽんぽんと私の頭を撫でて嬉しいそうにこう言ってくれた。
「ん、楽しかった。またやろう。」
うう、本当に夜なのに凄く眩しい…。普通の女の子だったら一瞬で恋に落とされちゃうよ…無自覚だったら心配だなとか思いながらカレーを食べ終えた。
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