22 / 33
13
しおりを挟む
今日は省吾さんが帰国する日だ。早く会いたくて、昨日からソワソワしている。
大先生たちは慣れているのか、通常運転だ。でも、おばあちゃんも私と同じように、省吾さんが帰って来るのを今か今かと待っているのがわかった。省吾さんが家に帰ってから食べる料理を作るために、昨日のうちから近所の八百屋さんに行って、大根やきのこなどの煮物料理に合う食材や、真っ赤ないちごをかご一杯に買い込んだ。
この八百屋さんに並ぶものはハズレがない。
お嫁さんが作る、余った小さめのサツマイモを焼き芋は、安くて蜜がたっぷりだからとても美味しい。大きくないから、食の細い高齢者や女性は、八百屋さんも焼き芋があると必ずかごに入れるから、あっという間に完売する大人気商品だ。
たくさん買い物をするからって付き合うと、ちょうどその「幻の焼き芋」が2本あったから、家に帰っておばあちゃんと食べた。程よく柔らかくて黄金色の輝くサツマイモは頬っぺたが落ちそうなほど美味しい。おばあちゃんは、大先生に半分残していて、仲が良いなあとほっこりする。若先生は焼き芋があまり好きでゃないから、代わりに苺とヨーグルトのチーズケーキを作ったら喜ばれた。
ところが、省吾さんが帰国直前にトラブルがあった。登場する予定だった便がエンジントラブルを起こして、予定通りに帰って来られない。それを聞いた私とおばあちゃんは、もうすぐ会えるはずだった人に会えなくなってショックを受けた。エンジントラブルならどうしようもないのに、航空会社が酷いって思う。
現地は少々混乱していて、省吾さんはチケットの取り直しのために色々調べているようだった。
「え? じゃあ、帰りは明日で、関空着なんですか?」
「ああ。日本行きの便を探したら、キャンセルがあってね。一番早く日本に到着できるからそれに決めた。帰国したら新幹線で帰るつもりだ」
「でも、ただでさえ長い時間飛行機に乗って帰るのに、さらに大阪から家まで数時間もかかるじゃないですか……。大丈夫なんですか?」
「それが、羽田や成田着はその次の日になるんだ。実は、二週間以上も海外の食事を続けていたせいで、にきびや口内炎が出来てね。早く彩音ちゃんが作る料理が食べたい」
「もう、省吾さんったら、冗談ばっかり。あ、おばあちゃんがね、ぶり大根をこしらえてくれてるから、一日遅くなるなら味がよく染みて美味しいと思いますよ」
「それは楽しみだな。あと、冗談じゃないんだけどなあ。家の食事が一番だ。ばあちゃんのごはんも美味しいけど、最近は彩音ちゃんの作る優しい味の料理のほうが好きだ」
好きって彼に言われて、胸が大きく跳ねる。スマホに当てた耳が熱い。実際、スマホも熱を持っているけれど、明らかに私の熱が上がっている。
(違うから! 好きっていうのは料理の事でしょ。普通の社交辞令で何勘違いして嬉しがってるのよ)
こほんとひとつ咳払いをして、何でもない風を装う。今、目の前に彼がいなくて良かったとホッとしつつ、とても残念なような不思議な気持ちを持て余した。
「ふふ、そう言って貰えて嬉しいです」
「彩音ちゃんさ、祝日があるから連休だろ? 勉強で忙しい? 何か用事があったりする?」
「え? 勉強は忙しいというか、そこそこ、ですかね。用事は、おばあちゃんのお手伝いくらいです」
「俺、折角大阪に到着するし、行ってみたいところがあるんだ。良かったら、交通費は俺が出すから、USJに付き合ってくれないか?」
「ユニバですか? 私も行った事ないから行ってみたいです」
「じゃあ、決まりだ。日帰りになるけどいい?」
「勿論です。うわぁ、楽しみです」
ついさっきまで、省吾さんの帰国のトラブルで下向きだったはずの気持ちが、もう上に向いていてワクワクしている。彼は日曜日に帰国して、USJ近くのビジネスホテルに適当に泊まるというから、祝日の月曜日の朝に待ち合わせする事になった。
省吾さんが飛行機に搭乗する時刻になり通話が出来なくなる。急いで調べると、たくさん遊びたいものがあった。始発で出発したとしても、大阪に着くのに時間がかかる。ワンデーパスだと、ほとんど遊べないしエクスプレスパスも当日手に入れるのは難しそう。
