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第421話『寝起きの卵かけ』②
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米をかき込む。
あっしは、それをケン兄さんと出会ったことで教えてもらってたでやんす。
もともとスライムのあっしは、食べ物の味をあまり重要だと思っていなかったでやんすから。
だけど、ケン兄さんが異世界から転生させられ、はぐれスライムになったあっしを踏んだことで……生活以上に世界がガラリと変わった事態になったでやんすよ。
あっしが、神からのアナウンスにより魔導具化出来ることもでやんすが。
食事そのものが、とても楽しいものだと……あっしはケン兄さんに教わったでやんす。
エリーはんや、ラティスト兄さん。お師匠はんにロイズはん。
みんなで食べることが、美味しくて楽しいことをでやんす。ポーションパンという唯一無二のアイテムをケン兄さんの技能を通してあっしが生み出せるのが主でやんすけど……けど。
この食事は拷問では? とさすがに思ったでやんすよ。
ケン兄さんはめちゃくちゃ美味しそうに、『卵かけごはん』言うのをかき込んでいるでやんすけど!?
「美味しー!!」
米。
生卵。
しょうゆ。
それだけでやんす。
焼いても何も手を加えていない卵をでやんすよ!?
しょうゆを入れてかき混ぜただけでやんすよ?
それを米にかけて……そのまま食べるだなんて、兄さんらに出会う前までのあっしなら気にせずに食べてたでやんすけど。
毒でない限り、スライムには分解と溶解の技能があるから関係なかったんで。だけど、ケン兄さんと出会ったことで……食事の楽しさを知ったあっしには、その食事が粗末に見えたでやんす!?
とは言っても、兄さんめちゃくちゃ美味そうに食っているでやんすぅ。
(……あっしも)
兄さんの真似をして、触手で箸を持ってかき混ぜて……少しだけ米にかけたでやんす。それをゆっくりこぼさないように……口の部分を形成して取り込めば!?
「ふぉ!?」
「ね! 美味しいでしょう!?」
あっしの声に、ケン兄さんはすっごく笑顔になってくれたでやんす。あっしは、すぐに強く頷いたでやんすよ!!
「半熟卵と違うでやんすけど、とろっとしてるとこにしょうゆのしょっぱさが……ほかほかの米と絡むと美味いでやんす!!」
その言葉を言い切ったあとに、あっしもかかかっとかき込んだでやんすよ!! 卵を浄化しないと食べれない食事でやんすけど……焼く以外の卵で、味付けひとつでここまで変わるとは!
異世界すごいでやんすよ!?
あっしは、それをケン兄さんと出会ったことで教えてもらってたでやんす。
もともとスライムのあっしは、食べ物の味をあまり重要だと思っていなかったでやんすから。
だけど、ケン兄さんが異世界から転生させられ、はぐれスライムになったあっしを踏んだことで……生活以上に世界がガラリと変わった事態になったでやんすよ。
あっしが、神からのアナウンスにより魔導具化出来ることもでやんすが。
食事そのものが、とても楽しいものだと……あっしはケン兄さんに教わったでやんす。
エリーはんや、ラティスト兄さん。お師匠はんにロイズはん。
みんなで食べることが、美味しくて楽しいことをでやんす。ポーションパンという唯一無二のアイテムをケン兄さんの技能を通してあっしが生み出せるのが主でやんすけど……けど。
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ケン兄さんはめちゃくちゃ美味しそうに、『卵かけごはん』言うのをかき込んでいるでやんすけど!?
「美味しー!!」
米。
生卵。
しょうゆ。
それだけでやんす。
焼いても何も手を加えていない卵をでやんすよ!?
しょうゆを入れてかき混ぜただけでやんすよ?
それを米にかけて……そのまま食べるだなんて、兄さんらに出会う前までのあっしなら気にせずに食べてたでやんすけど。
毒でない限り、スライムには分解と溶解の技能があるから関係なかったんで。だけど、ケン兄さんと出会ったことで……食事の楽しさを知ったあっしには、その食事が粗末に見えたでやんす!?
とは言っても、兄さんめちゃくちゃ美味そうに食っているでやんすぅ。
(……あっしも)
兄さんの真似をして、触手で箸を持ってかき混ぜて……少しだけ米にかけたでやんす。それをゆっくりこぼさないように……口の部分を形成して取り込めば!?
「ふぉ!?」
「ね! 美味しいでしょう!?」
あっしの声に、ケン兄さんはすっごく笑顔になってくれたでやんす。あっしは、すぐに強く頷いたでやんすよ!!
「半熟卵と違うでやんすけど、とろっとしてるとこにしょうゆのしょっぱさが……ほかほかの米と絡むと美味いでやんす!!」
その言葉を言い切ったあとに、あっしもかかかっとかき込んだでやんすよ!! 卵を浄化しないと食べれない食事でやんすけど……焼く以外の卵で、味付けひとつでここまで変わるとは!
異世界すごいでやんすよ!?
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