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北斗サイド
ギブギブッ
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「北斗?」
俺の名前を呼ぶ彩実を無視して、俺は彼女を空き教室に連れて行く。
ようやく落ち着いて彼女と話せる。
でも、先に…。
「…北斗。」
俺は我慢できずに彩実を抱きしめた。
自分よりもずっと小さな体。
知っていたはずなのに、知らない。
その抱きしめた感覚。
匂い。
胸が締め付けられるように痛んだ。
やっとこの手で掴めたんだ。
「えっ?」
固まる彩実を無視して俺は彼女を堪能した。
まだ、足りない気がしたが、それでも、少し充電した俺はこいつに話しかける事にした。
さて、何を言うか。
色々言いたい事がある。
恨み言も。
こいつが何を考えているのか。
これからの未来。
……そして、俺はこの一言放つ。
「……言い逃げしやがって。」
「えっ?」
思ったよりも低い声が出てしまった。
思っていたよりもずっと、このことについては怒っていたようだな。
少し他人事ように思いながら、俺はジッと彩実を見ていた。
すると、彼女はそろそろと顔を上げ、顔を引きつたせた。
「ほ、北斗さん?」
何故か冷や汗を流し、俺に対して「さん」付けする彩実に少し疑問を抱くが、それよりも、俺は彼女に俺の気持ちをぶつける事にした。
「お前さ、人がどんな気持ちであんな言葉を言ったと思っているんだ。」
「えっと。」
「それなのに、自分だけ告白して消えやがって。」
「こ、告白っ!」
半ば八つ当たりの自覚はあった。
でも、彼女はそれを受け入れている。
半分心配になるが、俺が気を付けるしかないだろう。
というか、こいつ告白した自覚なかったのかよ。
というか、そうなると、俺は告白だと思ったのに違ったのか?
それだと俺はどんなけ愚かな奴だ?
いやいや、あれは無意識かもしれないけど、こいつの告白だ。
俺はそう言い聞かせて、話を続ける。
「しかも、誰がお前の他に好きな奴がいるって?」
「あ、あははは。」
俺が好きなのはこいつ以外にはいないのに、酷い話だな。
俺はあの時の事を思い出し、目が据わる。
彩実は何か感じ取ったのか、乾いた笑いを浮かべている。
もう遅いんだよな…。
哀れな彩実。
だけど、こいつは俺の地雷を踏んだんだから、仕方ないよな?
「お前さ、俺の気持ちに気づいてあんなこと言っただろう?」
図星なのか、目を逸らそうとする彩実。
残念。
俺が逃がすと思ったか?
俺は彩実が逃げないように腰を強く抱く。
これで、逃げられねぇよな?
苦しいのか、うめき声が聞こえたが、無視だ、無視。
「残念だったな、俺は絶対にお前を離さない。」
「……。」
俯く彩実が何となく俺を拒絶しているように見えた。
だから、ついつい、余計な事を言ってしまう。
「姉貴に止められたんだよ。」
本当は会いに行きたかった。
そうすればこんな風に暴走する事はなかっただろう。
でも、早く会いに行っても、暴走してたかもな。
例えば…。
「本当はお前の所に行って見舞いついでに契約書にサインしてもらったのにさ。」
びくりと体を揺らす彩実。
怖がらせてしまっただろうか?
でも、もう遅い。
お前はこの俺の前に現れたんだ。
「まあ、姉貴の止められた範囲が俺からお前に近づかない、という話しだったけどな、まさか、お前から俺のテリトリーに入り込むなんてな。」
顔を引きつらせる彩実だか、そこには嫌悪はなかった。
もし、本気で彩実が嫌がるのなら少しくらいは手加減をするつもりだったが、本気で嫌がる様子がないので、ついついやり過ぎてしまう。
「今更逃げられると思うか?」
彩実の耳元で囁く。
本能で、もがくが、しょせんは女の力だ。
男の俺には敵わない。
「ほお、まだ逃げられると思うのか?」
そろそろやめにした方がいいと分かっているのに、ついつい、遊んでしまう。
それがいけなかったのだろう。
もし、この時に俺が理性通りに動いていたら、少しは違う事があっただろう。
だけど、俺はついつい、暴走してしまっていたのだ。
「――っ!」
何が起こったのか分からなかった。
だけど、体がしびれる感覚に、俺は彩実が何かをしたのだと理解する。
弛緩した腕から彩実は抜け出す。
「ひゅーはー、ひゅーはー、し、死ぬかと思った…。」
大げさだ、と思うのだが、彼女の目元に浮かぶ涙を見て、完全にやり過ぎたのだと理解する。
「北斗は私を殺す気だったの?」
殺す気なんてない。
ただ、暴走しただけ。
だけど、それはただの言い訳でしかない。
「悪い。」
「本当に、私が悪いのも分かるのけど、絞め殺すのは勘弁してよ、もう一度霊体になるどころが今度は本当に死んじゃうんだからね。」
そうか、こいつは生身だ。
俺の腕力だけで簡単に殺してしまう、そんなか弱い生き物なのだ。
………か弱い…のか?
