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第413話 良くも悪くも
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よーし、よし。
よしよしよしよし!!
まさかではあったが、嬉しいことに!!
「ラティストに、番が出来るとはな!!」
喜ばしいことだ、ああ非常に!!
何せ、我への恨み辛みなどがこれでなくな───
『甘い考えですよ』
「げふ!?」
喜んでいると、何故かシロトに打たれてしまったのだあ!? そんなことはないと言い返せば、シロトは思いっきり肩を落としたのだ。
『考えてもみてください』
「なに?」
『護りたいものが出来たのですよ? なおのこと、貴方様への進言が辛辣なものになるでしょう』
「……へ?」
逆じゃないか、普通。
と、我も少し思ったが……シロトの言う通りに考えていけば、少しずつ変わってきたのだ。
あのラティストのことだから、ケントとのこともだがルカリアへの愛情は嘘偽りない。
であるからこそ、下手に手出ししたら……我はさらに傷めつけられるだろう。
非常に解せないが!?
『それに加えて、ルカリアがしばらくは人間でいるように……貴方様へ問い合わせに来るでしょう』
「……ないとは言えんな」
口付け程度では、交配にならんので魔力の循環は起きない。
だが、ルカリアの純潔を奪えば話は別だ。その操作は我くらいしか出来んだろう。とは言え、ルカリアがどこまで受け入れるかどうかだが。
水鏡に振り向くと、そこからラティストがこちらへ来やがっていたぁ!?
『おや、早いことで』
『……少し聞いてはいた』
「……くぅ」
どこからかはわからんが、おおよその予想はつくだろう。
だが、今回は神らしく振る舞うつもりだ。
「焔と闇の大精霊よ。あの少女を番に望むのか?」
『……是』
態度を少し改めたのか、本来の大精霊らしい雰囲気に切り替えた。そのくらい、ルカリアには本気なのだろうな。
「であれば、契りを交わしても……あの者がしばらくヒトであることを?」
『……ある程度までは成長させてやりたい』
「……よかろう」
たしかに、色々問題が起きても面倒だ。あの少女はまだまだ成長した方がいいだろう。その操作への玉を精製し、我はラティストへと渡してやった。
そのあとすぐに、ラティストは戻って行ったが……我もシロトと似たように、ため息を吐いたのだ。
(息子のような存在とも違うが、恋でああも変わるとは)
ケントとの出会いで、良くも悪くも……これから、あれも我もさらに振り回されるのだろうなあ?
よしよしよしよし!!
まさかではあったが、嬉しいことに!!
「ラティストに、番が出来るとはな!!」
喜ばしいことだ、ああ非常に!!
何せ、我への恨み辛みなどがこれでなくな───
『甘い考えですよ』
「げふ!?」
喜んでいると、何故かシロトに打たれてしまったのだあ!? そんなことはないと言い返せば、シロトは思いっきり肩を落としたのだ。
『考えてもみてください』
「なに?」
『護りたいものが出来たのですよ? なおのこと、貴方様への進言が辛辣なものになるでしょう』
「……へ?」
逆じゃないか、普通。
と、我も少し思ったが……シロトの言う通りに考えていけば、少しずつ変わってきたのだ。
あのラティストのことだから、ケントとのこともだがルカリアへの愛情は嘘偽りない。
であるからこそ、下手に手出ししたら……我はさらに傷めつけられるだろう。
非常に解せないが!?
『それに加えて、ルカリアがしばらくは人間でいるように……貴方様へ問い合わせに来るでしょう』
「……ないとは言えんな」
口付け程度では、交配にならんので魔力の循環は起きない。
だが、ルカリアの純潔を奪えば話は別だ。その操作は我くらいしか出来んだろう。とは言え、ルカリアがどこまで受け入れるかどうかだが。
水鏡に振り向くと、そこからラティストがこちらへ来やがっていたぁ!?
『おや、早いことで』
『……少し聞いてはいた』
「……くぅ」
どこからかはわからんが、おおよその予想はつくだろう。
だが、今回は神らしく振る舞うつもりだ。
「焔と闇の大精霊よ。あの少女を番に望むのか?」
『……是』
態度を少し改めたのか、本来の大精霊らしい雰囲気に切り替えた。そのくらい、ルカリアには本気なのだろうな。
「であれば、契りを交わしても……あの者がしばらくヒトであることを?」
『……ある程度までは成長させてやりたい』
「……よかろう」
たしかに、色々問題が起きても面倒だ。あの少女はまだまだ成長した方がいいだろう。その操作への玉を精製し、我はラティストへと渡してやった。
そのあとすぐに、ラティストは戻って行ったが……我もシロトと似たように、ため息を吐いたのだ。
(息子のような存在とも違うが、恋でああも変わるとは)
ケントとの出会いで、良くも悪くも……これから、あれも我もさらに振り回されるのだろうなあ?
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