「うーん、私も今のうちに大阪に行っておこうかな。うん、そうしよう」
今日のうちに大阪にいれば、関空まで省吾さんを迎えに行くことが出来る。少しでも彼に会いたい。会えなかった日々を過ごすうちに、急速に彼への想いが膨れ上がっていて、そう思ったらじっと待ってなんかいられなかった。
私ひとりで大阪に行く事は、大先生には難色を示されたけれど、若先生やおばあちゃんは心配しつつ楽しんでおいでと背中を押してくれた。お兄ちゃんにも知らせると、ユニバから500メートルくらいしか離れていないホテルを、週末だというのに、すぐにとってくれてびっくりする。
「お兄ちゃん、ありがとう」
「このくらいなんでもない。省吾によろしくな」
そんなわけで、大阪出身の澤向さんに色んな裏技情報を教えてもらいつつ、おばあちゃんが作ったぶり大根をタッパに入れて大阪に向かったのである。
省吾さんが到着するのは、日曜日の14時すぎ。のぞみに乗って三時間弱でホテルに到着して一泊して朝から関空に向かう。広い空港内にはたくさんのショップなどがあり、色々見ているとあっという間に時間になった。
到着フロアは、たくさんの人がごった返していた。モニターに映る案内に、彼が乗っている便が到着したと知らせてた。
スーツケースを押してゲートから出てくる人々に、私と同じように待っていた人が次々近寄っていく。人影が見える度に首を伸ばして、確認しては違うから期待が外れっぱなしになってがっかりする。
飛行機はとっくに日本に来ているというのに、肝心の人を待ちわびる時間が長くて、入国手続きで手間取ったりしているのかとヤキモキした。
そして、壁の向こう側から大きなスーツケースを軽々押して来る彼の姿を目にした時、嬉しくてゲート近くで手を振った。
「省吾さん! お帰りなさい」
「え? 彩音ちゃん?」
飛行機の中ではスマホの電源を落としていた彼と連絡がつかなかったから、私がここにいる事にびっくりした彼が目を大きく見開いていた。柵の向こう側、ほんの数メートル先に待ち望んでいた彼がいる。
他の人がいるため、ゆっくり歩いている姿がもどかしい。ようやく、彼が私の目の前にやって来た時は、彼を見送ってから今までの寂しい気持が吹き飛んだ。毎日、彼に会いたくて一日一日が長く感じていたのが嘘のように、今はただ、無事に帰って来てくれた彼が目の前にいる事が嬉しくて堪らない。
「びっくりした。もう大阪に着いていたんだね。ただいま、…………会いたかった」
私をじっと見つめながら、とても優しい瞳でそんな事を言うから、彼も私の事を好きなんじゃないかって、また勘違いしそうになる。
「私も、会いたかったです」
彼と私の、「会いたかった」という言葉は同じでも、気持ちは天と地ほどの開きがあると思う。だけど、それでも私は、こうして会えただけでも十分すぎるほど幸せだと思う。
大勢の人が行き交う雑踏の中、省吾さんがはぐれないように私の手を引く。もう何度も振れたその手が、懐かしく思える。彼が、私の側に帰って来てくれたんだと実感して胸が熱くなった。
このままずっと、私の手を握ってくれるといいなと思いながら、彼と一緒にホテルに向かったのであった。
大先生たちは慣れているのか、通常運転だ。でも、おばあちゃんも私と同じように、省吾さんが帰って来るのを今か今かと待っているのがわかった。省吾さんが家に帰ってから食べる料理を作るために、昨日のうちから近所の八百屋さんに行って、大根やきのこなどの煮物料理に合う食材や、真っ赤ないちごをかご一杯に買い込んだ。
この八百屋さんに並ぶものはハズレがない。
お嫁さんが作る、余った小さめのサツマイモを焼き芋は、安くて蜜がたっぷりだからとても美味しい。大きくないから、食の細い高齢者や女性は、八百屋さんも焼き芋があると必ずかごに入れるから、あっという間に完売する大人気商品だ。
