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第135話 面白いからこそ
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面白い。
俺の素性を知らないのは当然だが。
そこそこ高級な買い物をするのに……他人を利用しようとしない、ケントが面白かった。
ますます、マブダチと提案して正解だったと思うくらいだ!
(……国王がここに居んのに、変装してるからか全く気づかねぇんだよなあ?)
王自ら、謁見を望む相手の服選びをするだなんて……普通ならまずあり得ないが。
俺が、ケントを気に入り……いずれ、城に呼びたいから今回リオーネに来たメインは主にそれだ。
ヴィンクスの様変わりにも驚いたが……師弟共に、城へ呼ぶにはそれなりの服装が必要だ。
腐った貴族連中の掃討などは……まだまだ始まったばかりだが。目処はたったので、今日はリオーネに来た。
美味いポーションパンをまた食べたいのもあったが……ケントと遊びたかったのも本当だ。
まさか、酒豪の可能性があるとは思わなかったが。
(……多分そこは、ラティストがなんとかしたんだろうな?)
一応精霊に縁がある俺にも……創始の大精霊とかの気配は、なんとなく感じ取れていた。おそらく、霊体化して付いて来ているんだろう。
念話があれば交信は出来るし、ケントも慣れているのかそんな素振りは見せなかった。
ほんと、色々面白いやつだ。
「……じゃ、これとこれもお願いします」
「かしこまりました」
店主に、自分が着る物をじっくり考えて選んでから頼んでいたが。
俺以上に地味めを選んだようだ。たしかに、ケントの顔立ちじゃ派手過ぎるのは似合ねぇしな?
ざっと見たが、あれなら王宮に来ても問題ないだろう。
(……次はどうすっか?)
腹は満たされている、服選びも終わった。
宝飾類は……特に必要ないし、あと出来ることと言えば。
と、考えが行き着いたところで、俺はあることを思いついた。
「……冒険者ギルド?」
「そ。ケントもギルマスは知ってんだろ?」
「うん。ルゥさんはお世話になってるし、常連さんだけど」
「ちょいと、訓練場借りに行こうぜ?」
「へ? 何するの??」
「……ちょっとした、訓練」
「ええ?」
ケントには、たしかに創始の大精霊の加護などで護られてはいるが。
多少は、何か護身でもしておかないと……この先何が起こるかわからない。
俺が昔、レイザーに渡した『守護の指輪』はきちんとはめてはいても……万が一、どうなるかだなんて誰も予測は出来ないだろう。
だから……マブダチとして、心配ではあるんだ。
ケントには、『大丈夫』だと何度も言ってから……俺達は冒険者ギルドへ行くことにした。
俺の素性を知らないのは当然だが。
そこそこ高級な買い物をするのに……他人を利用しようとしない、ケントが面白かった。
ますます、マブダチと提案して正解だったと思うくらいだ!
(……国王がここに居んのに、変装してるからか全く気づかねぇんだよなあ?)
王自ら、謁見を望む相手の服選びをするだなんて……普通ならまずあり得ないが。
俺が、ケントを気に入り……いずれ、城に呼びたいから今回リオーネに来たメインは主にそれだ。
ヴィンクスの様変わりにも驚いたが……師弟共に、城へ呼ぶにはそれなりの服装が必要だ。
腐った貴族連中の掃討などは……まだまだ始まったばかりだが。目処はたったので、今日はリオーネに来た。
美味いポーションパンをまた食べたいのもあったが……ケントと遊びたかったのも本当だ。
まさか、酒豪の可能性があるとは思わなかったが。
(……多分そこは、ラティストがなんとかしたんだろうな?)
一応精霊に縁がある俺にも……創始の大精霊とかの気配は、なんとなく感じ取れていた。おそらく、霊体化して付いて来ているんだろう。
念話があれば交信は出来るし、ケントも慣れているのかそんな素振りは見せなかった。
ほんと、色々面白いやつだ。
「……じゃ、これとこれもお願いします」
「かしこまりました」
店主に、自分が着る物をじっくり考えて選んでから頼んでいたが。
俺以上に地味めを選んだようだ。たしかに、ケントの顔立ちじゃ派手過ぎるのは似合ねぇしな?
ざっと見たが、あれなら王宮に来ても問題ないだろう。
(……次はどうすっか?)
腹は満たされている、服選びも終わった。
宝飾類は……特に必要ないし、あと出来ることと言えば。
と、考えが行き着いたところで、俺はあることを思いついた。
「……冒険者ギルド?」
「そ。ケントもギルマスは知ってんだろ?」
「うん。ルゥさんはお世話になってるし、常連さんだけど」
「ちょいと、訓練場借りに行こうぜ?」
「へ? 何するの??」
「……ちょっとした、訓練」
「ええ?」
ケントには、たしかに創始の大精霊の加護などで護られてはいるが。
多少は、何か護身でもしておかないと……この先何が起こるかわからない。
俺が昔、レイザーに渡した『守護の指輪』はきちんとはめてはいても……万が一、どうなるかだなんて誰も予測は出来ないだろう。
だから……マブダチとして、心配ではあるんだ。
ケントには、『大丈夫』だと何度も言ってから……俺達は冒険者ギルドへ行くことにした。
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