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第一章
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「さて、全員が集まったところで、紙を配布する、そこで、今後の演習でのペアの対戦表とかを書いているから忘れるなよ。」
「今回は「A」VS「B」。「C」VS「D」。「E」VS「F」で戦闘演習を始める。時間があれば次の組でやろうと思っているからな。」
「「A」と「B」の戦いには剣、「C」と「D」には扇、そして、「E」と「F」にはボク、玉木が見るから安心いて戦ってくれ。」
僕は紙を回し、内容を見て、愕然とする。
「えっ?」
「あら、貴方一番初めじゃない。」
「ちょっと、マジで。」
林くんと藤井さんはなぜか僕の横を陣取っているのだが、問題はそこじゃない。
「A」のペアの名前に僕とひょうちゃんの名前が書かれているのだ。
これは都合がいい夢なのか、そうなのか。
「おーい、空野くん?」
「何で意識飛ばしているのよ。」
「ああ、言い忘れたが、サポートの奴、持ち込めるアイテムは五つだからな。」
「それじゃ、準備次第、それぞれの担当教諭の所に来てくれ。」
「さっさと動いてくれ。」
僕はその言葉にハッとなり、自分の体を触る。
「…………………。」
「な、なぁ…一平。」
「何よ。」
「空野くんの目、怖いんだけど。」
「奇遇ね、わたしもよ。」
「………よし、決めた。」
ある程度僕は使用するアイテムを決める。
「えっと、確か僕は剣先生の所だったよね。」
「ええ、そうだけど、大丈夫なの?」
「うん、多分、ひょ……御神くんの足を引っ張らないように頑張ってくるね。」
「うん、頑張って。」
「ええ、怪我をしないでね。」
「二人ともありがとう、それじゃ、行ってくるね。」
僕は二人に手を振り、剣先生の所に向かう。
今回僕らの対戦相手は炎使いと風のスナイパーだ。
ひょうちゃんが厄介であるのはきっと二人とも理解しているだろう。
そうなると、二人が少しでも有利に働くためには弱い僕を何とかしようとするはずだ。
となると、僕が必要とされるのは二人の位置を把握する事。
不意打ちを成功されれば流石の僕も対処が難しいだろうからね。
後は炎の対策だが、多分、ひょうちゃんの氷よりも弱いはずだし、それに、昨日道場で戦ったあの人よりは多分、火力は弱いだろう。
持ち込めるのは五つ。
それに、今僕の手持ちを考えないといけない。
……知っていたらもっとまともな装備を持ってきたのに。
はぁ、僕の確認不足だからな…。
こっそりと僕はため息を吐き、すでに集まっていた僕のペアのひょうちゃんと今回の対戦相手である加賀(かが)佳介(けいすけ)くんと宇民(うたみ)風雨(ふうう)くんを見る。
「えっと、空野だっけか、よろしくな。」
「手加減しないからな。」
好意的に接してくれる二人に僕は若干驚きながらも差し出された手を掴んだ。
「よろしくね、加賀くん、宇民くん。手加減なんていらない、全力で行くからよろしくね。」
「おう。」
「ああ。」
「おい、空野。」
割り込むように入ってきたひょうちゃんに僕は驚きながらも彼を見る。
「余計なことをするな。」
「えっ?」
冷たい目が僕を射抜く。
「お前は黙って突っ立てろ。」
「おい、お前何なんだよ。」
「そうだぞ。」
「……御神くん、悪いけど、僕は君のサポーター何なんだ、だから、僕はその使命を全うする。」
「……。」
「君がそれを嫌がるんならペアを変えてもらったらいいよ。僕は君のお人形じゃないから、じっとなんてしない、それに、君の部下じゃないから君の命令は聞かない、僕は対等な存在のパートナーなんだから。」
「……好きにしろ。」
「うん、好きにするよ。」
僕はひょうちゃんに向かって笑う。
「お前、すげーな。」
「そうかな?」
「あの御神に言い返すなんてどんな神経しているんだと思ったけど、お前のその考え嫌いじゃねぇぞ。」
「ありがとう。」
「おお、それじゃ、サポートの二人、それぞれのアイテムを見せてくれ、まずは、空野、お前から。」
「はい。」
僕は呼ばれ、三人から見られない位置でアイテムをさらけ出す。
「……はぁ?」
「あっ、すみません、余計なものはダメなので外すのにちょっと時間がかかります…どうしましょう、先に宇民くんの方を見てこられますか?」
「ああ、というか、まだ出すのか?」
「後上半身のアイテムは大体出せたんですけど…後は下半身のアイテムですね。」
「……分かった、五つだけだからな。」
「はい。」
僕は念を押されてしまい苦笑をする。
さて、急がないと。
僕は身に着けているアイテムを全て外し、最初に決めていたアイテムを五つ選別する。
