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第309話 身内で結成

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「……あら、大変」


 そして、頼った先なんだけど。

 僕とかエリーちゃんだけよりも、もっとお師匠さんに身近な人達も加わった方がいいと思いまして。

 ルゥさんや、ロイズさんにもご協力願おうと、スバルのお呼びしました!!

 ギルドだと職員さんとかが来たら大変だからね?

 で、事情の説明をしたら……ルゥさんはのんびり口調は相変わらずだけど、目が笑ってなかった。


「ヴィーの好きな子を呪う? 穏やかじゃないわねぇ?」

「あたしも同感ですよ、ギルマス」


 エリーちゃんもぷんすこ状態だった。

 そりゃまあ確かに……穏やかな状況ではないけどね?


「ヴィーの好きな相手を呪うか? それは、ジェイドが鑑定とかでわかったのか?」

「そこまで聞いていませんが……多分そう言うのだと」

「人間の能力で言うのであれば、似たようなものだ」


 ラティストが断言したとなれば、そこは確定と言える。

 なら、僕らがすべきこととなると。


「女の子への解呪はヴィーの仕事だーけーどぉ? その大本命はあたし達でなんとかしましょう?」

「やりましょう! ギルマス!!」

「おいおい。俺らはその嬢ちゃんに会ったことないだろ?」

「……情報を共有なら、俺とジェイドが可能だが?」

「……便利だね」


 相変わらず、なんでもござれの大精霊さんだ。

 ラティストが、目を閉じてジェイドとテレパシーしている間……僕らは黙って待ってたんだけど。

 コンマ1秒? くらいの速さで終わったのか……ラティストがテーブルに置いてた紙とペンで、例の女の子の情報を書き出してくれた。


「……レイア=フローラルと言うらしい」


 で、ジェイドの鑑定結果だから細かい情報も書いてくれたんだけど……年齢は僕より二個上の二十一歳。若いなあ。

 お師匠さんとは、そこそこ歳の差だけど……綺麗で可愛いんだろうなあ。

 と思ってたら、ラティストが簡単な似顔絵まで描いてくれた!?


「あ!! 花屋の看板娘じゃない!!」


 出来上がった似顔絵を見て、エリーちゃんが一番に声を上げたのだった。


「フローラルんとこの嬢ちゃんか……たしかに、そんな噂は聞いたことあったが」

「今のヴィーならぁ、お似合いねん?」


 皆さんには、お師匠さんがまた以前の浮浪者ぽくなりかけているのは言わないでおこうっと。

 僕も改めて見たけど……可愛らしいお姉さんだ。薄幸美人さんって感じ。お師匠さんの好みのタイプってこんな人なんだー?


「とりあえず、僕らはお師匠さん達のために……呪いの根源をなんとかしましょう!!」

「「「「おー!!」」」」

「……俺だけでもなんとか出来るが?」

「こう言うのは協力して解決してこうよ?」

「……わかった」


 お師匠さんもお師匠さんで……頑張っているからね?

 僕らも頑張るぞー!!
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