たくさん買い物をするからって付き合うと、ちょうどその「幻の焼き芋」が2本あったから、家に帰っておばあちゃんと食べた。程よく柔らかくて黄金色の輝くサツマイモは頬っぺたが落ちそうなほど美味しい。おばあちゃんは、大先生に半分残していて、仲が良いなあとほっこりする。若先生は焼き芋があまり好きでゃないから、代わりに苺とヨーグルトのチーズケーキを作ったら喜ばれた。
ところが、省吾さんが帰国直前にトラブルがあった。登場する予定だった便がエンジントラブルを起こして、予定通りに帰って来られない。それを聞いた私とおばあちゃんは、もうすぐ会えるはずだった人に会えなくなってショックを受けた。エンジントラブルならどうしようもないのに、航空会社が酷いって思う。
現地は少々混乱していて、省吾さんはチケットの取り直しのために色々調べているようだった。
「え? じゃあ、帰りは明日で、関空着なんですか?」
「ああ。日本行きの便を探したら、キャンセルがあってね。一番早く日本に到着できるからそれに決めた。帰国したら新幹線で帰るつもりだ」
「でも、ただでさえ長い時間飛行機に乗って帰るのに、さらに大阪から家まで数時間もかかるじゃないですか……。大丈夫なんですか?」
「それが、羽田や成田着はその次の日になるんだ。実は、二週間以上も海外の食事を続けていたせいで、にきびや口内炎が出来てね。早く彩音ちゃんが作る料理が食べたい」
「もう、省吾さんったら、冗談ばっかり。あ、おばあちゃんがね、ぶり大根をこしらえてくれてるから、一日遅くなるなら味がよく染みて美味しいと思いますよ」
「それは楽しみだな。あと、冗談じゃないんだけどなあ。家の食事が一番だ。ばあちゃんのごはんも美味しいけど、最近は彩音ちゃんの作る優しい味の料理のほうが好きだ」
好きって彼に言われて、胸が大きく跳ねる。スマホに当てた耳が熱い。実際、スマホも熱を持っているけれど、明らかに私の熱が上がっている。
(違うから! 好きっていうのは料理の事でしょ。普通の社交辞令で何勘違いして嬉しがってるのよ)
こほんとひとつ咳払いをして、何でもない風を装う。今、目の前に彼がいなくて良かったとホッとしつつ、とても残念なような不思議な気持ちを持て余した。
「ふふ、そう言って貰えて嬉しいです」
「彩音ちゃんさ、祝日があるから連休だろ? 勉強で忙しい? 何か用事があったりする?」
「え? 勉強は忙しいというか、そこそこ、ですかね。用事は、おばあちゃんのお手伝いくらいです」
「俺、折角大阪に到着するし、行ってみたいところがあるんだ。良かったら、交通費は俺が出すから、USJに付き合ってくれないか?」
「ユニバですか? 私も行った事ないから行ってみたいです」
「じゃあ、決まりだ。日帰りになるけどいい?」
「勿論です。うわぁ、楽しみです」
ついさっきまで、省吾さんの帰国のトラブルで下向きだったはずの気持ちが、もう上に向いていてワクワクしている。彼は日曜日に帰国して、USJ近くのビジネスホテルに適当に泊まるというから、祝日の月曜日の朝に待ち合わせする事になった。
省吾さんが飛行機に搭乗する時刻になり通話が出来なくなる。急いで調べると、たくさん遊びたいものがあった。始発で出発したとしても、大阪に着くのに時間がかかる。ワンデーパスだと、ほとんど遊べないしエクスプレスパスも当日手に入れるのは難しそう。
「うーん、私も今のうちに大阪に行っておこうかな。うん、そうしよう」
今日のうちに大阪にいれば、関空まで省吾さんを迎えに行くことが出来る。少しでも彼に会いたい。会えなかった日々を過ごすうちに、急速に彼への想いが膨れ上がっていて、そう思ったらじっと待ってなんかいられなかった。
私ひとりで大阪に行く事は、大先生には難色を示されたけれど、若先生やおばあちゃんは心配しつつ楽しんでおいでと背中を押してくれた。お兄ちゃんにも知らせると、ユニバから500メートルくらいしか離れていないホテルを、週末だというのに、すぐにとってくれてびっくりする。
「お兄ちゃん、ありがとう」
「このくらいなんでもない。省吾によろしくな」
