【完結】ピッツァに嘘はない! 改訂版

櫛田こころ

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第十六章 異界のバカンスのために

486.水着選び-②

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「うーん? どうだろう?」


 とりあえず着てみたけど……お腹がすーすーするのが心もとない。

 皆さんの反応を見てみようと……試着室から出れば。


「まあまあまあ!! お似合いですわ!!」
「よくってよ、カティ!!」
「カティアちゃん可愛い!!」
「ふゅぅ(かわいいー)」


 と、問題はなさそうだったので、候補の一個に決めた。

 あと、着心地に慣れるようにお部屋の中でうろちょろすることに。

 神王家プライベートビーチでは、温暖な気候らしいけど……冬でなくても薄着には慣れなくちゃってことで。


「私はとりあえず……これかしら?」


 ファルミアが着たのは……まあなんと、羨ましいばかりの体型がお似合いの……ワンピース水着だ。髪が碧だから、白とグリーンの花模様がいいね。セットであったのか、パレオも付けている。

 美女はなにしても似合うな!!


「素敵ですわぁ!」
「お似合いです!」
「……さすがだね」
「まあ、カティアさん。普通の反応ですわね?」
「……いや、逆にファルミアだから納得しちゃうんで」
「そうですのね」


 お次は……アナさん。

 下手すると、ファルミア以上のバストとヒップの持ち主だから!!

 ビキニが!! マーメイドブルーなので、赤い髪がめっちゃ映える!!

 つまり、めちゃくちゃお似合い!!


「アナさん、セクシー!!」
「お姉様、美しいわ!!」
「さすが、リュシアね?」
「とりあえず……こちらは候補の一つにしますわ!」
「決定じゃないんです?」
「……出来れば、紫にしたいので」


 サイノスさんのカラーですからね? それはよくわかります。

 僕はそう言うと……濃い青?

 今来てるの薄い青だし。

 ちょっと探してみようとガサゴソしてたら……試着室から黄色い悲鳴が上がった。


「セリカ……あなた!!」
「なんて……なんてそんなにも似合うの!?」


 僕もすぐに行くと。

 セリカさんが、真っ白な三角ビキニを着てもじもじしていたのでした。


「ほ……ほんと、でしょうか?」


 セリカさん……表情も相まって、逆効果ですよ。

 エディオスさんを悩殺すること間違いなし。

 これは危険だ……色々と。


「……セリカさん。こっちを着てみてください」


 僕は、お胸を包み込む……ホルターネックの白い水着を提案した。それを着たセリカさんは、まだ色気満載だったけど……三角ビキニよりはだいぶマシだった。


「……これにするわ」
「さっきのもよくってよ!?」
「ファルミア……エディオスさんが公衆面前で、荒れたら良くないでしょ」
「それも醍醐味よ!!」
「デバガメ良くない!!」


 で、さっきからしずかだったクラウは……飽きて、アナさんのベッドで大人しく寝ていました。
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