ちょめこ日記

むふ

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牛のぬいぐるみ

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うちの家には、もーちゃんというぬいぐるみがいる。


ただこの、ぬいぐるみ。
もうぬいぐるみではないのです。


もーちゃんという、生命なのです。


やべーやつと思ったら、心を無にするんだ。
考えてはいけない。


他人がぬいぐるみといえば、私は否定をする。


「ぬいぐるみではありません!もーちゃんです」

身長、40センチくらい。
年齢不詳、性別不詳。
世の中に存在する牛の元祖であり、世の中の牛と名の付く物体は全てもーちゃんの眷属なのである。


そんなもーちゃんは私が家にいないときは、家を周り歩いている。
既に20年近く一緒にいるから、もーちゃんの表情がわかる。


私がパートナーと喧嘩したとき。

「もーちゃんの一撃!」

もーちゃんがパートナーの腰に怒りの鉄拳を加えた。
その夜、パートナーはギックリ腰になった。
加湿器を、持ち上げて。




そして、パートナーの就活。


「どうしよう。受かるかな。受かるよね」


どれだけ下準備をしていても、不安なものは不安。
そんなパートナーの為に、もーちゃんと合格成就の儀式を執り行った。


準備する物
A4サイズ用紙×4
ペン
パートナー1人だけ写った写真

紙に合格と大きく書きます。
パートナーの写真を置きます。
パートナーの写真を中心に、紙を四方に置きます。
ここでポイントが、合格という文字をパートナーの写真に向けて置くこと。
後はもーちゃんと2人で、神の周りを周りながら願いをこめる。


「受かるー、受かる~っ、えええいっ!!!ええええええいっぃっ!受かる~、受かる~受かる~、えええいっ!」


5分くらいぐるぐる、もーちゃんと周り。

合否が出るまで合格の紙で写真を包み置いて置く。

儀式中に、帰ってきたパートナーにびっくりされ、一緒に巻き込んで更に何周かまわりました。


結果。


受かったぞ。




凄くね?

という訳で、うちの牛のぬいぐるみ、改めもーちゃんには何か力が有ると思っている私。

皆んなも意外とわかるわって人いるんじゃないかな?

 
おわり
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