「話聞きたいけど、もうちょっとしびれていてね。」
こいつはまともに能力の使い方を知らないはずなのに、死なない程度で、しかも、俺がこいつに手出しできない適量で痺れさせやがった。
ある意味天才なのかもしれない。
そんな事を思っていたが、運が悪い事に、彩実の携帯が鳴る。
「……彩実。」
「あははは。」
タイムオーバー。
せっかくの時間なのに、最後の最後は痺れさせられて終わりだなんて、あんまりだろう。
でも、まあ、仕方ないか…。
「今日の所は見逃してやる、だから、今週の土曜日の午後時間空けとけ。」
「えっ?」
「大丈夫だ、次は絞め殺すなんてへまはしねぇよ。」
「……。」
約束を取り付ける。
大丈夫だ、再会したんだ。
もう二度と会えないというわけじゃない。
彩実は了承のつもりなのか、俺に仕掛けた痺れを取った。
そして、俺はこいつにこれ以上手を出さないように校門まで連れて行く。
幽体では何度か行っているが、もしかしたら、迷子になるかもしれないからな。
そして、彩実を無事彼女の母に託し、俺は残りの仕事をして、終わってから、姉貴から一通のメールを見つける。
そこには知らないメールアドレスとメッセージが書かれていた。
「「どうせ、あの子のメールアドレスを聞いていないのでしょ?
愚弟、しっかりしなさいよね」……。」
確かに、俺はあいつのメールアドレスを聞くのを忘れていた。
流石は姉だが…。
なんつーか、閉まり悪いな…。
俺は半分感謝しながらも、それでも、素直に感謝できない微妙な感情を抱えながら、彩実にメールを送った。
俺の名前を呼ぶ彩実を無視して、俺は彼女を空き教室に連れて行く。
ようやく落ち着いて彼女と話せる。
でも、先に…。
「…北斗。」
俺は我慢できずに彩実を抱きしめた。
自分よりもずっと小さな体。
知っていたはずなのに、知らない。
その抱きしめた感覚。
匂い。
胸が締め付けられるように痛んだ。
やっとこの手で掴めたんだ。
「えっ?」
固まる彩実を無視して俺は彼女を堪能した。
まだ、足りない気がしたが、それでも、少し充電した俺はこいつに話しかける事にした。
さて、何を言うか。
色々言いたい事がある。
恨み言も。
こいつが何を考えているのか。
これからの未来。
……そして、俺はこの一言放つ。
「……言い逃げしやがって。」
「えっ?」
思ったよりも低い声が出てしまった。
思っていたよりもずっと、このことについては怒っていたようだな。
少し他人事ように思いながら、俺はジッと彩実を見ていた。
すると、彼女はそろそろと顔を上げ、顔を引きつたせた。
「ほ、北斗さん?」
何故か冷や汗を流し、俺に対して「さん」付けする彩実に少し疑問を抱くが、それよりも、俺は彼女に俺の気持ちをぶつける事にした。
「お前さ、人がどんな気持ちであんな言葉を言ったと思っているんだ。」
「えっと。」
「それなのに、自分だけ告白して消えやがって。」
「こ、告白っ!」
半ば八つ当たりの自覚はあった。
でも、彼女はそれを受け入れている。
半分心配になるが、俺が気を付けるしかないだろう。
というか、こいつ告白した自覚なかったのかよ。
というか、そうなると、俺は告白だと思ったのに違ったのか?
それだと俺はどんなけ愚かな奴だ?
いやいや、あれは無意識かもしれないけど、こいつの告白だ。
俺はそう言い聞かせて、話を続ける。
「しかも、誰がお前の他に好きな奴がいるって?」
「あ、あははは。」
俺が好きなのはこいつ以外にはいないのに、酷い話だな。
俺はあの時の事を思い出し、目が据わる。
彩実は何か感じ取ったのか、乾いた笑いを浮かべている。
もう遅いんだよな…。
哀れな彩実。
だけど、こいつは俺の地雷を踏んだんだから、仕方ないよな?
