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第八章 不可思議な罠達③

第3話 ゲームとは?①

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 そして、次の階層。

 階段を降りて行くけど、迷路のようにフロアが見渡せる感じではなかった。暗くてよく見えない。

 ここは他のフロアと違って、岩壁に魔法の灯りもついていないようだ。とりあえず降りて行くと……入り口らしい場所に全員で立つと、パァっていきなり白くフロアが光り出した!?


【……ここでは、ゲームをしていただきます】


 光が消えた後に、今度は女の人の声でアナウンスが聞こえてきた。

 僕はまぶしさで目を隠していた手を外せば、正面にあるものがだんだんと見えてきた。


「まあ!」


 マシュさんは先に見えてたので声を上げたが、駆け寄る前にジェフさんによって首根っこを掴まれた。ほぼお決まりになってきたなぁ。


「落ち着け。……っかし、ゲームか?」

「……ゲーム??」


 アナウンスも言っていたが、僕にはよくわからない。

 質問するように聞けば、ジェフさんやマシュさんには目を丸くされた。


「知らないんですの??」

「ゲームだぜ??」

「……お恥ずかしながら」


 孤児院時代でもあんまり聞いたことはないし、あのパーティーにいた時も同じく。パーティーのことは伏せて、身寄りがない生活をしていたことを言えば……何故か、おふたりから頭を撫でられた。なんでだろう??


「ゲームっつーのは、簡単に言や遊びだ」


 ひとしきり撫でられた後に、まずジェフさんが説明してくれることになった。


「遊び?」

「鬼追いとか隠れ鬼もある意味ゲームだが……道具を使って、複数で攻略することをそう言うのもある。ダンジョン攻略も似たこと言う連中はいるが、とりあえず前者で思っとけ」

「はい」


 と言うことは……あのスイッチのフロアもそうだったのかな??

 それを聞けば、ジェフさんは間違っていないと答えてくれた。


「まあ、賭け事に利用するのもあるが……今回は無視していいだろ」

「だと思いますの! あれは飛び道具のようですが」

「飛び道具??」


 三人でとりあえず前に進めば……奥には何故か棚の上に色んな雑貨とか本とか。

 手前には……迷路の時に出来たゴーレムが使用人のように立ってて、マシュさんが言ってた飛び道具が置かれたテーブルがあったのだ。

 矢もなく、クロスボウのように見えなくもないけど……なんの道具??


「なんだこりゃ??」

魔導具アーティファクトでも見たことがありませんの!」


 ジェフさんも見たことがないらしく、マシュさんは知らない道具だからとはしゃいでいた。

 別々の反応を見ていると、フランツからテレパシーが届いた。


【こりゃあれや。『銃』やわ】

『じゅう??』

【弓矢とはちゃうけど、ちっこい弾を装填させて……目標を撃つ仕組みや】

『う、うん??』


 説明を聞いても、頭の悪い僕ではよくわかんなかった。
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