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第494話 安価な素材
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シリカゲル実験は、無事に成功したと各方面から結果をいただき。
次は販売するのに、エディに許可をもらおうと直接来てもらったんだ。例の魔法蝶越しでもいいけど、長くなるからね。
「……まず、君の世界ではどういう値段で売ってたんだ?」
「……ほとんどおまけ」
「は?」
「商品込みの値段だったけど、単体で売っててもそこまですごい値段じゃなかったんだ。大量生産出来ていたのと種類もあったし……ほとんどおまけって感じ」
「マジ……?」
「マジマジ」
作ることが出来たのはマーベラスさんがいたからだけど、一般の錬金術師さんや鍛治師さんに頼んだら値が張るのは仕方がない。
けど、この一大事業にお金をかけすぎないのも問題ではあるんだ。
「……つくづく、君とヴィンクスがいた世界は規格外が多過ぎるな? そんな希少なものまでおまけ扱いとは」
「こっちじゃ、魔導具扱いの道具もお手頃な値段になってたしね」
「……マーベラスに頼めば作れるのか?」
「……可能だろうね」
そうなると、流石に異世界知識を地方のものに置き換えだなんて出来ない。彼になら、秘密を明かしてもいいかもだけど……ああいうキャラだしなぁ。
「まあ、そこの判断は俺に決めさせてくれ。とりあえず……原材料のレートも然程高価なものじゃないしな? 手始めに銅貨三枚の値上げでいいか?」
「……僕の店だからってことで?」
「王族御用達でも、国民の味方だしな。俺の名前を出して納得してもらおう」
「うん」
ロイズさんにもそれで納得してもらおうと、生産ギルドに行ったんだけど……何故か『勘弁してくれ』と項垂れさせちゃった。
「そんな……そんな安価でいいのか!?」
「用途が用途だ。特許は申請済みだし、レシピも公開するからアリだろう?」
「……アリでも、せめてもう少しは」
「浸透させるのが目的だ。反論がいくつか出てきたら考える」
「……わかりました」
ロイズさんとしては、もうちょっと高値の取引にしたいのだろう。生産ギルドのギルドマスターさんとして。だって、まあ……乾燥防腐剤だなんて、ふつう作れないからね?
エディの説得によって、とりあえず納得はしてもらえたから……明日から試験販売となった。僕はスバルに戻ってから、ラティスト達と添え書きのメモを作るのを頑張った。
『この小袋は、食べられませんのでご注意を』。
これ入れないと、間違って口にしたらお腹壊すだけで済まないもんね?
次は販売するのに、エディに許可をもらおうと直接来てもらったんだ。例の魔法蝶越しでもいいけど、長くなるからね。
「……まず、君の世界ではどういう値段で売ってたんだ?」
「……ほとんどおまけ」
「は?」
「商品込みの値段だったけど、単体で売っててもそこまですごい値段じゃなかったんだ。大量生産出来ていたのと種類もあったし……ほとんどおまけって感じ」
「マジ……?」
「マジマジ」
作ることが出来たのはマーベラスさんがいたからだけど、一般の錬金術師さんや鍛治師さんに頼んだら値が張るのは仕方がない。
けど、この一大事業にお金をかけすぎないのも問題ではあるんだ。
「……つくづく、君とヴィンクスがいた世界は規格外が多過ぎるな? そんな希少なものまでおまけ扱いとは」
「こっちじゃ、魔導具扱いの道具もお手頃な値段になってたしね」
「……マーベラスに頼めば作れるのか?」
「……可能だろうね」
そうなると、流石に異世界知識を地方のものに置き換えだなんて出来ない。彼になら、秘密を明かしてもいいかもだけど……ああいうキャラだしなぁ。
「まあ、そこの判断は俺に決めさせてくれ。とりあえず……原材料のレートも然程高価なものじゃないしな? 手始めに銅貨三枚の値上げでいいか?」
「……僕の店だからってことで?」
「王族御用達でも、国民の味方だしな。俺の名前を出して納得してもらおう」
「うん」
ロイズさんにもそれで納得してもらおうと、生産ギルドに行ったんだけど……何故か『勘弁してくれ』と項垂れさせちゃった。
「そんな……そんな安価でいいのか!?」
「用途が用途だ。特許は申請済みだし、レシピも公開するからアリだろう?」
「……アリでも、せめてもう少しは」
「浸透させるのが目的だ。反論がいくつか出てきたら考える」
「……わかりました」
ロイズさんとしては、もうちょっと高値の取引にしたいのだろう。生産ギルドのギルドマスターさんとして。だって、まあ……乾燥防腐剤だなんて、ふつう作れないからね?
エディの説得によって、とりあえず納得はしてもらえたから……明日から試験販売となった。僕はスバルに戻ってから、ラティスト達と添え書きのメモを作るのを頑張った。
『この小袋は、食べられませんのでご注意を』。
これ入れないと、間違って口にしたらお腹壊すだけで済まないもんね?
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