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副料理長のまかない②
第4話『魔猪のレバニラ炒め』
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臓物を煮るのもだが、焼くなど論外。
魔物の体内のものだと、毒素が溜まっているのに……炭火で消せるだなんて、世界初の試みでは??
なのに、発見者と思われるイツキはひけらかしたり何もしない。ただただ、楽しそうに料理をするだけだった。
そして、さらにイツキは魔猪の肝を使って炒め物をすると言い出した!?
「ど、どうするんだ!?」
「炭火で軽く炙るのは、コカトリスと同じです。調理法はその後が違うんですよ」
野菜は、キャベツ。ピーマンに……ネギに似たニラと言う草にしか見えない臭いがニンニクに似たもの。
調味料はショーユと別に、貝から作ったどろっとしたソース。
正直に言おう……まったく想像が出来ん!!
イツキは魔猪の肝を炙って、皮をめくった後適当な厚さにスライスしていく。それに小麦粉を軽くまとわせて……短時間で揚げた?
生焼けでは……と思うが、普通の肉と違い火の通り方が違うかもしれない。
網のバットの上で油を切っている間に、今度は深めのフライパンで野菜などを炒めていく。そちらの火が通ったら、肝を入れ……調味料と合わせてささっと炒めたら……盛り付けた。
ホルモン串よりも、さらに胃袋を刺激する匂いだが……魔猪の肝だなんて今まで一度も食べたことがないのだ!?
これが人間の食えるものなのか……と、さすがに後ずさりしていた連中と同じ気持ちになった。
「……これ、なんて言うんだ?」
とは言え、料理長の養女で一応の部下でも……しっかりと作った料理に興味がないわけではない。
「レバニラ炒めです!」
「「「「「レバニラ炒め……」」」」」
「肝がぷりっぷりで、お醤油の味が強くて美味しいですよ!!」
「「「「「…………」」」」」
なんでこの嬢ちゃんは、普通は食べない食材でこんなにも嬉しそうになって調理も出来るんだ??
早く早くと勧めてくるので……俺は仕方なく、フォーク手に取った。
そして……野菜もだが、魔猪の肝の部分を刺し。
口に運んで咀嚼してみたら……その後、部下らが止めに入らなければ止まらないくらいに、『レバニラ炒め』の虜になってしまった!!
「イツキ!? この臓物などの料理は他にもあるのか!!?」
野菜の甘みに風味もだが。魔猪の肝の薄切りが……ぷりぷりとしていて、臭みに毒素もまったく感じられなかった。それがショーユと貝のソースの味付けをまとわっていたことで……思わず、フォークが止まらないくらいに食らってしまった。
ホルモンと言う箇所もだが、俺はこのレバニラ炒めが断然好みだった!!
「ふふ。ペーストにして、パンに塗るのもありますし……味噌汁に使っているお味噌でも煮れますよ?」
「……おお」
「それより!! 副料理長がほとんど食べちゃったんですから!! イツキさん、もう一回作ってぇ!!」
「……俺が教わりながら作る」
「そうしますか?」
だが、イツキのように作り慣れていないので……イツキが手がけたレバニラ炒めのようにぷりっぷりの食感にはならなかった……。
魔物の体内のものだと、毒素が溜まっているのに……炭火で消せるだなんて、世界初の試みでは??
なのに、発見者と思われるイツキはひけらかしたり何もしない。ただただ、楽しそうに料理をするだけだった。
そして、さらにイツキは魔猪の肝を使って炒め物をすると言い出した!?
「ど、どうするんだ!?」
「炭火で軽く炙るのは、コカトリスと同じです。調理法はその後が違うんですよ」
野菜は、キャベツ。ピーマンに……ネギに似たニラと言う草にしか見えない臭いがニンニクに似たもの。
調味料はショーユと別に、貝から作ったどろっとしたソース。
正直に言おう……まったく想像が出来ん!!
イツキは魔猪の肝を炙って、皮をめくった後適当な厚さにスライスしていく。それに小麦粉を軽くまとわせて……短時間で揚げた?
生焼けでは……と思うが、普通の肉と違い火の通り方が違うかもしれない。
網のバットの上で油を切っている間に、今度は深めのフライパンで野菜などを炒めていく。そちらの火が通ったら、肝を入れ……調味料と合わせてささっと炒めたら……盛り付けた。
ホルモン串よりも、さらに胃袋を刺激する匂いだが……魔猪の肝だなんて今まで一度も食べたことがないのだ!?
これが人間の食えるものなのか……と、さすがに後ずさりしていた連中と同じ気持ちになった。
「……これ、なんて言うんだ?」
とは言え、料理長の養女で一応の部下でも……しっかりと作った料理に興味がないわけではない。
「レバニラ炒めです!」
「「「「「レバニラ炒め……」」」」」
「肝がぷりっぷりで、お醤油の味が強くて美味しいですよ!!」
「「「「「…………」」」」」
なんでこの嬢ちゃんは、普通は食べない食材でこんなにも嬉しそうになって調理も出来るんだ??
早く早くと勧めてくるので……俺は仕方なく、フォーク手に取った。
そして……野菜もだが、魔猪の肝の部分を刺し。
口に運んで咀嚼してみたら……その後、部下らが止めに入らなければ止まらないくらいに、『レバニラ炒め』の虜になってしまった!!
「イツキ!? この臓物などの料理は他にもあるのか!!?」
野菜の甘みに風味もだが。魔猪の肝の薄切りが……ぷりぷりとしていて、臭みに毒素もまったく感じられなかった。それがショーユと貝のソースの味付けをまとわっていたことで……思わず、フォークが止まらないくらいに食らってしまった。
ホルモンと言う箇所もだが、俺はこのレバニラ炒めが断然好みだった!!
「ふふ。ペーストにして、パンに塗るのもありますし……味噌汁に使っているお味噌でも煮れますよ?」
「……おお」
「それより!! 副料理長がほとんど食べちゃったんですから!! イツキさん、もう一回作ってぇ!!」
「……俺が教わりながら作る」
「そうしますか?」
だが、イツキのように作り慣れていないので……イツキが手がけたレバニラ炒めのようにぷりっぷりの食感にはならなかった……。
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