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隊長のまかない③
第4話『アイスパフェを作ろう』③
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ある程度固まりかけたら、ここにあらかじめイツキが厨房のおやつにと用意していたココアクッキーを袋に入れて、適度に麺棒で砕いていく。このクッキーを使って入れたアイスクリームと言うのが、リュシアーノ様の好みだとか。
「リュシアーノ様とこの前、アイスクリームについて色々話したんです。以前の世界だとアイスクリームはそれこそ星の数。専門店もいくつかありました。それで、お互いに何のアイスクリームが好きなのかってはしゃいじゃって」
その中でも、リュシアーノ様はこのココアクッキーなどを入れたアイスクリームが好みだとか。
それならば、作らないわけにはいかないと僕も必死になります!
クッキーを粗く砕いたらボウルに入れ、その上に少し固めたアイスクリームの素を入れて木ベラで丁寧に混ぜていく。
この後に、イツキが見つけてきた金属製の器に入れて、軽く台の上で落とすようにならしたら……カチコチの手前まで凍らせていく。
出来上がりは、少しミルクティー色の粒々が入っている不思議なお菓子でした。
「これが……アイスクリーム?」
「クッキーアンドクリームって種類ですね? 少し味見をしましょう?」
「ええ」
スプーンで軽くひと匙。自分も作り手になったとは言えどんな味なのか。口に入れると一瞬で溶けました!?
甘くて、滑らかで、しかし濃厚なのに後味がしつこくない。加えて、粗く砕いたクッキーの食感が実に楽しい!!
これは……リュシアーノ様が夢中になるのも納得の味です!!
「大成功ですね!」
イツキも、これは成功だと言ってくれました。しかし、ここで完成ではないようです。
「まだ続きが??」
「はい。フルーツや他の焼き菓子で可愛くデコレーションするんです。それをパフェと言います」
「パフェ……」
「アイスは溶けやすいのですぐに作りましょう!」
と言って、イツキが用意してくれたのが先程使ったのとは違うクッキーに、チョコレートや果物。あと、彼女が手早く生クリームを作ってくれました。
これを、僕が大きめのグラスに盛り付けていくそうです。芸術のセンスはあまりなかった僕ですが、イツキのアドバイスを受けながら……なんとか出来上がりました。
「これを……殿下に」
美しく、仕上がったこのお菓子は……イツキ曰く、『アイスクリームパフェ』と言うそうです。溶けやすいのですぐに異空間収納に入れてから離宮に二人で行くと、殿下は僕らを笑顔で迎えてくださいました。
「いらっしゃい! 今日は何かしら??」
「リュシアーノ様、僕とイツキがお菓子を作りました」
「! ネルも??」
「はい」
と言って、異空間収納からアイスクリームパフェを取り出すと……リュシアーノ様は飛び上がらんばかりに喜んでくださった。
「素敵素敵!! ね、ね? 食べて良いの??」
「ええ。殿下のために作らせていただきましたから」
「わーい!!」
そして、僕らも同席してから彼女は召し上がってくださり……中身は大人の女性とは言え、その時は年相応な輝いた笑顔を見せてくださいました。
「リュシアーノ様とこの前、アイスクリームについて色々話したんです。以前の世界だとアイスクリームはそれこそ星の数。専門店もいくつかありました。それで、お互いに何のアイスクリームが好きなのかってはしゃいじゃって」
その中でも、リュシアーノ様はこのココアクッキーなどを入れたアイスクリームが好みだとか。
それならば、作らないわけにはいかないと僕も必死になります!
クッキーを粗く砕いたらボウルに入れ、その上に少し固めたアイスクリームの素を入れて木ベラで丁寧に混ぜていく。
この後に、イツキが見つけてきた金属製の器に入れて、軽く台の上で落とすようにならしたら……カチコチの手前まで凍らせていく。
出来上がりは、少しミルクティー色の粒々が入っている不思議なお菓子でした。
「これが……アイスクリーム?」
「クッキーアンドクリームって種類ですね? 少し味見をしましょう?」
「ええ」
スプーンで軽くひと匙。自分も作り手になったとは言えどんな味なのか。口に入れると一瞬で溶けました!?
甘くて、滑らかで、しかし濃厚なのに後味がしつこくない。加えて、粗く砕いたクッキーの食感が実に楽しい!!
これは……リュシアーノ様が夢中になるのも納得の味です!!
「大成功ですね!」
イツキも、これは成功だと言ってくれました。しかし、ここで完成ではないようです。
「まだ続きが??」
「はい。フルーツや他の焼き菓子で可愛くデコレーションするんです。それをパフェと言います」
「パフェ……」
「アイスは溶けやすいのですぐに作りましょう!」
と言って、イツキが用意してくれたのが先程使ったのとは違うクッキーに、チョコレートや果物。あと、彼女が手早く生クリームを作ってくれました。
これを、僕が大きめのグラスに盛り付けていくそうです。芸術のセンスはあまりなかった僕ですが、イツキのアドバイスを受けながら……なんとか出来上がりました。
「これを……殿下に」
美しく、仕上がったこのお菓子は……イツキ曰く、『アイスクリームパフェ』と言うそうです。溶けやすいのですぐに異空間収納に入れてから離宮に二人で行くと、殿下は僕らを笑顔で迎えてくださいました。
「いらっしゃい! 今日は何かしら??」
「リュシアーノ様、僕とイツキがお菓子を作りました」
「! ネルも??」
「はい」
と言って、異空間収納からアイスクリームパフェを取り出すと……リュシアーノ様は飛び上がらんばかりに喜んでくださった。
「素敵素敵!! ね、ね? 食べて良いの??」
「ええ。殿下のために作らせていただきましたから」
「わーい!!」
そして、僕らも同席してから彼女は召し上がってくださり……中身は大人の女性とは言え、その時は年相応な輝いた笑顔を見せてくださいました。
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