「これだけでいいのか?」
戻ってきた先生の言葉に僕は苦笑とともに頷くのだった。
「今回は「A」VS「B」。「C」VS「D」。「E」VS「F」で戦闘演習を始める。時間があれば次の組でやろうと思っているからな。」
「「A」と「B」の戦いには剣、「C」と「D」には扇、そして、「E」と「F」にはボク、玉木が見るから安心いて戦ってくれ。」
僕は紙を回し、内容を見て、愕然とする。
「えっ?」
「あら、貴方一番初めじゃない。」
「ちょっと、マジで。」
林くんと藤井さんはなぜか僕の横を陣取っているのだが、問題はそこじゃない。
「A」のペアの名前に僕とひょうちゃんの名前が書かれているのだ。
これは都合がいい夢なのか、そうなのか。
「おーい、空野くん?」
「何で意識飛ばしているのよ。」
「ああ、言い忘れたが、サポートの奴、持ち込めるアイテムは五つだからな。」
「それじゃ、準備次第、それぞれの担当教諭の所に来てくれ。」
「さっさと動いてくれ。」
僕はその言葉にハッとなり、自分の体を触る。
「…………………。」
「な、なぁ…一平。」
「何よ。」
「空野くんの目、怖いんだけど。」
「奇遇ね、わたしもよ。」
「………よし、決めた。」
ある程度僕は使用するアイテムを決める。
「えっと、確か僕は剣先生の所だったよね。」
「ええ、そうだけど、大丈夫なの?」
「うん、多分、ひょ……御神くんの足を引っ張らないように頑張ってくるね。」
「うん、頑張って。」
「ええ、怪我をしないでね。」
「二人ともありがとう、それじゃ、行ってくるね。」
僕は二人に手を振り、剣先生の所に向かう。
今回僕らの対戦相手は炎使いと風のスナイパーだ。
ひょうちゃんが厄介であるのはきっと二人とも理解しているだろう。
そうなると、二人が少しでも有利に働くためには弱い僕を何とかしようとするはずだ。
となると、僕が必要とされるのは二人の位置を把握する事。
不意打ちを成功されれば流石の僕も対処が難しいだろうからね。
後は炎の対策だが、多分、ひょうちゃんの氷よりも弱いはずだし、それに、昨日道場で戦ったあの人よりは多分、火力は弱いだろう。
持ち込めるのは五つ。
それに、今僕の手持ちを考えないといけない。
……知っていたらもっとまともな装備を持ってきたのに。
はぁ、僕の確認不足だからな…。
こっそりと僕はため息を吐き、すでに集まっていた僕のペアのひょうちゃんと今回の対戦相手である加賀(かが)佳介(けいすけ)くんと宇民(うたみ)風雨(ふうう)くんを見る。
「えっと、空野だっけか、よろしくな。」
「手加減しないからな。」
好意的に接してくれる二人に僕は若干驚きながらも差し出された手を掴んだ。
「よろしくね、加賀くん、宇民くん。手加減なんていらない、全力で行くからよろしくね。」
「おう。」
「ああ。」
「おい、空野。」
割り込むように入ってきたひょうちゃんに僕は驚きながらも彼を見る。
「余計なことをするな。」
「えっ?」
冷たい目が僕を射抜く。
「お前は黙って突っ立てろ。」
「おい、お前何なんだよ。」
「そうだぞ。」
「……御神くん、悪いけど、僕は君のサポーター何なんだ、だから、僕はその使命を全うする。」
「……。」
「君がそれを嫌がるんならペアを変えてもらったらいいよ。僕は君のお人形じゃないから、じっとなんてしない、それに、君の部下じゃないから君の命令は聞かない、僕は対等な存在のパートナーなんだから。」
「……好きにしろ。」
「うん、好きにするよ。」
僕はひょうちゃんに向かって笑う。
「お前、すげーな。」
「そうかな?」
「あの御神に言い返すなんてどんな神経しているんだと思ったけど、お前のその考え嫌いじゃねぇぞ。」
「ありがとう。」
「おお、それじゃ、サポートの二人、それぞれのアイテムを見せてくれ、まずは、空野、お前から。」
「はい。」
僕は呼ばれ、三人から見られない位置でアイテムをさらけ出す。
「……はぁ?」
「あっ、すみません、余計なものはダメなので外すのにちょっと時間がかかります…どうしましょう、先に宇民くんの方を見てこられますか?」
「ああ、というか、まだ出すのか?」
「後上半身のアイテムは大体出せたんですけど…後は下半身のアイテムですね。」
「……分かった、五つだけだからな。」
「はい。」
僕は念を押されてしまい苦笑をする。
さて、急がないと。
僕は身に着けているアイテムを全て外し、最初に決めていたアイテムを五つ選別する。
「これだけでいいのか?」
戻ってきた先生の言葉に僕は苦笑とともに頷くのだった。
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