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第92話 フータの嫌

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 ​───────……マスター?


 あれ……マスター、なの?


 トビト様が、マスターだって……言ったから、わかったけど。


 悪魔デーモンのように、怖い。



 怖い……怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!



 僕の……知ってる、マスターじゃない!?



 どうして……どうして?



 マスター……なんで、あんな姿に!?



 誰……誰?



 僕……わかんない!



 考えられるとしたら……ふぇありー。



 あれか。



 あれが……マスターを。



 あんな、姿に!!?



 ……やだ。



 ヤダヤダやヤダ!!



 マスターは、僕らのマスターなんだ!!



 いつもの、優しい笑顔が素敵な……マスターじゃなきゃ、嫌!!



 僕は、怖かったけど……マスターの方に飛んで行って。



 ぎゅっと抱きついたら……赤紫の光が、僕らを包み込んだ。



『……大丈夫です』



 そして……優しい優しい女の人の声が、聴こえてきたんだ。
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