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隊長のまかない⑥
第3話『絶品うなぎの蒲焼き』②
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タレを付けて焼いたことで、甘辛い良い香りがします。
年始に食堂などでいただいた……甘酸っぱいあの香りの肉とも違いますね? 先日のバーベキューでも口にしたあのタレともまったく違う。
なんでしょう……。肉と言うよりも、魚のはずですのに。僕の大好物であるマスのフライよりも、肉厚でお肉を食べたい気持ちと似たものを掻き立てられてきます。
(これは……すぐにでも口にしたい!!)
リュシアーノ様、すみません……先に堪能してしまいます!!
まずは、うなぎにフォークを刺すと……やはり、魚なのでふんわりとした感じがフォークに伝わってきます。そして、皮はパリッとしていて……口に運べば、その両方が一気にやってきました!!?
「……これはこれは」
今まで知っていた……シラヤキだけの淡白な味わいとは雲泥の差です。
柔らかい身に、しっかりと甘辛くも香ばしい薫りが染み付き、噛めば噛むほどに味わいが強くなっていく!!
イツキが言うように、たしかにこのカバヤキだけでは味がかなり濃い。……なら、とタレが染みている米を口に入れると、これまたとんでもない出会いとなりました!!?
「いかがですか? ネルヴィスさん」
「……これはいいものですね」
濃いめの甘辛いカバヤキに、米のほのかな甘みがカバヤキの濃さをうまく調節してくれる。おそらく、パンだとこうはいきませんでしょう。食堂開設後から、メニューに多くなってきた米を食べ慣れたことで、その美味しさがよくわかってきました。
米は東方大陸だと、パンのようなまんじゅう以上に主食のようなので、西方大陸だと貿易で輸入はあれど馴染みはまだまだイージアスでもなかった食材でした。
それが……イツキが異世界から来て、僕と料理長がイージアス城に連れてきたことで……調理が増えて、最初の頃は少し独特の甘さと薄さしか感じなかった味が、イツキの料理のバリエーションの豊富さのお陰で美味しく食べられるようになってきました。
特に、今食べているカバヤキにはとても合いますね!
これはたしかに……リュシアーノ様が前世の記憶をお持ちだからこそ、もう一度食べたい味だと言うのはよくわかりました!!
「やっぱり、んめ!! 米とだとめちゃくちゃうんめ!!」
「料理長、出汁茶漬けも是非」
「なんじゃ、そりゃ?」
勢いで全部を食べようとしていた料理長に、イツキは小さなケトルを手にしていました。中身はお湯のようですが、料理長の器に入れた途端……芳しい良い香りがしてきました。
「混ぜて食べてみてください」
「お?」
せっかくのカバヤキが薄まるのに……と思っていましたが、料理長は口にした後。今まで見たことがないくらい、穏やかでホッとした表情になりました!!?
年始に食堂などでいただいた……甘酸っぱいあの香りの肉とも違いますね? 先日のバーベキューでも口にしたあのタレともまったく違う。
なんでしょう……。肉と言うよりも、魚のはずですのに。僕の大好物であるマスのフライよりも、肉厚でお肉を食べたい気持ちと似たものを掻き立てられてきます。
(これは……すぐにでも口にしたい!!)
リュシアーノ様、すみません……先に堪能してしまいます!!
まずは、うなぎにフォークを刺すと……やはり、魚なのでふんわりとした感じがフォークに伝わってきます。そして、皮はパリッとしていて……口に運べば、その両方が一気にやってきました!!?
「……これはこれは」
今まで知っていた……シラヤキだけの淡白な味わいとは雲泥の差です。
柔らかい身に、しっかりと甘辛くも香ばしい薫りが染み付き、噛めば噛むほどに味わいが強くなっていく!!
イツキが言うように、たしかにこのカバヤキだけでは味がかなり濃い。……なら、とタレが染みている米を口に入れると、これまたとんでもない出会いとなりました!!?
「いかがですか? ネルヴィスさん」
「……これはいいものですね」
濃いめの甘辛いカバヤキに、米のほのかな甘みがカバヤキの濃さをうまく調節してくれる。おそらく、パンだとこうはいきませんでしょう。食堂開設後から、メニューに多くなってきた米を食べ慣れたことで、その美味しさがよくわかってきました。
米は東方大陸だと、パンのようなまんじゅう以上に主食のようなので、西方大陸だと貿易で輸入はあれど馴染みはまだまだイージアスでもなかった食材でした。
それが……イツキが異世界から来て、僕と料理長がイージアス城に連れてきたことで……調理が増えて、最初の頃は少し独特の甘さと薄さしか感じなかった味が、イツキの料理のバリエーションの豊富さのお陰で美味しく食べられるようになってきました。
特に、今食べているカバヤキにはとても合いますね!
これはたしかに……リュシアーノ様が前世の記憶をお持ちだからこそ、もう一度食べたい味だと言うのはよくわかりました!!
「やっぱり、んめ!! 米とだとめちゃくちゃうんめ!!」
「料理長、出汁茶漬けも是非」
「なんじゃ、そりゃ?」
勢いで全部を食べようとしていた料理長に、イツキは小さなケトルを手にしていました。中身はお湯のようですが、料理長の器に入れた途端……芳しい良い香りがしてきました。
「混ぜて食べてみてください」
「お?」
せっかくのカバヤキが薄まるのに……と思っていましたが、料理長は口にした後。今まで見たことがないくらい、穏やかでホッとした表情になりました!!?
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