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第406話 禁忌の精霊②

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 アハハハハハ……。


 ……アハハハハハハハハ!?


 来た……!


 来やがった!?


 あいつが。


 ラティスト様が!?


 オイラの作った空間に。


 単身で来やがった!?


 それほどまでに、この女の魂が大事か!?


 危うい意識体の状態で。


 ケケケ……ケケケ!


 壊してやる……壊してやるんだ!


 オイラが溜めに溜めた負の感情。


 禁忌に触れた、その先の感情。


 あんたを殺すがために……温存してきた感情を!!


 ぶつけるために。


 この召喚を可能にしたんだ……。


 さあ、来い。


 オイラに壊させてくれよ?


 創始の大精霊……。


 全ての焔と闇を生み出した……オイラ達の親よ。


 子であるオイラが、全部全部……壊してやっからさ!!


『行け!!』


 召喚した魔獣をけしかけて、ラティスト様を潰そうとした。それで、終わるとは思わなかったが。

 ラティスト様は……紅い紅い焔を生み出して、魔獣の腕をあっさり斬り倒したんだよなあ?


『そうこなくっちゃ!』


 簡単に倒れちゃぁ……困るんだよなあ?

 オイラは、焔の精霊だったものとして……愉しみたいんだよ。悦を……たぁっぷり感じたいんだよな!!
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