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全員のまかない
第17話 冒険者のまかない
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いんやあ……とんとん拍子に事は運ぶのは、こういうことを言うんやろうなあ?
サフィアと結婚すると決めたけど……ほとんど同じくらいに、副隊長とイツキはんも結婚することが決まり。
自分らもやけど……城のあちこちでは、イツキはんの結婚のために色んなもんらが準備に駆け巡っている。
無理もない。自分らはともかく……イツキはんはイージアス国……ひいては、世界を救ったお人や。その婚約者である副隊長との結婚が決まれば、国内外から祝いの声が上がってしゃーない。
自分かて、サフィアとの縁を繋いでもらった大事な恩人や。何か出来んか、隊長らと悩んどったらワルシュ先輩も悩んでて……結果、陛下方が提案されていた『ウェディングケーキ』作りを大人数で制作することになったんや。
それが大掛かり過ぎて……まあ、デカ過ぎるケーキが出来てしまった。
「……素晴らしいです」
サフィアも手伝うていたから、出来上がったケーキを見て感嘆のため息吐いていたわ。
「綺麗やんな?」
「はい。……これを皆で作っただなんて」
「イツキはんらに頼んで、自分らの時も頼むか?」
「い、いえ! ……いえ、その」
ためらうサフィアもかわええが、この場でイチャイチャするわけにもいかん。陛下も王妃殿下もいらっしゃるからだ。
それよりも、イツキはんのことやから……自分らのウェディングケーキは喜んで作ってくれると思うやけどなあ?
時期的に、自分とサフィアの結婚式が先なので……用意してそうな気がする。ダチの勘やけど。
最近は、お互いが結婚するんで異界の結婚とかの話題が多いが……ウェディングケーキを少しすくって、お互い食べさせる『ファーストバイト』ってのを教えてもろた。
人前で……もあったが、サフィアの口に入れてあげるのは楽しそうやと思った。俺も、せっかくのケーキを一番に食えるのはやってみたい。
それを言ってみたら、イツキはんは『わかりました』と言ってくれた。あれ……絶対用意してくれると思ったんよ。
(サフィアの花嫁姿……絶対絶対かわええと思うわ~!!)
自分だけの!! 自分唯一の花嫁!!
住むとこは……サフィアは結婚してすぐに殿下のお供で学園行ってしまうから、まだちゃんとは用意出来へんが。
時々は一緒に過ごす言うことで……義父になる伯爵様から、領土の中にある小さな屋敷に住みなさいとおっしゃってくださった。
下見したけど……ふたりで住むなら、充分な大きさ。
使用人とかは、普段は自分しか住まないのでしばらくは無し。仮に、サフィアとの子供が出来たら考えることで落ち着いている。
ひとりやと、ちょぉデカい屋敷に住むのは寂しいが……ここは我慢や。サフィアもきちんと殿下の成長を見守りたいと決意したんだから、そこは邪魔したくない。
それに……自分はサフィアの旦那になるんや!
その事実がないと、自分も学園に送り出せん!!
(……ああ。もう少しやけど)
自分とサフィアの結婚もやけど……男女の垣根を越えた、ダチとなったイツキはんの結婚や。
盛大に行うことはなく、親しい間柄だけのものにしたいと本人の希望もあったが……この勢いやと、国を挙げてのもんと変わりないかもなあ? と、苦笑いしか浮かばん。
それくらい……イツキはんの魅力は副隊長以外に、男女問わず多いからや。
「とりあえず……自分らも幸せなろうな?」
「! はい!」
もちろん、自分らもその一員や。
サフィアと結婚すると決めたけど……ほとんど同じくらいに、副隊長とイツキはんも結婚することが決まり。
自分らもやけど……城のあちこちでは、イツキはんの結婚のために色んなもんらが準備に駆け巡っている。
無理もない。自分らはともかく……イツキはんはイージアス国……ひいては、世界を救ったお人や。その婚約者である副隊長との結婚が決まれば、国内外から祝いの声が上がってしゃーない。
自分かて、サフィアとの縁を繋いでもらった大事な恩人や。何か出来んか、隊長らと悩んどったらワルシュ先輩も悩んでて……結果、陛下方が提案されていた『ウェディングケーキ』作りを大人数で制作することになったんや。
それが大掛かり過ぎて……まあ、デカ過ぎるケーキが出来てしまった。
「……素晴らしいです」
サフィアも手伝うていたから、出来上がったケーキを見て感嘆のため息吐いていたわ。
「綺麗やんな?」
「はい。……これを皆で作っただなんて」
「イツキはんらに頼んで、自分らの時も頼むか?」
「い、いえ! ……いえ、その」
ためらうサフィアもかわええが、この場でイチャイチャするわけにもいかん。陛下も王妃殿下もいらっしゃるからだ。
それよりも、イツキはんのことやから……自分らのウェディングケーキは喜んで作ってくれると思うやけどなあ?
時期的に、自分とサフィアの結婚式が先なので……用意してそうな気がする。ダチの勘やけど。
最近は、お互いが結婚するんで異界の結婚とかの話題が多いが……ウェディングケーキを少しすくって、お互い食べさせる『ファーストバイト』ってのを教えてもろた。
人前で……もあったが、サフィアの口に入れてあげるのは楽しそうやと思った。俺も、せっかくのケーキを一番に食えるのはやってみたい。
それを言ってみたら、イツキはんは『わかりました』と言ってくれた。あれ……絶対用意してくれると思ったんよ。
(サフィアの花嫁姿……絶対絶対かわええと思うわ~!!)
自分だけの!! 自分唯一の花嫁!!
住むとこは……サフィアは結婚してすぐに殿下のお供で学園行ってしまうから、まだちゃんとは用意出来へんが。
時々は一緒に過ごす言うことで……義父になる伯爵様から、領土の中にある小さな屋敷に住みなさいとおっしゃってくださった。
下見したけど……ふたりで住むなら、充分な大きさ。
使用人とかは、普段は自分しか住まないのでしばらくは無し。仮に、サフィアとの子供が出来たら考えることで落ち着いている。
ひとりやと、ちょぉデカい屋敷に住むのは寂しいが……ここは我慢や。サフィアもきちんと殿下の成長を見守りたいと決意したんだから、そこは邪魔したくない。
それに……自分はサフィアの旦那になるんや!
その事実がないと、自分も学園に送り出せん!!
(……ああ。もう少しやけど)
自分とサフィアの結婚もやけど……男女の垣根を越えた、ダチとなったイツキはんの結婚や。
盛大に行うことはなく、親しい間柄だけのものにしたいと本人の希望もあったが……この勢いやと、国を挙げてのもんと変わりないかもなあ? と、苦笑いしか浮かばん。
それくらい……イツキはんの魅力は副隊長以外に、男女問わず多いからや。
「とりあえず……自分らも幸せなろうな?」
「! はい!」
もちろん、自分らもその一員や。
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