「お前さ、俺の気持ちに気づいてあんなこと言っただろう?」
図星なのか、目を逸らそうとする彩実。
残念。
俺が逃がすと思ったか?
俺は彩実が逃げないように腰を強く抱く。
これで、逃げられねぇよな?
苦しいのか、うめき声が聞こえたが、無視だ、無視。
「残念だったな、俺は絶対にお前を離さない。」
「……。」
俯く彩実が何となく俺を拒絶しているように見えた。
だから、ついつい、余計な事を言ってしまう。
「姉貴に止められたんだよ。」
本当は会いに行きたかった。
そうすればこんな風に暴走する事はなかっただろう。
でも、早く会いに行っても、暴走してたかもな。
例えば…。
「本当はお前の所に行って見舞いついでに契約書にサインしてもらったのにさ。」
びくりと体を揺らす彩実。
怖がらせてしまっただろうか?
でも、もう遅い。
お前はこの俺の前に現れたんだ。
「まあ、姉貴の止められた範囲が俺からお前に近づかない、という話しだったけどな、まさか、お前から俺のテリトリーに入り込むなんてな。」
顔を引きつらせる彩実だか、そこには嫌悪はなかった。
もし、本気で彩実が嫌がるのなら少しくらいは手加減をするつもりだったが、本気で嫌がる様子がないので、ついついやり過ぎてしまう。
「今更逃げられると思うか?」
彩実の耳元で囁く。
本能で、もがくが、しょせんは女の力だ。
男の俺には敵わない。
「ほお、まだ逃げられると思うのか?」
そろそろやめにした方がいいと分かっているのに、ついつい、遊んでしまう。
それがいけなかったのだろう。
もし、この時に俺が理性通りに動いていたら、少しは違う事があっただろう。
だけど、俺はついつい、暴走してしまっていたのだ。
「――っ!」
何が起こったのか分からなかった。
だけど、体がしびれる感覚に、俺は彩実が何かをしたのだと理解する。
弛緩した腕から彩実は抜け出す。
「ひゅーはー、ひゅーはー、し、死ぬかと思った…。」
大げさだ、と思うのだが、彼女の目元に浮かぶ涙を見て、完全にやり過ぎたのだと理解する。
「北斗は私を殺す気だったの?」
殺す気なんてない。
ただ、暴走しただけ。
だけど、それはただの言い訳でしかない。
「悪い。」
「本当に、私が悪いのも分かるのけど、絞め殺すのは勘弁してよ、もう一度霊体になるどころが今度は本当に死んじゃうんだからね。」
そうか、こいつは生身だ。
俺の腕力だけで簡単に殺してしまう、そんなか弱い生き物なのだ。
………か弱い…のか?
「話聞きたいけど、もうちょっとしびれていてね。」
こいつはまともに能力の使い方を知らないはずなのに、死なない程度で、しかも、俺がこいつに手出しできない適量で痺れさせやがった。
ある意味天才なのかもしれない。
そんな事を思っていたが、運が悪い事に、彩実の携帯が鳴る。
「……彩実。」
「あははは。」
タイムオーバー。
せっかくの時間なのに、最後の最後は痺れさせられて終わりだなんて、あんまりだろう。
でも、まあ、仕方ないか…。
「今日の所は見逃してやる、だから、今週の土曜日の午後時間空けとけ。」
「えっ?」
「大丈夫だ、次は絞め殺すなんてへまはしねぇよ。」
「……。」
約束を取り付ける。
大丈夫だ、再会したんだ。
もう二度と会えないというわけじゃない。
彩実は了承のつもりなのか、俺に仕掛けた痺れを取った。
そして、俺はこいつにこれ以上手を出さないように校門まで連れて行く。
幽体では何度か行っているが、もしかしたら、迷子になるかもしれないからな。
そして、彩実を無事彼女の母に託し、俺は残りの仕事をして、終わってから、姉貴から一通のメールを見つける。
そこには知らないメールアドレスとメッセージが書かれていた。
「「どうせ、あの子のメールアドレスを聞いていないのでしょ?
愚弟、しっかりしなさいよね」……。」
確かに、俺はあいつのメールアドレスを聞くのを忘れていた。
流石は姉だが…。
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