570 / 603
第570話 ウキウキ差し入れ作り
しおりを挟む
お師匠さんがスインのために頑張ってくれているから、僕は差し入れのポーションパンを作ろうと決めた。
お師匠さんが大好きなフィレオフィッシュバーガーをちょっと豪華にしようと、市場でいいお値段のした白身魚だけでなく、卵も魔物のをね! 家畜以上に美味しい卵だから、いいタルタルソースが出来そう。
せっかくだから、リトくんの修行も兼ねていっしょに作るよ!
「ししょー。卵をつぶすんですか?」
「そうそう。このマッシャーって道具で白身も黄身も遠慮なく潰しちゃって」
「はーい」
フライの方はまだ大変だから、出来る範囲を少しずつ増やしていこうと思ってる。バンズの分割とかはもちろんお願いしたよ。生地は今カウルのドウコンで発酵中だ。
「ケント、俺は何をすればいい?」
今はスバルの方は休憩タイムだから、ラティストもオープンキッチンにいるだよね。
「うーん。バンズは終わったし、フライの下ごしらえはほとんど終わったけど……先に揚げて冷ますのをいっしょにしようか?」
「ああ、わかった」
魚のおろしとかは市場でお願いしちゃったし、臭み抜きとかもだいたい終わってる。製パン学校に行ってたけど、料理の基本も学科によっては学べたから僕は専攻してたんだよね。
おばあちゃんにも習ったんだけど、魚の捌きもまあまあ出来るんだ。
「店長、お掃除終わりましたわ」
「ありがとう、ルカリアちゃん」
『私、もお手伝いした』
ルカリアちゃんもだいぶお店の業務が出来るようになって、どんどん無くてはならない従業員に成長している。
スインも接客以外に、ゴミを吸い取ってエネルギーに変える方法があるとわかってからは、トレーにつくパン屑とかを吸い取ってもらってる。
ちょっとしたおやつ代わりもあるけど、浄化のように綺麗になるからお願いしてるんだ。
「ありがとう。ちょっと休んでていいよ? 試食はまたお願いするから」
「わかりましたわ。スインちゃん、お茶にお付き合いくださるかしら?」
『うん』
スインのために、お師匠さんは専用のポーションを作ってくれるからね!
そのための差し入れに力を入れて、頑張らなくちゃだね!!
フライを揚げ、リトくんにはタルタルソースの仕上げを教えたりして……あとはいつも通り作ったんだけど。
「……ししょー」
「……ケント」
「……兄さん」
「……あはは」
調子に乗って作ったつもりはないけど……物凄く効能が高いポーションパンが出来てしまった。
スインの時ほどじゃないが、疲労瞬時に回復や魔力MAXとか……えげつない結果に。
僕の錬成レベルって、たしかイケメン神様に調整してもらったよね?
あれれ? と思ったけど、ラティストとカウルにはため息を吐かれちゃった。
お師匠さんが大好きなフィレオフィッシュバーガーをちょっと豪華にしようと、市場でいいお値段のした白身魚だけでなく、卵も魔物のをね! 家畜以上に美味しい卵だから、いいタルタルソースが出来そう。
せっかくだから、リトくんの修行も兼ねていっしょに作るよ!
「ししょー。卵をつぶすんですか?」
「そうそう。このマッシャーって道具で白身も黄身も遠慮なく潰しちゃって」
「はーい」
フライの方はまだ大変だから、出来る範囲を少しずつ増やしていこうと思ってる。バンズの分割とかはもちろんお願いしたよ。生地は今カウルのドウコンで発酵中だ。
「ケント、俺は何をすればいい?」
今はスバルの方は休憩タイムだから、ラティストもオープンキッチンにいるだよね。
「うーん。バンズは終わったし、フライの下ごしらえはほとんど終わったけど……先に揚げて冷ますのをいっしょにしようか?」
「ああ、わかった」
魚のおろしとかは市場でお願いしちゃったし、臭み抜きとかもだいたい終わってる。製パン学校に行ってたけど、料理の基本も学科によっては学べたから僕は専攻してたんだよね。
おばあちゃんにも習ったんだけど、魚の捌きもまあまあ出来るんだ。
「店長、お掃除終わりましたわ」
「ありがとう、ルカリアちゃん」
『私、もお手伝いした』
ルカリアちゃんもだいぶお店の業務が出来るようになって、どんどん無くてはならない従業員に成長している。
スインも接客以外に、ゴミを吸い取ってエネルギーに変える方法があるとわかってからは、トレーにつくパン屑とかを吸い取ってもらってる。
ちょっとしたおやつ代わりもあるけど、浄化のように綺麗になるからお願いしてるんだ。
「ありがとう。ちょっと休んでていいよ? 試食はまたお願いするから」
「わかりましたわ。スインちゃん、お茶にお付き合いくださるかしら?」
『うん』
スインのために、お師匠さんは専用のポーションを作ってくれるからね!
