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第561話 魔導具の別の使い方①
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スインが来てくれてから、ちょっと変わり種を作ろうとパン作りに励んでみたんだ。
『……主。転がればいいの?』
スインに接客ではなく、パン作りに関わることが出来ないかちょっと実験しようと思ったわけで。
シーターって、パイシートとかを均一に伸ばす機械はカウルの変身リストにはないからスインが出来るか実験しようと。一応シーターはオープンキッチン内にあるけど、やってみたかったんだよね?
「そうそう。ただころーんって転がって? 無理に凸凹を押しすぎないように」
『……わかった』
念のために消毒を兼ねた浄化魔法はラティストにかけてもらっているから、衛生的にも大丈夫だと思う。
スインはスタート地点から、ころんと転がった。くいーっとシートは伸びていくけど、縦横均一の厚さに整ったと思う。
間に挟んだバターシートもうまい具合に薄くなっていく! ゴール地点で止まったスインに待つようにお願いしてから、僕はシートの具合を見てみることにした。
「……うん。あと数回重ねて伸ばせば、綺麗なシートに出来上がると思う」
初回にしては悪くない出来だ。今日はこのシートを使って、リトくんたちとクロワッサンの練習をしよう。美味しいオープンサンドになると思うなあ。
『主。私、役に立った?』
「出来てる出来てる! スインも立派な戦力になるよ」
『わーい!』
スインもご飯が食べられる魔導具だから、仲間はずれにはしないよ。僕の攻撃手段だけじゃなく、スバルのマスコット的存在でもある。それに加えて、ちょっとだけでもパン作りが出来るなら、なお嬉しい。
とりあえず、氷の魔法とスインの転がりを繰り返してからクロワッサン成形に取り掛かろうとしたら……ラティストがシートを見るなり、ギョッとしちゃった。
「……異常な魔力を帯びている」
「え? そうなの?」
僕には綺麗なシートにしか見えないが、大精霊様には違うように目がとらえているみたい。
「四大元素……火、水、風、土の魔力が込められている。何をした?」
「僕の氷魔法以外、スインに転がってもらっただけだよ?」
「……それにしては異常だ。おそらく、ポーションとしての効能も今まで以上になるだろう」
「えぇえ」
「凄い色でやんすー」
「ぼくはわかんない、です」
新メンバー加入で、またもやポーションパンの大改良……効能が凄いことになりそう?
けど、生地を無駄にはしたくないから……まずは作ってみることにはなったのです。
げんそ、って言うのはよくわかんないけど……魔力の種類が最低でも四つあるのは凄いとはわかった。今までのポーションパンの効能だと怪我や病気に魔力を回復とかだったからね。
今から作るクロワッサンで、どんな結果になるのかなあ?
『……主。転がればいいの?』
スインに接客ではなく、パン作りに関わることが出来ないかちょっと実験しようと思ったわけで。
シーターって、パイシートとかを均一に伸ばす機械はカウルの変身リストにはないからスインが出来るか実験しようと。一応シーターはオープンキッチン内にあるけど、やってみたかったんだよね?
「そうそう。ただころーんって転がって? 無理に凸凹を押しすぎないように」
『……わかった』
念のために消毒を兼ねた浄化魔法はラティストにかけてもらっているから、衛生的にも大丈夫だと思う。
スインはスタート地点から、ころんと転がった。くいーっとシートは伸びていくけど、縦横均一の厚さに整ったと思う。
間に挟んだバターシートもうまい具合に薄くなっていく! ゴール地点で止まったスインに待つようにお願いしてから、僕はシートの具合を見てみることにした。
「……うん。あと数回重ねて伸ばせば、綺麗なシートに出来上がると思う」
初回にしては悪くない出来だ。今日はこのシートを使って、リトくんたちとクロワッサンの練習をしよう。美味しいオープンサンドになると思うなあ。
『主。私、役に立った?』
「出来てる出来てる! スインも立派な戦力になるよ」
『わーい!』
スインもご飯が食べられる魔導具だから、仲間はずれにはしないよ。僕の攻撃手段だけじゃなく、スバルのマスコット的存在でもある。それに加えて、ちょっとだけでもパン作りが出来るなら、なお嬉しい。
とりあえず、氷の魔法とスインの転がりを繰り返してからクロワッサン成形に取り掛かろうとしたら……ラティストがシートを見るなり、ギョッとしちゃった。
「……異常な魔力を帯びている」
「え? そうなの?」
僕には綺麗なシートにしか見えないが、大精霊様には違うように目がとらえているみたい。
「四大元素……火、水、風、土の魔力が込められている。何をした?」
「僕の氷魔法以外、スインに転がってもらっただけだよ?」
「……それにしては異常だ。おそらく、ポーションとしての効能も今まで以上になるだろう」
「えぇえ」
「凄い色でやんすー」
「ぼくはわかんない、です」
新メンバー加入で、またもやポーションパンの大改良……効能が凄いことになりそう?
けど、生地を無駄にはしたくないから……まずは作ってみることにはなったのです。
げんそ、って言うのはよくわかんないけど……魔力の種類が最低でも四つあるのは凄いとはわかった。今までのポーションパンの効能だと怪我や病気に魔力を回復とかだったからね。
今から作るクロワッサンで、どんな結果になるのかなあ?
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