そんなわけで、大阪出身の澤向さんに色んな裏技情報を教えてもらいつつ、おばあちゃんが作ったぶり大根をタッパに入れて大阪に向かったのである。
省吾さんが到着するのは、日曜日の14時すぎ。のぞみに乗って三時間弱でホテルに到着して一泊して朝から関空に向かう。広い空港内にはたくさんのショップなどがあり、色々見ているとあっという間に時間になった。
到着フロアは、たくさんの人がごった返していた。モニターに映る案内に、彼が乗っている便が到着したと知らせてた。
スーツケースを押してゲートから出てくる人々に、私と同じように待っていた人が次々近寄っていく。人影が見える度に首を伸ばして、確認しては違うから期待が外れっぱなしになってがっかりする。
飛行機はとっくに日本に来ているというのに、肝心の人を待ちわびる時間が長くて、入国手続きで手間取ったりしているのかとヤキモキした。
そして、壁の向こう側から大きなスーツケースを軽々押して来る彼の姿を目にした時、嬉しくてゲート近くで手を振った。
「省吾さん! お帰りなさい」
「え? 彩音ちゃん?」
飛行機の中ではスマホの電源を落としていた彼と連絡がつかなかったから、私がここにいる事にびっくりした彼が目を大きく見開いていた。柵の向こう側、ほんの数メートル先に待ち望んでいた彼がいる。
他の人がいるため、ゆっくり歩いている姿がもどかしい。ようやく、彼が私の目の前にやって来た時は、彼を見送ってから今までの寂しい気持が吹き飛んだ。毎日、彼に会いたくて一日一日が長く感じていたのが嘘のように、今はただ、無事に帰って来てくれた彼が目の前にいる事が嬉しくて堪らない。
「びっくりした。もう大阪に着いていたんだね。ただいま、…………会いたかった」
私をじっと見つめながら、とても優しい瞳でそんな事を言うから、彼も私の事を好きなんじゃないかって、また勘違いしそうになる。
「私も、会いたかったです」
彼と私の、「会いたかった」という言葉は同じでも、気持ちは天と地ほどの開きがあると思う。だけど、それでも私は、こうして会えただけでも十分すぎるほど幸せだと思う。
大勢の人が行き交う雑踏の中、省吾さんがはぐれないように私の手を引く。もう何度も振れたその手が、懐かしく思える。彼が、私の側に帰って来てくれたんだと実感して胸が熱くなった。
このままずっと、私の手を握ってくれるといいなと思いながら、彼と一緒にホテルに向かったのであった。
11
お気に入りに追加
154
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
俺様系和服社長の家庭教師になりました。
蝶野ともえ
恋愛
一葉 翠(いつは すい)は、とある高級ブランドの店員。
ある日、常連である和服のイケメン社長に接客を指名されてしまう。
冷泉 色 (れいぜん しき) 高級和食店や呉服屋を国内に展開する大手企業の社長。普段は人当たりが良いが、オフや自分の会社に戻ると一気に俺様になる。
「君に一目惚れした。バックではなく、おまえ自身と取引をさせろ。」
それから気づくと色の家庭教師になることに!?
期間限定の生徒と先生の関係から、お互いに気持ちが変わっていって、、、
俺様社長に翻弄される日々がスタートした。
【R18】愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる
奏音 美都
恋愛
シャルール公国のプリンセス、アンジェリーナの公務の際に出会い、恋に落ちたソノワール公爵であったルノー。
両親を船の沈没事故で失い、突如女王として戴冠することになった間も、彼女を支え続けた。
それから幾つもの困難を乗り越え、ルノーはアンジェリーナと婚姻を結び、単なる女王の夫、王配ではなく、自らも執政に取り組む国王として戴冠した。
夫婦となって初めて迎えるアンジェリーナの誕生日。ルノーは彼女を喜ばせようと、画策する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる