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名前を呼び合う幸せ……※R18
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「ん~~っ!」
マリアは、思った以上の痛みと圧迫感を感じた。アーロンが必死そうな表情で力を抜くよう伝えて来るけれどもそんな簡単に力を抜く事が出来ない。眉間にしわをよせて目を思い切り閉じて歯を食いしばる。
「マリア……」
そんな風に切なそうに、苦しそうに、でも、嬉しい気持が少し現れた声で名前を呼ばないで欲しい。ううん、もっと呼んで……。
きゅんっとなってしまい、そこが狭くなり動いたためにますます痛みを感じてしまった。
必死になんとかやり過ごそうとしていると、頬に、ぽたりと何かが落ちて来た。アーロンが動かないままだったので、徐々に痛みが遠のいくことに気づいて片目をうっすら開けて上を見上げる。
彼の額から汗が流れており、ブラウンの髪がぴとりと顔にくっついている。ぽた、ぽたと彼から生じる水滴がマリアの熱い肌に落ちてきて、一滴が冷たい。張り付いた肌の部分はぴとりと冷たくも熱くも感じてしまう。でも、自分ではない汗がなんだか、他の人なら気持ち悪いそれがとても嬉しく、彼を見上げて微笑んだ。
ひゅっとアーロンが息を飲んだあと、大きくせり出した咽が上下に動いた。
「アーロン……」
そっと、彼の汗だらけの額を軽く拭うように指先で汗に触れた後、へばりついたブラウンの髪を横によけ、そして、大きな頬に手を当てた。
苦しいのか、痛いのか、男の人のこういう時の感覚がわからない。だけど、彼のとろりとはちみつを溶かしたかのような甘い瞳が何を望んでいるのかは十分すぎるほどわかった。
手を、逞しい首の後ろに移動させて手を軽く組み、彼の顔を自分のほうに引き寄せる。すると、マリアの弱弱しい力に一切さからわずに切羽詰まったような彼の顔が降りて来る。
ちゅっ
マリアはそっと彼の唇に軽くキスをした。彼らよりも拙い、リップ音さえ不器用なそれに心を全て乗っけるように触れ合わせる。
ふっと、甘いマリアの吐息がアーロンの唇をくすぐった。
「来て……」
「マリア……、だが……」
「痛くてもいい……。あなたを感じさせて……」
マリアの言葉が、彼女を痛くさせたくなくて止まっていたアーロンの体に火をつけた。
「あなたという人は……」
アーロンは、噛みつくようにマリアの口全体を貪り始め、そして、ぐっと腰をマリアの奥へ突き出した。
小説では、ぶちっとか、膜が破れる音がするとかなんとか書かれているけれども、痛みと圧迫感でそれどころではない。必死にふうふうと息をしていみるけれども、アーロンの逞しくて大きな熱の塊が容赦なくマリアの中を襲った。
一気に貫かれたほうが一瞬で済むのか、じりじり入っては出て、そして止まりながら進まれた方がいいのかわからない。ただ、アーロンがゆっくり進めるままに、マリアは腰をのけぞらせて痛みに耐えていた。
「マリア……、マリア……っ!」
アーロンの首の後ろに回していた手が、いつの間にか彼にしがみつくように背中にまわり、そして、爪を思い切り突き立てていた。
キスの合間に奏でられるバリトンボイスがマリアと歌い、心を彼に引き寄せる。
彼のキスは、荒れ狂う海のようだ。でも、心地がいい。もっともっと自分を翻弄して海の藻屑と化してしまって欲しいとさえ思う。
「んん~、アー、ロン……、アーロン! アーロン!」
お互いの名前が、一番近い場所で発せられ、その声を互いが飲み込む。そうして夢中になっていると、アーロンの腰と、マリアの股間との間の空間がいつの間にかなくなっていたのであった。
マリアは、思った以上の痛みと圧迫感を感じた。アーロンが必死そうな表情で力を抜くよう伝えて来るけれどもそんな簡単に力を抜く事が出来ない。眉間にしわをよせて目を思い切り閉じて歯を食いしばる。
「マリア……」
そんな風に切なそうに、苦しそうに、でも、嬉しい気持が少し現れた声で名前を呼ばないで欲しい。ううん、もっと呼んで……。
きゅんっとなってしまい、そこが狭くなり動いたためにますます痛みを感じてしまった。
必死になんとかやり過ごそうとしていると、頬に、ぽたりと何かが落ちて来た。アーロンが動かないままだったので、徐々に痛みが遠のいくことに気づいて片目をうっすら開けて上を見上げる。
彼の額から汗が流れており、ブラウンの髪がぴとりと顔にくっついている。ぽた、ぽたと彼から生じる水滴がマリアの熱い肌に落ちてきて、一滴が冷たい。張り付いた肌の部分はぴとりと冷たくも熱くも感じてしまう。でも、自分ではない汗がなんだか、他の人なら気持ち悪いそれがとても嬉しく、彼を見上げて微笑んだ。
ひゅっとアーロンが息を飲んだあと、大きくせり出した咽が上下に動いた。
「アーロン……」
そっと、彼の汗だらけの額を軽く拭うように指先で汗に触れた後、へばりついたブラウンの髪を横によけ、そして、大きな頬に手を当てた。
苦しいのか、痛いのか、男の人のこういう時の感覚がわからない。だけど、彼のとろりとはちみつを溶かしたかのような甘い瞳が何を望んでいるのかは十分すぎるほどわかった。
手を、逞しい首の後ろに移動させて手を軽く組み、彼の顔を自分のほうに引き寄せる。すると、マリアの弱弱しい力に一切さからわずに切羽詰まったような彼の顔が降りて来る。
ちゅっ
マリアはそっと彼の唇に軽くキスをした。彼らよりも拙い、リップ音さえ不器用なそれに心を全て乗っけるように触れ合わせる。
ふっと、甘いマリアの吐息がアーロンの唇をくすぐった。
「来て……」
「マリア……、だが……」
「痛くてもいい……。あなたを感じさせて……」
マリアの言葉が、彼女を痛くさせたくなくて止まっていたアーロンの体に火をつけた。
「あなたという人は……」
アーロンは、噛みつくようにマリアの口全体を貪り始め、そして、ぐっと腰をマリアの奥へ突き出した。
小説では、ぶちっとか、膜が破れる音がするとかなんとか書かれているけれども、痛みと圧迫感でそれどころではない。必死にふうふうと息をしていみるけれども、アーロンの逞しくて大きな熱の塊が容赦なくマリアの中を襲った。
一気に貫かれたほうが一瞬で済むのか、じりじり入っては出て、そして止まりながら進まれた方がいいのかわからない。ただ、アーロンがゆっくり進めるままに、マリアは腰をのけぞらせて痛みに耐えていた。
「マリア……、マリア……っ!」
アーロンの首の後ろに回していた手が、いつの間にか彼にしがみつくように背中にまわり、そして、爪を思い切り突き立てていた。
キスの合間に奏でられるバリトンボイスがマリアと歌い、心を彼に引き寄せる。
彼のキスは、荒れ狂う海のようだ。でも、心地がいい。もっともっと自分を翻弄して海の藻屑と化してしまって欲しいとさえ思う。
「んん~、アー、ロン……、アーロン! アーロン!」
お互いの名前が、一番近い場所で発せられ、その声を互いが飲み込む。そうして夢中になっていると、アーロンの腰と、マリアの股間との間の空間がいつの間にかなくなっていたのであった。
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