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番外編
第107話『色々果物ゼリー』②
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イリアさんが取り分けてくれたゼリーの皿を受け取り。
ゆっくりと、まずは梨のものを……スプーンですくって、口に運んだ。
「……美味しいです」
ゼリーの固さについては、まだ不十分なところはあるけれど……何回か試行錯誤した上で、私に食べてもらいたいものを作ってくれたんだもの。嬉しくないわけがない。
梨は生じゃなくて、コンポートに仕立ててあるわ。口に入れた時のしゃくしゃくとした食感に加えて、ゼリーの固さも相まって……組み合わせとしては悪くない。
この世界に来て、料理人にはなったけれど……家庭料理の延長線でしかないから、ワルシュさん達のように本格的じゃないけれど。でも、アレルギー発見も含めて、役に立っているのなら妥協はしたくない。
「ようございましたわ。他のもお召し上がりなさいますか?」
「お願いします」
いちご、ブドウにキウイ。
他も美味しかったけれど……りんごはちょっといまいちだった。コンポート仕立てだとあまり美味しく感じなかったのだ。
その顔に気づいたのか、イリアさんが不安そうに話しかけてきた。
「……そちらは、あまりお気に召しませんでしたか?」
「好みによりますが。梨で甘く煮たのと同じでは合わないかもしれないですね」
レシピには生りんごよりコンポート仕立てにしたのを書いたが、こちらの世界のりんごでは合わないかもしれない。特にゼリーの場合だと。
でも、私は一点別の果物があるか気になっていた。キウイがあるのなら、他の甘酸っぱい果物もあるかもしれないって。だから、キルトさんをここに呼ぶことにした。
「……パイナップル、ですか?」
名前は知っているようだが、少し渋い顔をされた。ということは、この世界のパイナップルは美味しくないかもしれない。もしくは、きちんとした方法で食べられていないのかも。
「追熟……適度に熟成させたものは美味しいですよ? キウイのように美味しいのです」
「……キウイのようにですか?」
「あとは食べられる部分を気をつければ。もしや、芯や皮の取り外しが適切ではなかったとか?」
「……おそらく、奥様が仰る部分が正しくなかったかもしれません」
「なるほど……」
あまり廊下とかをうろちょろ出来ないので、パイナップルを持ってきてもらい、ここで実演することになった。大ぶりで、適度な柔らかさがあるからきっと美味しいだろう!
ゆっくりと、まずは梨のものを……スプーンですくって、口に運んだ。
「……美味しいです」
ゼリーの固さについては、まだ不十分なところはあるけれど……何回か試行錯誤した上で、私に食べてもらいたいものを作ってくれたんだもの。嬉しくないわけがない。
梨は生じゃなくて、コンポートに仕立ててあるわ。口に入れた時のしゃくしゃくとした食感に加えて、ゼリーの固さも相まって……組み合わせとしては悪くない。
この世界に来て、料理人にはなったけれど……家庭料理の延長線でしかないから、ワルシュさん達のように本格的じゃないけれど。でも、アレルギー発見も含めて、役に立っているのなら妥協はしたくない。
「ようございましたわ。他のもお召し上がりなさいますか?」
「お願いします」
いちご、ブドウにキウイ。
他も美味しかったけれど……りんごはちょっといまいちだった。コンポート仕立てだとあまり美味しく感じなかったのだ。
その顔に気づいたのか、イリアさんが不安そうに話しかけてきた。
「……そちらは、あまりお気に召しませんでしたか?」
「好みによりますが。梨で甘く煮たのと同じでは合わないかもしれないですね」
レシピには生りんごよりコンポート仕立てにしたのを書いたが、こちらの世界のりんごでは合わないかもしれない。特にゼリーの場合だと。
でも、私は一点別の果物があるか気になっていた。キウイがあるのなら、他の甘酸っぱい果物もあるかもしれないって。だから、キルトさんをここに呼ぶことにした。
「……パイナップル、ですか?」
名前は知っているようだが、少し渋い顔をされた。ということは、この世界のパイナップルは美味しくないかもしれない。もしくは、きちんとした方法で食べられていないのかも。
「追熟……適度に熟成させたものは美味しいですよ? キウイのように美味しいのです」
「……キウイのようにですか?」
「あとは食べられる部分を気をつければ。もしや、芯や皮の取り外しが適切ではなかったとか?」
「……おそらく、奥様が仰る部分が正しくなかったかもしれません」
「なるほど……」
あまり廊下とかをうろちょろ出来ないので、パイナップルを持ってきてもらい、ここで実演することになった。大ぶりで、適度な柔らかさがあるからきっと美味しいだろう!
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