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第123話 お姉ちゃんの葛藤

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 ミラとハクが……結婚!?

 まだお互い出会って数日でしょ!!?


(あ~~もうぉ!!?)


 お姉ちゃんとしては、めちゃくちゃ悔しいんだけど!?

 いや……本当のお姉ちゃんじゃないのはわかっているけど。

 でもでも!!

 ミラのお姉ちゃんにはなりたかった。

 そこは譲れないんだから!!


「……結婚ねぇ」


 あのハクが……結婚。

 私達の大恩人であるミラのハートを射止めるだなんて……思わなかった。単に、ふわもこの簡易体を気に入られているだけとは思っていたのに。

 ミラも、実はハクが好きって言うのは……昨日の宴でわかったけーどー。

 そこから、何歩か進んで、いきなり結婚に行くぅ!?


龍羽リュウハ様は式っていうのをするって言ってたけど……」


 人間達がする『結婚式』と言うのは知識としては知っている。

 神に対して誓約を成し、永遠に愛を誓い合うものだと。

 ミラにはぴったりだけど……ハクは納得いかない!!

 あのバカ虎メェ!!


「……ミラが本当に幸せなら、いいけどさ?」


 酒に酔った時も、ハクを求めるくらいだもん。お姉ちゃんの私には見向きもしなかった。

 スーとかはちゃっかり抱っこしてたけど……まあ、あいつのマイペースはいつものことだ。

 とりあえず、ミラがすっごく幸せなら……私も特に考えるのはやめておこう。


「んー……お祝いには、あれを用意しようかな?」


 屋敷のベッドから飛び起き……私は地下へ向かうことにした。

 ミラとハクへの結婚祝いには……あれがぴったりだと思ったから!!
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