43 / 784
冒険者のまかない②
第3話『たっぷりソースなお好み焼き』②
しおりを挟む
「料理に関しては、手間をかけることが大事ですし!!」
ソースん後にマヨネーズを線のように振りかけたイツキはんの表情は、ほんま遊びが楽しい子供のようやったわ……。
その上に、さらに木の削ったもんに見える……『カツオブシ』をふんわり載せたんやけど!!?
「な、なんなん!?」
「木屑みたいなのが、動いている!? これは魔法か!?」
ほんま、副隊長が言うようにひとりでに動いたんや!?
何も魔法はかけている素振りはイツキはんにもなかった。と言うか、異邦人のイツキはんはほとんど魔法が扱えないらしい。生活魔法と簡単な治癒魔法しか扱えんのに??
「いいえ? 鰹節は対象物に触れるとそんな感じに動くんです。生きているわけでもありませんし、魔法でもありません」
と言いながら、イツキはんはなんも不思議がらんとフライ返しで食べやすいように切り分けてくれた。丸いから、ケーキみたいにするかと思いきや格子のようにちっちゃく四角に切り分けていく。
「イツキはん? この上で食うん??」
そう、皿には載せんと鉄板に乗ったまんまなんや。
熱々やろうし、どう見ても火傷確定やけど??
「ふふふ。レクサスさん、この鉄板料理は出来るだけ熱々がいいんです!!」
「お、おん?」
あかん、なんか切り替えする罠とか触ったからかもしれんわ。
副隊長も目が点になっとるし!?
「フォークで食べやすいように格子状に切り分けましたし。是非ここからフォークで刺して食べてください!!」
と言うことは、これ異世界やと人気の料理ちゅーわけか。イツキはんもこんなけ興奮しとるし。自分は副隊長と顔を合わせてから、イツキはんに渡されたフォークで『オコノミヤキ』を刺してみる。
(!? 柔らか!?)
しっかり焼いたはずなんに、めちゃくちゃ柔らかいんや!? けど、崩れることなく持ち上げれば湯気が凄い!!
こりゃ、めちゃくちゃ熱いだろうと息を吹きかけてから……口に入れてみた。
「「ほふ!!?」」
副隊長と同時に、口の中でほふほふ言ってまう!?
熱いのは当然やけど、香ばしくてマヨネーズのまろやかさとイツキはん手製の茶色のソースのコクが堪らん!!?
生地は柔らかいけど、キャベツとネギの甘味がありソースと抜群に合うんや!!?
そこに、しっかり焼いたオーク肉のスライスの脂の甘味と香ばしさが加わると!!? しかも、ふよふよ動いとったカツオブシも香ばしくてソース達を引き立てとる!!
「めちゃくちゃ美味い!!」
「ああ!!」
「ふふ、お粗末さまです」
「ん? なんなん? その挨拶」
「異世界流の感謝の挨拶です」
「ほーん??」
ただし、オコノミヤキっちゅーのはこれで終わりではないらしい。
イツキはんがさらに具材を用意していたんや!!?
ソースん後にマヨネーズを線のように振りかけたイツキはんの表情は、ほんま遊びが楽しい子供のようやったわ……。
その上に、さらに木の削ったもんに見える……『カツオブシ』をふんわり載せたんやけど!!?
「な、なんなん!?」
「木屑みたいなのが、動いている!? これは魔法か!?」
ほんま、副隊長が言うようにひとりでに動いたんや!?
何も魔法はかけている素振りはイツキはんにもなかった。と言うか、異邦人のイツキはんはほとんど魔法が扱えないらしい。生活魔法と簡単な治癒魔法しか扱えんのに??
「いいえ? 鰹節は対象物に触れるとそんな感じに動くんです。生きているわけでもありませんし、魔法でもありません」
と言いながら、イツキはんはなんも不思議がらんとフライ返しで食べやすいように切り分けてくれた。丸いから、ケーキみたいにするかと思いきや格子のようにちっちゃく四角に切り分けていく。
「イツキはん? この上で食うん??」
そう、皿には載せんと鉄板に乗ったまんまなんや。
熱々やろうし、どう見ても火傷確定やけど??
「ふふふ。レクサスさん、この鉄板料理は出来るだけ熱々がいいんです!!」
「お、おん?」
あかん、なんか切り替えする罠とか触ったからかもしれんわ。
副隊長も目が点になっとるし!?
「フォークで食べやすいように格子状に切り分けましたし。是非ここからフォークで刺して食べてください!!」
と言うことは、これ異世界やと人気の料理ちゅーわけか。イツキはんもこんなけ興奮しとるし。自分は副隊長と顔を合わせてから、イツキはんに渡されたフォークで『オコノミヤキ』を刺してみる。
(!? 柔らか!?)
しっかり焼いたはずなんに、めちゃくちゃ柔らかいんや!? けど、崩れることなく持ち上げれば湯気が凄い!!
こりゃ、めちゃくちゃ熱いだろうと息を吹きかけてから……口に入れてみた。
「「ほふ!!?」」
副隊長と同時に、口の中でほふほふ言ってまう!?
熱いのは当然やけど、香ばしくてマヨネーズのまろやかさとイツキはん手製の茶色のソースのコクが堪らん!!?
生地は柔らかいけど、キャベツとネギの甘味がありソースと抜群に合うんや!!?
そこに、しっかり焼いたオーク肉のスライスの脂の甘味と香ばしさが加わると!!? しかも、ふよふよ動いとったカツオブシも香ばしくてソース達を引き立てとる!!
「めちゃくちゃ美味い!!」
「ああ!!」
「ふふ、お粗末さまです」
「ん? なんなん? その挨拶」
「異世界流の感謝の挨拶です」
「ほーん??」
ただし、オコノミヤキっちゅーのはこれで終わりではないらしい。
イツキはんがさらに具材を用意していたんや!!?
44
お気に入りに追加
5,498
あなたにおすすめの小説
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。
復讐はちゃんとしておりますから、安心してお休みください、陛下
七辻ゆゆ
ファンタジー
「フィオネよ、すまな……かった……」
死の床で陛下はわたくしに謝りました。
「陛下、お気が弱くなっておいでなのですね。今更になって、地獄に落とされるのが恐ろしくおなりかしら?」
でも、謝る必要なんてありません。陛下の死をもって復讐は完成するのですから。
1000歳の魔女の代わりに嫁に行きます ~王子様、私の運命の人を探してください~
菱沼あゆ
ファンタジー
異世界に迷い込んだ藤堂アキ。
老婆の魔女に、お前、私の代わりに嫁に行けと言われてしまう。
だが、現れた王子が理想的すぎてうさんくさいと感じたアキは王子に頼む。
「王子、私の結婚相手を探してくださいっ。
王子のコネで!」
「俺じゃなくてかっ!」
(小説家になろうにも掲載しています。)
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
私が出て行った後、旦那様から後悔の手紙がもたらされました
新野乃花(大舟)
恋愛
ルナとルーク伯爵は婚約関係にあったが、その関係は伯爵の妹であるリリアによって壊される。伯爵はルナの事よりもリリアの事ばかりを優先するためだ。そんな日々が繰り返される中で、ルナは伯爵の元から姿を消す。最初こそ何とも思っていなかった伯爵であったが、その後あるきっかけをもとに、ルナの元に後悔の手紙を送ることとなるのだった…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。