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第243話 正体を知る
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いよいよ本番だ。
「よっす! ケント!」
なんと、使者さんがエディだった。
気兼ねしなくていいから、ありがたいけど。
「おはよう、エディ」
「うん! その服よく似合ってるな!」
「エディが選んでくれたからね?」
お陰様で、同じく正装ぽい服を着ているお師匠さんにも見劣りしないとは思うけど。
お師匠さん……美男子だから、ちゃんと着飾ると凄いんだよね? 僕は日本人の童顔だーけーど!
「陣はあっちだ。すぐに行こうぜ?」
「うん」
カウルを抱っこして、エディの後に続けば……本当に、綺麗な絨毯のような敷物に魔法陣が描かれていた。
異世界ファンタジーだ!
ラノベ好きな友達の本の挿絵とかに似てる!!
お師匠さん、ラティストも一緒に乗って。
エディが、ぱちんと指を鳴らしたら……あらら不思議?
外だったのがいきなり中で。
天井無茶苦茶高い……紫はメインの綺麗なお部屋? いや……空間?
奥には階段の上に、紫色の立派な椅子がひとつ。
誰も……座っていない?
「……ここ、お城? だよね? エディ」
エディに声をかければ、彼は僕を見てにっこり笑ってくれた。
でも、すぐに指を鳴らして……顔がポンと煙に包まれた?!
「……そうだ。我が城へようこそ」
声は変わっていないけど。
エディの短い髪が、女の人のように背中くらいまで伸びて。
イケメンの顔が、さらにイケメンさんに。ハニカミ笑顔から……凛々しいタイプのカッコ良さに!?
エディが……エディじゃなくなっていく!?
「え……エディ?」
僕の……マブダチの、エディじゃないの??
声をかけると、その人はにっと口元をゆるめたんだよね。
「その名前は愛称。我が名は、エリシオン。ヒーディア王国の国王だ」
「えぇえええ!?」
「そうなんでやんすかぁ!!?」
僕とカウルは思いっきりびっくりしてたんだけど。
お師匠さんとラティストは……ため息吐いてたんだよね?
もしかして……知ってた?
「お、お師匠さん?」
「……このタイミングで正体を明かすのですか? 陛下」
「……やはり、国王だったのか」
「ははは! 余が国王であると明かさずに……ケントと知り合いたかったのが理由のひとつだが」
エディ……じゃなくて、国王様が椅子の方にさっと行って座ると。
すぐに……あのお爺さん。
ディルック様に……よく来てくれる、騎士風の服装のご令嬢さんまで。
みんな……国王様の近くで控えたのだ。
「……エディ。僕は」
身分違いも失礼過ぎることを、したんじゃ……と言いそうになったけど。
国王様は、容姿は違うのにエディと同じように笑ってくれました。
「よっす! ケント!」
なんと、使者さんがエディだった。
気兼ねしなくていいから、ありがたいけど。
「おはよう、エディ」
「うん! その服よく似合ってるな!」
「エディが選んでくれたからね?」
お陰様で、同じく正装ぽい服を着ているお師匠さんにも見劣りしないとは思うけど。
お師匠さん……美男子だから、ちゃんと着飾ると凄いんだよね? 僕は日本人の童顔だーけーど!
「陣はあっちだ。すぐに行こうぜ?」
「うん」
カウルを抱っこして、エディの後に続けば……本当に、綺麗な絨毯のような敷物に魔法陣が描かれていた。
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お師匠さん、ラティストも一緒に乗って。
エディが、ぱちんと指を鳴らしたら……あらら不思議?
外だったのがいきなり中で。
天井無茶苦茶高い……紫はメインの綺麗なお部屋? いや……空間?
奥には階段の上に、紫色の立派な椅子がひとつ。
誰も……座っていない?
「……ここ、お城? だよね? エディ」
エディに声をかければ、彼は僕を見てにっこり笑ってくれた。
でも、すぐに指を鳴らして……顔がポンと煙に包まれた?!
「……そうだ。我が城へようこそ」
声は変わっていないけど。
エディの短い髪が、女の人のように背中くらいまで伸びて。
イケメンの顔が、さらにイケメンさんに。ハニカミ笑顔から……凛々しいタイプのカッコ良さに!?
エディが……エディじゃなくなっていく!?
「え……エディ?」
僕の……マブダチの、エディじゃないの??
声をかけると、その人はにっと口元をゆるめたんだよね。
「その名前は愛称。我が名は、エリシオン。ヒーディア王国の国王だ」
「えぇえええ!?」
「そうなんでやんすかぁ!!?」
僕とカウルは思いっきりびっくりしてたんだけど。
お師匠さんとラティストは……ため息吐いてたんだよね?
もしかして……知ってた?
「お、お師匠さん?」
「……このタイミングで正体を明かすのですか? 陛下」
「……やはり、国王だったのか」
「ははは! 余が国王であると明かさずに……ケントと知り合いたかったのが理由のひとつだが」
エディ……じゃなくて、国王様が椅子の方にさっと行って座ると。
すぐに……あのお爺さん。
ディルック様に……よく来てくれる、騎士風の服装のご令嬢さんまで。
みんな……国王様の近くで控えたのだ。
「……エディ。僕は」
身分違いも失礼過ぎることを、したんじゃ……と言いそうになったけど。
国王様は、容姿は違うのにエディと同じように笑ってくれました。
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