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第560話 スイン加入
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私、スイン。
主である、ケント=スワ様の魔導具。
攻撃用のボール魔導具。狙った獲物は逃がさない……ふんす。
だけど、ご飯も食べられるから……普通の魔導具じゃないの。
主の作るご飯はとってもとっても美味しい。美味し過ぎて、パクパク食べちゃう。スインのご飯は、みんなといっしょ。お店で売ってるパン以外にも、お米とかを食べさせてもらえる。
主は良い人。とっても良い人。
異世界から転生した人間なのに、特にえらぶったりしない。優しい優しい、とっても優しくて頼りにされる人間。
伴侶になる女性もいる。綺麗な赤毛で元気いっぱいの女性。スインのことも快く受け入れてくれた。
スインは攻撃の魔導具だけど、普段は戦わない。
お店の会計ってところで挨拶と会計のお手伝いをする。これも大事だからと、ルカリアやラティスト様とがんばってお仕事してる。
創始の大精霊でいらっしゃる、ラティスト=ルーア=ガージェン様が主と永久契約をされているのは驚いたけど……それに加えて、ルカリアが伴侶であるのも驚いた。
人間を伴侶になどと、笑う者は笑うかもしれない。
だけど、ラティスト様はただの精霊ではない。創始の大精霊様。
反対しようとするものなら、敵対しても無駄だろう。
逆に、返り討ちに遭うだけだ。
『いらっしゃい、ませ』
「「「「「可愛い~!!」」」」」
そして、私の大事な仕事。
手足がない代わりに、お客様に挨拶するだけ。
ただ話すだけなのに、お客様は……特に女性は笑顔になる。触りたいと願う者がいたら、忙しくなければ叶える。
とても笑顔で、癒しと言うものになっているらしい。ちょっと、嬉しかった。
「ツルツルで気持ちいい~。うちに連れて帰りたいけど、店主さんの魔導具だものね?」
『ごめん、なさい』
「いいわ。ここに来て癒されているもの。パンもあなたも」
と言ってくれるお客様が多い。
私はとても役に立てているようだ。攻撃も防御もしていないのに……だから、このあと起きたことには驚いた。
愚かな人間の一部がやって来て、私を差し出せって。
「寄越せ! 我らは貴族のものぞ」
「させるか!」
「わたくしの目が光っている範囲で来る愚か者ですわね!」
私が動こうとしたら、ラティスト様とルカリアが組み手で倒してしまった。
ちょっぴり悔しいけど、ここが愛されて護られてもいる場所だなと改めて認識。
襲撃者は、男の冒険者たちが縛り上げてどこかへ連れて行ってくれた。
そして、店の中もいつも通り。ここは凄いんだなと、私は感動したの!!
主である、ケント=スワ様の魔導具。
攻撃用のボール魔導具。狙った獲物は逃がさない……ふんす。
だけど、ご飯も食べられるから……普通の魔導具じゃないの。
主の作るご飯はとってもとっても美味しい。美味し過ぎて、パクパク食べちゃう。スインのご飯は、みんなといっしょ。お店で売ってるパン以外にも、お米とかを食べさせてもらえる。
主は良い人。とっても良い人。
異世界から転生した人間なのに、特にえらぶったりしない。優しい優しい、とっても優しくて頼りにされる人間。
伴侶になる女性もいる。綺麗な赤毛で元気いっぱいの女性。スインのことも快く受け入れてくれた。
スインは攻撃の魔導具だけど、普段は戦わない。
お店の会計ってところで挨拶と会計のお手伝いをする。これも大事だからと、ルカリアやラティスト様とがんばってお仕事してる。
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人間を伴侶になどと、笑う者は笑うかもしれない。
だけど、ラティスト様はただの精霊ではない。創始の大精霊様。
反対しようとするものなら、敵対しても無駄だろう。
逆に、返り討ちに遭うだけだ。
『いらっしゃい、ませ』
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そして、私の大事な仕事。
手足がない代わりに、お客様に挨拶するだけ。
ただ話すだけなのに、お客様は……特に女性は笑顔になる。触りたいと願う者がいたら、忙しくなければ叶える。
とても笑顔で、癒しと言うものになっているらしい。ちょっと、嬉しかった。
「ツルツルで気持ちいい~。うちに連れて帰りたいけど、店主さんの魔導具だものね?」
『ごめん、なさい』
「いいわ。ここに来て癒されているもの。パンもあなたも」
と言ってくれるお客様が多い。
私はとても役に立てているようだ。攻撃も防御もしていないのに……だから、このあと起きたことには驚いた。
愚かな人間の一部がやって来て、私を差し出せって。
「寄越せ! 我らは貴族のものぞ」
「させるか!」
「わたくしの目が光っている範囲で来る愚か者ですわね!」
私が動こうとしたら、ラティスト様とルカリアが組み手で倒してしまった。
ちょっぴり悔しいけど、ここが愛されて護られてもいる場所だなと改めて認識。
襲撃者は、男の冒険者たちが縛り上げてどこかへ連れて行ってくれた。
そして、店の中もいつも通り。ここは凄いんだなと、私は感動したの!!
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