そのための差し入れに力を入れて、頑張らなくちゃだね!!
フライを揚げ、リトくんにはタルタルソースの仕上げを教えたりして……あとはいつも通り作ったんだけど。
「……ししょー」
「……ケント」
「……兄さん」
「……あはは」
調子に乗って作ったつもりはないけど……物凄く効能が高いポーションパンが出来てしまった。
スインの時ほどじゃないが、疲労瞬時に回復や魔力MAXとか……えげつない結果に。
僕の錬成レベルって、たしかイケメン神様に調整してもらったよね?
あれれ? と思ったけど、ラティストとカウルにはため息を吐かれちゃった。
86
お気に入りに追加
503
あなたにおすすめの小説
4層世界の最下層、魔物の森で生き残る~生存率0.1%未満の試練~
TOYA
ファンタジー
~完結済み~
「この世界のルールはとても残酷だ。10歳の洗礼の試練は避ける事が出来ないんだ」
この世界で大人になるには、10歳で必ず発生する洗礼の試練で生き残らなければならない。
その試練はこの世界の最下層、魔物の巣窟にたった一人で放り出される残酷な内容だった。
生存率は1%未満。大勢の子供たちは成す術も無く魔物に食い殺されて行く中、
生き延び、帰還する為の魔法を覚えなければならない。
だが……魔法には帰還する為の魔法の更に先が存在した。
それに気がついた主人公、ロフルはその先の魔法を習得すべく
帰還せず魔物の巣窟に残り、奮闘する。
いずれ同じこの地獄へと落ちてくる、妹弟を救うために。
※あらすじは第一章の内容です。
―――
本作品は小説家になろう様 カクヨム様でも連載しております。
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
加護を疑われ婚約破棄された後、帝国皇子の契約妃になって隣国を豊かに立て直しました
黎
ファンタジー
幼い頃、神獣ヴァレンの加護を期待され、ロザリアは王家に買い取られて王子の婚約者となった。しかし、侍女を取り上げられ、将来の王妃だからと都合よく仕事を押し付けられ、一方で、公爵令嬢があたかも王子の婚約者であるかのように振る舞う。そんな風に冷遇されながらも、ロザリアはヴァレンと共にたくましく生き続けてきた。
そんな中、王子がロザリアに「君との婚約では神獣の加護を感じたことがない。公爵令嬢が加護を持つと判明したし、彼女と結婚する」と婚約破棄をつきつける。
家も職も金も失ったロザリアは、偶然出会った帝国皇子ラウレンツに雇われることになる。元皇妃の暴政で荒廃した帝国を立て直そうとする彼の契約妃となったロザリアは、ヴァレンの力と自身の知恵と経験を駆使し、帝国を豊かに復興させていき、帝国とラウレンツの心に希望を灯す存在となっていく。
*短編に続きをとのお声をたくさんいただき、始めることになりました。引き続きよろしくお願いします。
プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜
田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。
謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった!
異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?
地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。
冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
土岡太郎
ファンタジー
自分の先祖の立派な生き方に憧れていた高校生の少女が、ある日子供助けて死んでしまう。
死んだ先で出会った別の世界の女神はなぜか彼女を気に入っていて、自分の世界で立派な女性として活躍ができるようにしてくれるという。ただし、女神は努力してこそ認められるという考え方なので最初から無双できるほどの能力を与えてくれなかった。少女は憧れの先祖のような立派な人になれるように異世界で愉快で頼れる仲間達と頑張る物語。 でも女神のお気に入りなので無双します。
*10/17 第一話から修正と改訂を初めています。よければ、読み直してみてください。
*R-15としていますが、読む人によってはそう感じるかもしないと思いそうしています。
あと少しパロディもあります。
小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様でも投稿しています。
YouTubeで、ゆっくりを使った音読を始めました。
良ければ、視聴してみてください。
【ゆっくり音読自作小説】女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
https://youtu.be/cWCv2HSzbgU
それに伴って、プロローグから修正をはじめました。
ツイッター始めました。 https://twitter.com/tero_oo
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる