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第440話『映えるゆで卵サンドイッチ』②
しおりを挟む「まあ!! 素敵なサンドイッチですわ!!」
「……美しいな」
お店の片付けや掃除を頑張ってくれた二人に声をかけて、お昼ごはんの時間にすることにした。
そして、新作の映える卵サンドイッチもお披露目したわけです。断面がキラキラ半熟の黄身が綺麗で、すっごくインパクトのあるものだからね!
「食べにくいけど、食べ応えのあるものや見栄えを意識したんだー。効果も色々出たよ」
「……どんなのだ?」
「……まあ、そこそこに」
イケメン神様に怒んないように注意して、お皿とかを並べてから食べることにした。ダイニングは一応あるけど、人数が増えたからオープンキッチンを少し片付けて食べることにしている。リトくんもだけど、ルカリアちゃんも特に何も言わないから大丈夫だと思っているよ。
いただきますはしないけど、簡単なお祈りの習慣がお貴族さんにはあるのか、ルカリアちゃんは両手を握ってぶつぶつとつぶやいた。
リトくんはちょっと不思議がってたけど、すぐに大口を開けてサンドイッチを頰ばった。
「おいひー!」
今回のポーションパンには疲労回復はないけど、味は大丈夫なはずだからぱくぱく食べていく。ツナマヨは多分はじめてじゃないけど、ほとんど丸ごとのゆで卵を落とさずに器用に口へ運んでいく。
その食べっぷりに、僕らも釣られるようにがぶがぶ食べちゃう!!
「うん! 美味しい!!」
「美味だ……食べ応えがある」
「美味いでやんすー!」
「美味しゅうございますわ!!」
人数は増えたけど、もぐもぐのんびり出来るのは最高!!
半熟とろーりのゆで卵が、それぞれのフィリングとマッチして食べ応え十分!! ルカリアちゃんでも、ちょっと大口開けて食べるくらいだからね。これは女性のお客さんが好きそうなこと間違い無し!
「……これはどう作ったんだ?」
「柔らかめにゆでた卵を、ほとんどそのまま挟んだんだー」
「斬新ですわね。見た目は華やかで奥様方もお好きそうですわ」
「そうだよね? って、あ~」
リトくんは、お口にタルタルソースやツナマヨをベッタリにさせてた。まだ十歳未満だし、子どもらしいっちゃらしい食べ方だけどね。カウルが布巾を持ってきて拭いてあげてた。実に微笑ましい光景だ。
「ふぁー」
「じっとしててほしいでやんすー」
「はーい」
「ふふ。可愛らしいですわ」
「子どもは可愛いもんね~?」
ルカリアちゃんはラティストと。
僕はエリーちゃんと。
それぞれ結婚出来たら、リトくんのような可愛い子どもが出来るのかな? それ以前に、僕は恋愛のステップアップが全然ダメだけどね!! エリーちゃん達のお仕事……早く終わって、いっぱいデートしたいよお。
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