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北斗サイド
バトンタッチ
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「生徒会長。」
まだ慣れない役職に俺は微苦笑しながら振り返る。
「何だ?」
「講堂の準備が整いました。外をご覧になっておりましたが、何かありましたか?」
「少しな。」
今日は彩実の初の登校日だ。
まだ姿を見せていないが、色々心配だ。
また厄介ごとに首を突っ込んでいなければいいが。
「それにしても、あの元バ会長最後にはようやくいい仕事をしてくれましたね。」
「ああ、あの厄介な女を連れて行ってくれて本当によかった。」
俺は無事あの元バ会長をそそのかして、あのクソ女を自主退学まで追い込むことが出来た。
最後にあのクソ女が青いかをしながら俺を見ていた気がするが、気のせいだ。
精々あの元バ会長に囲われればいい。
あの一族はしつこいからな。
平気で監禁もする。
これで、俺達の学園の平穏がやってきたのだが、幾つか懸念材料がある。
「…それにしても、また、あの一族がこの生徒会に入りますけど、今回は大丈夫でしょうか…。」
「末席の奴だから大丈夫だろう。」
「それならばいいのですけど。」
「……。」
俺としてはそっちよりも、その妹の方が問題ありだ。
姉貴が二日前に送ってきた資料。
そこに書かれていた内容は関わらなければ俺達には問題ない内容だし、正直そんな裏事情知りたくはなかった。
だけど、あの姉貴が送ってきたのだ。
何かしら起こるのだろう。
俺はため息をぐっと堪え、また外を眺める。
真新しい制服を着た新入生に紛れて、ようやく、俺の星がやってきた。
口元が自然とほころぶ。
少しぼんやりとしていたあいつは新入生の子にぶつかられた。
思わず体が反応してしまう。
何度も頭を下げる新入生に彩実は困惑しているようだった。
そこにまた新しい新入生がやってくる。
そして、その新入生は彩実にぶつかった奴の頭を掴み頭を下げさせる。
遠くから見ても痛そうだ。
今から行っても遅いかもしれないが、あいつの所に行くか。
もし、俺がついても面倒ごとが続いているようだったら、間に入ろう。
今年度は何も起きなければいいのだけれどな。
俺はそう思いながら彩実の方に向かうのだった。
まだ慣れない役職に俺は微苦笑しながら振り返る。
「何だ?」
「講堂の準備が整いました。外をご覧になっておりましたが、何かありましたか?」
「少しな。」
今日は彩実の初の登校日だ。
まだ姿を見せていないが、色々心配だ。
また厄介ごとに首を突っ込んでいなければいいが。
「それにしても、あの元バ会長最後にはようやくいい仕事をしてくれましたね。」
「ああ、あの厄介な女を連れて行ってくれて本当によかった。」
俺は無事あの元バ会長をそそのかして、あのクソ女を自主退学まで追い込むことが出来た。
最後にあのクソ女が青いかをしながら俺を見ていた気がするが、気のせいだ。
精々あの元バ会長に囲われればいい。
あの一族はしつこいからな。
平気で監禁もする。
これで、俺達の学園の平穏がやってきたのだが、幾つか懸念材料がある。
「…それにしても、また、あの一族がこの生徒会に入りますけど、今回は大丈夫でしょうか…。」
「末席の奴だから大丈夫だろう。」
「それならばいいのですけど。」
「……。」
俺としてはそっちよりも、その妹の方が問題ありだ。
姉貴が二日前に送ってきた資料。
そこに書かれていた内容は関わらなければ俺達には問題ない内容だし、正直そんな裏事情知りたくはなかった。
だけど、あの姉貴が送ってきたのだ。
何かしら起こるのだろう。
俺はため息をぐっと堪え、また外を眺める。
真新しい制服を着た新入生に紛れて、ようやく、俺の星がやってきた。
口元が自然とほころぶ。
少しぼんやりとしていたあいつは新入生の子にぶつかられた。
思わず体が反応してしまう。
何度も頭を下げる新入生に彩実は困惑しているようだった。
そこにまた新しい新入生がやってくる。
そして、その新入生は彩実にぶつかった奴の頭を掴み頭を下げさせる。
遠くから見ても痛そうだ。
今から行っても遅いかもしれないが、あいつの所に行くか。
もし、俺がついても面倒ごとが続いているようだったら、間に入ろう。
今年度は何も起きなければいいのだけれどな。
俺はそう思いながら彩実の方に向かうのだった。
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