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第587話 成功か!?
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すぐに試したかったが、ここはお師匠さんやロイズさんも呼ぶことにした。
特殊過ぎるポーションパンを作ったこともだけど、スインの能力封印をちゃんと出来るか見届けて欲しいから。
魔法蝶の連絡から超特急で来てもらえたので、調理台に置いたスインにラティストの髪の毛を使ったポーションあんぱんを食べさせる。
「スイン、いーい?」
『うん』
ちょっとグレーぽいあんぱんを持ち、スインの口元部分に持っていくと、魔法陣が出てきてあんぱんが吸い込まれていく。
もぐもぐ食べ進める音が、無言のオープンキッチン内に響いていく。結果がどうなるかすごく気になって、僕はスインが食べている途中から鑑定のスキルを使うことにした。
【『魔導具個体名:スイン』
『用途:所収者ケントの攻撃手段』
『能力:魔素付%#]{\;|……変換、封印となります』
】
鑑定している間に、能力封印が出来ていた!?
これは……もしや、成功!?
だけど、まだ油断しちゃいけないとスインが飲み込むまで待った。
ごっくんと飲み込む音が聞こえたら、スインが赤く光ったんだ。
『主、主! なんだか、身体が軽い! 気持ち良い!』
「……封印出来たのかな?」
『大丈夫。力があふれてこない!』
「……やった!!」
改めて鑑定しても、ステータスに付与とかの項目は文字化けのようにしか表示されていなかった。
もう一度これでパンを作ってみれば……ポーションパンをいっしょに作ることが出来るはず!
とにかく、僕はスインをギュッと抱っこしてあげたんだ!!
「「「成功か!?」」」
「良かったですわ!」
「やったでやんすぅ!!」
「……まさか、ワレェもパン作りするとはなあ」
「マーベラスはん、いっしょに作るの楽しくなかったでやんす?」
「逆や。専門外やったけど、ええもんやな」
「スイン。いっぱい作ろう!」
『うん!』
そのあと、僕らはスインがポーションパンをきちんと作れるように、今度は普通のあんぱんを作ったんだけど。
初回だったが、効能はいつもの内容の普通のポーションパンを作り出すことが出来た!!
これなら、スインもちゃんとした製造メンバーに加入決定だ!!
「……しっかし、カウルの素材。やばいぞ」
「へ?」
「え?」
だいたいの人を見送ろうとしていた時に、お師匠さんが不穏なことを言い出した。
「君は認知してなかったようだが、エンシェントスライムにいつの間にか進化していたんだぞ? もともと話せるスライムの時点で不思議ではあったが」
「あ、あっし、エンシェントスライムでやんしたか!?」
「自覚したまえ!?」
「えぇえ!?」
今度は、カウルまで狙われるかもしれないってこと!?
特殊過ぎるポーションパンを作ったこともだけど、スインの能力封印をちゃんと出来るか見届けて欲しいから。
魔法蝶の連絡から超特急で来てもらえたので、調理台に置いたスインにラティストの髪の毛を使ったポーションあんぱんを食べさせる。
「スイン、いーい?」
『うん』
ちょっとグレーぽいあんぱんを持ち、スインの口元部分に持っていくと、魔法陣が出てきてあんぱんが吸い込まれていく。
もぐもぐ食べ進める音が、無言のオープンキッチン内に響いていく。結果がどうなるかすごく気になって、僕はスインが食べている途中から鑑定のスキルを使うことにした。
【『魔導具個体名:スイン』
『用途:所収者ケントの攻撃手段』
『能力:魔素付%#]{\;|……変換、封印となります』
】
鑑定している間に、能力封印が出来ていた!?
これは……もしや、成功!?
だけど、まだ油断しちゃいけないとスインが飲み込むまで待った。
ごっくんと飲み込む音が聞こえたら、スインが赤く光ったんだ。
『主、主! なんだか、身体が軽い! 気持ち良い!』
「……封印出来たのかな?」
『大丈夫。力があふれてこない!』
「……やった!!」
改めて鑑定しても、ステータスに付与とかの項目は文字化けのようにしか表示されていなかった。
もう一度これでパンを作ってみれば……ポーションパンをいっしょに作ることが出来るはず!
とにかく、僕はスインをギュッと抱っこしてあげたんだ!!
「「「成功か!?」」」
「良かったですわ!」
「やったでやんすぅ!!」
「……まさか、ワレェもパン作りするとはなあ」
「マーベラスはん、いっしょに作るの楽しくなかったでやんす?」
「逆や。専門外やったけど、ええもんやな」
「スイン。いっぱい作ろう!」
『うん!』
そのあと、僕らはスインがポーションパンをきちんと作れるように、今度は普通のあんぱんを作ったんだけど。
初回だったが、効能はいつもの内容の普通のポーションパンを作り出すことが出来た!!
これなら、スインもちゃんとした製造メンバーに加入決定だ!!
「……しっかし、カウルの素材。やばいぞ」
「へ?」
「え?」
だいたいの人を見送ろうとしていた時に、お師匠さんが不穏なことを言い出した。
「君は認知してなかったようだが、エンシェントスライムにいつの間にか進化していたんだぞ? もともと話せるスライムの時点で不思議ではあったが」
「あ、あっし、エンシェントスライムでやんしたか!?」
「自覚したまえ!?」
「えぇえ!?」
今度は、カウルまで狙われるかもしれないってこと!?
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