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第5章 異常気象の正体
道を塞ぐモノ
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ディタの呼びかけにより俺は足を止めることができた。ガラガラと足元から聞こえ、音のした方を見ると、俺の踏み出した足は半分以上宙に投げ出されていた。そして、その下にはマグマがグツグツと煮えたぎっている
「うわっ‼」
俺は後ずさる。ディタの声が届いていなければ今頃俺は、マグマに真っ逆さまだっただろう。考えただけで体が震えてしまう
「よかった。間に合って」
ディタが俺の後ろから声をかけてきた。いつの間にか白い霧も消えはっきりとディタを捉えることができる。そんなことより、辺りを見渡すと想像もしていなかった光景が広がっていた
「山頂に着いたのか?」
「そうみたいね」
マグマが見える反対側に視線を移すと、今まで登ってきたであろう道が見え、入ってきたであろう場所もなんとなくわかった。なんだかあっけなく感じてしまう
「ロガ~、あそこ見て~。何か変だよ~」
レクスが指さす先はマグマの中央部分だった。そこは、マグマが異様に膨れ、割れている。それも一度だけでなく何度も、一定の間隔で。まるで何かがマグマのなかに住んでいるようだった
「まさかな・・・はは」
マグマのなかから何かがマグマをまき散らしながら飛び出してきた。その光景を唖然と見るしかできなかった。ただ、幸運にもマグマにあたることはなかったようだ
「ディタ、あいつ何なのかわかるか?」
「えーとたぶん“ラヴァナヴォード”のはず」
いつもこんな時は自身満々に教えてくれるのに、今回に限っては自身がなさそうに答えた。何か引っかかるところがあるのだろうか
「はず?」
「大きさが違うのよ。確か奴は1m近くしかなかったはずなの。それなのにこのサイズ。ありえないわ」
ラヴァナヴォ―ドが占拠しているマグマ溜まりは円形に広がっており、それを囲むように足場がある。その直径は少なくとも30mはあるはずだ。その中央に陣取り、半分はいかないかもしれないが、10~15メートルはあるように思える
「まじか」
「・・・それに住んでいるところがおかしい。マグマに生息しているなんて聞いたことないもの。でも、普通のものと同じであるなら気をつけないと。・・・飛ばしてくるわよ」
「飛ばしてくる?」
何をと聞く前にその正体がわかってしまう。それはマグマの玉だった。上に向かっていくつか飛ばしている。それも、マグマのなかをグルグル回りながら。何をしようとしているのか見当がつき笑いが込み上げてくる
「ははは」
「笑ってないで動きなさいよ」
「わ、わかってる」
「うわっ‼」
俺は後ずさる。ディタの声が届いていなければ今頃俺は、マグマに真っ逆さまだっただろう。考えただけで体が震えてしまう
「よかった。間に合って」
ディタが俺の後ろから声をかけてきた。いつの間にか白い霧も消えはっきりとディタを捉えることができる。そんなことより、辺りを見渡すと想像もしていなかった光景が広がっていた
「山頂に着いたのか?」
「そうみたいね」
マグマが見える反対側に視線を移すと、今まで登ってきたであろう道が見え、入ってきたであろう場所もなんとなくわかった。なんだかあっけなく感じてしまう
「ロガ~、あそこ見て~。何か変だよ~」
レクスが指さす先はマグマの中央部分だった。そこは、マグマが異様に膨れ、割れている。それも一度だけでなく何度も、一定の間隔で。まるで何かがマグマのなかに住んでいるようだった
「まさかな・・・はは」
マグマのなかから何かがマグマをまき散らしながら飛び出してきた。その光景を唖然と見るしかできなかった。ただ、幸運にもマグマにあたることはなかったようだ
「ディタ、あいつ何なのかわかるか?」
「えーとたぶん“ラヴァナヴォード”のはず」
いつもこんな時は自身満々に教えてくれるのに、今回に限っては自身がなさそうに答えた。何か引っかかるところがあるのだろうか
「はず?」
「大きさが違うのよ。確か奴は1m近くしかなかったはずなの。それなのにこのサイズ。ありえないわ」
ラヴァナヴォ―ドが占拠しているマグマ溜まりは円形に広がっており、それを囲むように足場がある。その直径は少なくとも30mはあるはずだ。その中央に陣取り、半分はいかないかもしれないが、10~15メートルはあるように思える
「まじか」
「・・・それに住んでいるところがおかしい。マグマに生息しているなんて聞いたことないもの。でも、普通のものと同じであるなら気をつけないと。・・・飛ばしてくるわよ」
「飛ばしてくる?」
何をと聞く前にその正体がわかってしまう。それはマグマの玉だった。上に向かっていくつか飛ばしている。それも、マグマのなかをグルグル回りながら。何をしようとしているのか見当がつき笑いが込み上げてくる
「ははは」
「笑ってないで動きなさいよ」
「わ、わかってる」
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